イリニドの呪い【いりにどののろい】
- 古代エルフが受けた呪い。
発端
- かつてイリニドはウルラ大陸のティルナノイ化を諦め、イリア大陸にティルナノイを作ろうと画策していた。
だが、当時のイリア大陸はドラゴンによって支配され、人の住める地ではなかった。そこでイリニドはエルフとジャイアントにクルクレの心臓を与え、
彼らの協力のもとゴールドドラゴンの感応者を無力化し、ドラゴンを(一旦は)排除することに成功。 - ところがエルフとジャイアントはティルナノイを作り出すどころかクルクレの心臓を奪い合い、血みどろの抗争を始める始末。
ウルラ大陸では人間とポウォールが、イリア大陸ではエルフとジャイアントが反目してティルナノイの実現はままならないことにひどく失望し、
エルフの住まうコンヌースは緑のない砂漠に、ジャイアントの住むピシスは凍るような寒さの雪原へと変えてしまった。 - ついでにどういうわけかエルフにはおまけがあり、コンヌースのエルフ達は将来的には全員亡霊になるというおぞましい呪いを受けてしまった。
カスタネアの思惑
- フィリアの長、カスタネアはこの呪いに対し有効な手段を見出すことができなかったため、苦渋の決断として呪いによる未来から目を背けることで「幸せな今」を生きることを選択。イリニドの呪いを知った者の記憶を強力な魔法で消去し、「なかったこと」として扱うことにした。
- しかし、カスタネアは「初めて調合に成功したとき」や「皆で食べ物を分け合ったとき」のような思い出までも失っていくことは受け入れがたく、メモリアルタワーを建造し、そこにコンヌースエルフ達が見聞きし、体験した記憶を格納・共有することにした。これによってイリニドの呪いに関わる全ての記憶を失い続けながら、また思い出を忘れずにいられる、という寸法だった。
砂漠で記憶喪失のエルフが見つかるのはこれが理由。そしてカスタネアがそれに対して礼をするのもこのため。 - だがこれは結局は根本的な解決にはなっておらず、コンヌースエルフ達は徐々に衰退していってしまっていた。
その後
- The Drama IRIAでより具体的にイリア大陸にかけられた呪いの根本的な原因が明かされるのだが、その顛末を受けて、最終的にイリニドの呪いは解けたのである。そのため現在のフィリアではメモリアルタワーは破壊され、エルフ達は亡霊化することもなく、記憶を失うことも無くなったのである。