フロストスパイア山を抜ける洞窟の存在が、アラガンの著名な地理学者フェドウィルとクラース(Fedwyrr & Klars)によって初めて紹介されてから後、
8世紀に入ると、採掘調査により鉄鉱石・金鉱脈・石炭が次々に発見され、
エッブの地はゴールドラッシュに沸いた。
初期のエッブ王国の発展を支えたのは、ここから採掘される金によってであった。
943年に起こった鉱山の大惨事を教訓に魔導換気装置が整備され、
その記憶を後世に伝えるため、ラバ「マグ」の銅像が961年に建立された。
地下には、グレイシャーン方面から流れてくる雪解け水が流れており、
洞窟内には明らかに滝と思しき音が響いているが、
未だかつて、その音源たる滝の所在を突き止めた者はいない。
- 943年の大惨事の際、自らの命を賭して人命救助を行ったラバ「マグ」の物語は、
グロールンが所持している本『マグの思い出』で読むことができる。
