・鐘楼の名残
依頼者:
???
/ リヴェーヌ岩塊群・壊れた石碑
依頼内容:
鐘楼とともに壊れてしまった鐘の
美しい音をふたたび聴きたい。
鐘を直す方法を見つけてきてほしい。
未:最初のイベント・彫金ギルドでのイベント
(北サンドリア(E-6)、鍛冶ギルドにいるMevreaucheに話しかける)
Mevreauche : ん? 何か用か?
アルバナスと鐘に使われている合金?
Mevreauche : ……レインベルタのやつがか?
どれどれ、その巻物を見せてみい。
Mevreauche : ふん。洒落てるのぅ。
あいつの好みそうな柄じゃわい。
Mevreauche : ふむぅ。
Mevreauche : そうじゃそうじゃ! 知っておるよ。
Mevreauche : 彼はじゃな、
ミンストレルメタル(Minstrel Metal)の製法を
知っておった最後の職人じゃよ。
Mevreauche : ミンストレルメタルはのぅ、
インゴットの状態でも、叩くと、
えもいわれぬ美しい音色がしたそうじゃ。
Mevreauche : また、製錬するときの音が、
一曲の調べのようだったとも聞いておる。
Mevreauche : しかしじゃな、
今ではその製法が失われていてのう。
Mevreauche : この巻物に描かれておる図柄が、
暗号化された製法じゃろうて。
これを解くのはちょっとばかり難しいのぅ。
Mevreauche : ……じゃがな、冒険者さんよ。
Mevreauche : このアルバナスという男については、
ちょっとした話が伝わっておるんじゃよ……。
Mevreauche : 彼は、寝ても覚めても
鐘作りに没頭しているような、
職人の鑑ともいえる青年だったのだそうじゃ。
Mevreauche : いつものように
作業台に向かっていた夕暮れ時に、
ひとりの美しい若者が訪ねてきたらしい。
Mevreauche : 若者は、ミンストレルメタルの音色に
引き寄せられたと言い、そのまま
彼の部屋に居つくようになったのじゃ。
Mevreauche : 初めは戸惑いを感じたものの、
アルバナスは次第に青年に惹かれていったのじゃ。
……なぜなら、
Mevreauche : その青年の求めるがままに
ミンストレルメタルに加工を加えていくと、
音の響きが次第に増していったのだそうじゃ。
Mevreauche : しかしな、この2人は、
ある日を境に、忽然と姿を消してしまったんじゃ。
Mevreauche : その理由は、
青年が理想を求めて新天地へと旅立ったからとも、
Mevreauche : ……何かに
とり憑かれていたからじゃとも言われておる。
Mevreauche : 姿を消す直前の青年の面差しは、
それはそれはひどいものじゃったらしい。
Mevreauche : 職人ってものはじゃな、
作りあげたもので人を魅了しても、
Mevreauche : 自分自身が
それに心奪われることなどあってはならんのじゃよ。
Mevreauche : どうして青年の顔色が
酷くなったのかじゃと?
Mevreauche : おまえさんは、今の話の
いったい何を聞いておったのじゃ!
Mevreauche : ……心をこめて作ったものには、
……いつのまにか、何かが宿るものじゃよ。
Mevreauche : わしにも、未だによくはわからん。
それを精霊と呼び、喜ぶ輩もおるが……。
Mevreauche : しかし、
人の情念から生まれ出たものじゃ。そんなような
かわいげのあるもんでもないと思うがのう。
(リヴェーヌ岩塊群サイトA01(C-7)にあるStone Monumentを調べる)
鐘を作った者の銘として、
アルバナス(Albanus)と刻まれている……。
碑文には、つづきがあるようだ……。
??? : やあ。よく戻ってきたね。
何か、わかったことはあったかい?
??? : ぼくはね、きみが戻ってくるのを
すごく楽しみにしていたんだよ。
??? : きみのような人は珍しいからね。
??? : それに、人から話を聞くというのも、
実はものすごくひさしぶりなんだ。
??? : さぁ。教えくれるかい?
あの鐘の音を、もう一度聴くための方法を。
??? : ……それが、きみの知ってしまったことの
すべてなんだね?
??? : ぼくのような者の気持ちなど、
きみには、とうていわからないだろう?
??? : もう、……何もかもが
元のようには、戻らないのだろう。
??? : ぼくがここにいる意味も消えてしまったようだ。
??? : きみが、……消してしまったんだよ……。
??? : 二度と話しかけないでくれたまえ。
きみに何をするか、わからないよ……。
(リヴェーヌ岩塊群サイトA01(C-7)にあるStone Monumentを再度調べる)
嫌な気配がした……。
(Arcane Phantasm撃破後、リヴェーヌ岩塊群サイトA01(C-7)にあるStone Monumentを再度調べる)
??? : ここは……?どこだろう……?
Albanus : ふぅ。……ようやく
思い通りの音に近づいてきたみたいだ。
??? : あの人は誰だろう?
……ぼくのことを、……見てた……?
Albanus : よし。今日はこのくらいにしよう。
Albanus : ……うわっ!
君は、いつからいるんだい? というよりも、
……どこから入ってきたんだい?
??? : わからないんだよ。
??? : でも、その、
綺麗な音が聞こえてきたんだ。
そうしたら、いつのまにかここにいたんだ。
Albanus : どうして、
手を休めることができないんだろう?
Albanus : この鐘のこと、
……あいつのことが頭から離れない。
Albanus : あいつの声が、耳に響いてくる。
Albanus : …………。
今は考えるのはよそう。
Albanus : そうさ。まずは、
この鐘を仕上げることが先決だ。
考えるのは、その後でもいい。
Albanus : きっと遅くはないだろう……。
Albanus : なぜもっと早くああしなかったんだろう?
Albanus : あの場所に置いておけば、
もう、あいつが現れることもないはずだ。
Albanus : 設計図も、ここに置いてゆこう。
そして、この鐘の音の届かぬ地に暮らそう。
Albanus : でも、あいつの……いや、この鐘のことを、
忘れることなど、決してできないだろう。
Albanus : ……いつまでも……。
ミンストレルダガーを手にいれた!