マウスのスイッチ

Last-modified: 2020-11-18 (水) 22:32:57

マウスのボタンクリックを判定するためのスイッチ。
通常、マイクロスイッチ・タクトスイッチ・光学スイッチのいずれかが採用されているが、中にはメンブレンスイッチを採用するマウスや静電容量無接点方式スイッチを採用するマウスもある。

各種スイッチの特徴

  • 代表的なスイッチの特徴は以下の通り
    マイクロスイッチ
    クリック音、クリック感が強い
    (比較的)高価
    タクトスイッチ
    クリック音、クリック感が弱い
    (比較的)安価
  • スイッチの異常はチャタリング(後述)の原因となるので、耐久性の高いとされるマイクロスイッチを好むプレーヤーが多い。
    • もっとも、一般的にマウスに内蔵されるサイズのスイッチでは、タクトスイッチの方が耐久性の面で有利とされる。*1*2
    • したがって、マイクロスイッチがタクトスイッチに比べて決定的に優れている点は、その感触にあると考えられる。実際、かつてマウスのスイッチはタクトスイッチが一般的だったが、マウスの普及に伴い、クリック感を求めるユーザーが増加し、マイクロスイッチを採用することが増えたとされる。
    • 現在はコストダウンのため、同サイズ同価格帯ならば耐久性に優れる、タクトスイッチを採用することが増えていると思われる。
  • 最近ではSideWinder Mouse(メインボタン、公称耐久900万クリック、タクトスイッチ)、G9 Laser Mouse(メインボタン、公称耐久800万クリック、マイクロスイッチ)など、スイッチの耐久性を謳うマウスが現れてきている。
    • 自分がどれくらいクリックするかを知りたい場合は、「タイプ数カウンター」等の測定ソフトを使うことで知ることができる。

D2FCシリーズの歴史

  • 現在、広く採用されているマイクロスイッチに、OMRON製の型番D2FC-F-7Nというものがある。これについて、型番が公式サイトやカタログに掲載されていないことから、偽物・模造コピー品との説が主張されることがあるが、これは誤りであり、D2FC-F-7NはOMRONの正規品である。
    • この点について、D2FC-F-7Nが正規品か、またなぜ型番が掲載されていないか、OMRONに問い合わせたところ、「D2FC-F-7Nはマウス専用スイッチとしてマウスメーカ様向けのみに販売させていただいております。従いまして、カタログやHP等にも掲載していない次第です。」との返答があったとのことである*3
    • なお、一般販売されているD2Fシリーズとの違いについては、スイッチの代替・補修はマウスメーカー経由でして欲しいとのことで、明かされなかったそうである*4。ただし、2008年1月現在、D2FC-F-7Nの価格は、標準的なD2F-01F-Tのおよそ1/4.5である*5ことから、何らかのコストダウンが行われているものと思われる。
    • 2010年にはOMRON公式webサイトでD2FCシリーズの紹介がなされている。D2FC型スイッチの工場出荷箱の型番には末尾に「by OMZ」と書かれていることがあるが、OMZはOMRON深セン工場の社内コードネームである。OMRON深セン工場は2002年稼動開始
  • D2FC-F-7Nには少なくとも以下のバリエーションがある。
    D2FC-F-7N
    シリーズ中、もっとも多くのマウスに使われているもの。Logitech社製マウスや、Razer社製マウスなど、各社に広く採用されている。
    D2FC-F-7N(MS)
    マイクロソフト社製マウスに採用されているもの。通常のD2FC-F-7Nとの違いは不明。なお、現行マイクロソフト社製マウスのほとんどはタクトスイッチ採用であり、これを採用しているのはIME3.0IMOなど一部マウスに限られる。
    D2FC-F-7N(10M)
    G9に採用されているもの。耐久性の向上が図られているものと思われる。なお、G9の公称耐久性は800万クリックであるが、これはD2FC-F-7Nを採用したG3 Optical等でも同じである。
    D2FC-F-7N(20M)
    「Logitech G (日本では Logicool G)」ブランド発足以降のゲーミングマウスによく採用されているもの。公称2000万クリックの耐久性を有する。

チャタリングについて

スイッチの接触不良により、入力が断続されてしまう現象。マウスの場合、典型的な症状としては、通常のクリックがダブルクリックになってしまうなどの現象がある。

チャタリングが発生した場合、スイッチ交換により修理できる。もっとも、通常、保証期間内なら保証の対象となるため、メーカーに問い合わせる方が安全である。


*1 例えば、OMRON社製のマイクロスイッチD2Fシリーズの耐久性は機械的寿命100万回以上なのに対し、MS製マウスに採用されていると思われるPanasonic製のEVQP0は耐久性500万回以上である。なお、同サイズのOMRON社製タクトスイッチB3Mの耐久性は200万回以上と、やはりD2Fシリーズより高めになっている。
*2 この点については、D2Fシリーズもオーバーストローク等を調整することにより耐久性を向上することが可能であり(機械的寿命は0.45mmでの30万回に対し0.2mmでは200万回)、D2FC-F-7Nでの800万クリック等はこうした調整の結果の数値と思われる。しかし、精度の面でその条件を満たすことは必ずしも容易でなく、場合によっては予定より低い耐久性となっていると考えられる。
*3 [マウス]入力装置ForPCActionGamer[キーボード]25,>>9
*4 [マウス]入力装置ForPCActionGamer[キーボード]25,>>9
*5 D2FC-F-7Nは0.85元D2F-01F-Tは3.80元