概要
一〇〇式機関短銃の後期型。生産簡易化のため発射速度が大きく上昇している。
BR・Tier
項目 | 数値 |
---|---|
Tier | △△ |
BR | △△ |
距離毎ダメージ減衰率
距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||
---|---|---|---|---|---|
距離(m) | 10 | 100 | 150 | 200 | 300 |
打撃力 | 6.0⇒7.2 | 3.5⇒4.2 | 3.0⇒3.6 | 2.8⇒3.4 | 2.6⇒3.2 |
貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
---|---|---|
距離(m) | 10 | 1500 |
貫徹力(mm) | 1.0 | 0.1 |
性能
項目 | 初期値⇒最大値 |
口径(mm) | 8.00 |
---|---|
打撃力*1 | 6.0 ⇒ 7.2 |
銃口初速(m/秒) | 350 |
発射速度(発/分) | 920 |
リロード時間 (秒) | 2.1 |
垂直反動 | 21 |
水平反動 | 8 |
供給システム*2 | 30発弾倉 |
重量(kg) | 4.3 |
弾倉質量(g) | 11.2 |
射撃方法 | オート |
銃剣 | ◯ |
解説
特徴
8㎜弾を使用する機関短銃で、戦争後期に製造られたこともあり、サイトの簡略化・銃床の木製化等の他にボルトの軽量化の為、前期型に比べ発射速度が大幅に向上している。
火力
前期型に比べ高威力・高レートとなり米軍のSMGとも真正面からの撃ち合いも問題なく、高い連射速度から繰り出される弾幕は敵をアッという間に蜂の巣に出来る。
適正距離
至近距離~50m程度まで、反動が大きいので中距離以降は狙い辛い。
命中精度
反動が大きいため連射するとかなり弾がバラけ、距離が離れた敵には当てづらい。
武器バランス調整により、横移動中に照門が揺れなくなり、以前より当て易くなった。
総論
高威力・高レートの本銃は、日本軍のSMGの中でも上位にランクインする機関短銃であり前期型の順当進化と言える。
本銃はレートの向上に伴い高反動となってしまった為、なるべく連射は控え、指切りを意識しよう。又、弾薬の消耗が激しいので、『大型弾薬ポーチ』を持たせることを強くオススメする。
そして本銃は高レート大火力であるが、人によってはオープンサイトでマガジン容量の多い『SIG1920』や低反動で同じくマガジン容量の多い『試製二型機関短銃(50発弾倉)』の方が使いやすいと感じる人も居るであろうが、そこは好みで使い分けると良い。
史実
一〇〇式機関短銃は、第二次世界大戦に実戦投入された日本軍で唯一制式化された短機関銃である。
前期型との違い
昭和19年(1944年)より生産された後期型は、緩速機構(レートリデューサー)を省略し、管状着剣装置を廃止し、1500mタンジェントサイトを廃止し、照準装置(ピープサイト100m固定、その上のV型サイト200m固定の2段階式に変更)など各部を簡略化、消炎制退器は固定式になった。
後期型の消炎制退器は左側上方が溝ではなく穴になり、右側上方のみ溝であった。これは銃口が右にぶれる現象を改善した物であった。着剣ラグ(突起)が直接、銃身被筒に付けられ、銃身先端を二式銃剣の銃身通し穴に挿すように変更された。
銃床は前期型よりやや短くなり、上下二分割型であった。弾倉止めや安全装置の使い勝手が改善された。一〇〇式の前期型と後期型では弾倉の互換性が無かった。製造方法の一部に電気溶接加工を取り入れた。これらにより発射速度と生産効率が向上した。
後期型の最初と最期では、仕上がりが全く違っていた(末期には床尾板が木製になるなど悪くなる方向に)。
その後
しかし本銃の製造は基本的に機械切削加工によるので簡略化は根本的な生産性向上にはならなかった。
終戦時に内地の歩兵連隊や特攻部隊に少数の本銃が配備されていた。
終戦後に一〇〇式機関短銃はほとんどが廃棄処分され、現在では、あまり現存していないといわれている。
小ネタ
呼称に関して
資料等によっては「百式」、また制式名の「機関短銃」ではなく「短機関銃」と誤記されている場合もある。