ドラゴン ラース / Dragon's Rathe

エッブ城の近くに、「ドラゴン ラース」と呼ばれる場所がある。
ここでは、エッブ歴代の王・女王により、古代ドルーグ由来の儀式を模した方法を用いて、
重罪人に対する処刑が執行されてきた。

罪人は、剣と一袋のゴールドを（時には盾も）与えられて、
齢500歳といわれるエンシェント ドラゴン「スコーチ」のねぐらに放り込まれた。
もしもスコーチが倒せたなら、罪人はスコーチの巣から持てるだけの財宝を持ち出し、
王国からの出国を許された。
しかし、過去にドラゴン ラースから脱出できた者は、たった一人しかいない。

ハーギス ボッグ(Hurggis Bogg)は、本当にラッキーな男だった。
彼がドラゴン ラースに放り込まれたとき、たまたまスコーチは不在で、
代わりにいたのは、4日前に卵から孵化したばかりの、スコーチの子供だった。

ハーギスは左眼と髪の毛を失い、持ち出せたのは一掴みのゴールドだけという有様だったが、
それでもドラゴン ラースでドラゴンを倒して生き延びた、世界でたった一人の人物となり、
"the luck of Hurggis"（ハーギスの幸運）という諺の、生みの親となった。

• 「スカル ホール」にいるシークラが、
  本『ドラゴン ラース物語』を所持している。