【クジンシー】

Last-modified: 2023-10-12 (木) 23:16:44

RS2

概要

本作における強大な存在である【七英雄】の一人。
そんな七英雄が【バレンヌ帝国】と争う本格的な原因を作った、延いては本作の物語が始まる切っ掛けとなる人物。


ゲーム開始時点では【北バレンヌ】地方の【ソーモン】を根城としており、皇帝である【レオン】一行が【ウオッチマンの巣】を攻略している最中に【アバロン】を急襲し、アバロンを守っていたレオンの長男【ヴィクトール】を殺害。
その後、ヴィクトールの弔い合戦としてソーモンに侵攻したレオンを、得意技である【ソウルスティール】で返り討ちにする。
しかしながら、オアイーブより【伝承法】を聞いていたレオンは、この時クジンシーの必殺技であるソウルスティールを見切り、彼の次男である【ジェラール】にソウルスティールの見切りと、七英雄を打倒し世界の平和の意志を託して事切れる。
そして、伝承法により彼の思いはジェラール、そして後の皇帝に引き継がれることとなり、レオンが予見した通り長く続く七英雄と帝国の戦いが幕を開けることとなる。
 
その後の流れはプレイヤー次第であるが、大抵の場合は、伝承法でソウルスティールの見切りを得たジェラールによって倒されることになる。


本作はフリーシナリオでありシナリオ展開はプレイヤーによって変化するが、クジンシーを撃破するまでは行動が制限されているため、クジンシーを撃破してはじめてフリーシナリオが開始されるといえる。
その性質上、一番最初に撃破しなければならない七英雄である。
 
時代は流れ、【最終皇帝】の代になると復活し、皇帝に果たし状を叩き付けてくる
その為、ストーリー上で唯一2回倒すことになる七英雄である。
この果たし状に乗るかどうかは自由であり、無視して他の七英雄を全て倒した場合は【ラストダンジョン】決着を付けることになる


古代人からの評価は嫌われ者という散々なもの。
並列して例示された【ダンターグ】【ボクオーン】は、百歩譲ってそういう特徴(畏怖という意味も込めて)を持っていただけと判断出来なくもないが、クジンシーに至ってはどう考えてもポジティブな印象は皆無である。
本作だけならば、七英雄以外の古代人から嫌われているだけ、つまり嫌われ者と蔑まれながらも英雄として戦い抜いていた、という解釈も出来たものの、外伝作によれば他の七英雄からも普通に嫌われていた模様。
どうやら、温厚なノエル以外の全員から単純に煙たがられていたようで、他の七英雄に尽く邪険にされる中で、なんとかノエルにすがりついた結果吸収の法を教えてもらうことが出来た、といったところである。
英雄時代のモンスター掃討においても、他のメンバーの役にたっていたとは思えず、七英雄の中では末席の位置づけであったようだ。
 
ゲーム中でもボクオーンからはその部下にすら小物扱いされているが、当初から七英雄に入ってくることを良しとしていなかったボクオーンからの評価を考えれば順当なところといえようか。


嫌われ者とされる彼であるが、物語を考えてみると七英雄サイドからすれば、帝国と争うことになり七英雄そのものの敗北を導く切っ掛けを作っており、元凶であり戦犯であると言っても過言ではない。
 
そもそも、七英雄の基本的な目的は古代人への復讐であり、結果的に現代人の生活に影響を与えている者もいるとはいえ、それは、あくまで副作用に過ぎないものである。その為、ノエルのように話をすれば現代人に対して配慮を行ってくれる場合すらある(ノエルが例外といえなくもないが)。
 
そして、古代人の復讐に興味のないダンターグについては現代人にはなんらの影響も与えていない。
ボクオーンについては金儲けとしてステップを制圧したり、運河要塞を作って交易を妨害したりしているため、現代人の生活に影響を与えているということでいえばクジンシーと同様であるが、ノーマッドの使う薬草を奪っていったり、マイルズで労働力を搾取していたりする描写はあれど、少なくとも現代人を積極的に排除しようとする描写はない。
 
一方のクジンシーのアバロン急襲については単純に侵略行為であり、それまで近隣であるソーモンが占拠されていたとしても「七英雄であるため、無茶なことはしないだろう」と考えていたレオンに七英雄が危険な存在であるという印象を植え付けるには十分過ぎる動機といえよう。
ソウルスティールは生命力を全て奪い取るという意味で言えば唯一無二の性能を誇る技であり、耐性を完全無視した全LPブレイクである以上、【ワグナス】やノエルですらソウルスティールを使えば一撃で殺せてしまうということになるため、(現代なら)彼が本気を出せば七英雄最強に躍り出ることも不可能ではないだろう。そんな技を使いこなすクジンシーが自分の力に陶酔してしまうのも無理ないことかもしれない。
 
結果的にクジンシーのせいで、七英雄を全て排除しなければ、世界の平和は訪れないと判断され全ての七英雄が帝国との戦いに巻き込まれることになり、伝承法の力を得た歴代皇帝の前に敗れ去っていく流れとなってしまったことを考えると、他の七英雄からすれば完全にとばっちりである。
温厚とはいえずとも、寧ろ皇帝側から七英雄を挑発して敵対しているように見える場面もあるが、これも元を辿れば七英雄は絶対悪であると考えるレオンの遺志を脈々と引き継いでいるためと言えなくもない。
ノエル以外だと、放置しておいても害が少なそうなダンターグ、塔の秘密さえ知れば普通にエイルネップを解放してくれる可能性もあるロックブーケ辺りはその傾向が強いように思われる。
 
物語を紐解いていくと、結果論としては古代人の復讐に興味がないボクオーンやダンターグも他の七英雄への手助けになった側面が認められる。
たとえば、ボクオーンは麻薬を作り出すことで間接的に現代人の弱体化を図り、ダンターグはナゼールで活動しているのでおいそれと本体に近づけない。
ところがクジンシーにはそれさえ当てはまらない。
 
敢えて言うならば、かつて世界の大半をその領土としていたバレンヌ帝国を早い段階で潰せば後の憂いはなくなるが、そもそも七英雄そのものが絶対強者であり、現代人が脅威になる等と考えていない節もあるため、既に北バレンヌのみの小国に成り果てている帝国を危険視しているとは考えづらい。
まして七英雄が1つのチームとして裏で作戦を回していたのなら、クジンシーがやられた段階で他の七英雄が役割を後継しなければ辻褄が合わない。
 
したがって、彼の目的が世界征服であることから、他の七英雄の活動を邪魔しないエリアに嘗て世界の大半を領土にした帝国があることに着目し、まずそこを手中に収めてやろう程度の安直な考えでアバロンを侵攻したと考える方が自然だろう。
 
敗れた際には「またパワーをたくわえるために長い間眠らなければならないのか!」と、七英雄そのものの秘密に関する内容もぽろっと口に出しているし、最終皇帝が出現したのが7人目の七英雄撃破後であった場合には「大氷原で待つ」と、本体がある場所を惜しげもなく伝えてしまうといった具合に「なんで、それ言っちゃうの」とでもいうべき内容を軽々しく口に出してしまうタイプといえる。
また、【封印の地】で皇帝を待つ際には、配下のモンスターを前座にして待ち伏せするといった具合に七英雄とは思えない小物感が漂う演出といった内容である。
 
結果的に、プレイヤー目線から見ても「こいつが嫌われ者といわれるのは分からなくもない」と言わしめる言動が多いキャラといえよう。

戦闘性能

ソウルスティール抜きに彼との戦いは語れない。
一撃で全ての生命力を奪いつくす規格外の「必殺技」に対し、「存在を知り」「見切り」「対処する」という流れは本作の見切りシステムを嫌でも理解させてくる。
 
BGMに関しては、シチュエーションで異なるものを使用する唯一の相手。
1戦目についてはレオンで挑む際には通常戦闘BGM、ジェラール以降で挑む際にはボスBGMである【クジンシーとの戦い】が流れる。2戦目については【七英雄バトル】が流れる。

第1形態

  • ヴィクトール戦
系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄999352953
11141111122011
886612121212
技術点種族属性特性再生耐性
500人間ボス死/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/恐
武器回避
長剣/詩人のギター
テーブル特殊能力
A通常攻撃(剣)、通常攻撃(剣)、通常攻撃(剣)、通常攻撃(剣)、通常攻撃(剣)、通常攻撃(剣)、通常攻撃(剣)、通常攻撃(剣)
Bなし、なし、ソウルスティール、ソウルスティール、ソウルスティール、カマイタチ、冷気(単)、死神のカマ
特性皇帝狙い、行動なし(防御)→なし(防御)→ソウルスティール

ここで見せたのが彼の得意技であり必殺技といえるのが【ソウルスティール】である。
効果は全【LPブレイク】であり、HPなど無関係に一撃で対象を【死亡】させるという本作全体を見てもぶっちぎりの性能の必殺技である。
 

  • レオン戦
系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄666422963
15141212122012
886612121212
技術点種族属性特性再生耐性
500再生ボス/浮遊無敵死/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/恐
武器回避
長剣/詩人のギター
テーブル特殊能力
Aなぎ払い、二段斬り、カマイタチ、サクション、二段斬り、ポイゾナスブロウ、ペイン、イルストーム
Bなし、なし、ソウルスティール、ソウルスティール、ソウルスティール、カマイタチ、冷気(単)、死神のカマ
特性Aパターンのみで行動、皇帝狙い、HPが0になった後無敵、ソウルスティールを使用する

ストーリーの流れのうえで、ある程度ダメージを与えるとレオンにソウルスティールを使用して戦闘終了となる。
奇をてらっていなければまず起こらないが、ソウルスティール使用前の段階で全滅したりレオンやジェラールのLPが0になると普通にゲームオーバー。
 

  • 最終戦
系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄999/1300562983
16141212122012
886612121212
技術点種族属性特性再生耐性
500再生ボス/浮遊常時死/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/恐
武器回避
鋼鉄の剣/詩人のギター
テーブル特殊能力
Aなぎ払い、二段斬り、カマイタチ、サクション、二段斬り、ポイゾナスブロウ、ペイン、イルストーム
Bなし、なし、ソウルスティール、ソウルスティール、ソウルスティール、カマイタチ、冷気(単)、死神のカマ
特性Aパターンのみで行動、皇帝狙い、HPが0になった後HP1300+常時再生
ソウルスティールを2回使用した後にAパターンのみで行動

皇帝がソウルスティールの【見切り】を覚えているため、最初はまともな攻撃をほとんど受けないが、皇帝のHPは逐次回復しておくこと。
事実上、ソウルスティールは戦闘不能でない限り怖くないため、見切りの重要性を理解させるための敵であるといえる。
ただし、前作の序盤ボスと大きく違い、最初からそれなりのスペックを持つ。彼の場合は毒状態が厄介であり、道中で多少は鍛えていないとジリ貧になる程度の強さはある。
敵避けで来て勝てるほど甘くない。

第2形態

系統ランクHPWPJP戦闘回数
七英雄299992192133126
16181516172515
2020121236363636
技術点種族属性特性再生耐性
4500悪魔ボス/浮遊死/痺/眠/暗/精/毒/割/ス/恐
武器回避
爪(22)/爪(22)
テーブル特殊能力
Aライフスティール、ライフスティール、イルストーム、ゴーストライト、ホラー、冷気(全)、フリーズバリア、ソウルスティール
Bなし、なし、ソウルスティール、ソウルスティール、ソウルスティール、カマイタチ、冷気(単)、死神のカマ
特性HP低狙い、2回行動、行動順B→A

相変わらずソウルスティールを放ってくるが、今度は皇帝以外を狙ってくることもある。見切りを持っていないとあえなく殺されるので注意したいところ。
ただ、ソウルスティールさえ対策すれば、最終皇帝の代ともなれば正直それ程危険な敵ではない。軽く倒してしまおう
ただしライフスティールや死神のカマによるLPブレイクは対処不能。LP回復アイテムを持参して、勝利した後にLPの補填をしておくこと。

余談

彼の専売特許というようなソウルスティールを使ってくる敵が他にいる。
それは【ミミック】である。
 
基本的にクジンシーの館で戦うことが出来る敵であり、戦闘回数によってはソウルスティールを放つことがある。
ただ、普通にプレイしている上でこの時点でソウルスティールを打たれることはないものの、普通に強敵なので厄介な相手であることには変わりない。
ミミックはものまね、という意味があるため、クジンシーのものまねをしていると言うことなのかも知れない。

関連項目

IS

概要タイプタイトル
イベントクエスト第2形態【久遠の復讐!七英雄vs七英雄!】
【吸魂の邪鬼!クジンシー!】

メインイベント

概要タイプタイトル
月光ルート第2形態【英雄散華】
系統ランクHP種族属性吸収憑依元出
悪魔系9100000悪魔RS2
名前系統射程対象属性効果
冷気体術技左右
エナジースティール剣技HP完全吸収
カマイタチ剣技上下
イルストーム闇術
特性2~4回攻撃
武具性能10、強化ポイント10

アビスバトル

概要タイプタイトル
アビスバトル第2形態【怜悧狡猾!】
系統ランクHP種族属性吸収憑依元出
悪魔系15175000悪魔RS2
名前系統射程対象属性効果
冷気体術技左右
エナジースティール剣技HP完全吸収
カマイタチ剣技上下
ポイズンガス闇術左右
特性2~4回攻撃
武具性能50、強化ポイント50

ISEC

概要タイプタイトル
シナリオイベント第2形態【嫌われ者の叫喚!王侯集う式典を守れ!】
月光ルート【英雄散華】
討伐イベント【クジンシー討伐】
探索イベント【たべよーさが2022】
ボスコンバット【ボスコンバット‐ロマサガ2‐】