小説版カオスバトル~人知れず散る者~

Last-modified: 2022-11-09 (水) 14:07:27

初めに

これは、「大罪の魔剣」に登場する、カオスバトル世界の中で起きていた出来事である。

「タクロー先生、これってどう使うデスカ?」

そういって金髪のロングヘアの少女、九条カレンはγから渡された銃(レールガン)をカオスバトル世界に存在する学校の教師、タクロー先生に見せる。

彼は戦闘のセンスこそないものの、機械に対する知識は豊富で、戦闘技術を教えることも多いため生徒から機械のトラブルに関する相談を受けることが多い。

そんなタクロー先生にカレンは使い方について相談するのだった。

「カレン君。見てみたまえ。」

タクロー先生は自信満々に答えながら引き金を引く...

「あれ……?」

だが何も起きず、あたりは静寂に包まれるのみだった。

その時、青色の熊のような獣が現れ、こちらへ向かってきた。

「先生、やっぱ私がやるデス!」

カレンはタクロー先生からレールガンを返してもらい、熊に向けて構える。

タクロー先生の真似をしながら引き金を引こうとすると、銃口に雷が迸る。驚きのあまり、カレンはそのまま引き金を引いた。

「先生!避けるデス!」

「え?」

あまりにも突然の出来事にタクロー先生はふとカレンの方を見た時膨大な雷のエネルギーが、タクロー先生の腹を貫きながら、そのまま青色の熊のような獣を撃ち抜く。

「グギャアアアアア」

青色の熊のような獣が断末魔を上げながらバタリと倒れると同時に、タクロー先生も力尽き、路上に倒れる。

「タクロー先生……」

カレンは自分がかつていた世界を襲った災厄と重ね、哀しみにくれるのだった。

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