脳筋

Last-modified: 2021-07-03 (土) 12:45:33

脳筋【のうきん】

  1. 力尽くの攻略スタイルを指すゲーム用語。特に思考を放棄した(=脳味噌まで筋肉で出来ているかのような)、純然たるパワープレイ(ゴリ押し)を指してこう呼ぶ。
    • マビノギではStr特化型および近接特化型のキャラクターを指す。
      • かつてStrを重視する近接にとっては、まずは全身をジャイアントES(今で言う巨人ES)で固めるところから、といった風潮がありデメリットとしてInt-15を抱えるこのESを全身にまとった結果、int0になることもザラであった。
        そこからこの呼称に結びついたという説も。
    • ちなみに単なる火力偏重ビルドとは異なり、耐久力も重視される。
      脳筋の取る戦術とは即ちシンプルな殴り合いであり、当然相応の被弾も折り込み済みであるからだ。
    • なお本来的には特定のビルドではなくプレイスタイルのみを指した用語なので、特に対象が近接に限られている訳ではない。
      大技ぶっぱ・ノーガード戦法といった「脳を使わない」特徴を備えていれば、弓を使っていようが魔法を使っていようが脳筋と言って差し支えないのだ。
      とはいえ、実際問題として近接火力と耐久力は両立しやすくシナジーも抜群であり、そうした形で脳筋のイメージはほぼ固定されているのが現状である*1
      • なお最近ではStrを上げることで防御力も高まるため、やはりStr特化は大正義と言える。ビバ脳筋。
  2. 1から転じて、他者の攻略情報などを鵜呑みにしたり、あるいは自らの強い拘り(思い込み)によってプレイスタイルが狭まった様を指して、しばしば侮蔑・自虐の意で用いられる。最近では「脳死」と呼ばれることのほうが多いかもしれない。
    • 1との差はプレイヤー自身の脳の機能している度合い*2
  3. より広義には「とにかく力任せの解決法ばかりを提示・実践する人物」のことを指す。例として、ジャイアントの首領は脳筋であると評されている*3
  • マビノギに限らず、低リスクかつシンプルな手法の確立こそがゲーム攻略の王道であるため、それを突き詰めていった結果、ほぼゴリ押しになってしまうこともしばしば発生する*4。そういう意味ではゲーマー=脳筋であるといえないこともない。
  • 余談ではあるが、ルエリについて語る際、よく「筋肉」という単語が持ち出される。
    その能力(1の意味での脳筋の鏡のようなキャラである)と、アバターが逞しい体型をしていることが理由かと思われる。これは、G1での彼が「あれこれ悩むよりまず行動」というキャラクターであったため。良く言えばアグレッシブ、悪く言えば脳筋、ということだろうか。
  • 「脳味噌まで筋肉で出来ているので簡単な漢字すら書けない/読めない」という自虐ネタとして、わざと『のうきん』とひらがなで書いたり、更に悪化(?)して『のうすじ』と誤読する人間もいる。

*1 なおこれはマビノギに限らず、多くのゲームに言えることである。
*2 つまり自身で検討した末に脳筋スタイルを選択するのか、言われるがままに最適解とされる攻略法をトレースするのか、という違いである。
*3 だが、実はこれも政治的な駆け引きによるもの。肉体に強い自負のあるジャイアント族のトップである以上、力強い姿を誇示する必要があるからだ。実際、彼は表向き猪突猛進の脳筋系(若い頃は本当にそうだったらしい)だが、どの場面においても常に冷静であり、慎重である。脳筋であると装ってその実理知的・・・これぞ真の脳筋ではなかろうか。
*4 例として、とある有名なクソゲーを代表する「レベルを上げて物理で殴ればいい」という格言はそうした状況下で生まれた。当然、そこまで極端な状態になることは稀である。