RS2R
【クジンシー復活】で【クジンシー】と勝負し、2回目の手下である【パトス】2体を倒した後の【最終皇帝】とクジンシーとのやりとりの中でのクジンシーのセリフ。
クジンシーが手下を何度も呼ぶ様子に、最終皇帝は「他の七英雄とは違う」と述べる。
それに対し、「オレ(クジンシー)が七英雄最強だと分かったか」と勘違いするクジンシーに対し、「自分より弱い手下を集めて強くなった気でいる弱卒」と最終皇帝が述べ、それに対するクジンシーの反応がこれである。
戦闘直前に手下をけしかけることに対し、最終皇帝が「どこまでも卑怯な奴」と述べているのは確かだが、「手下をけしかけてくる」から弱卒と述べているのではなく、「手下を集めて強くなった気でいる」から弱卒と述べているのである。
実際のところ、手下をけしかけたことでクジンシーに卑怯だと述べているのは確かだが、手下をけしかけてくる七英雄はなにも彼だけではない。
長いダンジョンの奥地で待ち構えているということも、手下をけしかけていることだと考えれば、実に【ノエル】以外の全員が手下をけしかけていると言っていい(そのノエルですら【ラストダンジョン】に移動した際は手下をけしかけていると言えなくもない)し、【ボクオーン】に至っては地上戦艦の奥で待ち構えている上、皇帝と対峙した段階で嘘をついて皇帝の油断を誘おうとするなど卑怯さの度合いでいえばクジンシーなど足下にも及ばない。
しかしながら、どの七英雄も手下をけしかけている、けしかけることができる手下が多くいる、などといったことを自身の力だとは認識しておらず、ボクオーンの地上戦艦や皇帝を惑わそうとする知略、【ロックブーケ】の【テンプテーション】をはじめとして、純然たる自身の保有する知略、能力をもって自身の七英雄としての力だと認識している。
また、他の六人に関しては皇帝側から攻め入っている形であるため手下はあくまで防衛策である。
一方のクジンシーは自ら喧嘩を売ったのにもかかわらず、自身の元にたどり着いた皇帝の相手を手下に任せ、高みの見物。
手下がやられていく様子を見てもなお、自身が参戦するわけでもなく、新たな手下を呼び皇帝の相手を任せている。
背景にいるクジンシーの表情が変わることはないものの、最終皇帝がその様子を見て、「他の七英雄とは違う」と思ったのであれば、こうして何度も呼べる程の手下を従えていることを自身の強さと誤信していると感じたのだろう。
手下を集めるだけで七英雄最強とのたまうのは底が浅い気がしないでもないが、ぶっちゃけてしまえばクジンシーが手下を集めて戦うのに優れているのであればそれも立派な自身の能力と呼べるはずである。
実際のところ、本作の皇帝は、自身が帝国最強の兵でありながら、普通にプレイするならば一人では七英雄をはじめとするモンスターに敵わないことを理解しており、故に5人パーティを組んで戦いに臨んでおり、そういった意味では手下を従えるクジンシーの状況と大きく変わるものではない。
そんな皇帝側とクジンシーの大きな違いは、皇帝は手下である仲間の力も含めて自分たちの強さであると認識しているのに対し、クジンシーは手下を従えているという事実のみを自分の強さと誤解しているところであろう。
仮にクジンシーが自身の戦闘力に劣り、手下と共に戦ってようやく他の七英雄に比肩できる戦闘力を発揮できるのだとして、そのような戦い方で強さを誇示することを他者が認めずとも自身がその戦い方に自負を持ち、それをもって七英雄最強だと自称するのであればそれは間違いと言い切れるようなものではないはずである。
ただ、最終皇帝の指摘を受け、図星を突かれたためか、「ほざけー!!」としか答えられなかったということは、クジンシーは自身の戦い方が七英雄最強とは到底言えないことを認識していたものと思われる。
実際に、この後新たな手下がやられてようやく「だが、少なからずダメージは受けたはずだ」と述べて参戦し、そもそも部下がはなから使い捨てであったことも明白であり、そういった仲間を大事にしない姿勢も皇帝側とは雲泥の差である。【謀殺】? 何のことですかね?
ちなみに、昔皇帝と戦った際はクジンシーの強さに恐れをなしたと、クジンシーは思っているであろう【レオン】の撤退命令を受けて、クジンシーは皇帝一行を見逃しているが、今回は(勘違いとはいえ)七英雄最強だと皇帝が認識したとしても全員殺すと言っており、同じ轍は踏まないよう学習はした模様。
なお、このセリフが出る場面は戦闘序盤というか、クジンシー自身とはまだ戦う前の段階であるため、「お前に私は倒せぬ」などと偉ぶった発言をしたにも関わらず敗北を喫してしまう可能性はもちろんある。
余談となってしまうが、原作版では第1形態のクジンシーを撃破した際に「【こ、こんなはずでは‥‥】」とクジンシーが述べていたが、今回は逆にクジンシーに戦闘不能にさせられた最終皇帝が「こんなはずでは……」と発言させられてしまう可能性もある。
どちらにせよ、クジンシーのことを弱卒と言い切る最終皇帝のセリフはかなり格好いいのだが、そのセリフの後で敗北を喫してしまうと滅茶苦茶格好悪いので注意したい。まあ、敗北したらゲームオーバーなんですけどね。
またまた余談だが、【ソウルスティール】は問答無用の即死技なので、内輪もめをしたとすれば、七英雄のメンバーがソウルスティールを見切っていないという条件で文字通りクジンシーが七英雄最強である可能性が高い。
他にも新たに【ダークノヴァ】という別の必殺技も身につけたり、第2形態で手にしているのが取り込んだ【冥府の女神】という(おそらく)高実力者だったりと結構な功績があるはずなのだが生かし切れていないというべきなのだろうか。
本作ではヴァイカーもクジンシーを小者扱いしてて、七英雄から「クジンシーは実力不足(=小者)」って情報が行ってるモンスターからは揃って見下されてる可能性が高い。
最終皇帝に自分の現実をあっさり見抜かれ痛い所を突かれて激高してる以上、普段から実力不足なのがコンプレックスになっていたのかも。
全文
(男性皇帝)
お前は他の七英雄とは違うようだな。(女性皇帝)
あなたは他の七英雄とは違うようね。
ようやくわかったか。
オレこそ七英雄最強、恐れをなしたら逃げろ。逃げても殺すがな。
(男性皇帝)
自分より弱い手下を集めて強くなった気でいる。
七英雄の弱卒に過ぎないお前に私は倒せぬ。(女性皇帝時)
自分より弱い手下を集めて強くなった気でいる。
七英雄の弱卒に過ぎないあなたに私は倒せない。
ほ、ほ、ほざけー!!