SC-88pro

Last-modified: 2013-08-28 (水) 23:17:43

読み

えすしーはちはちぷろ

意味

1996年に発売された、ローランド製のDTM用MIDI音源。
パート数32,最大同時発音数64,音色数1117,ドラムセット42,音色マップ3(SC-55/SC-88/SC88Pro)。
SCシリーズの決定版で、もっとも普及したMIDI音源といわれる。多くの曲が、SC-88proを対象に作られた。
東方のMIDI版の曲も、SC-88proを使って作られている。
かつては、高品質なゲームBGMを再生するための最高峰かつ最終機器であり価格も高かったため、多くのゲーマーにとって憧れの機器だった。
すでに旧世代の機種となったが、いまだに人気は高い。

MIDI音源

電子楽器間で演奏データを転送するために使われる「MIDI」規格に対応した音源。
音源とは、演奏データ(楽譜データのようなもの)を元に、内蔵している音色(音データ)を使って、実際に音を作成する機械のこと。
極端な言い方をすると、MIDI規格では楽器を操作しても、演奏データができるだけで音は鳴らない。
楽器で作成した演奏データを音源に入力することで、音を再生する(楽器に音データを持ち、外部音源が不要なものもある)。

MIDI音源はメーカーや製品によって再生性能や音色の性質が違っていたため、音源が変われば同じ演奏データを使っても違う音になることが多い。同じメーカー製の互換音源ですら、音が変わってしまうほど。
そのため、演奏データを作成したときに使われたものと同じ音源を使用しなければ、演奏者が意図した通りの音を聞くことができないという問題がある。
MIDIで演奏データを公開する人が使うような音源は、それなりに高級品であることが多く、ライトユーザーはなかなか“本来の音”を聞くことができなかった。