アーティファクトクエスト/スタンダードジョブ/白魔道士/ピエージェの決断

Last-modified: 2011-11-09 (水) 01:33:42

・ピエージェの決断

依頼者:
 ナルシェラル(Narcheral)
  / 北サンドリア・大聖堂
依頼内容:
 エルディーム古墳にて
 「タブナジアの呼び鈴」を
 入手後、フェ・インにてタブナジアの
 亡霊を討伐する作戦に参加せよ。


Trion : 何の話だ!?
 俺はどこも悪くなどないぞ!
Trion : いらぬ心配をするヒマがあったら、
 獣人どもを蹴散らす作戦でも考えることだな!
Pieuje : 兄上!
Pieuje : ん? 君は……?
 ナルシェラルに言われて催促にでも来たか?
Pieuje : ……君は、なぜナルシェラルが
 あんなにあわてているか知っているか?
Pieuje : 20年前のあの日、連合軍は
 タブナジア侯国を、エサとして差し出したのだ。
 侯国に諸国の首脳がひそかに集うと言うニセ情報を
 流したのだよ。
Pieuje : 獣人どもの大軍勢に襲わせておいて、
 その間に連合の精鋭部隊がヤツらの居城に……
 ズヴァール城に討って出たのだ。
Pieuje : 結果、なんとか闇の王を討つことに
 成功したが、タブナジア侯国は獣人どもによって
 壊滅した。その名をもつ国は、もはやこの世に
 存在しない……。
Pieuje : 当時のタブナジアの君主、
 アルテドール侯は、自分達が同胞から裏切られる
 ことになろうとは、思いもよらなかったろう。
Pieuje : 獣人の夜襲を受け、最後の最後まで勇敢に
 闘ったが、ついに城館も落とされ、警護の部隊と
 共に命からがら街から脱出した。しかし古墳の付近で、
 ついに追っ手につかまってしまった。
Pieuje : 候は、最期まで、
 堂々と戦い抜いたそうだ……。
Pieuje : 連合軍もタブナジア防衛に
 兵を割かなかったわけではない。しかし、結果的に
 タブナジアは壊滅した……これはまぎれもない事実。
Pieuje : そして、アルテドール侯は私の……。
 私は……どうすればいい?
Narcheral : ピエージェ様!
 いらっしゃいますか!?
Pieuje : ナルシェラルか……入れ。
Narcheral : ピエージェ様!!
 先ほどトリオン様にお会いしましたが、
 すでにお元気ではありませぬか!
Pieuje : そうか、おまえには
 あの兄上が元気に見えるか……。
Narcheral : このままではいずれトリオン様の
 お耳にも届きましょう。大聖堂の影響力を
 強める機会を逸することになりますぞ!
Pieuje : 救われぬ魂の浄化、そして
 贖罪を私の手で行え、と……。
Narcheral : 何をおっしゃいますか!
 あくまでこれは亡者の脅威を振り払うための作戦!
 サンドリアの王子ともあろうお方が罪を贖うなどと
 うかつに口になさいますな!
Pieuje : ……おまえの考えはわかった。
 私にも考えがある。兄上に兵を出させる
 ことだけはすまい。
Narcheral : ええい、歯がゆい限りだ!
 このままでは、すべてが明るみに出る。
 そうすればサンドリア、いやヴァナ・ディール全体を
 巻き込んだ騒動になってしまうぞ……。
Jeronne : ナルシェラル様、新しい情報が……。
Jeronne : アルテドール侯の姿をした
 ダークストーカーが向かった先は、
 どうやらフェ・インであったとの報告が……
Jeronne : 彼の地は、タブナジア以外にも
 さまよえる魂の集う場所です……おそらくは
 そこで……。
Narcheral : 亡者どもの挙兵……か!
 ふん、にわかには信じがたいことだが、
 ここまで来ると……な。
Jeronne : まだ多くの亡者の軍勢は、
 エルディーム古墳にとどまっています。
 また、その者たちが出る時に一様に所持している
 品が発見されました。
Jeronne : まだ、入手に成功していないのですが、
 タブナジアの呼び鈴と呼ばれるものだそうです。
Narcheral : ふむ、奴らの合図に使うものかも
 しれんな。手にいれた上で作戦に使用しよう。
Jeronne : では……。
Narcheral : ああ、これ以上討伐隊の号令を
 待つわけにはいかない。先に資格を認めた
 冒険者たちを送り込もう。
Narcheral : エルディーム古墳にて
 タブナジアの呼び鈴を入手後、フェ・インに
 向かうように。
Narcheral : この作戦で功を立てた者には
 さらなる褒美をとらせよう。
 おまえもがんばってくれ。

 
 

Pieuje : ……遅かったな。
 どうした? なぜ私がここに……という顔だな。
Pieuje : 結局、兄上に手柄を
 とられる訳にはいかん……ということだ。
Pieuje : ナルシェラルにも伝えぬ
 隠密裏の行動ではあるが、周囲に大聖堂の
 白魔道士を展開させた。結界により、
 これ以上の集結は既に防いだ。
Pieuje : 後は、候の怒りを鎮めるだけ……。
Pieuje : ジェローヌ、後のことを
 冒険者に伝えよ。私は後方の様子を見てくる。
Jeronne : 本当に、おやさしいお方です……。
 私にも本心は語らず協力するように言われましたが、
 きっと決断なされたのは、トリオン様のため……。
Jeronne : トリオン様は強がって
 いらっしゃいましたが、実はケガの回復は
 思わしくないとのこと。
Jeronne : その状態でも、タブナジアのことを
 知れば、あのトリオン様のこと、おそらくは自ら
 陣頭に立つでしょう……。そうなれば……。
Jeronne : ピエージェ様は、ケガを負った
 トリオン様にご無理をさせないために、みずから
 この作戦を極秘の内に実行に移されたのですよ。
Jeronne : 話が長くなりましたね。
 たった今得た情報をお教えしましょう。
 やはりダークストーカーの持つ
 タブナジアの呼び鈴は集合の合図の様子。
Jeronne : 結界にて集結を防いでいる
 今こそ、候の魂を浄化する絶好機です。
 タブナジアの呼び鈴を使い、候を呼び出せる場所を
 探してください。
Jeronne : この作戦は、あくまで冒険者を
 先発隊として送り込んだことになっています。
 候の魂を浄化した際には証拠の品は、
 ナルシェラル様に渡すと良いでしょう。
Jeronne : では、あなたに女神のご加護を……。
Jeronne : そう……長話ついでにもうひとつ……。
 ナルシェラル様も決して功を焦っている訳では
 ないのです。あの方も私もそれぞれ別の修道院で
 修行をした身……。
Jeronne : その2つの修道院とも、オークに
 破壊されました……。私たちの望みは同じなのです。
 もうこれ以上、何も失いたくはない、と……。

 
 

かすれた文字が読み取れた……。
「タブナジアの魂は滅せず」

 
 

……ひときわ嫌な気配がした。