グランダパ朝ツェパクメポタン亡命政府

Last-modified: 2020-02-06 (木) 14:25:08

概要

グランダパ朝はグランダ半島に存在した国家である。
1912年から1951年までのグランダパ朝は、グランダ四州に排他的実効支配を確立しグランダ半島全土の統合と独立国家としての国際的承認の獲得を目指すグランダパ朝中央政府と、リヌテラヤ・サズニア朝トーラ帝国からタウ地方およびカム地方西部のグランダパ諸侯の支配・交渉権を受け継ぎグランダ半島を「タン・グランダ地方」として領土に組み込むことを目指す東部トーラサス各軍閥およびその後継国家たるSTCとがせめぎあう舞台となった。

地理

グランダ半島全域を主権下として位置し、東にSTC、西にSENTOと国境を接していた。
古来より平和主義を標榜していたが古代においてはトーラ帝国に対しても侵攻を仕掛けていたとされる(トゥファン時代)
グランダ半島の北からカム・チェマ・チョルカ(砂の大地 カム州)、タウ・コル・チョルカ(巡礼の草原 タウ州)、カルマ・ラ・カン・チョルカ(尊者の山岳 カルマ州)、ギャツォ・ドゥク・ケ・チョルカ(雷鳴の大地 ギャツォ州)の四つがある。これらを「プー・チョルカ・シー(グランダ四州)」と呼称しグランダパ本土であるとしている。
さらにノ・ロー諸島が宗教的権威の支配下にあり、ノ・ロー諸島にあるドゥク・ユル(霹靂の国)とは長年の同盟関係である

政体

祭礼一致の権威主義体制を採用している。王政府と宗教的権威が別物であり、それぞれが実権のために使いながら(かつ王法為本の観点から絶対的に独立しながら)存在する。そのため正確な王朝名としてはギェルツィァ朝グランダパ王国であるが民族集団としての性格が色濃く出るためプー・グランダパ王国即ちグランダパ朝と呼称される。これはドゥク・ユルに対しても同じであり、ギャレー朝ノローパ王国をノローパ朝、あるいは血縁関係からセルマ・グランダパ朝と呼称することがある。

産業

グランダパの80%は農牧に従事しており、タウ州やカム州を中心に貧困地域が多い。しかしギャツォ州は海運や漁業の関係もあって比較的生産力が高くカルマ州の高山地帯やカム州、タウ州、セルマ・サなどに観光客を融通する程度には裕福。さらに氏族や宗派ごとの利権もあり領主(チキャプ,ゾンプン)や僧院と貧民たちの間には経済的格差が大きく広がっている

宗教

グランダパの宗教は一般的にチェンポパと呼ばれる。グランダ半島の9割以上の民が信仰し、ノ・ロー諸島やヤルン川以北、ポーラ盆地周辺など一部の他人種も信仰する。信徒数の合計は世界中で700-1300万程度と言われている。
主神はツェパクメー神。一心に帰命することで来世の命を保証すると信じられている。また同一の存在からわかれた存在とされるウーパクメー神とも習合されることがしばしばあり、略して両パクメー神と呼ばれることがある。
チェンポパは大きく分けて4つの派閥に別けられる。
・キンコル派(法輪派)
神仏を円形に配して観想を行う。タウ州の抵抗運動で最先鋒を担っていたクムティ僧院は一万の仏像を収めた巨大な僧院だったとされるがオル・アトニア軍閥空軍による爆撃で破壊された。その後座主の戦死・殉教により指揮系統が崩壊しキンコル派民兵がタウ州の各地に潜んでいるとされる
・カンギュル派(経典派)
経典の絶対性を説き、実践よりも理論の集約を図る。ある意味に於いて異端的ではあるが、その理論体系の一つにある本覚思想は現在の主要な一派である派においても利用されている。カム州西部の山岳地帯にシサムドゥプという名の僧院都市を造営していたがオル・アトニア軍閥の侵攻により占領された。民族派武装勢力チュスム・ガンシーにも大きく関与しており、チュスム・ガンシー最高防衛司令官ノルブ・ドゥンドゥプはシサムドゥプのカンギュル派寺院マニ僧院の総代であった。
・ゴンカ派(護法派)
神殿における祭祀を優先する考え。神に祈ることで求める二乗の宗派だった。もともとはその理論上ダランダ半島の主流信仰であったがリクパ派に変わられた。古いことからニンマ派とも言われる。オンパクメニフームの六字名号を唱えることで神に語りかけ、無量なる光と称される神の身体を受け入れて永遠の命を得ることを目的とする。
・リクパ派(帰命派)
現在の主流派閥。念仏を唱えることで神の御許にゆけるとする。ゴンカ派に比べて新しいことからセルマ派、蓮華を扱うことからサキャ派とも言われる。ゴンカ派から引き継がれたオンパクメニフームの六字名号はそのままであるが蓮華に象徴されるタムツィク(印契化)を駆使し日常の中でも祭祀を容易く行えるとしてグランダパに広く膾炙した。
この四宗派の他、ギャツォ州を中心に活動して社会善を優先する風狂神異のゲルク派(善導派) 、同じくギャツォ州を中心に活動するものの他宗を排斥する大きくカギャ派(折伏派)/ウー派(折伏派)がある
なおカギャ派はウー派は両方折伏派と訳されるが、カギャ派は「理論武装をガチガチに固めた上で公に論戦を起こし敵対する宗派を殴りつける」タイプなのにたいしてウー派は「馬鹿野郎と叫んで拳で殴る」タイプ。そのためカギャ派はウー派を「野蛮人」と毛嫌いしウー派もカギャ派を「頭でっかち」と毛嫌いしている。

政策

反 攻 大 陸

軍隊

グランダパ帝国並びにドゥク・ユルの軍隊は以下のように分類される
・衛教軍(グランダパ軍)
・霹靂軍(ドゥク・ユル軍)
グランダパ王国の指揮下にあるのが衛教軍、ノローパ王国の指揮下にあるのが霹靂軍となっており二重の指揮系統が両立している。さらに準軍事組織として
・ツェパクメポタン親衛僧兵
・グランダパ護教邏卒
・ノローパ王国親衛隊
・ノローパ王国警察
さらに民兵組織として
・テンスン・ランタン・マガル
・チュスム・ガンシー
・ノローパ民族解放戦線
がある。以下それぞれについて記載する

衛教軍(ならびにツェパクメポタン亡命政府指揮下にある武装組織について)

衛教軍はツェパクメポタン亡命政府の事実上の国軍である。指揮権はグランダパ系のツォキルリンカ軍営にあり、対外遠征を主要な任務として請け負う。同一の軍営に指揮を置くものとしてツェパクメポタン親衛僧兵ならびにグランダパ護教邏卒がある。これらはそれぞれ政府首脳の護衛と反チェンポパ的思想の弾圧を担っている。
ツォキルリンカ軍営に連絡するものとしてテンスン・ランタン・マガルならびにチュスム・ガンシーおよび各僧院の僧兵団がある。テンスン・ランタン・マガルは国民義勇防衛軍と翻訳され、その出自は旧グランダパ王国時代にまで遡ることができる。チュスム・ガンシーとテンスン・ランタン・マガルはそれぞれグランダ半島本土で抗戦を続けるゲリラ組織であるがテンスン・ランタン・マガルはどちらかと言うとギャツォ州ならびにカルマ州を中心に活動する民間の防衛隊、チュスム・ガンシーはカム州とタウ州を中心に活動する民間のテロ組織と言った風である。

衛教軍編成

指揮系統の最上位にツォキルリンカ軍営の最高指導者ツォ・ゴチェン軍営長がある。それぞれの団は軍営の直属として存在する
第1団-シロー・チク・ダプン(蘇りのチク隊長)
第2団-サルジェ・ニー・ダプン(革命のニー隊長)
第3団-タルマー・スム・ダプン(紅旗のスム隊長)
第4団-テンジン・シー・ダプン
第5団-チンドゥー・ガ・ダプン(解放のガ隊長)
第6団-ツェリン・ドゥク・ダプン
第7団-フトゥンドゥ・ドゥン・ダプン
第8団-デキー・ギェー・ダプン(幸運のギェー隊長)
第9団-
第10団-
第11団-
第13団-
第14団-
第15団-
第16団-
第17団-
第18団-
第19団-
第20団-
第21団-
団は1つで1500名、3個歩兵中隊を基本とする。団長をダプンと呼称する。
ダプンの下に3名の中隊長がつく。彼らは500名を指揮する。
その下に100名を指揮する小隊長がつく。
さらに下に4名の分隊長がつく。彼らは25名を指揮する。更に10名、5名と分ける場合もあるが稀。

テンスン・ランタン・マガル編成

テンスン・ランタン・マガルの隊長はヤプシー・チャバ・ゾンプン。カルマ州チャバ村の村長(ゾンプン)を兼任する。
およそ100個地区隊に分かれる。ゾン1つにつきおよそ600名単位で配備されているものとされる。
・ギャツォ・チキャプ
 ギャツォ州22個のゾンを管轄
・カルマ・チキャプ
 カルマ州53個のゾンを管轄
・カム・チキャプ
 カム州の13個のゾンを管轄
・タウ・チキャプ
 タウ州の12個のゾンを管轄

チュスム・ガンシー編成

カム州、タウ州を中心におよそ12万人程度が活動しているものとみられる。指揮官はノルブ・ドゥンドゥプ。カンギュル派マニ僧院の元総代。
各地の民族運動や僧兵が勝手気ままに動くのを抑制するための組織であり、実のところノルブ本人であっても末端の僧兵やゲリラ組織がどう動いているのかわかっていない。
カム州方面ではアシャ氏族やダルガン氏族、ツァントェ氏族ならびにカンギュル派僧兵が。タウ州ではアムド氏族、ツォンカ氏族、ならびにキンコル派敗残僧兵が活動しているものとされる。

ツェパクメポタン親衛僧兵編成

グランダパ護教邏卒編成

霹靂軍(ならびにノローパ王国指揮下にある武装組織について)

霹靂軍はノローパ王国の事実上の国軍である。指揮権はノローパ系のナムカーリンカ軍営にあり、国内防備を主要な任務として請け負う。同一の軍営に指揮を置くものとしてノローパ王国親衛隊ならびにノローパ王国警察がある。これらはそれぞれノローパ王宮警備とノロー諸島内部の治安維持を担っている。
ナムカーリンカ軍営に連絡するものとしてノローパ民族解放戦線がある。これはナムカーリンカ軍営およびノローパ王室にのみ帰属する民族派武装組織であり、ノロー諸島原住民族の解放のために戦っている。ツォトゥ島のロサン・ドゥプニア軍閥に対する抵抗運動で名を挙げた。

霹靂軍編成

指揮系統の最上位にナムカーリンカ軍営の最高指導者 軍営長がある。それぞれの団は軍営の直属として存在する
35000人

ノローパ民族解放戦線編成

ノローパ王宮近衛兵編成

ノローパ王国警察編成

空軍

航空機を見たことがない

その他

保有兵器