虫歯は口の中に住んでいるミュータンス菌が口の中の食べかす等の糖質から酸を生産して、その酸により人体でもっとも硬い組織である歯質表面のエナメル質が溶かされます。
- 唾液成分の糖たんぱくによって歯に薄い膜(ペリクル)が出来て、そこに虫歯菌(ミュータンス菌)が付着します。その上、糖が供給されると虫歯菌は、バイオフィルム(プラーク)を形成します。
- さらに糖が供給されると、虫歯菌は酸を作りプラーク中に蓄積されプラーク内のPHが下がります。そしてPH5.4位の臨界PH(歯が溶け出すPH)以下になると、脱灰が起こり歯の表面が溶けだします。
- そこで、プラークが除去されるか、唾液の緩衝作用により、歯の表面のPHが再び上昇すると、唾液中のカルシウムやリンが歯の表面に吸着する石灰化が起こりますが、長時間にわたってプラークが除去されないままだと、脱灰が進行して虫歯になってしまいます。
- 脱灰(だっかい)とは
口の中の環境は何もしていない時はPH6.7位(虫歯が出来ない環境値)の中性を保っているが、飲食などで糖分を摂ると虫歯菌はその糖分から酸をつくるため、酸性状態になり、PH5.5以下になると均衡状態を保つために歯のエナメル質などからリン酸やカルシウムの結晶が溶出する現象をいいます。 - 脱灰の再石灰化とは
唾液によって歯の表面が中性になると、再びミネラルを取り戻すことが出来ることです。
酸性やアルカリ性をはかる「物差し」で、以前は、ペーハーと言っていたが、最近はピーエッチと言うようです。
ラテン語でpounds Hydrogenii pounds - pHは、水素指数の略号です。
Pounds・・・重量
Hydrogenii・・・水素 - pHの値・・・0~14
7→中性もしくは化学的中性点
7>酸性が強い、
7<アルカリ性が強い、
水にはその性質により酸性・中性・アルカリ性の3つがあります。
水に溶けている物質によってもpHが変わります。
- 虫歯のできやすい部分
歯の咬み合わせの面
歯と歯の間で,隣の歯とくっついている部分
歯と歯茎の境目付近