舌苔の清掃具
Last-modified: 2010-12-13 (月) 16:26:52
- 舌ブラシ型(プラスチック植毛、ワイヤー植毛)
- 舌べラ型
舌苔の除去すなわち舌の清掃は、毎日歯を磨くように自分で行うものです。舌を正常な状態に
することにより、口腔が清潔になって口臭や歯周病などの細菌性の疾患の予防にもつながります。
また、味覚に障害があったような場合も改善に向かう可能性がありますが、歯科医院で舌の清掃
を指導するところは少ないようです。
市販の清掃用具は、ブラシ型のものとへら型のものに大別されます。
どちらを使うにしても、舌の粘膜や組織を損傷させないように慎重にしなければなりません。
舌専用のいわゆる舌ブラシと軟性樹脂でできている舌べらは、舌に器械的損傷を与えにくいと
いえますが、歯ブラシや金属製の舌べら、ワイヤーは油断すると舌を傷つけてしまうことがあります。
舌苔の正しい取り方
舌の清掃は肉眼的に付着を認める舌苔だけではなく、舌全体を清掃しますが、奥舌の分界溝を
超えて舌扁桃までは手をつけないほうが無難です。分界溝は、鏡の前で舌を思いきり前に出した
時に見える舌の一番高い部分です。ここよりもさらに奥のほうは、タコやイカの足の吸盤のような
舌扁桃が並んでいるところで、とても傷つきやすいところです。
舌清掃は、1日1回、朝の歯磨き時に歯磨剤をつけずに行います。
鏡の前で、分界溝に接近するがそれを超えない範囲を目で確認しながら行います。舌苔が完全に
除去されなくても、1分程度で終わります。途中でも、出血があったり痛みなどを感じたりしたときは、
ただちに中止します。せっかくかきとった舌苔は、汚れや細菌があるかもしれないので飲み込まない
ように注意しましょう。