チョウザメ

Last-modified: 2019-02-10 (日) 08:16:03

チョウザメ【チョウザメ】

  • チョウザメ目チョウザメ科の魚。ベルーガ、オシェトラなどの別名で呼ばれる。主な原産地はカスピ海。
    サメとつくが実は硬骨魚である(サメは軟骨魚)。エリンではレウス川のみに生息している。
    • 塩漬けにしたチョウザメの卵はキャビアと呼ばれ、世界三大珍味のひとつとしても有名。
      エリンでもキャビア料理の材料になる。
    • 余談だが現実にはチョウザメ本体も賞味され、欧米ではさまざまな料理に使用されるらしい。
  • 漁場の不便さと、釣れる確率が悪ふざけとしか思えない、日誌目的の釣り人にとっては鬼門というよりも地獄門である。
  • なによりも目立つのは釣り場の不便さであろう。
    ジャイアント支持の人間は雪原のLロッドを、ジャイアントはストンプを用いて氷上に穴を開けて釣り糸を垂らす。
    そしてその穴は2時間程度で消滅する。
    • 上記に加え、釣れる確率が非常に低い。
      レウス川では大物扱いの魚がチョウザメしかいないものの、なにしろ確率が低い、とにかく低い。そんな状態で★5を狙うのはもはや狂気の沙汰と言えよう……。幸い、後述するようにチョウザメはかなり大型化する種も多いためか、釣れさえすれば★5になることはそう珍しくない。
      • レウス川では開けた穴によって、よく釣れるものが変化する。
        魚がよく釣れる穴にめぐり合えればしめたものだが、それでも2時間以内に釣り上げられるかと言われると怪しいものがある。
  • 浪漫農場ピシスであれば、釣り池がレウス川のものに対応するため幾分楽になる。
    地獄に仏とはまさにこのことだが、苦行であることに変わりはない。
  • ピシスの釣りイベント「星のワカサギ釣り」では専用のエサを用いることでワカサギ、星のワカサギ、筌、そしてこのチョウザメが釣れる。
  • 現在ではキャビアカナッペ、エッグキャビア、チョウザメのステーキのメイン食材となるが、別にすごい性能があるわけでもなく、必要スキルも混ぜる、焼くの練習~ランクFと難易度が低い。カブカドックが(値段はさておいて)取り扱っていることからも食材としては特筆することもない。
    • 要するに「釣果」として大きいサイズのものがとにかく釣りにくいという釣り人泣かせなのだ。

余談

  • チョウザメの卵の塩漬け、すなわちキャビア(キャヴィアとも)は紀元前から高級食として知られているが、近年その漁獲高が激減しており、その希少性に拍車がかかっている。
    これは、1尾のチョウザメの卵自体があまり多くとれないこと(体重の1割~2割前後)や、チョウザメが成熟するまでに長い時間がかかることが挙げられる。
    • 前述のチョウザメのなかでも大型のベルーガは体長4メートル前後、体重200kgというサイズになるまで20年(!)という時間がかかると言われている。そのため需要が高まるほどに供給量が減っていくということになってしまっている。
  • 微妙な塩加減がキモになるため、本物は現地付近でなければ食べることができない。また、生の魚卵であるため火を通したり、添加物を加える事で味が激変してしまい、輸出用のものとは味がかなり異なるのだという。そのため人工キャビアや、キャビアを謳いながら別種の卵を使った偽キャビアというものも作られるほどである。
  • なお、こうした需要と供給のギャップから世界的にチョウザメの養殖がおこなわれ、日本でもチョウザメの養殖に成功しており*1既に沿海部で商用化されている。
    日本は海産物の養殖に関しては世界でもトップレベルの技術とノウハウがあることから各地で商用化に成功。特に宮崎県のキャビアは生産量において日本一で、すでに世界各国への輸出も始まっている。
    • 余談の余談だが、日本で初めて養殖を成功させ、商用化した「釜石キャビア」社が有名であるが、2011年の東関東大震災が直撃し、津波によって3万尾以上と言われるチョウザメが流され、施設も壊滅的な被害を受けた。これによって釜石キャビアは解散、そのノウハウのほとんどが失われてしまった。現在でもチョウザメの養殖は行われておらず、その再建は非常に困難という極めて残念な結果になってしまった。東北の復興が叫ばれて数年、しかしこのような形で震災は地元に大きな傷跡を残し、いまだ癒されたとはいいがたい。
    • 一部の釣り人は「エリンでも養殖してそこで釣らせてほしい」とボヤく人もいるとか。

*1 とはいえそれでも卵をつけるまでに7~10年というかなり長い生育期間を要する。2010年台に入ってようやく採算がとれるようになったとか。