エルヴァーサ合衆国

概要

概要

　北プーヴェル大陸に存在する連邦制国家。……連邦制とはいえその実態は小さな政府を煮詰めたような結果存在する「連邦」であり、ある意味において連邦制というより無政府主義の方が近い。

言語

　三光語を公用語とする。その他、赤肌人による現地語やグラス語*1やトンブ語*2も存在する。

歴史

地理

気候

地方行政区分

主要都市

政治

　ここでは連邦政府、即ちエルヴァーサ合衆国政府の事を記載する。
　基本的に大統領制かつ二院制であり、大統領と副大統領は国民と連邦議会に責任を負う。また大統領顧問団は連邦議会に責任を負う。これは即ち大統領と副大統領は国民によるリコール或いは連邦議会に於ける不信任決議案のどちらかで退陣すると言うことであり、閣僚に当たる大統領顧問団もまたその所属議院の不信任決議案によって退陣が行われる。
　大統領は、国民が連邦議会議員の中で選ばれた数名の人物の中から選ぶ*3。これは各地域から選ばれた選挙人による投票で決定されるものとする。副大統領も同じ方式を取るが、上院からは副大統領が、下院からは大統領が選出される。
　上院議員は各州から一定の数、下院議員は各地域から一定の数選出される。そのため上院から選出された副大統領は州およびその範囲に住まう国民の意見を調停し、下院から選出された大統領は全国民の意見を調停すると言う形を取る。そのため大統領は、あくまで「各地域の調停者にして利益の代弁者である議会の調停者」としての大統領であり、連邦議会の各院議長と同一*4。議会に下院の優越は存在せず、先議権のみが認められる。
　この両院代表の意見を摺り合わせるために、大統領顧問団がいる。大統領顧問団は連邦議会の議長である大統領の顧問ということであり、つまりこれは基本的に議会に服属するものである。そのため大統領顧問団は完全に議員から成立し、行政機関である省庁の長であると同時に各省庁の意見の代弁者であるものとする。そのため実際の実務は次官級の人間が代行している。
　連邦議会内の主な政党としては暫定民主党と改正自由党の二大政党が存在する。暫定民主党は「エルヴァーサの民主権*5運動」、改正自由党は「エルヴァーサ人の自由権運動」を基礎に持つものであり、暫定民主党は保守ゲラノド感のあるレープスツ主義を、改正自由党は民主ノティラレ/レープスツ主義過激派を志向する。両方とも州権*6拡大派かつ小さな政府であるが、暫定民主党の側の方が若干大きい政府を志向しており都市貧困層や中小農民の利益を代弁*7。改正自由党は逆に完全に小さな政府であり、商工業者や大企業の利益を代弁している。
　2020年時点では、上院下院共に与党は改正自由党。

警察・司法

　自治体警察が基本。そのためPMCが警察業務を請け負うこともある。
　各州には州保安官と言われる警察が存在し、それらの業務の範囲外を連邦広域警察と呼ばれる事実上の政府警察が担う。

軍事

経済

　経済大国。民間企業の力が極めて強い。
　基幹通貨はエルヴァーサ・ドル。ただし事実上の中央銀行である連邦準備制度銀行が発行するエルヴァーサ・ドル以外にも各地方銀行が発行可能な地方銀行券が存在し、エルヴァーサ・ドルはそれらとの兌換が成立する。
　エルヴァーサ・ドルは一応金本位制*8であるが、実情としては株式本位制とも呼ばれる方式が成立している。これは市場内に流通する株式の総量と株式平均額を以て通貨発行量を調整するものであり、大企業の株価暴落などに対しては基本的にレッセ・フェール的な自由主義市場による自浄作用で対応する形式を取る。

国際関係

主要な企業

　虹の七社と呼ばれる七つの超巨大軍産複合体が存在し、これら七社の一社一社だけで中堅国の経済規模と同等であると言われる*9。
　それ以外の企業も存在するが、これらのうち大きいものは十大財閥と呼ばれる形で企業利益をむさぼっている。
　無論それ以外の中小企業も多数存在し、それらがシェアの隙間を埋めている
　虹の七社の内訳*10は以下の通り