海崎県/麓南

Last-modified: 2023-05-15 (月) 13:36:25

★辺見市・養老市・下山町・中条町・蓑山村・橋本村

1.辺見市を中心とする県南東部の地域。

  • 同市に隣接し、経済的にも結びつきが強い三隅市は常葉地域に含まれる。
    • 麓北・麓南は「南天往還沿い及びそれよりも東側」というくくりだからなあ…(三隅は西側)
       

2.おそらく、県内5地域で最も田舎の地域。

  • まあ人口でいえば最下位だが、辺見はそこそこ栄えている。
    • を5地域で唯一2つ擁している時点で田舎。
       

3.自転車レースが盛ん。

  • 特に辺見。サイクリングコースやロードレースの練習場として使われる辺見サイクルパークがあり、また毎年9月に開催されるツール・ド・麓国のスタート&ゴール地点でもある。
    • 自転車部品国内最大手のカガミの開発拠点もある。
      • カガミの部品の説明書や保証書の表紙には必ず「Planned in Minasaka and Developed in Henmi」 (水無坂で構想され、辺見で開発された)との文字がロゴとともに印刷されている。それほど会社にとって重要な拠点らしい。
  • ツール・ド・麓国は地域を挙げて盛り上がる。地元のお年寄りも結構観戦していて驚く。
     

辺見市

1.人口約10万人をかかえる麓南の中心都市。

  • 結構山が迫った地形なので、緑豊かでのどかなイメージを持たれやすいのか人口10万人というと驚かれる。
    • ただ、山間部の過疎地域が多いので人口減少が激しい。2023年春には10万人を切ってしまった。
  • 地域の中心都市であるが、下山町とは40kmほど離れている。
    • 地域の南端・西端なので仕方ない。
       

2.師徳町と青野村を編入したことで面積が約2倍になったが、人口は約1万人ちょっとしか増えていない。

  • どちらも人口が少なかったので…。
     

3.自転車ロードレースで有名。

  • 毎年9月に開催されるツール・ド・麓国のスタート&ゴール地点になっている。また、WCC(世界自転車ロードレース選手権)ノースイーストステージと元陽ロードレース選手権に参戦しているチーム・海崎カガミアロウズの本拠地でもある。
    • カガミアロウズは市内に開発拠点を置く自転車部品国内最大手のカガミ直系のチーム。2015年には全国制覇も成し遂げたことがある。
  • また、サイクリングコースやロードレースの練習場として使われる辺見サイクルパーク(HCP)が郊外の山間部に存在する。一般人もレンタサイクルや自分の自転車でサイクリングを楽しむことができる。
    • 調子に乗って難しいコースを選ぶと、1周回るだけでヘトヘト…ということも。
      • プロのチームもトレーニングに使うようなコースなので、なめてはいけない。
  • 市内の県立辺見高校も自転車競技部が強豪である。
    • 1986年の国体に向けて立ち上げられ、今では公立の進学校ながら全国大会の常連。学校の近くには下宿があり、全県どころか県境越えた南海県からも入部者が集まる。
       

4.蕎麦が有名で、市内には結構蕎麦屋が多い。

  • 本辺見駅前の「かずら」や本町の「駒野屋」、新地町の「大玄(たいげん)」などが有名。
    • どの店でも提供されるのは十割そば。
    • ほとんどの店では、近隣の養老市や下山町で採れたワサビを使っている。
  • 辺見南陵高校(旧・辺見農業高校+旧・師徳高校)には「そば部」がある。
  • 毎年秋の辺見そば祭りは盛り上がる。
  • ちなみに、扇状地という地形を生かし果物(特にぶどう)も有名。
    • きれいな水も豊富で、酒造も伝統的に盛ん。ということで、酒造の知見を生かしながらぶどうを利用してワインを作る酒蔵も出てきているようだ。
       

5.逸見市ではない。

  • わりと間違える人がいる。
    • ちなみに戦前は「邉見」と書いた。
       

6.辺見駅で降りると、駅前がしょぼくて驚く。市街地に一番近いのは本辺見駅の方。

  • もっとも本辺見駅で降りても10万都市相応といった駅前であるが。
  • ただ、辺見駅の方が国鉄と下山観光鉄道の2路線が集まっていて規模は大きい。
     

7.麓北(山際市旧板場町)とは石塔寺の峠で隔てられている。

  • 石塔寺地域には「南山街道石塔寺宿」と「石塔寺の門前町」の2つがある。この2つは若干離れているので、まとめて徒歩で観光しようとすると暑い日などは後悔する。
    • 石塔寺はあじさいで有名。
       

養老市

1.県内の市で最も人口が少ない。

  • 約2万5千人。市どころか暁と遠野よりも少ない。
     

2.開京の藤花区と城南区の林間学校がある。

  • 市内で林間学校に向かうと思わしきバスを見かけると、こんな遠いところまでお疲れ様…という気持ちになる。
  • そのためか、上記2区で生まれ育った人の間では「養老」という地名は結構知られている。
    • ちなみにその2区とは姉妹都市として提携も行っている。
       

3.買い物は辺見頼り。

  • スーパーはあるが、市内唯一のホームセンター・くろだ養老店は2020年末をもって閉店してしまった。
    • スーパーの平日昼間の高齢化率が高い。
    • こんな田舎でホームセンターが閉店して、農業をしている人はどうすればいいのだろうか?
      • 2023年、くろだの居抜きで南海県資本のマルナガがオープンした。
         

4.わさびや蕎麦の栽培が盛ん。

  • 辺見・中条と共にそばどころ麓南を構成する街のひとつだ。
     

5.「玖成峡」(くなりきょう)は、昔は「苦成峡」と書いたらしい。

  • この近くで過酷な修行を成し遂げた僧侶がいたことにちなむ名前らしいが、「苦」はよくないといつのまにか変わってしまった…。
     

中条町

1.山奥の小渋分(おしぶわけ)はガチの秘境。

  • 中心部から少し行った小渋集落の、さらに山奥にある県内トップクラスの秘境。
    • 電気やガスが来たのが1960年代だったり、集落へ行く道が数キロに渡って現在でも未舗装路だったり。まさに人里離れた土地だ。
      • 小渋と繋がる林道が台風による倒木で通行止めになり、数日間孤立することがまれにある。
      • ちなみに水道は来ていない。井戸水か川の水。
  • かつては林業で栄え、切り出した丸太や木材は舟に載せて川を下って街まで運んでいた。
    • また、焼畑農業が続けられている、国内でも数少ない地域でもある。
  • 分蕎麦という、300年くらい細々と生産されている蕎麦が有名。
    • 生産量は極めて少なく、食べられる蕎麦屋は辺見と中条に1軒ずつのみ。しかも1週間ほどの期間限定で、数量もごくわずか。
  • 現在の人口は3世帯5人。そのうち1世帯2人は住民票だけ置いているらしいので、実質3人という超限界集落だ。
     

2.「ちゅうじょう」と読むが、時々「なかじょう」と誤読される。

  • 中も条も音読みなので感覚としては分かりやすそうなのだが、名字に「なかじょう」が多いこともあり間違える人が多いようだ。
  • それもあってか、町のホームページのトップ画面には「中条町」の上にしっかりふりがなが振ってある。
    • そんな町のホームページだが、開設から数年の間アドレスの町名の部分が「chuzyo」だったことがある。ローマ字としては間違いではないが違和感が凄い。
      • 現在は「chujo」に直っている。
         

3.隣の南海県白鶴湖村とはトンネルと峠道で繋がっている。

  • そのため、「西白鶴高原」を自称し、町おこしをしている。
    • だいぶ苦しいぞ。
       

下山町

1.麓南最北端の自治体。

  • 辺見とは40km位離れている。
     

2.何といっても、下山温泉で有名。

  • 辺見市からは下山観光鉄道の特急「湯の香」で40分くらいなので、そこそこ行きやすい。
  • 麓南随一、県内有数の観光地である。
    • 中心部のホテルや大きな旅館が目立つが、少し離れると昔からの旅館や民宿が狭い路地に並ぶ、なんとも風情ある風景が見られる。
      • その街並みから外国人観光客にも人気が高い。
  • 後述する豊白山などの山々への玄関口でもあるので、登山客も多い。
    • 部活などの合宿でも人気。
       

3.県内最高峰の豊白山への玄関口でもある。

  • 温泉と登山が満喫できる最高の町。
  • その麓にある雪帆高原も観光客に人気が高い。
     

4.標高が中心街でも900mほどあり、夏は涼しく冬はかなり冷え込む。

  • 雪も海崎では珍しくそれなりに降る。
     

橋本村

1.県内の市町村で最も人口が少ない。

  • 2019年12月にはとうとう1500人を切ってしまった。
    • ちなみに人口密度も県内最低である。
  • 村のキャッチコピーは「海崎で一番ちいさな村」。
     

2.橋本太鼓で知られる。

  • 現在作っている工房は3軒のみ。
    • 胴に彫られた彫刻が非常に美しい。
       

3.中橋・御雁渓・秋根が三大集落。というか大字がこの3つしか存在しない。特に中橋には村役場や小中学校があり、一応ではあるが村の中心となっている。

  • 御雁渓は「みかりけい」と読む。
    • 御雁渓にはオドシという変わった小字がある。
      • オドシ沢という沢に由来。実際に行ってみると森の深くにあり薄暗くおどろおどろしい雰囲気が漂っている。
         

蓑山村

1.「みのやま」と読む。

  • 意外と読んでもらえない。
     

2.1889年の町村制で成立して以来、一度も合併や村名の変更をしていない。

 

3.辺見と同様蕎麦の生産が盛ん。また、わさびも栽培されている。

 

4.名字の種類がやたらと少なく、「軽石」「山内」「落合」「川上」だけで全人口の約6割から7割を占めるとされる。ちなみに現村長は軽石さん。