BGEE Manual/魔法と呪文のシステム

Last-modified: 2015-01-11 (日) 05:02:53

魔法と呪文のシステム (Magic and the Spell System)

AD&Dの中で、キャラクターが使える最も強力な武器が魔法です。キャラクターは呪文を唱えることで空から稲妻を呼び出したり、大怪我を治したり、爆発する火球を放ったり、長く忘れ去られていた秘密を学んだりすることなどができます。バルダーズ・ゲートにおけるキャラクターのレベルでは、魔法や呪文はいささか控えめです(ゲーム終盤においても、1レベルから5レベルまでの呪文しか使えません)。すべてのキャラクターが呪文を詠唱することができるわけではありません。ウィザード(スペシャリスト含む)とプリースト(とその類縁、ドルイド)は、それぞれウィザード呪文とプリースト呪文を唱えられます。他のいくつかのクラスもそれぞれの能力に加え、限定的ながら呪文詠唱能力を身につけています。すべての呪文は力の源によらず、ウィザード呪文かプリースト呪文に分類されます。

ウィザード呪文 (Wizard Spells)

ウィザード呪文は単に役立つ呪文から、大規模で強力な魔法まで千差万別です。呪文をつかえるキャラクターでも、魔法の働きに関してはうっすらと理解している程度でしょう。十分に理解していただきたいのは、「何をすれば、何が起こるのか」ということです。

 

ウィザード呪文をかけるのは複雑な試練と言えます。まず、ウィザードはスペルブックからしか呪文を使えません。初心者のウィザードはほんのいくつかの基本的な呪文しか覚えていません。時間が経つにつれ、ソーサラーは新たな呪文を学び、メイジは呪文のスクロールを入手してそこから魔法の知識を増やします(メイジはスクロールに書かれた呪文をスペルブックに書き込む必要があります。これはアイテムの詳細画面から行います。PCバージョンではアイテムを右クリックすることで詳細画面が開きます)。メイジは限られた数の呪文しか理解できません。スペルブックに書き込める呪文の上限数はメイジのインテリジェンスにより決まります。

 

結局のところ、日々呪文を記憶することが最も重要です。メイジは毎日スペルブックから呪文を記憶することでしょう。魔法エネルギーを引き出すため、メイジは心の内に特定の精神的なイメージを形成しなければなりません。その精神的な活動のためにスペルブックを使用し、そうしてできたイメージを心の中にとどめて準備します。この過程が呪文の記憶(memorization)と呼ばれるものです。いったん呪文を記憶すると、呪文解放の引き金となる既定の言葉や動作、触媒を使うまで、呪文は潜在的な力としてウィザードの記憶に残ります。詠唱して呪文エネルギーが消費されるとウィザードの精神から消え去り、再び呪文を記憶するまで使えなくなります。

 

注意:ソーサラーは呪文を放つために記憶行為を行う必要はありません。ソーサラーはスペルスロットにまだ残っているレベルの呪文を自由に唱えることができます。

 

ウィザードの唱えられる呪文の数はレベルにより増えます。メイジは同じ呪文を1つ以上記憶できますが、記憶回数はそれぞれ1回と数えられます。記憶はすぐに行うことはできません。メイジが呪文を記憶するには、安らかな夜の睡眠から得られる冴えた頭脳とスペルブックの研究に費やすための時間を必要とします。呪文は詠唱するか、呪文記憶画面でキャラクターの精神から消し去るまで、記憶されたままとなります。

プリースト呪文 (Priest Spells)

プリーストの呪文はウィザードのそれと同様の力をもっている時もありますが、大抵はまったく異なっています。プリーストの役割は多くの場合、他者を守り、導くことにあります。したがって、呪文の大半が他者を支援するか、何らかの手助けをする働きをします。呪文のうち、ごく少数は実に攻撃的ですが、多くは保護や防御するために利用されます。レベルが上がるとすぐ、プリーストは自身がどのような呪文を使用できるかを理解します。呪文のための知識や力はプリーストの信仰する神から授けられます。

 

プリーストはウィザードと同様の方法で呪文を記憶しますが、スペルブックは用いません。代わりに、崇拝している神から与えられたレベルの呪文を使えるようになります。そのレベルにおけるプリースト呪文の中から1日の最大数まで、すべての呪文を記憶できます。プリーストは呪文を記憶するために祈りをささげる必要があります。ウィザードが呪文を記憶するときと同様、休息するときにこれを行います。

魔法の流派(スクール) (Schools of Magic)

ウィザードとプリーストの呪文は同じような手順で学び、記憶されるものです。呪文の中には9つの流派(スクール)が存在します。魔法のスクールは近しい呪文のグループから構成されます。

 
  • アブジュレーション:防御に特化した魔法です。
 
  • オルタレーション:すでに存在している物体や生物、状態に変化をもたらす魔法です。
 
  • コンジュレーション:術者の元に何か物体を運んでくる魔法です。コンジュレーションは通常、他の場所から物質やアイテムを作り出します。
 
  • サモニング:サモニングは生物や天使、悪魔などを眼前に呼び寄せることができます。また、自身を通して超次元エネルギーとチャネリングできます。
 
  • エンチャントメント/チャーム:アイテムの性質や、人や生物の態度を変化させる魔法です。エンチャントメントは通常のアイテムに魔法特性を付与し、チャームは生き物の振舞いに大きく影響を及ぼします。
 
  • ディヴィネーション:忘れ去られて久しい神秘を学んだり、未来を予言したり、隠されたり覆われたりした物を発見することができる魔法です。
 
  • イリュージョン:他者の感覚や精神を惑わすことのできる魔法です。
 
  • インヴォケーション/エヴォケーション:魔法エネルギーを変換して特殊効果や物質を創造する魔法です。インヴォケーションは通常、(呪文に記述されている)高位の仲介者の介入に依存します。エヴォケーションはエネルギーを直接、形にします。
 
  • ネクロマンシー:最も制約の多いスクールの1つです。死に関することや、生命や四肢の復活、生物の生命力などを扱います。
 

攻撃呪文アイコンは赤、防御呪文は青、情報や多用途の呪文は白で表現されます。

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