【ロックブーケ】

Last-modified: 2024-12-27 (金) 07:36:48

RS2

概要

【七英雄】の一人であり、【ノエル】の妹。
七英雄の紅一点である。見た目だけではワグナスも女性っぽいが。

ノエル達と同様に古代人への復讐を果たすべく、【サラマット地方】において古代人の秘密を追っているが、【エイルネップ神殿】を守る【守護者】に阻まれ調査が難航、【エイルネップの塔】で捕らわれの身を演じ、自身を助けに来るほどの実力がある人物(=守護者を倒せそうな人物)を探し求めている。


彼女の持つ最大の能力といって良いのが、男性を骨抜きにし良いように扱う【テンプテーション】である。
具体的に言ってしまうと、男性は尽く彼女に逆らうことが出来なくなり、従うしかなくなってしまう。
一方で、女性や性別不明に対しては全く効き目がない。
彼女の持つ【魅了】能力は上記目的を達成するためにも大いに活用されており、まず【エイルネップ】の男性全てを魅了しエイルネップの塔と、エイルネップ神殿の調査を円滑に行えるようにしている。
その後は、自身がとらわれの身になったことにより、エイルネップの村の男性に女王様が塔で幽閉されている、と思い込ませることでエイルネップを訪れた守護者が倒せそうな相手を自身の救出に向かうよう誘導している。

このように男性に対しては非常に強力なテンプテーションを持つということを活かしてか、ロックブーケ関係のイベント【皇帝】【男性】であるかどうかで展開が変わる。
男性かどうかで展開が変わるイベントとしては、他には人魚イベントくらいのものであり、メインイベントとして考えれば、唯一といってしまってもいい。


皇帝の性別による具体的な違いとしては、まずエイルネップの塔でロックブーケを救出した際。
この時に、守護者を既に倒していない場合は、上記の通り、ロックブーケは自身を救う程の強さを持つ皇帝一行に守護者の討伐を依頼する。
依頼を承諾した場合の展開は性別に関係ないが、依頼を拒絶した後の展開は性別毎に異なる。
 
男性の場合、依頼を断ると、それまでの猫を被ったような演技から一点し、「無理にでもやってもらいますわ」と言われ、ロックブーケと戦闘になり、勝利するとその時点でサラマット制圧となる。【エイルネップ神殿】【沈んだ塔】の2つを省略できる最短ルート。
ただしこの戦闘では皇帝がテンプテーションの対象者であり、さらに皇帝が魅了されると即座に敗北となり、神殿に連れて行かれ強制的に守護者と戦わされる。万全の対策をしていない場合は魅了敗北という結末を辿りやすい。
なお、皇帝死(皇帝の【LP】0)はもちろん【皇帝継承】であるが、【全滅】した場合は神殿に連れて行かれるだけであり、皇帝継承は発生しない。
 
女性・性別不明の場合、依頼を断ると、残念そうなセリフを呟くものの、それ以上無理強いをしてくることはない。


以後の展開で異なるのは、沈んだ塔でロックブーケを追い詰めた際。
沈んだ塔の深部では、塔の秘密を掴んだであろうロックブーケと戦うことになる。
ロックブーケを追い詰めると「立ち去りなさい」と言われるのだが、過去に男性皇帝がロックブーケに敗北していた場合が問題。
魅了された記憶まで伝承されてしまっているので、「【おおせのままに】」と答え彼女の命令に従い、強制退去こそされないが戦闘には挑めない。
つまり、ロックブーケに男性皇帝で挑めるのは原則1回。
 
女性や性別不明に継承してから挑むこと。ただしこれにも例外があり、【最終皇帝】なら男性でもリターンマッチできる。


性格はというと、救出時の言動はかなり猫を被ったような演技であるが、沈んだ塔のロックブーケ戦でも見せるサディスティックな性格が素であると思われる。
 
兄であるノエルと同様に古代の塔の調査を行っているわけであるが、結果的にモンスターが住人を襲ってしまっているだけであるノエルに対し、こちらは男性を虜にし、(結果的に)女性を村から追い出すという結果を招き、現地の生活に多大な影響を与えている。
積極的に村の住人に危害を加えているわけではないのは確かであるが、現代の住人への影響度ということで言えば七英雄全体を見ても大きい方である。
 
こう言った点からも、自身の目的達成のためであれば、現代人の被害は厭わないという印象が強いものとなっており、やはりノエルとは対照的。
そういう意味で言えば、多くの七英雄と同様に現代人を見下しているといえるが、一方で自身が倒すことの出来ない守護者を現代人に代わりに倒してもらおうと考える他者を利用する一面も持つ。
古代人時代からこの性格は変わっていないらしく、ワグナスのために粉骨砕身するが、ノエルに対しては甘える反面過剰に依存するという過激な一面を持ち、それでいて英雄として有能であることから、なかなか扱いに困るメンバーであった様子。悪い意味であざとい。
 
本作に於いては最強といっていい存在である七英雄の中では、「守護者を倒すことが出来ない」と、七英雄以外の存在に敵わないものがいることが明確にされている数少ないキャラでもある。
同様に、七英雄であるのに敵わない存在がいる、ということが明確にされている敵としては、【スービエ】がいる(相手は【海の主】)が、あちらは「七英雄と渡り合うことが出来る」と自称する程の存在であるのに対し、守護者はあくまで神殿を守護する存在なだけであるため(実際に戦うと序盤だと全滅必至の強さだが)、スケールで言うとスービエよりだいぶ格下の相手に勝てないと言える。
更に言ってしまえば、仮に守護者を倒せるような相手であれば、言い換えればロックブーケよりも強いということであるため、そのような現代人が現れることに期待していると考えると七英雄の中ではかなり弱いと考えられなくもない。
もっとも、男性を意のままに操り、自身の手足として使う能力を含め彼女の強さと思えば、単純な彼女自身の能力が七英雄としての強さというわけではないともいえる。


作中では、エイルネップの村から退去(エイルネップ神殿突破後)した後もエイルネップの村のテンプテーションが解けないものの、エイルネップの村そのものには固執するものはないため、皇帝が彼女の助力をすればサラマットを無事解放出来るような気はしないでもない。
そういう意味で言えば、絶対的に倒さなければならない七英雄であるか、というと微妙なところ。
もっとも、男性を虜にすることができるという力そのものはかなり危険であることに間違いはなく、彼女の性格上その力も遺憾なく発揮することを考えると現代人にとって危険な存在であることは否めないかもしれない。
 
なお、ノエルを倒しても、ロックブーケが意に介することは特にないが、ロックブーケを倒すとノエルが怒り状態になる。
ノエルと話を付けた場合は、ロックブーケを倒すまでは再戦出来ないため、ロックブーケを最後の七英雄にしたい場合、ノエルは先に倒さなければならない。
ただ一方で自身が倒された際はノエルの名を呟いて力尽きる他、ラストダンジョンに送った際にはワグナスとノエルに見守っていてほしいと語ってから挑んでくるため、まったくの無関心というわけでもない。むしろワグナスとノエルの役に立ちたいという根本的な思いは過去から変わっていないように見受けられる。


死霊のようなものを体に纏っている事から、【霊体系】をメインの吸収対象としていた様子。
その為か、ノエル同様に外見の変化が殆ど見られない。

戦闘能力

彼女の戦闘能力を語る上で欠かせないのはストーリーでもキーとなっているテンプテーション。
その効果は男性相手全員を高確率で魅了状態にする、というものである。
男性が主体のパーティであれば、大勢のメンバーが魅了されての同士討ちで全滅だろう。
さらにそれに加えて「皇帝が魅了状態になった場合は即座に敗北」の条件まで重なることが攻略手順を困難にしている。
 
ただ、テンプテーションとはいえ精神耐性があれば無効化できる。そのため【陰陽師】は男性なのに通用しない。
また、見切ることも可能。【透明】なら耐性なしでも魅了されずになおかつ見切れる。
奇策を用いるなら、この戦闘だけスキルレベル0の武器だけ所持させて、同士討ちしても痛くない壁要因として1人ぐらい起用するのもあり。
しかし、それが悠長に通じるのは第1形態に限られる(後述)。


ただ、テンプテーションはラスボス戦でも使ってくるため、見切りの重要性は高い。
テンプテーションは彼女の専売特許であり、同じく七英雄の固有技ともいうべき【ソウルスティール】と異なり、見切りは必ず入手出来るというものではないため、男性を入れないといった場合を除けばラスボス戦の為にロックブーケ戦でテンプテーションを見切ることは半ば必須といっても良い。
もし、テンプテーションを見切れないままロックブーケを倒すと、本当に見切りを入手出来るチャンスがない(ラスボス戦で見切ること自体は可能だが)ので注意が必要である。

第1形態

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄165551612132326
14191814201726
1285555564
技術点種族属性特性再生耐性
3821人間ボス/女性死/石/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/LP
武器回避
爪(11)/詩人のギター
技·術テンプテーション、ウインドカッター、体力吸収、ホラー、ダークスフィア
詳細カエル研究室にて、技欄は[行動リストA][行動リストB]、行動パターンは[行動関連]を参照

テンプテーション対策をバッチリした場合、第1形態は他に危険な行動はあまりない。
敢えて言うなら【ダークスフィア】や防御無視の【体力吸収】が厄介ではあるものの、1回行動であるため、対処は比較的楽な方。
【宮廷魔術士】ならダークスフィアが通用しないので、起用する手もある。

ちなみにテンプテーションの見切りを狙う場合、消費WPが10の為16回で打ち止めになる事を覚えておこう。運が悪いと閃く前にロックブーケのWPが尽きてしまうので、そうなったら大人しくやり直した方が良い。


リマスター版なら戦術次第で、単騎で完封も可能。
冥術レベルを大きく高める必要があるので計画的なレベル上げが必要だが、「素早く」「テンプテーション無効」の皇帝がいればいい。

第2形態

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄320001962502831
15191914201729
2012101010101064
技術点種族属性特性再生耐性
5126人間ボス/女性死/石/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/LP
武器回避
爪(11)/詩人のギター
技·術テンプテーション、ホラー、体力吸収、召雷、ダークスフィア
詳細カエル研究室にて、技欄は[行動リストA][行動リストB]、行動パターンは[行動関連]を参照

打って変わって強力な【召雷】を惜しげもなく使ってくる。
対策をしていないと、ターゲットとなったキャラはほぼ一撃でやられるレベルの高威力となっており、利用する頻度も比較的高いため、運が悪いと連発され回復も余り出来ないまま全滅することも普通にあり得る。
 
こちらの形態になるとはっきり言ってテンプテーションなんかより召雷が遙かに危険である。
テンプテーション対策が出来てないともはやお話にならないレベルである。
 
同じように術が強い【ワグナス】と比較されやすいが、召雷はなんといっても対策が難しい【雷】属性というのが厄介なところ。
【セルフバーニング】で完全無効化……といった簡単な対策が出来ないので、そういう意味ではワグナスより苦戦させられる場合も。
ただ、ワグナス同様使ってくる技にムラがあり、対策さえしていればテンプテーションはボーナス行動なので苦戦するかどうかは運次第か。


余談

七英雄の名前の由来は山手線の駅名の逆読みを捩ったものであり、ロックブーケについては「池袋」が由来とされる。
ただし、「ロック」「ブーケ」と一般名詞が組み合わさった名前であり、兄のノエル同様七英雄の中では山手線由来と気付きにくい名前である。

関連項目

RS2R

概要

テキスト(第二形態)エイルネップ地方で古代人について調べていた七英雄。
強い魔力で異性を魅了する。
弱点
斧、棍棒、体術、地
耐性
アイテム精霊の指輪、赤水晶のロッド(第二形態)

CV:早見沙織。
また本作ではe-STORE専売数量限定のコレクターズエディションに彼女のフィギュアが付属する。
 
もともとワグナスとノエルの役に立ちたいという一途な思いがあることは原作においてラストダンジョンで対峙した際の台詞から察することができるが、今作の七英雄の記憶における加入経緯では、ノエルから吸収の法のリスクを説明され「妹であるお前を道ならぬ道へ連れていくことはできない」と諫められてもなお引き下がらず、想いを貫き通した末に同行を認められたという内容になっている。
クジンシーと同様に同行時点では吸収の法は会得していなかったが、その後の第2次クィーン討伐作戦には貢献したようである。
過去の時代およびクリア後の幻影戦では小剣を使う。
 
一方で現代においての振る舞いは原作通り高圧的。
最初は猫を被っているが、特に男相手だと思い通りにならなければ実力行使に出る。このあたりの雰囲気の変化が、声がついたことでわかりやすくなっている。
戦闘においては、皇帝が魅了されても即座に敗北とはならなくなったが、【コッペリア】を含めた性別不明組も魅了されるようになっている。
更に本気を出すと、強化版の【テンプテーション2】を使ってくる。
魅了効果に加えて全体ダメージと、女性でも安心とはいかなくなり、回避する手段は戦闘中に見切っていることである。
今作では女性キャラでも見切れるようになったので、見切りのために男性キャラを連れていく必要はなくなった。
本気の時は一見浮遊しているように見えても飛行系ではないので、地裂撃やグランドバスターは効く一方、楽凰破でクリティカルは出ない。

なおエイルネップの塔にて男性皇帝が敗北*1して魅了されると、その後に戦う時には(他の七英雄を4体倒していなくても)第二形態に進化している。
原作とは異なり、ロックブーケとのやりとりは【サラマンダー】【モール】が皇帝の場合も男性皇帝相当として扱われる。

過去およびラストダンジョンにおける一途さ、エイルネップの塔での甘えた雰囲気、沈んだ塔での冷酷さ。
3Dになり声がついたことでこれらが存分に表現されており、プレイヤーからの人気をさらに高めている。
悪女っぷり全開の戦闘中でもたまに掛け声で「にゅっ」と言う。可愛い。
後に公式から「やあっ」という掛け声が収録の都合上「にゅっ」と聞こえるようになっただけであり、意図して狙ったボイスではないと明かされた。
結果としてリアルテンプテーションされる皇帝が続出した。

また、【帝国試験】の「アバロンに鍛冶屋を建設した際、帝国付きの鍛冶職人として着任する家系は?」の不正解の選択肢としてロックブー家が出てくる。ひどい、ひどいわ…

幻影

まさかのラッフルツリーを引き連れて登場。人間時代から仲間だとしたら、もはや人生のパートナーと言えるくらい長い付き合いである。
小剣と風術、状態異常異常技を得意とする。戦闘スタイル自体は七英雄時代とほとんど変わらない。技のレパートリーが多少変わっており、珍しいものだと【レストレーション】なんかも使う。

お供のラッフルツリーとあわせて状態異常にする技を多く使用してくるため、耐性は万全にしておきたい。男性はテンプテーション見切りも忘れずに。
火力自体は他の七英雄幻影と比べてかなり低いため、それなりの攻撃手段があれば5ターン撃破は難しくない。

IS

メインイベント

概要タイプタイトル
メインイベント第2形態【血戦の拍動!七英雄、襲来!】
系統ランクHP種族属性吸収憑依元出
人間系61800人間/女性RS2
名前系統射程対象属性効果
シャドウボルト闇術突術
テンプテーション体術技男性を対象に魅了
体力吸収風術HP吸収
召雷風術雷術

アビスバトル

概要タイプタイトル
アビスバトル第2形態【ファム・ファタール】
系統ランクHP種族属性吸収憑依元出
不死系14150000不死/女性RS2
名前系統射程対象属性効果
ディアボリック・アリューア闇術魅了
ブラックスフィア闇術暗闇
体力吸収風術HP完全吸収
ペイン闇術遠隔単体スタン
特性2~4回攻撃
武具性能40、強化ポイント40

ISEC

概要タイプタイトル
シナリオイベント第2形態【ナイツ一家の大問題!誘惑の妖女出現!】
探索イベント【たべよーさが2022】
ボスコンバット【ボスコンバット‐ロマサガ2‐】

RSU

ショートストーリー「魔塔ロックブーケ」クリアでSスタイルが入手可能。
ストーリー中ではテンプテーションで【ブラック】を魅了した。
勝利すると、ノエルとワグナスを探すという条件付きでポルカ達に協力してくれるが、外伝的ストーリーなので本編にはあまり関わらない。

本作は見切りがないので、早い段階で挑む場合のテンプテーション対策は「男性を入れない」ぐらいしかない。
Very Hardだと第二形態になり、【ダークスフィア】【大召雷】など強力な攻撃を使ってくる。ちなみに第二形態の戦闘BGMは【タームの攻勢】に変わる。
逆に味方として使う場合はこれらが頼もしい術になる。

その他の記念イベントでもSSランクの新スタイルを引っ提げて度々出番があり、2024年12月現在で13種と4種の着せ替え用スタイルが実装されており、かなりの優遇ぶりでここでも人気の高さが窺える。
期間限定排出スタイルが多く、それらに限って有用性が高いものばかりなのが悩ましい。


*1 【東のダンジョン】【ダンターグ】と同様に、敗北回数にはカウントされない。