【最終皇帝】

Last-modified: 2024-04-17 (水) 14:34:33

ここではRS2の登場人物を解説。

RS2

概要

本作において明確に【主人公】と呼べる人物。
 
【伝承法】により、プレイヤーサイドの中心人物である【皇帝】が順次入れ替わるシステムが採用され、明確な主人公を1人に絞れない物語になってはいる。
そんな中でこの人物が主人公と断定できる理由は、NEW GAMEを選択した際に【キャラクターメイキング】をするキャラクターだからである。
 
【性別】【名前】を任意で入力できる登場人物はこの1名しかいない。
しかしその登場経緯は特殊。性別決定や名前を入力したキャラはゲーム開始後の主人公として登場することが多い中、この人物はオープニングの詩人の語りにおいて片隅に映るものの、本格的にスタートするとどこにもいない。
本作ではゲーム開始直後の皇帝は【レオン】であり、しばらくゲームを進めてもなお登場しない。
 
しかし、七英雄の数も減ってきて物語も佳境を迎えた頃に登場し、ここでようやく物語の幕を引く「最終の」皇帝として君臨するのである。


デフォルトネームはなく、年齢や出自、経歴についても一切明かされておらず、本作においても謎は非常に多いキャラクター。
書籍【ロマンシング サ・ガ大全集】では「身分が王族である」ことや、「レオンの目的が【七英雄】に対抗しうる『超英雄』としての最終皇帝を生み出す事だった」という記述がある程度。
後者について言えば後述の強さを考えれば、歴代皇帝随一の強さであることからある意味レオンの目的の終着点といえる存在といえるだろう。
 
この人物の即位を最後に【バレンヌ帝国】共和制に移行した事が語られているため、歴史的な意味でも最後の皇帝と言える。
 
なおゲーム内で最終皇帝という通称が登場することはないが、攻略本等で記述されたことがあるほか、ロマンシング佐賀公式ページなどで明記されているため、非公式の呼称ではない。

最終皇帝出現後の展開

「最終皇帝」と言われている理由はもう1つある。伝承法が停止するのだ。
これまでジェラールの代から脈々と全滅や年代ジャンプによって皇帝継承を繰り返しながら進めてきた本作のシステムだが、最終皇帝の登場によりこのサイクルは大きく変わる
 
したがってレオン帝時代と同じく、【全滅】=【ゲームオーバー】
ただし、ラストバトルや、移植版の追憶の迷宮におけるボス戦でLP0になった場合を除けば、皇帝死によってゲームオーバーになることはない。
なぜなら、最終皇帝のLPが0になった場合には、パーティの2番目のメンバーが自身の命を分け与える形で最終皇帝が復活するため。⇒【陛下! 死んではなりません。 生きてください】


皇帝継承ができないことは、すなわち【年代ジャンプ】がなくなることでもある。
弊害としては以下。

  • 年代経過によって発生するイベントである【火山大爆発の危機】【ギャロン掃討】などは、その時点で発生していなければ以後も発生しない
  • 武器・防具の開発段階がそれ以上進められなくなる。つまり最終皇帝の代で開発したものは流通しない

 
【技道場】への登録や【合成術】の完成は、【字幕イベント】を通過する際に処理が行われる。
字幕イベントの数は有限であるため、字幕イベントがなくなってしまうと以後は技・見切りの登録や合成術の完成は出来なくなる。
 
また、伝承法停止=皇帝が変更出来なくなるため、特定のクラスに依存するイベントである【コムルーン海峡航路開拓】が進行出来なくなったり、新たな陣形の取得が不能になる。
一方で、最終皇帝の代にならないと発生しないイベントもある。

最終皇帝の出現条件

最終皇帝の出現条件は以下のいずれか。

  1. 【七英雄】を5体以上倒した状態で【字幕イベント】が発生する
  2. その時点で皇帝になれるクラスの全員が皇帝経験者となった状態で皇帝継承が発生する⇒【皇帝の継承候補打ち止め】
    • 字幕イベントと同時に新たなクラスが加われば条件に当てはまらない

どちらもほかのキャラクターが継承の選択肢に現れない。
 
1.の詳細は以下。

イベントポイント無関係に、強制的に年代ジャンプが発生する。
 
直後に【クジンシー復活】のイベントが発生し、【クジンシー】が復活したことが判明する。
この時点で【忘れられた町】【オアイーブ】と話していない場合には、オアイーブが登場し、伝承法の限界を告げられる。
忘れられた町でオアイーブと話していた場合は、話を既に聞いているため、自身が最後の皇帝であることを悟る。

2.の詳細は以下。

特にイベントは発生しない。
原則としてクジンシー復活のイベントは発生しない。したがってクジンシー復活のイベントもない。
オアイーブに出会っていない限り、伝承法の停止はノーヒント。

ただしどちらとも【女王アリの復讐】【ヴィクトールの亡霊】が発生する(両者とも前提条件を満たしている必要あり)。
また、過去にロックブーケに皇帝が魅了された場合は【双子の塔の秘密】において男性皇帝では【沈んだ塔】のロックブーケに立ち向かえなくなるが、最終皇帝であれば男性でも戦闘を挑めるし、ロックブーケに皇帝が魅了されても強制敗北にはならない。

最終皇帝を出さないプレイ

最終皇帝が出現する条件は、いかにもクリアするまでに必ず通る道のように見えるかもしれないが、抜け道もある。
詳しくは【最終皇帝以外で最終ボスに挑む方法】の項目を参照のこと。

リマスター版では「最終皇帝以外でクリア」は実績の条件にもなっているので是非とも挑戦して欲しい。

性能

性別で多少の差はあるものの、かなり高水準なので好きに選ぼう。
パラメータは全て20以上・【体力】を除けば全て23以上という、総合的には本作最強キャラ
特に腕力と【素早さ】がどちらも高いこともあり、【体術技】の適性は全キャラ中トップであり、物理攻撃は特に強い。
術も十分使えるが、突き詰めた場合は準最強に留まる。
 
男性の方が【腕力】【LP】が高い、女性の方が【魔力】が高いが、小さな差と言える。
体力についても【毒】のダメージ等への影響しかないし、20あれば不安材料にはなり得ない。
詳細は下記の性能表で比べて欲しい。
 
閃きタイプはどちらも剣技タイプであり、【不動剣】【光速剣】を閃く。
 
キャラクターとしては性別関係なく「普通口調」「腕力タイプ」。
基本的には問題ないが、序盤に継承候補を使い切った場合は【武装商船団問題】の解決方法が「普通口調」ゆえに限定される点に注意。
ジェラールの代でこれをやってしまうとハマリになる。詳しくは【ハマリポイント】を参照。


性別による性能差について考えるのは悪くないが、最終皇帝は本作の物語の佳境で登場し、物語を終える立場を担う重要なキャラクターであるということを忘れてはいけない。

普通にプレイすると長い旅路を掛け、物語が終盤にさしかかった段階でようやく登場することになるため、強さだけを考えて選んだことを後悔する、といった事態にならないように慎重に選んだ方が物語を楽しむ上でも重要といえよう。

能力値

性別クラス種族属性LP初期技能初期術タイプ
技能補正補正
男性皇帝人間14252323152421383919腕力
普通/男性
女性232424152520394210腕力
普通/女性
初期技能剣Lv10、斧Lv5、槍Lv5、弓Lv5、体Lv5、天Lv10
初期装備(男性)デイブレード、ハルモニアスーツ、断熱服、精霊の指輪
初期装備(女性)ムーンライト、ハルモニアスーツ、断熱服、精霊の指輪

比較のポイントは以下。

基準有利要点
武器男性性別問わず物理攻撃が強い最終皇帝だが、突き詰めれば腕力の高い男性に落ち着く。体術技も素早さより腕力のほうが影響が大きい。

器用さは女性のほうが高いが、器用さ依存の小剣や弓は本作だとそこまで強くない。

ただし女性でも術を使うよりは物理攻撃のほうが有利。理由は後述。
LP男性女性の倍近い数値は無視できない。

最終皇帝はLP0による皇帝死でのゲームオーバーの心配はないが、普通にプレイしていると、七英雄2体+最終決戦の流れを長丁場を皇帝継承なしで駆け抜ければLPの少なくない消耗が予想される。LP0になって仲間のロストが発生するリスクが女性の半分程度と考えればいい。
素早さ女性男性も十分高いが、本作は能力値が固定値かつシリーズ作品の大半よりデフレしているので、1の差が大きい。

そんな状況で、本作では敵より先に動けるかどうかが運命を分かつ場面が多い。となると、素早さの違いはたかが1、されど1である。
女性理力の問題で【コウメイ】【スカイア】といった面子には劣ってしまうが、それでも十分上位に食い込める。

ただしこれらの専門家に及ばないことから、強みを生かすなら攻撃は物理主体になりがちで、メリットとしては小さい方。
武器女性デイブレードの固有技は、【太陽光線】(【天術】)・【聖光】(【大剣技】)。
太陽光線は術より物理が強い最終皇帝のダメージソースとしては力不足。
聖光は不死属性にしか効かない。
ムーンライトの固有技は、【月光】(【天術】)・【月影】(【大剣技】)。
月光は攻撃でなく回復なのでいざというときに使いどころを見出しやすい。
月影は消費WPが低いうえ回避されない優秀な全体攻撃。
性別女性最大のネックはラスボスも使う【テンプテーション】だが、女性は見切りも耐性もいらない。最終決戦ではできる限り多くの見切りをセットするのが定石であり、見切りを1つテンプテーション対策に割かなくていいのは少なからぬメリット。

男性は【エイルネップの塔】でロックブーケに挑めるが、見切りか耐性が必要と考えればトータルではマイナス。

女性最大のネックとなるスクリュードライバーは、本作ではボスは使ってこないし、一撃死の可能性がそこらじゅうに溢れているRS2では大したことはない。

ただしリマスター版では【インタリオリング】の汎用性の高さから、女性の優位性はSFC版ほど高くはない。

閃き

武器系統技名
なぎ払い、パリイ、二段斬り、短冊斬り、線斬り、空圧波、十文字斬り、つむじ風、音速剣、光速剣、残像剣、不動剣、落月破斬、プロミネンス斬、風狼剣、咬竜剣、サクション、分子分解、スウォーム、カマイタチ、稲妻斬り、ファイナルストライク
大剣みね打ち、ディフレクト、切り落とし、水鳥剣、無無剣、流し斬り、清流剣、雷殺斬、聖光、月影、一刀両断、退魔神剣、殺虫剣、殺人剣、ダンシングソード
アクスボンバー、トマホーク、フェザーシール、電光ブーメラン、死の舞い、幻体戦士法、デストラクション
棍棒返し突き、脳天割り、骨砕き、ダブルヒット、地裂撃、ウェアバスター、動くな、スペルエンハンス、祝福、グランドバスター、シャッタースタッフ(攻撃)、シャッタースタッフ(回復)
足払い、二段突き、稲妻突き、チャージ、エイミング、風車、一文字突き、活殺化石衝、ポセイドンシュート、サンダーボルト、下り飛竜、サイコバインド
小剣フェイント、感電衝、サイドワインダー、スネークショット、マタドール、乱れ突き、プラズマスラスト、マッドバイター、ライフスティール、火龍出水、百花繚乱
瞬速の矢、でたらめ矢、影ぬい、アローレイン、二本射ち、イド・ブレイク、ハートシーカー、皆死ね矢、スターライトアロー
体術キック、ソバット、カウンター、集気法、気弾、マシンガンジャブ

関連項目

ES・IS・ISEC

特定の名前が定められていない都合上、個人を指す名称として下記が使われている。

もっとも、これらの名称はそれ程定着しているわけではないため、多くは最終皇帝と表現され、その性別が括弧で示されることが多い。
RSUではESの回想イベントを除いて使われておらず、ISECでも2022年末から最終皇帝の通称がキャラ名として登場し始めている。