金つば

Last-modified: 2013-08-28 (水) 22:01:05

読み

きんつば

意味

東方永夜抄 体験版をインストールするときにお勧めされるもの。

 

餡を小麦や米粉の薄い生地で包んで焼いた和菓子。
日本各地に同じ名前の和菓子があるが、地域によって素材や形が異なる。

餅のように丸い板状のものと、四角い板状のものが多い。
刀の鍔に形が似ていることから「金鍔」と呼ばれるが、鍔にしてはかなり厚みがある。
「金鍔焼き」の略称で、焼いて食べる餡入りの餅のようなもの。

形によって作り方が少し違う。

丸型のものは、薄くのばした生地で餡を包み、円盤状に形を整えて焼くというものが多い。
皮が薄くて餡の多い餅を焼いたようなお菓子。

これに対して四角型のものは、寒天などで餡を四角い形に固めたあと、水にゆるく溶いた生地をつけながら一面ずつ焼く。
イメージとしては、羊羹に皮をつけて焼いたようなもの。

もとは京都で作られていた和菓子で、丸型で上新粉(米粉)の生地を使ったものだったようだ。
当時は「銀鍔」と呼ばれていたが、京都から江戸に伝わったときに「銀よりも金のほうが景気が良い」ということで「金鍔」という呼び方になったといわれている。

焼いた餅の一種のため、基本は焼きたてを熱いうちに食べる。
冷めている場合は、二度焼きしたり電子レンジで暖めてから食べることが多い。
皮が薄くあまり硬くならないため、冷めたものを食べることもできる。

同じような製法で作られる和菓子は多くの地域にあるが、「金つば」という名称は意外にも全国区ではない。
別の名称で呼ばれていたり、違う作り方のものを金つばと呼んでいたりするのが主な理由。

回転焼きや大判焼き,今川焼きなどと呼ばれる焼き饅頭を「金つば」と呼ぶ地域もある。
製法が似ていることと、きつね色にに焼けた生地=金,円盤型=鍔と、イメージが当てはまるためのようだ。

福岡県の太宰府市を中心に作られ、「3年B組金八先生」でも福岡土産として登場した「梅ヶ枝餅」(うめがえもち)も、作り方としては丸型の金つばとほとんど同じである。しかし、梅ヶ枝餅を「金つば」といって納得する福岡人はまずいないだろう。

 

地域によって「金つば」がさすものが違うため、ゲームや小説などでイラストなしで「金つば」が出てきた場合、人によって受け取るイメージがさまざま。
場所を越えてコミュニケーションが成り立つネットでは、「金つば」の話をしているのに、まるで違うもののことを考えていて、話がまるでかみ合わないという面白い事態になることもある。