選挙とは何か?

Last-modified: 2009-10-06 (火) 12:08:35
『選挙』
①多人数の中から投票などにより適任者を選び出すこと。「役人をする」
②選挙権を有するものが全国または一定区域において、一体として一定数の
  議員・都道府県知事・市町村長のような公職につく者を投票によって選定する行為。
 
 

         「日本国憲法第七条により衆議院を解散する。」
 
 この言葉から衆議院の解散、総選挙がはじまりました。 
 そして解散後の総選挙によって、国民の意思が問われることになります。
     
 「個人の尊重」という価値から導かれる「自己決定権」という人権を政治の場面にも反映させて、自分たちのことは自分たちで決める、誰かえらい人が決めたことに無批判にしたがうのではなくて、自分たちの生活のことは自分たちで主体的に決めていこう、という発想が民主主義なのです。
そして、このように政治に積極的に参加していくための人権を、「参政権」といいます。「選挙権」や「被選挙権」がその代表です。
 「自由権」という人権と「参政権」という人権とは、実は表裏一体なのです。言葉をかえれば、「自由主義」という価値と「民主主義」という価値とは、切りはなせないものなのです。自分たちの生活を自分たちで決めることができてこそ、はじめてほんとうの自由を獲得できます。

 政治に参加したり、代表者を選んだりする「参政権」は、この権利を行使した結果が自分にはね返ってくるだけではなくて、多くの人の生活にも影響を与えます。
 みなさんが参政権を行使できるよう、適切に判断できるだけの最低限の能力が必要とされる為、年齢制限がついてくるので、少し待たなければならないのですが、せっかくこれを使うことができるのに使わないのはほんとうにもったいないことです。

 

   『自分のことは自分で決める、自由に生きるためには人まかせにしない。』

これが選挙に行くいちばんの理由ではないでしょうか。

 国民が国会のメンバーを選び、国会で内閤のメンバーを選び、内閣で裁判所のメンバーを選ぶのですから、すべての出発点は国民にあるのです。この国会、内閣、裁判所が中心となって国の組織を運営していくしくみのことを「統治機構」といいますが、このように統治機構は国民の意思によって成りたっています。その出発点であった選挙は、国民が自分たちの人権を守るためにおこなうものでした。自分たちの政治に自分たちの意見を反映させて、自分たちの人権を守るために選挙に参加するわけです。

 国民がより安全に、幸せに、自由に、そして安心して生きられるためには、どのような法律や制度が必要なのかを必死で考えて実現するための組織が国会であり、内閣であり、裁判所です。
国会議員も大臣も官僚も裁判官も、すべてそこで働く人たちは私たち国民が税金で雇って仕事をしてもらっています。私たち国民が主役であり、私たちの人権保障のために仕事をしてもらっているのです。彼らがしっかりと仕事をしているかどうか、私たち国民は監視しつづけなければなりません。

 憲法は、私たち国民が自由に生きることができるように国のしくみを定め、国家権力に歯止めをかけるために存在しています。そして私たちが自由に生きるためには、政治に参加することが必要となるのです。