ラジオをどのように楽しむか?
大回り中にラジオを楽しむ方法は色々とあります。
- 自前の受信機で楽しむ
- スマートフォンラジスマで楽しむ
- スマートフォンアプリradiko NHKらじるらじるで楽しむ
それぞれメリットデメリットありますので次の項目で詳しく解説していきます。
自前の受信機で楽しむ場合
自前の受信機で楽しむ場合はトンネル等受信困難な場所が発生します。また、一部の局では混信も発生しますので注意しましょう。民放局のワイドFMは一部対応していない端末もありますので注意。
各局別の傾向は次の通りです。基本的には番組の内容には触れませんが一部役に立ちそうな内容は記入します。
以下の項目では他の局を説明する際は略称を用いて記載致します。
AM局
AM波は日中は安定して聴ける場合もありますが夜間は混信が発生するというケースもあります。民放局はワイドFMを導入しておりFM放送も同時放送しています。今後2028年を目途にFM放送への移行を目指すことが発表されています。
- NHKラジオ第一(AM594khz 送信所:久喜市) R1
- 出力が300kwと大きいので基本的に関東地方全域で聴けます。他に594khzを使う局がないので混信の心配もなく関東地方では最も安定して聴くことが出来ると言えます。毎時00分(スポーツ中継等で前後する場合も有り)には必ず定時ニュースがありますので情報収集にも向いています。
- NHKラジオ第二(AM693khz 送信所:久喜市) R2
- 出力が500kwと日本最大級を誇ります。2025年度限りで廃局される予定です。
- TBSラジオ(AM954khz 送信所:戸田市 FM90.5Mhz 送信所:東京スカイツリー) TBS
- 特に混信する局がないので安定して聴けます。北関東では一部聴きづらいですがLFよりは聴こえます。FM波は北関東では聴きづらくなります(なお、送信所がNHK-FM,TBS,QR,LF,J-WAVEがスカイツリーを使用するためスカイツリーから出る他の局も同様です)
- 文化放送(AM1134khz 送信所:川口市 FM91.6Mhz 送信所:東京スカイツリー) QR
- AM波の夜間は韓国KBSと混信することがあり関東でも一部聴きづらくなります。日中の事情はTBSとほぼ同じです。
- ニッポン放送(AM1242khz 送信所:木更津市 FM93.0Mhz 送信所:東京スカイツリー) LF
- AM波の送信所が木更津であるため北関東ではやや受信困難な地域があります。
- ラジオ日本(AM横浜1422khz 送信所:川崎市 小田原1485khz FM92.4Mhz 送信所:三ツ池公園) RF
- 神奈川県域局ですが南関東ではほぼ全域で聴こえます。日中の北関東ではやや受信困難です。平塚方面や千葉県房総半島では小田原局の方が横浜局より聴こえるエリアがありますので必要に応じて変えていきましょう。
- 栃木放送(AM宇都宮1530khz 足利1062khz FM宇都宮94.1Mhz 足利93.4Mhz 佐野葛生 82.9Mhz) CRT
- 基本的には栃木県とその周辺のみです。足利局は両毛線沿線では広く聞けます。
- 茨城放送(AM水戸1197khz 土浦・県西1458khz FM水戸94.6Mhz つくば88.1Mhz) LuckyFM
- 基本的には茨城県とその周辺のみです。FMつくば局は東京都心でも聴けるように設けられており、実際に東京都心でも聴くことが出来ますが受信環境は悪いです。またつくば局の周波数はワイドFMではないためワイドFM未対応の受信機でも聴くことが出来ます。
- AFN(AM810khz 送信所:和光市)
- 通称米軍放送 その名の通り在日米軍兵士向けであるため英語放送がメインであるが中波放送であるため関東平野全域で聴けます。他の局との混信もありません。
- 夜間帯の広域受信(AM波)
- 夜間時間帯は関東以外の局も関東地方で聴くことが出来ます。聴くためには色々な条件が必要ですが、出力が高い局や同じ周波数を利用していない局は聴きやすいです。なお、NHK-R1は基本的には全国放送ですが一部地域のみで放送内容が変更されることがあります。NHK-R2は全国同一放送なので広域受信することはないかと思われます。民放ラジオ局は22時~翌朝5時頃までは東京発の番組を編成しているケースが多く、特に深夜1時以降はMBSラジオとABCラジオのみが独自番組を放送する*1という状況になっています。通常の鉄道が動いている夜間時間帯は多くの民放局で独自内容の番組を編成しているので周波数を合わせることにより聴ける番組が一気に増えていきます。関東でも聴きやすい民放局はこちらにリストアップ致します。
- 札幌
- HBCラジオ(1287khz)
- STVラジオ(1440khz)
- 仙台
- TBCラジオ(1260khz)
- 長野
- SBCラジオ(1098khz 5kwですが標高が高いためか東京都心でも夜間になると聴こえます)
- 名古屋
- CBCラジオ(1053khz)
- 東海ラジオ(1332khz)
- 大阪
- ラジオ関西(558khz)
- MBSラジオ(1179khz)
- ABCラジオ(1008khz)
- OBCラジオ(1314khz)
- 広島
- RCCラジオ(1350khz)
- 福岡
- RKBラジオ(1278khz)
- 混信するが聴こえないことはない局
- 徳島JRTラジオ(1269khz):同一周波数であるHBC帯広局と混信する可能性が特大(HBC本局とも近い周波数なので余計間際らしい)
- 福岡KBCラジオ(1413khz):隣の1422khzがRFなので混信する可能性が特大 夜間ならば聴くことは出来るが受信環境は悪い
FM局
FM局はAMとは異なり日中、夜間の双方で安定して聴くことが出来ます。但しFM放送にも混信はない訳ではなく、周波数の近い局同士での混信やスポラディックE層の影響による夜間帯の混信が見られます。
またFM波はAM波とは違い遠距離での受信は容易ではありません。そのため放送エリアは殆どの局が一つの都県のみ*2が指定されています。しかしながら放送エリア外にも電波が出ているケースが殆どですのでこちらで紹介してきます。
- NHK-FM(東京82.5Mhz)
- NHK東京FMは東京スカイツリーより7kwで送信されています。NHK-FMは都県ごとに異なる放送がされており、スカイツリーからの電波が届かないエリアでもカバーされています。以下は各県域放送の中継局です。一部大回りに関係ないエリアは省略しています。
- 水戸局
- 水戸 83.2Mhz
- 宇都宮局
- 宇都宮 80.3Mhz
- 足利 83.7Mhz
- 佐野葛生 82.9Mhz
- 前橋局
- 前橋 81.6Mhz
- 榛名 80.5Mhz
- 三波川 89.0MHz
- さいたま局
- さいたま 85.1Mhz
- 秩父 83.5Mhz
- 千葉局
- 船橋 80.7Mhz
- 勝浦 83.7Mhz
- 銚子 83.9Mhz
- 館山 79.0Mhz
- 白浜 82.9Mhz
- 横浜局
- 横浜 81.9Mhz
- TOKYO FM(東京タワー80.0Mhz 八王子82.5Mhz 檜原86.6Mhz)
- 東京都域局ですが南関東全域で聴こえます。但し親局が大株主の関係もあり東京タワーからとなります。このため80.0Mhzが聴こえないエリアを補完する形で中継局が設置されています。特に檜原局の86.6Mhzは東京都心でも容易に受信できる程出力が高いので80.0Mhzの受信状況が悪ければ86.6Mhzに変えましょう。
- J-WAVE(東京スカイツリー81.3Mhz 六本木ヒルズ88.3Mhz)
- TOKYO FM同様に南関東全域で聴こえます。こちらは六本木ヒルズに補完送信所が設けられております。
- NACK5(ときがわ町79.5Mhz 秩父77.5Mhz)
- 埼玉県域局ですが、送信所が標高770mと高い場所にあるため関東平野全域で聴こえます。
- bay-fm(船橋78.0Mhz 勝浦87.4Mhz 銚子79.3Mhz 館山77.7Mhz 白浜79.7Mhz)
- 千葉県域局 東京都の全域と埼玉県南部、神奈川県東部、茨城県の一部地域で聴こえます。神奈川県西部はエリア外ですが、館山局や白浜局が入る可能性はあります。
- FMヨコハマ(大山84.7Mhz 磯子87.0Mhz)
- 親局の標高が高いため神奈川県域局でありながら南関東では全域で聴こえます。北関東はエリア外です。
- Inter fm(東京タワー89.7Mhz 横浜三ツ池公園76.5Mhz)
- 東京タワーの低い位置に送信所があることからTOKYO FMよりは聴ける範囲は狭まります。以前は更に聴ける範囲が狭かったことから三ツ池公園にも中継局があります。Inter fmは外国語放送局であるため放送エリアが南関東ほぼ全域となっており、番組にも外国語放送があります。
- FM GUNMA(前橋86.3Mhz 榛名 82.2Mhz 鬼石 87.1MHz )
- 群馬県域だけではなく埼玉県北部(テレビのアンテナが前橋局を向いているエリアがメイン)や栃木県内でも聴ける範囲が多いです。
- RADIO BERRY(宇都宮76.4Mhz 足利78.3Mhz 佐野葛生 84.4Mhz)
- 栃木県域は全域 群馬県と茨城県の一部がエリアとなります。
- FM FUJI(三つ峠78.6MHz )
- 本来ならば山梨県域局ですが、標高の高い三つ峠に送信所を構えていることと出力が高いこともあり関東全域で聴こえます。それでも距離が離れる北関東や千葉県では聴こえない確率が高くなります。
- コミュニティFM局
- 詳細は省略しますが各地域に多数のコミュニティラジオがあります。基本的にはその地域周辺のみしか聴けないと考えて良いです。
スマートフォンラジスマで楽しむ
- FMチューナーを内蔵したスマートフォンを指し、radiko+FMアプリより使用します。受信状況については上記の自前の受信機で楽しむの欄を参照してください。
- 基本的に民放ラジオであれば、radiko+FMアプリ内より選局が可能です。また、radiko+FMアプリで周波数を調整することでNHK-FMやコミュニティFM局も聴くことが可能です。
- 電池の消耗と一部の端末でイアホン必須なのが課題
スマートフォンアプリradiko NHKらじるらじるで楽しむ
radikoは基本的に全ての民放ラジオ局が楽しめます。配信エリア外の放送局を聴く場合はradikoプレミアム(月385円)が必要です。NHKラジオもR2を除いて配信しており基本的にはradikoのみで十分かと思われます。NHKらじるらじるではR2だけではなくR1とFMも配信しており他の地域で放送される内容を聴く場合はNHKらじるらじるが必要となります。
ネット配信であるため1分程度の遅延とデータの消費が発生致します。通信制限下だと一部聴きづらいですが、直接受信だと困難な局も聴けるというメリットはあります。
こちらも電池の消耗が課題でしょう。