[永窮闘諍の覇]ヘェイスォ
プロフィール
男は進む。それは富を求めてか、誉を求めてか……。否。断じて否である。王が求めるのはただ死闘のみ。これは黒き欲望を満たす為だけの前進である。
しかして人はその姿に憧れる。白に生きられない者を惹きつける。いつしかかの男の後ろに人は続き、そして男は黒王となった。
「面白い戦の匂いがする……」
- 綴り(一例):Hei-Soo
- 出身:少数民族の国
- 性別:男
- 年齢:390歳
- 職業:覇王
- 武器:無銘薙刀
- 趣味:一騎打ち
- 性格:だいたん
- 一人称:俺
- 実装日:2022年2月22日
ユニット情報
- レア:☆5
- 属性:闇
- 武器種:斬撃
- リーチ:前衛
- スキル
- 竜虎相搏の構え
- 黒き王の進軍
ステータス(外部リンク)
容姿
- 背景なし
- 立ち絵
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- SD
- 表情差分
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- プロフィール等
- 外見特徴
- 容姿:
- 服装:
- 武器:
- 鈴:
- イラスト・Xへのリンク
ユニットイラスト
詳細
- 名前の由来
黒(ヘイ)所(スォ)で「黒き者たちの拠り所」の意か? - 2つ名
諍:あらそう、いさかう - スキル
竜虎相搏:竜と虎が戦うように、強い者同士が激しく戦うこと - ユニットストーリー(ネタバレ防止につき折りたたみ)
♪胡蝶之夢
「往古在覇、万夫不当……、その昔、ある男がいた。」
「男は覇王となり、黒王と呼ばれた。」「アアアアア……、」
ロシャナク「シィイイーーーッ!」
ヘェイスォ「……!」
ヘェイスォ「イィイイイーーーッ!」
ヘェイスォ、ロシャナク「ハァアアアアッ!」
ヘェイスォ「練磨の猛者にして獅子奮迅! 噂にたがわぬ、武略! 剣技! 万里を越えてきたかいがあった!」
ヘェイスォ「楽園の守護者ロシャナクよ!」
「流転千里……、黒王は強きものとの戦いを求め、千里をめぐった。」
「けれども、人は儚い。」ヘェイスォ「すぅぅ……、はぁぁ……。」
カリョウヒ「……なんて弱々しい吐息。おいたわしや、ヘェイスォさま。ついにこの日が来てしまったのですね。」
カリョウヒ「一騎当千、天下無双の黒王といえど、その身は只人のもの。いずれは朽ちて、空へと還ってしまわれる。」
カリョウヒ「わたくしはこの日を恐れておりました。仙の道を歩くわたくしを置いて、あなたが行ってしまうことを……。」
カリョウヒ「だから、だから……。」
カリョウヒ「ヘェイスォさまも、仙の道を歩まれてみてはいかがでしょう。」
ヘェイスォ「ハッ……、俺に仙の才はないぜ。」
カリョウヒ「はい。ですが、わたくしならできるのです。わたくしが煎じた、この秘薬を飲めば。」
ヘェイスォ「カカカ、只人を仙人に変える秘薬ときたか。それは猛毒といったほうが正しいんじゃねェか?」
カリョウヒ「うふふ、さすがはヘェイスォさま。武だけではなく、文も達者ですね。」
カリョウヒ「わたくしは、あなたのそういうお言葉を、笑って戦場を駆ける様を、いつまでもいつまでも、お傍で見ていたいのです。」
カリョウヒ「だからどうぞ、これを。」
ヘェイスォ「……。」
ヘェイスォ「カカカ、どうせ俺が飲まんでも、無理やり俺の口に注ぎ込むだろう、お前は。」
カリョウヒ「まあ、もしや……。おかわいそうに、体に力が入らないようなら、もちろんお手伝いいたします。」
ヘェイスォ「カ、カカカ……。カカカカッ! そうだ、お前はそれでいい。」
ヘェイスォ「だが、俺の口にその秘薬を注ぐことは許さん。寄越せ。俺の杯は俺が傾ける。」
カリョウヒ「よろしいのですか?」
ヘェイスォ「ああ! いいぜ、カリョウヒ! 俺に永劫の戦をくれるというのなら、この身、お前にくれてやる!」
ヘェイスォ「俺には千と万の戦場さえあれば、十全十美! 百載無窮の戦こそが、俺の全て!」
ヘェイスォ「唯一無二の慾だからなァ!」「以来、黒王は目覚めるたびに、戦場を求めて彷徨う。66年の渇きを満たすかのように。」
「再び、66年の眠りにつく時、王の心が満たされているから、王のみぞ知る。」星読みの翁「……故に、わしの衰えた瞳では、見ることは叶わぬ。」
星読みの翁「この危機に、再びかの王が現れてくれるのかは。」シャドロン、ロディオーバ「グラァアアアアアアア!」
ユージア「戦えない者は逃げろ! まだ動ける兵士は総出でモンスターを迎え撃て!」
兵士「はっ! 長と共に!」
シャドロン「グルルルルル!」
兵士「ぐぅうう! と、通さん……っ!」
フォケイロン「くぉーん!」
「グルルッ!?」
兵士「神獣さま! 来てくださったんですね!」
フォケイロン「くぉおおーん!」
地割り「むるるる~!」
ロディオーバ「ブルルルッ!?」
ユージア「地割り! ありがたい……!」
リュンリー「ですが、あのお二方の力でも……!」
「つ、次の群れが見えました! まもなく、こちらに到達します!」
ラングル「ガウウウウッ!」
フォケイロン「グ、グルルル……!」
地割り「むるるる~!?」
ユージア「終わりがないのであれば、援軍さえ危険に巻き込むだけか……!」
ユウ「はぁ、はぁ……。」
メルク「ユウさん!」
ユウ「だ、大丈夫だ。まだ……、やれるっ!」
ユージア「客人である君たちに、こんな無理をさせてすまない……。」
ユウ「気にしないでください。むしろ、この場にいれてよかったです。」
ユウ「全てのモンスターを癒します! 指示を!」
ユージア「……っ、ああ!」
「グルルルラァア!」
メルク「来たのですよ!」
ユージア「癒術士殿を守るように陣を!」
「はっ!」
メルク「みゅぅぅ、いったいどうしてなのです! どうして急に、これだけのモンスターが現れたのです!?」
ユウ「それだけじゃない。もっと不思議なのは……。」
スネイキー「シャアアアー!」
ユウ「どうして少数民族の国には、いないはずのモンスターばかり現れるんだ……!?」シャオリン「宮を解放しています! 戦えない人はそこに避難して!」
シージェ「老人と子供を優先するんだ! いいな!」
「グルルルルッ!」
シャオリン「兄さま……。義姉さま……。」
シャオリン「このままじゃ、リウの村が……! でも、今のわたしたちにできることは……。」
シージェ「お前が不安そうな顔をしていてどうする、シャオリン!」
シャオリン「……! うん!」
「うわぁああああ!?」
シャオリン、シージェ「……!」
ヤミノハ「ビビビビーッ!」
シージェ「空を飛ぶモンスターまで出たか……! シャオリン、弓は持ってきているだろうな!」
シャオリン「うん!」
シージェ「なら、構えろ! 矢の一本たりとも外す余裕はないぞ!」
シャオリン「わ、わかった! えーい!」
シージェ「はぁああっ!」
「ビビビビーッ!?」
モーガン「クェエエエー!」
シャオリン「ま、また来た!」
シージェ「くっ、やはり根本から断たなければ無駄か! シャオリン、宮に避難を……、」
シャオリン「ダメ! そうしたら、宮に逃げた人たちが危なくなるわ! わ、わたしたちで抑えないと!」
シージェ「……ああ、そうだな。」
シージェ(だが、いざとなったら、引きずってでも連れて行くぞ、僕は……!)
「おーい、おーい……!」
シージェ「ん、この声は……。」
シャオリン「シージェ、あそこ!」
星読みの翁「はぁ、はぁ! この子も入れてやってくれ!」
「うぇえーん! うぇえーん!」
シージェ「翁……! 子供を保護していたのか!」
「う、ううぅ、もう走れん……。」
「ま、待ってて! 今、行くから!」
星読みの翁「も、申し訳ない、姫……、」
星読みの翁「……っ!」
シージェ「はっ……! ダメだ、止まれシャオリン!」
シャオリン「え……。」
モーガン「クェエエエー!」
シージェ「シャオリーン!」
シャオリン「きゃあああああ!?」
「シィイィイイイイ……!」
♪
ヘェイスォ「イィイイイ、ハァアアアッ!」
モーガン「クエエッ!?」
シャオリン「ひゃっ!?」
ヘェイスォ「……嗚呼。」
ヘェイスォ「ここではない。」
星読みの翁「お、おぬしは……!」「あ、あなたは……?」
ヘェイスォ「星を読む者か……。」
ヘェイスォ「戦士でないのならば邪魔だ。失せろ。」
「グルルルルルル!」
ヘェイスォ「……いい闘士だ。」
ヘェイスォ「いい闘士だなァ、オォイ!」星読みの翁「……本当に、あの時のままなのじゃな。」
ヘェイスォ「スゥゥゥ……! ハァァァ……!」
シャオリン「えっ……、えぇっ?」
シージェ「シャオリン、無事か!」
シャオリン「う、うん。だけど……!」
ヘェイスォ「シィイイイイ……!」
シージェ「何者だ……。」
星読みの翁「黒王……。」
シージェ「えっ?」
星読みの翁「66年ごとに現れる、覇王。」
「まさかまた、現れてくれるとは……。」
ヘェイスォ「ハ、ハハハ……! カカカカッ!」
シャオリン「なんだか様子がおかしい……。」
星読みの翁「い、いかん……っ! 彼は戦いのことしか頭にないのじゃ! 早く逃げねば巻き込まれる!」
シージェ「巻き込まれるって……。」
星読みの翁「前に彼が戦った時には、その周辺一帯が更地に変わったのじゃ!」
シージェ「な、なんだと!?」
シャオリン「そ、それじゃあ、村が!」
星読みの翁「命あってのなんとやらじゃ! わしがなんとか説得いたしますゆえ、どうか早く逃げてくだされ!」
シャオリン「この人、説得聞いてくれる……きゃあ!?」
シージェ「翁に任せるんだ! 来い!」
「だ、だめ、シージェ! 翁さまがっ!」
ヘェイスォ「ハァァァ……。」
星読みの翁「黒王よ、頼む! ここはわしらにとって大切な村なのじゃ! 戦うのであれば、別の場所で……!」
ヘェイスォ「ハァァァ……!」
星読みの翁「こ、黒王?」
ヘェイスォ「ここでは、ない。」
ヘェイスォ「面白い戦の匂いがする。だが、ここではない。ここでは、満たされない……!」
ヘェイスォ「……! そこかァ。」
星読みの翁「黒……!」
「イィイイイハァアアアッ!」
星読みの翁「ぬおおおおおっ!?」
シャオリン「と、飛んで行っちゃった……。」
シージェ「本当に、人の跳躍か……?」
星読みの翁(……黒王なのか、あれは)
星読みの翁(わしが出会った黒王は、荒々しくも、どこか理知的な雰囲気のある男じゃった。しかし、今の黒王。あれではまるで獣!)
「いいえ、獣とすらも呼べぬかもしれない。」
星読みの翁「むっ!」
「ああ、おかわいそうに、ヘェイスォさま。今度の66年の眠りで、あなたは以前にもまして、人間らしさを失ってしまった。」
「もうわたくしに、やさしい言葉はかけてくださらないのでしょう。胸を締められるような文は書いてくださらないのでしょう。」
カリョウヒ「ああ、おいたわしや。」ヘェイスォ「イィイイハァアアアアッ!」
シャドロン「グルルルルルル!?」
ヘェイスォ「戦! 戦っ! 戦あっ! 戦の匂いがするぞっ!」
ヘェイスォ「ここかっ!? お前かっ! いいや、違うっ! この先だ! この先だがっ!」
ヘェイスォ「ハァアアアア!」
「シャアアアー!?」
ユージア「何者だ、あの男。突然現れたかと思えば、たった一人でここまで前線を押し上げた……。」
ユウ「味方……なんでしょうか?」
ユージア「わからない。だが例えそうだとしても……。」
ヘェイスォ「ヒィアァアアアア!」
兵士「うわぁああああ!?」
ユウ「ふ、吹き飛ばされるっ!?」
ユージア「放置すれば、こちらも危険のようだな……! リュンリー殿、援護をお願いいたします!」
リュンリー「はい!」
ユージア「半分は村に戻り、防衛を! 残りの者は私と共に、あの男を警戒……、」
ヘェイスォ「……号令。」
ヘェイスォ「号令、号令、号令!」
ヘェイスォ「号令かっ!」
ユージア「……っ!?」
リュンリー「ユージアさま!」
ユージア「無事だ……! だがっ!」
ヘェイスォ「カカカカカッ! 聞こえた、聞こえたぞ! お前は号令を出した! 兵共に号令を出した! つまりお前は将! すなわちお前らは軍!」
ヘェイスォ「故に! 嗚呼! ここは戦場かあっ!」
リュンリー「避けてください!」
「……っ!?」
ヘェイスォ「ハァアアアアアアアア!」
ヘェイスォ「シィイイイイ……!」
ユージア「大地をえぐり取った……だと?」
兵士「ひ、怯むな! 長を助けろぉおおお!」
地割り「むるるる~!」
ヘェイスォ「カカカッ! 痛快無比、愉快適悦! ノってきたぞぉおおおおお!」
「うわぁあああああ!?」
「むるるる~!?」
メルク「じ、地割りがこちらに!」
「おわぁああ!?」
地割り「むるるぅ~!」
ユウ「な、薙刀の一振りで、吹っ飛ばすなんて……。」
カリョウヒ「ああ、ヘェイスォさま。」
ユウ「わっ!?」
カリョウヒ「うふふっ、よかった。ヘェイスォさま、とても楽しそう。戦場での愉悦は、まだ残っていらしたのですね。」
カリョウヒ「では、もっと快く楽しんでいただけるよう、華胥鳥めも歌ってさしあげます。ふふふ、どんな歌がよいでしょう。」
ユウ「な、なんだ、この子……。」
ユウ「いやそんなことより……ユージアさん!」
ユージア「ぐっ、くっ! はぁああっ!」
ヘェイスォ「これをいなすか! カカッ、見事見事! それじゃあこれは……どうだァ!?」
ユージア「く……っ!?」
リュンリー「ユージアさま、共に!」
ユージア「……! はぁあああ!」
リュンリー「やぁあああ!」
ヘェイスォ「おお……。おおっ!」
ヘェイスォ「よくぞ! 凌いだ!」
ヘェイスォ「嗚呼、これだ! この感触こそが生きるということだ!」
ヘェイスォ「さぁあああ、俺はまだ満ち足りていないぞ! 人も! モンスターも! 一切合切、全身全霊の果てるまでかかってこぉい!」
フォケイロン「グルルル……!」
ユージア「……っ、村を守らねばならないというのに……!」
ヘェイスォ「シィイイイイ!」
カリョウヒ「きゃっ、ここまで風が……。ふふっ、久方ぶりに手ごたえがあるお相手なのですね。ヘェイスォさまが楽しそうでわたくしも嬉しい。」
カリョウヒ「ー♪永永無窮、寸歩不離……。ある男を慕う華胥鳥がいる。昼も夜もないほどに、天に雷雲が立ち込める時も……。」
カリョウヒ「天に、雷雲が……あら?」
♪狂瀾怒濤
カリョウヒ「あの穴は、なんでしょうか?」
メルク「ユウさん! 空を見てほしいのです!」
ユウ「穴……!? いつからあったんだ!」
「グルルルル!」
兵士「あ、穴からモンスターが!」
ユージア「あれがモンスターの出所……。だが、あの穴をどうやってふさぐ……!」
「グゴロォオオオ……!」
リュンリー「……奥に、何かいます!」
「グ、グルルル~!」
兵士「モンスター達が逃げていく!?」
地割り「む、むるる~!」
ユウ「……感じてるんだな。出てこようとしているモンスターを。」
カリョウヒ「これまでのモンスターとは比較にならない、強大なモンスター……。」
カリョウヒ「ああ……降臨してしまう。」
「グゴロォオオオオオオ!」
ユージア「全員、撤退だ!」
兵士「えっ……!」
ユージア「あれはどうにもできない! 村に戻り、そして……避難の準備を!」
ユージア「とにかくここから離れろ! 急げ!」
「は、はっ!」
メルク「ユウさん!」
ユウ「俺ひとりじゃ、あれは……!」
メルク「今はとにかくここを離れるのです! そして作戦を立てて……!」
「シィイイイイイ……。」
メルク「みゅ?」
カリョウヒ「……心行くまでお楽しみを。ヘェイスォさま。」
♪万籟の祝樂
「シィィイイイイイイ!」
ユウ「なっ!」
ユージア「あの男、何をするつもりだ……!」
カリョウヒ「黒王にあるのは進軍のみ。一度獲物を見つければ、後はただ突き進むだけ。」
カリョウヒ「お進みください。ここで退いては、なんのために只人を捨てたのかわかりませんものね。」ヘェイスォ「竜騰虎闘の気配あり! これこそ、俺が求めた戦であったか! よき哉! 嗚呼、よき哉ァ!」
ヘェイスォ「さぁ、我が無銘の薙刀よ! この猛者との死闘を、新たな戦の先駆けとするぞ! カカ、カカカカカカカカッ!」
ヘェイスォ「カカカァアアアアッ!」ユウ、ユージア「……!」
ユウ「……なんだったんだ、今のは。」
ユージア「ユウくん、空を。」
ユウ「あ……。」
メルク「穴が、なくなっているのですよ……。」
ユウ「ま、まさか、あの人が!?」
カリョウヒ「……。」
カリョウヒ「おや?」
♪会者定離
ヘェイスォ「……。」
カリョウヒ「まぁ、全身泥んこになられて。よほど夢中になられていたのですね。」
カリョウヒ「うふふ、ヘェイスォさまったら。今、代わりの服をお持ちして……、」
ヘェイスォ「……戦えなかった。」
カリョウヒ「はい?」
ヘェイスォ「奴が出てくる前に、穴を斬っちまった……。」
カリョウヒ「まぁ……。一撃に『気』を込めすぎたのですね……。」
ヘェイスォ「……。」
カリョウヒ「おまけに随分と消耗されて……。」
カリョウヒ「おかわいそうに、ヘェイスォさま。この華胥鳥が、お好きな歌を歌って……、」
ヘェイスォ「……。」
カリョウヒ「あ、ヘェイスォさま?」
ユージア「……っ!」
ヘェイスォ「……ここではない。」
ユージア「ん?」
ヘェイスォ「ここではない。向こうだ。」
ヘェイスォ「遠い先。海を越えるか? わからん。わからんが、確かに感じる。さっきの穴と同じ気配を。奥に潜んでいた猛者の気配を。」
ヘェイスォ「逃さん。逃さん。お前とやりあわない限り、俺に安眠はない。磨穿鉄硯……必ずや、再び見つけてくれる。」
「戦。戦……。戦はどこだ……。」
「あら、次はそちらですか? お召し物を変える時間が取れるといいのですけど……。」
兵士「去っていく……。」
ユージア「見逃された? いや、興味を失ったか。」
ユウ「……。」
メルク「ユウさん。」
ユウ「ああ。」
ユウ「ユージアさん、リュンリーさん。すみません。俺たち、あの人と一緒に行きます。」
ユージア「なっ……!」
リュンリー「危険すぎます……!」
ユウ「でも、あの人についていったら、もう一度、さっきの穴と遭遇できると思うんです。」
メルク「その奥にいた、モンスターにも……なのですよ!」
ユウ「他の場所でも、ここみたいなことが起こっているのなら、癒術士として、見過ごせません。」
ユージア「……、」
ユージア「そうか。止めても聞くつもりはない、か。」
ユウ「はい。」
ユージア「……あの男には気を付けてくれ。助けられたのは事実だが、それはあくまで結果の話。おそらく人の道理が通じぬ相手だ。」
ユージア「リウの村の長として此度の尽力に礼を。危険を感じたら、すぐに逃げなさい。」
ユージア「村を巻き込むことはできないが……、俺にできることがあれば、いつでも。」
ユウ「……わかりました。」
メルク「ありがとうなのですよ……! では、行くのです。今なら追いつけるのですよ!」
「ああ!」
リュンリー「ユウさま、メルクさま……。」
ユージア「……、どうか無事で。」ユウ「あ、あの待ってください! 俺たちも一緒に行かせてください!」
カリョウヒ「あら、まあ。うふふ、いつの世も人を惹きつけてしまわれるのですね。」
ヘェイスォ「戦。戦。戦だ。」
ユウ「え、えっと、これって……、オッケーってことですか?」
カリョウヒ「それはもうご自由に。今までの方はそうされていましたよ?」
カリョウヒ「寝首を狙う暗殺者も、強さに魅了された信奉者にも。ヘェイスォさまは一度も着いてこいとも、来るなとも、仰りませんでした。」
カリョウヒ「ヘェイスォさまはただ一人、行軍を続けるだけ。」
カリョウヒ「千古不易、万古千秋。久遠の彼方まで……。」
ヘェイスォ「カカカ……、カカカカ……!」
「カァーカッカッカッ!」 - 人間関係
- カリョウヒ:ヘェイスォに恋し慕っている。
- 登場ストーリー
- 他細かいプロフィール(好き嫌い等あれば)
関連事項等
紹介
2022年2月22日から開催された新スカウト「レジェンドスカウトフェス」の新ユニット。メルクストーリア9周年を記念して実装された新しい種類のユニット「レジェンドユニット」の記念すべき1体目で、レジェンドスカウトフェスでしか入手できない、レジェンドユニットの名に相応しいレジェンドですごくアニバーサリーなユニット。全ユニットの中で最も高い93というタフネスを誇り、その強さはレジェンドではないそんじょそこらの普通のユニットとは一線を画す。