【真のエンディング】

Last-modified: 2024-04-17 (水) 00:34:04

サガ3DS

発生場所概要
【時空の狭間】サブイベント【選択】をクリアーでエンディング直後に強制的に発生
ボラージュの正体を突き止め、ワンダラーを倒す
選択肢選択条件概要
【戦闘編】FP450未満、もしくはFP450以上でボラージュと戦うを選ぶボラージュ・ワンダラーと戦闘になる
【和解編】FP450以上でボラージュと戦わないを選ぶボラージュ・ワンダラーと戦闘後
ワンダラーの目的が語られる

条件を満たすと通常エンディングの後に追加されるエピソード。
本作では通常エンディング時点で、バイパーの都市で一時的に操作可能になる。
しかし真のエンディングに突入すると【ラグナ】以上の強敵と戦うことになるため、操作できる時にしっかりと準備を整えておくこと。

ストーリー

【ラグナ】を倒し、異次元からの水瓶が破壊され、【サガ世界】は水没の脅威から守られた。
ボラージュの手でステスロスは破壊されているため、【タイムマシン】の製作を【クエーサー博士】に依頼していた。
そしてついに完成する時が来たのだが、それは未来の時代との別れを意味していた。最後の見送りに来た【ディオール】【ネメシス】だが、そこに【ボラージュ】が姿を見せる。デューンは世話になった彼に、この機会だからゆっくり時間旅行を楽しんでもらおうと招待していたのであった。
ネメシスはこれに嫉妬するが、別の時代にいる自分自身と接触した時に何が起こるか予測不能であるため渋々引き下がる。

かくして、世界を救うための時間旅行の時とは異なる、何の気負いもない日常としての時間旅行が始まった。
のどかに談笑を始めるデューンとボラージュだが、デューンはジュピターがなぜ一命を取り留めたのかを疑問に思っていた。
【フェンリル】との戦いの折、対峙している状況でジュピターが不意打ちで致命傷を負い、その状態で彼を担いで戦線を離脱することには無理があったからである。
そのうえ、【ゴート山】で聞かされた「ステスロスにジュピターの身体がある」という話にもおかしな点があり、息子のはずのデューンさえ知らないジュピターの名前をあっさり話す様子から、デューンはボラージュが通常知りえない知識を持っているのではないかと疑う。
デューンがこの時間旅行に招待した本当の理由は、逃げ場のないタイムマシンに閉じ込めた状態で真相を聞き出すためであり、気づけばボラージュはデューンたち4人に取り囲まれていた。

そして話は本題へ入り、デューンは指摘する。こんな事ができるのは、時代を自由に行き来できる人物ぐらいしかいないだろう、それが可能なボラージュの正体は【ワンダラー】に他ならないのだと。
言い逃れできない状況を理解して腹を括り、高笑いしながら姿を消すボラージュ。そして次に姿を現した時、彼はデューンの指摘どおりワンダラーの姿になっていた。
ワンダラーは自身がこれまで意味深な活動をしてきた理由を語る。デューンたちと共に倒した相手であるラグナは戦いのさなかに自己紹介をしていなかったため、サガ世界に攻め込んできた目的を知る由もなかったが、本当の理由は侵略ではなく海水を増して陸地を沈めることで半身たる【ソール】の居場所を割り出すためであった。
その素性は創造神であり、ソールと分かたれたことで互いに不完全な神となり、創造する力も不完全になった結果、サガ世界と異次元世界はそれぞれいびつな発展しかできなくなっていた。完全な創造神としての力を取り戻すために互いが相手を吸収しようと考えており、たまたまラグナの行動が一歩早かっただけだったのだ。

ところが、ワンダラーにとってこれが大問題となる。
もしこのプランが進めば、主導権を握った側の世界が完全なものとなり、もう一つの世界は不要となり滅ぼされる。そしてワンダラーは自分の命の拠り所がこの2つの世界の間にある【時空の狭間】であるため、世界が1つしか残らなくなれば、狭間の消滅=自分の死を意味する。それを食い止めるため、ラグナとソールを同時に倒すよう動いていたのだった。
ステスロスのワープ装置が15年固定であるのも、自分の計画通りにデューンたちを時代移動させるための設計であったのだが、過去で【フレイヤ誘拐】を解決した際にデューンたちはフレイヤ保護のためだけに過去を発ってしまった。本来ならば未来ワープのありかを探す為に過去へ来たはずがそれをすっかり忘れていたデューンたちの行動は、ワンダラーにとって完全な誤算であり、未来ワープはアシュラの手によって鍵付きの塔へ持ち去られてしまうことに。*1

なんとしてもここで未来ワープを手にしてもらわなければ計画が破綻すると考え、クロノスに【南の塔の鍵】を手渡してどうにか誘導させるが、幼少期からステスロスに強い関心を持っていたクロノスを必要以上にデューンと関わらせたことで、クロノスはデューンたちを助けるためにステスロスへの研究意欲をいっそう強くさせ、結果的に【ステスロス2号機】が完成してしまう。
ワンダラーにとって完全に想定外の次元渡航手段であり、自分の計画から完全に外れたタイミングで異次元に攻め込めば、早晩計画は瓦解する。事実この2号機を使ったジュピターたち先発隊の進軍はワンダラーの想定以上に早く、しかも始末の悪いことにソールが一方的に正しい存在であると思い込んでいたため、このままではソールを取り込む前の段階でラグナが倒されてしまい、ソールが生き残ってしまう。
異次元世界には時の流れがないため、万が一の事があった場合に長期的な時間遡行を用いて歴史を変えることができないのもワンダラーを悩ませていた一因であり、すなわち強硬手段を使ってでもこの流れを断ち切る必要に追い込まれていた。

そこでワンダラーが取った行動こそ、背後からジュピターを襲撃して不意打ちで瀕死の重傷を負わせ、先発隊の足を止めることであった。
この行動にはもう一つ狙いがあり、フェンリルがラグナを倒して下克上しようと考えていることを利用し、ラグナを倒すためのエクスカリバーの情報を「フェンリル経由でデューンに伝える」ことを計画していた。
そのためまずはフェンリルの信頼を得るべく、敵対者ではない態度を示す必要があった。対峙している自分がジュピターを裏切れば、フェンリルに少なくともワンダラーが敵ではないと思い込ませることはできる。
真相を語ったことで激怒するデューンだが、もちろんそれは後にジュピターをサイボーグ手術で蘇生させることまで計画していたからこその行動であり、必要最小限の犠牲で済むためにはジュピターにサイボーグの身体になってもらうことを妥協してもらうしか方法が残されていなかったのである。
そして、ここでプレイヤーがどのような選択を取るかで、ワンダラーとのやりとりが大きく変化することになる。

ちなみにステスロスも実際は破壊されていない。
「ソールが作ったという伝説が残っているのにソールによって封印された」のが虚であるなら、「ワンダラーが作ったステスロスがボラージュ(=ワンダラー)によって破壊された」のもまた虚であった。
実際、「破壊するシーン」は一切視覚上で映っておらず、なぜかデューンたちを立ち去らせてから「破壊音が聞こえている」のであり、本当に正当な理由あって破壊するのであればデューンたちの眼前で破壊しても何の不都合もないからである。
そしてこのステスロス、ワンダラー側が戦闘手段として使ってくるようになる。
破壊されてないことがわかれば、プレイヤー側も使うことができることに気づくはず。


*1 GB版と違って【レーダー】が存在しない本作の世界では、パーツの残り数を知る手段がない。そして「パーツを集め終わったから過去を発ったGB版」「パーツが残っているのにそれを忘れて過去を発ったDS版」という違いが密かに仕掛けられた、GB版経験者殺しのトリックである。