・思ひ出
依頼者:
チュミミ(Chumimi)
/ 天の塔・星の木の畑
依頼内容:
20年前の何らかの事象が、星の木の生育に
影を落としているようだ。その原因に思い
当たる2人の博士。
彼らの依頼を受け、ジュノ、そして北の地
へと旅立とう。
- 黒魔道士Lv50以上でChumimiに話しかける。
Chumimi : あ、ちょっとっ!
だめですよ、今日も立ち入り禁止ですっ!
ほら、早くしないと博士たちが……。
Koru-Moru : 来てやったぞ、
ワシのおかげで星の木は元気いっぱいか?
Yoran-Oran : チュミミさん、お待たせ
しました。さぁ、星の木の元気な姿を見せて
いただきましょうか。
Chumimi : それがですね……
Chumimi : このように、
状況は、何も変わってはいないのですっ。
Chumimi : で、でも、博士さまのお力が
足りなかったわけではないのですっ。
Chumimi : ……ただ、きっと……、
こうなってしまった原因が、博士さまの考えとは
ちょっと違ったのではないかと思うのですっ。
Yoran-Oran : ……。
こうなったら、本気で考えるか。
Koru-Moru : ウムウム、マジメに考えよう。
Shantotto : そうですわね、
真剣に考えてみる価値はありますわね。
Chumimi : なぁんっ!
今まで、どう考えてきてたんですかっ!
Yoran-Oran : まぁまぁ、チュミミさん。
私たち学者というものは、問題の大きさを
まずは難易度という数値で考えるのです。
Yoran-Oran : そして、その難易度に見合った
頭脳を使って、その問題を解く。無駄な労力を
使わないために。
Yoran-Oran : いいかな、お二方。
私たちは今回、この問題を過小評価しすぎていた。
この問題の難易度を上げて、私たちの頭脳のより
多くの領域を使って、もう一度考えてみよう。
Koru-Moru : ……んん? チョット待て。
その理論、どこかで聞いたことがあるんだが
誰の理論だったか……。
Shantotto : おろかねぇ、忘れました?
魔法学校にいたころ、耳にタコができるくらい
校長先生から聞かされたことですわよ。しかも
一言一句同じですわ。
Yoran-Oran : ……整理してみようじゃないか。
まず、土も光も水も、昔から何も変えては
いないというのに、昨今、急におかしく
なったというのがもっとも着目すべき点だ。
Yoran-Oran : 物事が変化するのに
原因がないはずがない。何かが起こったのだ。
第一に解明すべきは、それが「いつ」という
ことだ。
Koru-Moru : ウムム! わかったぞ!
そのセリフは、カラハバルハのセリフだな!
Shantotto : 一言一句同じですわ。
もう少し、自分の言葉を入れて話せば
まだ、わかりませんのに。
Chumimi : ……。
Yoran-Oran : それで、チュミミさん。
この星の木は一体、いつごろから
元気がなくなってしまったのです?
Chumimi : ……あ、はいっ!
20年前の戦争の後からだと思います。
あの後からジワジワと今にいたると
私たちは推測してますっ。
Yoran-Oran : ふうむ、20年前か。
いろいろありすぎてわからんが……。
2人とも、何かこれだという心当たりは
ないか?
Koru-Moru : ……ウウム~。
ウムムのム~。
Koru-Moru : (20年前といえば……
ワシはジュノで、ある研究機関にいた。長引く
戦争の影響……食糧難問題に取り組む研究機関だ。)
Koru-Moru : (あのとき、出会った
ラススちゃん……。かわいい研究者であった。)
Koru-Moru : (ワシとラススちゃんは、
よく、ジュノのル・ルデの庭での散歩を
楽しんでいた……。)
Rasusu : ……コルモルさん。
ジュノの街の子供たちから話を聞いた?
Rasusu : 今までみんなで力を合わせて
守ってきたロランベリー耕地も、とうとう
クロウラーたちに襲われて、荒らされてしまった
そうよ……。
Rasusu : 私たち研究者が、一刻も早く、
手を打たなければ。子供たちが飢えに苦しむ姿
だけは、見たくないわ。
Koru-Moru : (ワシら各国の研究者は、
いくつかの案を出し、問題解決に尽力していた。)
Koru-Moru : (しかし、状況は日々、悪化し、
じりじりとワシらを追い詰めつつあった。)
Koru-Moru : (そして、ワシはとうとう
故郷ウィンダスで採れる、星の実の栽培を
思いついたのであった。)
Rasusu : だめよ、星の木は
ウィンダスの人々の大切な信仰で、天の塔でしか
育ててはいけない決まりになっているんでしょ?
Rasusu : いくら、ウィンダスの
5院の院長のコルモルさんでも、星の木の種を
他国へ持ち出したら、大変なことになるわ。
Koru-Moru : (星の木の種は、天の塔の管理下にある。
いくら緊急時の下にあっても、その種を食用にせんと
改良することが許されるはずはない。)
Koru-Moru : (しかし、ワシはもう、
ラススちゃんの悲しい顔を見たくはなかった。)
Koru-Moru : (若くて血気盛んだったワシは、
ラススちゃんのために星の木の種を、天の塔から
盗み出した……。)
Rasusu : コルモルさん、
コルモルさんのその気持ち、とっても嬉しいわ。
でも、この種を使うのは待って。私のせいで
あなたの未来を閉ざすわけにはいかないの。
Rasusu : 私、あなたのその気持ちに
頼る前に、ひとつ自分でやってみなくちゃ
ならないことがあると思うの。
Rasusu : ……何もきかないで。
この方法がだめなら、その種を植えるという
あなたの考えを、一緒に試してみましょう。
だから、数日の間だけ待ってちょうだい。
Koru-Moru : (そして、ラススちゃんは
戻ってこなかった……。)
Koru-Moru : (その直後、ウィンダスに
獣人軍がせまったために、ワシは呼び戻され……)
Koru-Moru : (しかし、ラススちゃんのことを
忘れた日は、1日もなかったのであった……。)
Koru-Moru : ……ムム!
そういえば、あの種はどこへ行ったのだ!?
ラススちゃんが持っていったままだ!
Yoran-Oran : なんだね、コルモル博士。
急に大声を出して……。何か、思い当たることが
あったようだが?
Koru-Moru : 確かに思い当たったぞ!
ワシは、星の木の怒りを買ったのかもしれん。
Koru-Moru : ウムム……
そこの冒険者、ちょっと耳を貸せ!
こっちゃこーい!
Yoran-Oran : ……一体、何を……
Shantotto : ヨランオラン博士、きっと
わたくしたちは聞かないほうが良いですわ。
コルモル博士のゴタゴタに首をつっこんで
酷い目にあわなかったことがありまして?
Yoran-Oran : ううむ、確かに……。
Koru-Moru : いいかね、冒険者。
こっから先は、内緒の話なのだ。
Koru-Moru : 20年前の戦争の時、
ラスス(Rasusu)ちゃんという、タルタルの
研究者が、ジュノにいたのだ。
Koru-Moru : このラススちゃんを捜しだして、
種が入った袋を返してくれと伝えて欲しいのだ。
Koru-Moru : そして、それをこっそり……、
あそこのチュミミに渡しておくのだ。
……どこかに落ちてたとでも言ってな。 - ル・ルデの庭のLaitynに話しかける。
20年前の話を聞きたいというのかね?
Laityn : 確かにわしは、20年前、
食糧難問題について研究をしていた者だが……。
Laityn : ……ほほう!
コルモル! 覚えているぞ、その名前!
Laityn : 学者には風変わりな者こそ多いが、
あそこまで風変わりな学者は、そうそういない。
あれはもう、変人の域を越えていた……!
Laityn : しかし、そんな彼にも
可愛らしい彼女がいてね。……忘れようにも
忘れられない……ラススという名前だった。
Laityn : ……なに?
彼女がどこにいるか知りたい?
それはまた……、何故なんだ?
Laityn : そうか……。
コルモルが捜しているというのか。忘れっぽい
コルモルも、彼女のことをやっと思い出したのか。
……あのまま、ずっと忘れていればいいのに……。
Laityn : 既に20年経ったとはいえ、
本当のことは、伏せておくと約束できるなら、
教えてやるよ……。
Laityn : あの頃、ロランベリーの畑が
クロウラーの巣に巣食うモンスターたちに
食い荒らされていてね。街の人たちは糧を失い、
とても困っていたんだ。
Laityn : そんな人々を見かねて、
ある冒険者が、女王虫を倒しに行くと言い、
他の冒険者を募り始めた。
Laityn : 遅々として進まない研究に
業を煮やした彼女は、いてもたってもいられなくて
その一行に参加したんだよ……。
Laityn : わしは、彼女を説得しようと
コルモルに連絡を取ろうとした。しかし、彼の
祖国は混乱の極みにあって、連絡は取れず……。
Laityn : そして……、
彼女は、クロウラーの巣で戻らぬ人となった……。
Laityn : 戦争が終わり、わしも何度か、
コルモルにラススのことをしたためようかと
思ったが、どうしても書けなかったよ。
Laityn : 戦争の直後のウィンダスは、
想像しがたいほどの荒れ果てようだったからね。
祖国の荒廃を目の当たりにした彼に、それ以上の
悲しみを告げることなどできなかった。
Laityn : そしてその後は……。
コルモルの恋多き性格を考えると、いつしか
彼女のことを忘れているだろうと思ってね……。
Laityn : コルモルのことを、君も少しは知っている
だろう? 彼に、悲しみほど似あわぬものはない。
ラススのことは、このまま黙っておいてくれ。 - 種が入った袋をChumimiにトレード。
種が入った袋 Rare Ex 星の木の種が入っている袋。
……ああ、その種ですか、見せてくださいっ。
Chumimi : 番号を見る限り、かなり昔の種ですね。
記録を見ないとはっきりとはいえないけれど、
戦争中になくなった1袋でしょうっ。
Chumimi : 戦争中に収穫した種は、
石の区が水没した時のゴタゴタで、結構、
なくなってしまっているんですっ。
Koru-Moru : なぬ!
では、この種のせいで、星の木の怒りを
買ったわけじゃなかったのか!? がびーん!
Yoran-Oran : 冒険者さん、ご苦労さまだ。
戦争中に何があったか、ある程度の話なら、
コルモル博士から聞いてしまいましたよ。
Shantotto : まったく、しょうがない
博士ですことね。わたくしたちがコルモル博士を
ひっぱって、チュミミに謝らせに来ましたことよ。
Chumimi : 本当は許されることでは
ないのですけれど、コルモル博士のことですから
大目にみます……。ですから、他に原因がないか、
皆様のお知恵を貸してください。
Yoran-Oran : ではまた、考えてみよう。
20年前に何か、原因となるべきことが
起きなかったか……。
Shantotto : ふぅ~、そうねぇ……。
Shantotto : (20年前といえば……
わたくしは、魔道士団を率いて、はるか
北の地で、闇の王の軍隊と激しい戦いを
繰り広げてましたわね。)
Shantotto : (あれはズヴァール城でしたかしら?
リンクシェルで連絡を取り合っていたにも関わらず、
部隊が孤立してしまったことがありました……。)
Doron-Fulun : シャントット院長!
ウィンダス部隊用リンクシェルによると、
我々の部隊だけ孤立してしまっているようです!
Abubu : 後続の部隊が、
敵のワナにはまってしまったようです。
負傷者が数多く出ています。
Kodada : こちらのリンクシェルの情報ですと、
サンドリア王立騎士団に、一時撤退命令が出て
いるようです~!
Rakocha-Mukocha : ブラックドラゴンが
門の前に立ちふさがっている模様です。
赤魔道士の数人が立ち往生しているとの
知らせが入っています。
Shantotto : 参りましたわね。
四面楚歌とは、このことですわ。
Shantotto : 魔法で脱出したいところですけれど、
わたくしたちがここで魔法で脱出すると、門の
ところにいる赤魔道士たちの命がないでしょうし……。
Shantotto : わたくしたちも、どうにかして
敵の目をかいくぐって、ドラゴンの後ろから
不意打ちしなくては!
Shantotto : しかし、問題は、この部屋から
敵に囲まれることなく、門まで戻るには
どちらへ進めば良いかということ……!
Shantotto : さぁ、やっとあなたの出番よ!
魔法人形! どっちに行けばいいのか
わたくしたちに、示してごらんなさい!
Talking Doll : どっちもダメさ!
この部屋は囲まれちまってるヨ!
こんな小部屋に逃げ込んだらヤバイだロ!
Talking Doll : これだから、ダメダメ司令官に
ついてくのはイヤだったんダヨ! 反省シロ!
Shantotto : ……ぶっ壊す!
Doron-Fulun : シャントット院長、
お、落ち着いてください!
Kodada : シャントット院長、
申し訳ありません、抑えてください!
この魔法人形が、いちばん敵察知能力に
長けているんです~!
Talking Doll : そうダそうダ!
オイラを壊すなんて、モッテのほかダ!
Talking Doll : オイラが敵の位置を
知らせなかったら、オマエらなんてヒトリも、
ここマデ、たーどりつけなかーったダロ!
Shantotto : ……ぶっ殺す!
Rakocha-Mukocha : こら、魔法人形のくせに
なんてことを言うんだ! 黙らんか!
Abubu : 静かにしないと、
敵に見つかってしまいますよ!
ここは敵のど真ん中なんですから!
Talking Doll : フン、静かにしてもみつかるヨ!
デーモンの部隊が、西の方からこっちに
むかってきているサ!
Talking Doll : いくら隠れてたってムダムダ!
みんな見つかって、オイラ以外はチーン!
……と、オダブツサ!
Shantotto : ……。
Talking Doll : コラー!
なにスンダ! それでもオマエは人の子か!?
Shantotto : オホホ、そこで叫んでなさい。
Shantotto : さぁ、あのうるさいのが
良いオトリになって敵を集めている間に、
わたくしたちは門まで戻ることにいたしましょ。
Talking Doll : オニ! アクマ!
うらんでやるゾ! おまえらに不幸を!
いや、ウィンダスに不幸よ、訪れタマエー!
Shantotto : (それがわたくしの聞いた、
あのバカ人形の最後の罵声でしたわ……。)
Shantotto : ……というわけでつまり、
あの魔法人形の呪いなのかしら?
Yoran-Oran : と、唐突になんなんだ、
シャントット博士!?
Shantotto : オホホ、失礼!
少しばかり気になることを思い出しましたの。
Shantotto : そこの冒険者、
ちょっとこちらへよろしいかしら?
Koru-Moru : なんだ、なんだ。
シャントット博士が原因だったのか?
Yoran-Oran : まぁ、今回も冒険者に
確かめさせればいいですな。
Shantotto : あなた、もちろん
ズヴァール城という城を知っていますわね?
Shantotto : 20年前、闇の王を討伐せんと
あの城に連合軍が攻め込んだ戦いで、わたくしは
大切な兵士を守るために、ある魔法人形を犠牲に
しましたの。
Shantotto : その魔法人形の呪いが、今になって
星の木に影響を与えているのかもしれませんわ。
ぜひ、あなたにその魔法人形を持って帰ってきて
欲しいんですの。
Shantotto : あ、けれども、魔法人形を
手に入れたら、決してわたくしのもとには
持ってこないでいただきたいわ。きっと
今度はガマンしきれず、ぶち壊……。
Shantotto : ……それはともかく、
そうですわね、またここへ、いらしてくださいまし。
よろしく頼みましたわよ。 - ズヴァール城内郭(H-7)のOre Doorにヤカマシ部屋のカギをトレード。
ヤカマシ部屋のカギ Rare Ex 騒々しい何者かが封じられている部屋のカギ。
封印された魔法人形がある……。
近づくと、封印が解けた。
封印の魔力は、既に限界だったようだ。・魔法人形「敵を見つけるくん・1号」 ズヴァール城に封印されていた魔法人形。 20年前、シャントット博士の部隊にて 大活躍した魔法人形らしい。
- Chumimiに話しかける。
思いついた原因というのがそれか……。
Yoran-Oran : なんと言うか……。
脱力を禁じえない……。
Koru-Moru : これは、ずいぶんと
前にワシが作った「敵を見つけるくん・1号」
ではないか!
Koru-Moru : シャントット博士、これは確か、
あんたの軍に敵影レーダーとして持たせたまま、
返されてないもんじゃなかったっけな?
Shantotto : ……あらあら、まぁまぁ。
たいへんですわ、魔力切れですわね。
Shantotto : こんな状態にある魔法人形が、現在も
星の木をどうこうする力などありませんわね。
Yoran-Oran : この人形の呪いかなにかだと
考えていたのかね、非科学的な……。
Yoran-Oran : だがしかし……、もしものために
魔法人形に魔力を戻して、尋ねてみなければ
ならんな。何か、わかるかもしれない。
Shantotto : ええ!? 本気ですこと!?
Yoran-Oran : とりあえず、後は
我々に任せてくれたまえ、チュミミさん。
Yoran-Oran : それから冒険者くんも
色々と付き合ってくれて、ご苦労様でした。
これをあげましょう、私からの感謝です。ウィザードサボ [両足]全種 Rare Ex 防11 MP+10 AGI+3 詠唱中断率20%ダウン 敵対心-1 Lv52~ 黒
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