Last-modified: 2009-08-10 (月) 22:49:34

目次

最初に



どうも~盾にロマンを賭けるです。ネちょ学の生徒として自分がどういう風に暮らしていたら面白いかというかんじで書いてみたSSです。初めての試みなので変なところありありですがよろしければ見ていってくださいね~
キャラ設定に関して不快感を覚えたらコメント欄に一筆どうぞ。すぐ修正、又は削除いたします。

本編



ボクは「盾にロマンを賭ける」ネちょ学の1年生でお調子者に属しているらしい
175cmの51kgで俗にいうヒョロナガってやつだね。え?いきなりなんで自己紹介してるのかって?
このSSはボクのある日の話なんだ。主人公の情報くらい言っとかないと・・・おっと、自己主張の強いやつとか思わないでほしいな?
ボクはヒッコミジアンなんだ。自称だが
まぁ良かったら聞いていってほしい。日常的で若干面白いはず・・・


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「だいたいお前は真っ直ぐ突っ込みすぎなんだよ。なぁ?盾」


ゾルゲが口をもぐもぐさせながら箸でこっちをさして言う


盾「だって勝負ってのは正々堂々だろ?ならやっぱり突進あるのみで・・・」
ゾ「それでいつも負けてるじゃね~かw」
盾「それは・・・むぐぅ」


ここは食堂。いつものようにゾルゲと二人でかけそばをすすりつつダベっている所で、
勝負というのは先日ボク達が習っている剣術道場で行われた練習試合のことだ。


名前は「魂魄流護剣術」
右手の刀で攻撃を、左手の逆手に持った刀で防御や回避を行う攻防一体の剣術だ。


師範は幼女好きのオッサン 用元 気ノ介(ようげん きのすけ)
なんでも伝説の少女剣士の技を見よう見まねと気合、根性で実現させたすごい人らしい。
一応ボクは初段。ゾルゲは2段で練習試合ではいつも負けてしまうのだ・・・


ゾ「でも・・・モグモグ・・・まぁそんな読まれやすい性格なのに
   初段まで行くってのはやっぱりアレだ。見込みありってことだよな」
盾「ゾルゲの戦い方卑怯だもんな~」
ゾ「なにぉう、あれはフェイントという立派な戦略だ。かかるほうが悪い」


確かにゾルゲのフェイントは神がかり的にうまい。一瞬だが左右に分身して見えるほど素早く、
自然に体を動かすのでついついかかってしまう。


ゾ「ま、少しは俺を見習って柔軟な対応って奴
   を身につけるんだな?じゃなきゃ一生勝てないぜwはっはっは」


ムカツク いつかなぎ倒してやる・・・いつかな・・・できるかな・・・はっはっは;


ゾ「そいえば盾。「アレ」極めたのか?」


唐突に話題が屈折した。


盾「ん?まぁ竹刀か木刀ならほぼ完璧にできるようにはなったよ。ゾルゲは?」
ゾ「似たようなもんかな~まだあんまり飛ばないけどな」


「アレ」というのは話の後半で見れる、はず
なので省略。一個だけ話すとすれば、ボクとゾルゲの「アレ」は別物って事くらいだ。


キーンコーンカーンコーン


ゾ「お、もう昼終わりか、次なんだっけ?」
盾「確か理科のヤンデレイセン先生のルミノールとカプサイシンの実験だったかな」
ゾ「ぉ、実験か♪ノート書かなくて済むな」
盾「レポートがあるぞ~」
ゾ「そこはあれだ、一緒の班になろーぜ的な流れで頼む」
盾「・・・明日のかけそば代で引き受けよう」


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ヤンデレイセン先生の理科実験は独特で遊び心満載なので生徒の間でも人気が高い。
中でも血液とトウガラシを使用する不思議な実験が多く、たまに他の生徒から資料調達の名目で採血してたりする。
やられる方はたまったもんじゃないが見てる側としてはなかなか楽しい。


ヒソヒソ(今日は誰が被害者になるんだろうな・・・クククw)
ヒソヒソ(神様はちゃんと見ていらっしゃる・・・チラッ)
ゾ「・・・ん?げっ!?」


ゾルゲはボクの視線に合わせるように後ろを見るよう視線をやるとそこには・・・


ゾ「ヤ、ヤンデレイセン・・・先生;」
ヤン「授業中にヒソヒソと、しかも私の目の前で話すとは・・・元気な証拠、ですよ、ねぇ?」
ゾ「は・・・ははは・・・慈悲の心は・・・?」
ヤン「500ccに抑えてあげましょう」
盾「哀れなゾルゲに黙祷をささげる・・・アーメン」


その後鉛筆のような針を刺されて断末魔の声を上げる功労者を心の中で称えつつ、二人分のレポートを書いておいた。


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これで今日の授業は終了。ボクはこの後ヨシ○ヤでバイトだ。


盾「おつかれさん。じゃあまた明日ね~」
ゾ「ぉ、ぉぅ・・・じゃぁなぁ~」


心なしか魂みたいなのが背中に見えるのは気のせいか、うんそうだ気のせいだ。
真っ白になったゾルゲを見送ってから僕はバイト先に急ぐ。
本当はゾルゲと一緒に行くはずだったが、働いたらきっと燃え尽きて灰になってしまうだろう。
明日のかけそば代がもらえないのは困る。体調不良と言っておこう。嘘は言ってないはずだ。


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店は凄まじく忙しかった。席いっぱいに客が座り、持ち帰りの量も半端じゃない。
ゾルゲ・・・来てたら間違いなく灰になってたよ・・・ボクもなりそうだもの・・・;


盾「はい!並4丁大盛り6丁ありがとうございます!オーダー入ります!・・・あ、はい!只今お伺いします!」


(やっぱりきついな・・・こうなったら・・・!)
目を閉じてゆっくり一呼吸、そして静かに、だが強く一言
(歩法・・・心抄舞!!)
ヒュン・・・ヒュン・・・ヒュン


直線的に超スピードで丼を置いていく、歩法ー心抄舞は魂魄流の移動法の一種で、超低空の横っ跳びを行い
真っ直ぐではあるが高速で移動することができる。はたから見ると床の上を滑っているように見える位低く水平に跳ぶので、習得は結構苦労したがまさかバイトで使うことになるとは・・・まぁ役に立ったからいいか
この歩法を使った剣技に「心抄斬」というのがあるらしいが、師範いわく「この技には波動が不可欠だ。波動がなければ顔を冷蔵庫にぶつけるぞ!痛いぞ!?」らしい。波動ってなんだ?謎だ・・・


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嵐のような数時間を突破した。これでやっと帰れる・・・疲れた:
ふと横を見ると誰かが遠くを歩いている。ん、あれは・・・購買の因幡さんかな?
学食が主なので面識は無いに等しいが存在は良く知っている。学園内でのアイドル的人気を誇る因幡さん。
彼女のファンクラブがあるくらいだ、当然色々耳に入ってくるというものだ。
家近いのかなとか思いつつ目で追っていると、10メートル程後ろにいかにもな男がこそこそとついてっている。
怪しい。怪しすぎる。電柱の後ろに隠れつつ尾行してるつもりだろうが、6割以上はみ出てます、残念
アイドルは大変だなと思いつつこっそりとハミ出し尾行男の尾行を始めた。


数分後、まぁ思ったとおりハミ男(長いから略した)は因幡さんに襲いかかった。あらためて見てみると
拍手を送りたくなるくらいオタク顔だ。髪ボーボー顔ブツブツで太いフレームの黒縁メガネ。うん完璧


ハ「い、因幡タン・・・なんて魅力的なロリ体系なんだ・・・ハァハァ」
因「なっ!?なんですかいきなり!あなたは誰ですか!」
ハ「その怒った顔がなんとも言えない・・・かわいいよ因幡タンかわいすぎる・・・」
因「はぅあ!?気持ち悪いからとりあえず逃げるです!」
ハ「逃がさないよ♪さぁ僕と一緒に・・・」
盾「一緒になにをするって?ハミ男」


あまりにもベタすぎるので出てきてしまった。ここまで気持ちいいくらいキモイと殺りがいもあるというものだ。


ハ「だ、誰だお前は!?ハミ男ってなんだ!」
盾「あぁ、ボクの名前?長いから盾でいいよ。ハミ男ってのは忘れてくれ」
因「!!??!?!?」


因幡さんは困惑して停止している。まぁほっとけば逃げていくだろう。


ハ「ぼ、僕と因幡タンのラブストーリーを邪魔するような雑魚キャラは画面端で死んでればいいんだ!」
盾「よくもまぁそんな恥ずかしい事を堂々といえるなぁ、ボクはヒッコミジアンだから無理だわ(自称だが)」


言い終わるか終らないかハミ男が突っ込んできた。が、動きが鈍すぎる・・・ゾルゲに比べれば大したことない、軽くいなす。
と、ここで武器らしい武器を持ってないことに気づいた。まぁ大丈夫だろうが


ハ「ち、ちくしょう!お前!もう許さないからな!絶対ヌッコロス!」


ベタすぎる。あぁベタベタだ。しかもオタクだ・・・救えない・・・
完全に油断してた。ハミ男の全てを完全に把握した気でいたからだ。
しかしハミ男の次の攻撃は思いがけないものだった。


ジャキッ!! カチャン!


マシンガン・・・まじかよ・・・多分銃口を見る限りBB弾だろうがこの手のオタクは威力UPの改造くらいしてるだろう。
避けるのは簡単だが後ろには思考停止中の因幡さんがいる。だからと言って全部受け止めるにはかなりきつそうだ。
先の挑発のせいで因幡さんの存在は見えなくなってるだろう。間違いなく乱射をおっぱじめる。
さて、どうしたものか。ゾルゲがいればどうにかなっただろうが一人じゃ何かをする為の体が足りない。


~そいえば盾。「アレ」極めたのか?~


不意にゾルゲの言葉を思い出した。なるほどさすがだなゾルゲと意味もなく褒める
しかし思い出した。武器が無い・・・鞄やポケットを必至に漁ってみた。


ハ「死ね!雑魚キャラ!」


パラララッ!!


盾「あった!が、できるのかこれ?まぁ考えてる暇はない。行くぞ!」


両手にもった武器を使い高速で円を描く。真空の壁ができBB弾が一瞬止まった。
そのまま両手をくっつけて、回転をかけつつ壁を突くと、弾の軌道がハミ男に向いた。


「妙義・・・反射下界斬!!」


・・・そう、かわせないなら跳ね返せばいい。
この反射下界斬は真空の壁に相手の飛び道具を閉じ込めそれごと押し返す技だ。
初段になった時にゾルゲと一緒に師範に見せてもらった「妙義書」に書いていた技。
空想の技らしいがボクとゾルゲはその中から1つずつ選び。個々で練習していたのだ。
しかしまぁよくこんなのでできたな;と思いつつ両手に持った武器を見る。
右手には伸びた折り畳み傘。今日天気予報で雨だと言ってたので鞄に入れてたのだ。
左手にはネちょ学のボールペン。常に制服の胸ポケットに差してるので探してる途中で目に付いた・・・武器じゃね~ょ武器じゃね~ょw
ま、まぁ成功して良かった良かった。見事にハミ男に命中したことだし・・・ってハミ男は?


ハ「う、うわぁぁぁぁ!」


奇声をあげて逃げていた。逃がしてもいいが生徒手帳位はもらっとかないと因幡さんがまた迷惑するだろうな。
よし、とボールペンを胸ポケットにもどすと、姿勢を落とし居合の体制をとった。そしてゆっくり一呼吸


「魂魄流奥義!現世斬!」


光のような一閃が完全にハミ男を捉えた。と思ったが思いのほかハミ男へのダメージが小さい。まだフラフラと歩けるとは、
原因は右手を見てすぐにわかった。勢いよく振りすぎて傘の先端がすっぽ抜けている。
(安い折りたたみ傘だとノンフィクションですっぽ抜けます。現世斬のマネはしないように、盾との約束)
リーチが短くなってダメージが減ったのか。少々残念だがすぐに追いかけて捕まえ、生徒手帳の写メと学校、家族の番号を取得。
2度としないと誓わせてから解放した。ぁ~疲れた・・・


因「ハッ!!変態退散です~!」


ドゴスッ! グハァ
意識が回復した因幡さんにチョップを決められた・・・こりゃ効くわ・・・バタッ


因「え?あ!キャー大丈夫ですか!?ワーキャー・・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


盾「う・・ん?」
因「あ、気がつきました?」
盾「はぁ・・・ここは・・・ぅぉ!?」


気がつくと因幡さんに膝枕されていた。慌てて立ち上がる。


因「ごめんなさいなのです。助けてもらったのにチョップ喰らわせてしまって・・・」
盾「いえいえ、混乱してたからそういうこともあるでしょうよ」
因「そいえば君はネちょ学の制服着てますがあまり見かけないですね?」
盾「あぁ、ボクは学食派なので購買にはほとんどいかないんですよ」
因「そうなのですか~あらためてどうもなのです。気が向いたら今度購買に寄ってくださいね、サービスしますです」
盾「ハハハ・・・じゃあそれでチョップの件はチャラにしましょう」


そういってボクは家路に戻った。
明日はかけそばに購買のサービスか・・・贅沢な1日になりそうだ・・・だが筋肉痛になる可能性90%・・・
まぁ考えるのはやめた。寝ようねよう。お休みなさい・・・

あとがきみたいなもの



いかがでしょうか?ゾルゲsを男として、ヤンデレイセンsを性別不明に抑えつつ書いてみました。
結局ゾルゲsのアレは登場しなかったけど次回にはきっと・・・次回やるのかな;

感想スペース

コメント欄:

  • 凄い! 超かっこいい! にしても、ネちょ学は本当にカオスだぜ……。 -- ドックンドール? 2008-09-05 (金) 03:32:38
  • ペンと傘で、弾丸を跳ね返してる盾様が幻視出来た、格好良過ぎる…w -- 刹那@怒りが有頂天? 2008-09-05 (金) 03:45:49
  • ハミ男がおもしろすぎるwwwwwwwwwwwwwwwww -- 江田? 2008-09-05 (金) 03:54:11
  • 盾さん、かっこいい~w -- 因幡 月(るな)? 2008-09-05 (金) 11:22:35
  • 献血400はあるけど500じゃ死んじゃう!ところでアレって何だーっ!? -- にとバイ(ゾルゲ)? 2008-09-05 (金) 15:12:08
  • バイト中に特殊な歩法を駆使する盾さんがカッコイイなぁ。 テンプレすぎるヲタク自重w そのシーンが脳内再生されてしまったw ゾルゲさんをなぎ倒す日を期待してます! -- オワタ☆残骸? 2008-10-31 (金) 12:01:11