Last-modified: 2023-08-04 (金) 21:15:58

目次

注意書き



当SSはネちょ学SSです。
ご出演者の方のお叱りを受けた場合、謝罪と共に削除させていただきます。
また、このSSは全編台詞のみで展開される山なし、オチなし、意味なしの上、方向性不明のあれなSSです。


以上の点を踏まえてお読み下さい。



本編





「何で最後にはこうなるんだろうな」
「まぁ、隙がなさ過ぎるんだろう。今までに付き合った連中はお前に何かしてやりたかったんじゃないか?」
「そういうものなのか?」
「さぁ、僕にはわからないな。ただ、お前は無駄に世話を焼き過ぎるんだ。変に気を使いすぎる所もあるしな。男がお前に何かやって喜んでもらった、という喜びがないから、最後にはこうなるんだろう。俺は必要ないって感じにさ」
「ふむ、そういうものなのだろうか」
「いや、僕に訊くなよ」
「お前が言ったんだろう」
「そうだが、僕の恋愛経験なんてお前も知ってるだろう」
「それもそうだな」
「まぁ、他の奴にでも訊くんだな。こういうのは」
「……そうだな」
「どうかしたか?」
「……いや、お前は何時までこうして私の横にいるんだろうと思ってな」
「んー? お前がこうして、別れる度に呼出す限りはいるんじゃないか?」
「……お前は、誰かと付き合ったりはしないのか?」
「あー、相手がいないしなぁ」
「告白された事もないのか?」
「ないなぁ」
「本当か?」
「ああ。というか、珍しいな。お前がそういう事を訊いてくるなんて」
「いや、何、何時までも、こうしているのはおかしいだろう」
「何が?」
「お前は私に振られに来て、私はお前を振った。普通、気まずいものだろう」
「いや、付き合い長いし、あの後も顔突き合せなきゃならんし。そんなのを気にする暇もないよ。大体、お前、あの後、僕を殴っただろうに」
「まぁ、そうだが……」
「僕とお前にとっては、これが普通。これでいいだろう」
「……いや、しかし」
「何か言われたのか?」
「言われたよ。おかしいと。ついでに脈があるから付き合ってしまえともな」
「まぁ、言われるかもなぁ」
「なぁ、私はどうしたらいいんだろうな?」
「僕に訊かれても困るだけなんだが」
「好きだ、と言えば私と付き合ってくれるか?」
「その答えは、もう出ているだろう。僕がお前に振られにいった時点で」
「……そう、だな」
「お前もわかっていて、振ったんだろう?」
「……ああ」
「なら、この話は終りだ」
「……何で、こうなったんだろうな」
「僕が遅かった。お前は待ち過ぎた。結果だけ見れば、それしか言えないな」
「私は、全部知っていたくせに、なんで待ち続けていたんだろうな……」
「受身だからだろう。こういう事に関しては、何時だってお前は受身だ。今まで、告白した事はなかっただろう?」
「そうだな」
「なぁ、何を言われたか想像はつくが、お前はそういう事を言う奴じゃなかっただろう?」
「そう、か?」
「まぁ、あれから六回も同じ理由で振られれば弱気にもなるかもしれんが、そんな弱さを吐き出すような奴じゃなかったよ。お前は」
「私だって、そうした時くらい……!」
「そういうのは、好きな相手にやるものだ。僕はただの付き合いの長い友人でしかないよ」
「そうか。……そうだな」
「第一にお前自身、僕の事が本当に好きなのかわかっていないだろう」
「……そう、だな」
「お前は、気が弱っている時に他人の勝手な想像を聞かされて流されているだけだ。僕はそういうのは嫌いだな」
「……そうか」
「まぁ、きつい事を言ったが、変に流されるほうが酷い事になるしな。早く立ち直って、ちゃんと、その辺りを判断できるようになってくれ。後悔しないようにな」
「ああ……」
「あー、お前、どれだけ凹んでるんだよ」
「仕方ないだろう。私はお前が好きで、お前も私が好きなんだ、と勘違いしていたんだから」
「一時の気の迷いだろう」
「そうだが、それでも、な」
「……はぁ。僕は、格好いい人が好きだな」
「……そうか」
「弱かろうと、情けないところを見せようと、それを含めて格好いい人が好きだな」
「振られるわけだな。今の私は情けなさ過ぎる。いや、ずっと情けないところを見せてきたものな」
「まぁ、僕の好きなタイプはお前に惚れていた頃から変わってないんだけどな」
「……私は変わってしまったよ。何だか、情けないくらいに弱くなってしまった」
「変わってないよ。お前は子供の頃、きもいきもいと言われていた頃と変わってない」
「……そう、だな」
「でも、最後には自分で立てただろう」
「あの頃は……お前と会って間もない頃だったな」
「そうだな」
「お前は人間嫌いで」
「お前は他の人間とは違った」
「だから、お前は私を助けてくれた。……ああ、なんだ。結局、何も変わっていないのか」
「だから、僕がこうしているんだろう。支えてやれば、お前はまた一人で立てる」
「……そうだな」
「それをわかっているから、僕を呼ぶんだろう?」
「ああ、そうだ」
「それじゃあ、早く立ち直れ」
「そうだな。早く立ち直らないとな」
「手助けくらいはしてやるから、頑張れ」
「じゃあ、手を繋いでもらおうか。それだけで私は元気になれる」
「嫌だ。暑苦しい」
「手助けしてくれるんじゃなかったのか?」
「そういうのは恋人とやれ」
「恋人? そうだな。じゃあ、手を繋いでくれ」
「僕は立ち直れとしか言ってないぞ」
「お前、本気で言っているのか?」
「あー、あー、あー、あー、わかりましたよ。そうとも取れますねー。僕の発言は」
「殴るぞ?」
「……はいはいはいはい、わかりましたよ。自分の発言には責任取りますよー」
「よし」
「あー、で、手を繋ぐんだったか」
「恋人繋ぎでな」
「何だよ、それ」
「こうだ」
「……物凄い恥かしいんだが」
「誰もいないし、もう私の家に着くから大丈夫だ」
「恥かしいんだが」
「私は慣れてしまったからな。平気だ」
「僕は初めてなんだが」
「何、私が面倒を見てやるさ。何せ、こっちに関しては私がお姉さんだからな」
「うわぁ、頼もしー」
「何だ。不服か?」
「だって、六回も同じ理由で振られている上に、僕にでも突っ込めるレベルの恋愛しかしていない人に言われてもなぁ」
「ち、知識ならあるぞ!」
「うわぁ、耳年増はちょっと」
「お前、殴るぞ?」
「酷いな」
「酷いのはどっちだ。大体、あの時は振られる前提。今度は上手く届かないようなわかり辛い告白」
「告白のつもりはなかったんだがなぁ」
「あー、もう、お前は私のことが好きなのか、嫌いなのか。はっきりしろ」
「訊くなよ」
「はっきりさせておかないと不安だろう」
「これをはっきりさせても、また次の不安が来るよ」
「お前にはもう、全部見せてしまった。この先はないよ」
「あー、くそ、好きだよ」
「うん、私もだ」
「気の迷いじゃなかったのか?」
「いや、よく考えなくても、気の迷いでも付き合って損はないだろう。実際、好意は抱いているわけだしな」
「そういうものか」
「……おい、お前、今さり気無く手を放そうとしただろう」
「恥かしいんだよ! 後、家に着いたし」
「む、そうか。それじゃあ……」
「おま、ば、抱きつくな!」
「いいだろう。別れる前くらい」
「あー、もう、くそ」
「ふふ、それじゃあ、また明日な」
「ああ」





後書き



今までの苦々しい話はこの話しを書く為の伏線だったのさ!
しかし、微妙な距離感を書きたかったのだが、僕には無理だった!
ぬの人とか、スーさんさんとか、ポコさんとか、上弦さんとか、お狐様なら、きっと上手に書けるんだろうな!
羨ましい!


因みに設定的には大学生になってます。
うん、大学三年生くらい。


登場人物は誰だか伏せてます。多分、ばればれ臭いけどね。
まぁ、わかった人はにやけるがいいさ! そして、呪われろ!
甘々勢に甘々SS書けと催促される呪いにかかるがいい!


タイトルの元ネタはtoeの同名の曲です。
まぁ、うん、聞いてみるといいよ! 好みに合うか知らんけど!
うん、業者の回し者じゃないよ!


…………後、誰かボイスドラマにしてくれないかな!


では、最後にご出演者の皆様と!
お付き合いいただいた読者様に最大限の感謝を!
ありがとうございました!



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コメント欄:

  • 最初から最後まですごい甘酸っぱさ・・・これはニヤけてしまうw -- 八雲レナ? 2010-07-31 (土) 22:54:57
  • 甘々……いや、苺……?!←謎 これを読み始めて1人ニタニタして「どこか痛いの?」と8割本気で心配されたうちはどうしろと!←知らぬ あと……ここまですばらしく頬を緩ませる一品はうちでも書けないですよw ですからあえて、ご馳走様でした、と言っておきます(´w`)w -- きつね? 2010-07-31 (土) 23:41:21