
概要
M1グレネードランチャーを装着し、小銃擲弾の発射が可能なM1903小銃。
BR・Tier
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| Tier | 2 |
| BR | III |
距離毎ダメージ減衰率
| 距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 100 | 200 | 300 | 400 | 1000 | 1500 |
| 打撃力 | 22.1⇒25.4 | 18.1⇒20.9 | 14.8⇒17.0 | 12.2⇒14.0 | 10.0⇒11.4 | 2.7⇒3.1 | 1.3⇒1.5 |
| 貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 1500 |
| 貫徹力(mm) | 1.0 | 0.1 |
性能
| 項目 | 初期値⇒最大値 |
| 口径(mm) | 7.62 |
|---|---|
| 打撃力*1 | 22.1⇒25.4 |
| 銃口初速(m/s) | 830⇒830 |
| 発射速度(発/分) | 51⇒59 |
| リロード時間 (秒) | 3.5⇒3.5 |
| 拡散値 | 14⇒14 |
| 垂直反動 | 124⇒124 |
| 水平反動 | 31⇒31 |
| 供給システム*2 | 5発マガジン |
| 重量(kg) | 4.0 |
| スプリント係数(%) | 100 |
| カートリッジの質量(g) | 26.9 |
| 射撃方法 | 手動 |
| 銃剣 | - |
解説
特徴
ーー加筆求むーー
【火力】
殺傷半径はさほど大きくないが、それでも命中すれば敵を分隊単位で殲滅することができる。
初弾はあらかじめ装填されており、初弾含めて弾数は3発。発射後は自動的にリロードモーションが入る。この弾数は固定であり、ポーチ装備による増加や弾薬箱での補給は出来ない。*3
【適正距離】
ライフルのような距離減衰はないので、史実と違いある程度遠距離にも対応できる。ただしあまり遠くを狙うと少しの仰角のズレで着弾位置が大きく外れることになるので注意しよう。
【命中精度】
まともな照準器がないため、正確な狙いをつけることが難しい。これに関しては史実通りである*4。繰り返し練習して慣れるべし。
一枚目がアイアンサイト、二枚目がグレネード装填時


【総論】
BR3以上でしか使用できない縛りはあるが非常に強力な装備である。M1917ライフルの次と比較的初期に開発できるので、BR3に挑戦したい初心者の方はとりあえずこの装備の開放を目指してみるといいだろう。
史実
M1グレネードランチャーはM1903・M1903A1・M1903A3に取り付けて使用する小銃擲弾発射器である。ゲーム内ではM1グレネードプロジェクションアダプターを利用してMk.Ⅱ手榴弾を投擲しているが、対人用のM17小銃擲弾や対戦車用のM9A1小銃擲弾を発射することも可能だった。
米陸軍はWW1後フランスのVB小銃擲弾を導入したものの1923年に退役させ、以降まともに小銃擲弾を運用していなかったが… WW2参戦直前になって歩兵の対戦車攻撃手段がないことが問題視され、急遽フランスのブラント社から設計を購入することで対戦車小銃擲弾が開発されることになった。その発射機がM1グレネードランチャーである。当初の使用弾薬は対戦車用のM9のみだったが、1942年には改良型のM9A1が、さらにM9A1の設計を転用して弾頭部をMk.Ⅱ手榴弾に挿げ替えたM17小銃擲弾が採用され対人でも効果的な射撃を行うことができるようになった。1944年半ばにはMk.Ⅱ手榴弾の改良に合わせてM17の炸薬をコルダイトからTNTに変更しさらなる威力の向上を図ることになったが、この炸薬変更には大きな設計変更が必要であったためM17の生産は中止。Mk.Ⅱ手榴弾をそのまま投射するためのM1グレネードプロジェクションアダプターが採用された。
ドイツのシースベッヒャーやソ連のディアコノフに取り付けられているような、仰角を確認する為の補助照準器が当初M1グレネードランチャーには用意されていなかった。これはM1が本来対戦車戦闘用の装備であり、M9及びM9A1を用いた対戦車戦闘時はM1903のラダーサイトを用いて照準を行えた為である。M17やM1グレネードプロジェクションアダプターを用いて対人射撃をする際は地面に立てて45度や30度など仰角を調整することになっていたが、大戦末期にM15補助照準器が配備されるまでこれらはもっぱら射手のカンで行われた。M1グレネードランチャーやM7グレネードランチャーでは差し込む深さによって初速を調整することが可能だがM1グレネードプロジェクションアダプターを用いてMk.2手榴弾を投射する際は最大まで差し込んで45度で発射すると滞空時間が長すぎて空中で爆発してしまうので、実質的な最大射程は最大まで差し込んで30度で発射した際の175ヤード(約160m)である。
小ネタ
ゲーム内では着弾と同時に爆発するが、実際にはMk.Ⅱ手榴弾をそのまま飛ばしているので発射から爆発までには4~5秒ほどの時間が必要である。着発式のM17と違って泥濘地でも確実に爆発するというメリットはあったが、遠距離の目標を狙おうとすると空中で爆発してしまうため射程が短いという欠点もあった。
出典/参考文献
https://en.wikipedia.org/wiki/M1_grenade_adapter
http://www.inert-ord.net/usa03a/usarg/rg/index.html
https://tgrm.foxed.ca/Americangrenades/M17.html
FM 23-30 Hand And Rifle Grenades, Rocket, AT, HE, 2.36-Inch 1944
TM 9-1900 Ammunition, General 1945