MUGENのCNSは基本的に、同じ「statedef」内の記述であれば、上から順番に処理していく
「kfm.cns」や「common1.cns」ならば問題ないが、「kfm.cmd」は全て[statedef -1]の中となるので
単純に置き換えただけだと、まだ優先して使って欲しい技が使ってもらえない状態である
なので「kfm.cmd」内の記述を並べ替える、使って欲しい技を上から順に並べていけば良い
並べ替えの例
分かりやすいように、色を変えつつ表記する、コメントアウトした技は記述しない
[Statedef -1] | 並べ替えたとしても、絶対にこの行の下に置くように |
挑発 | ここに置くのがCOOL |
変数の使い方の例 | prevstatenoは一瞬でも別ステートに移ると、目押し失敗してしまう |
立ち弱パンチ・目押し | 要するに繋がりにくいので、記述は可能な限り上に置いた方が良い |
カンフースルー(投げ技) | 投げ技は崩しにカウンターに強力なので、優先して使うべき |
三烈カンフー突き手 | 無敵の強い超必殺技、地上専用カウンター及びコンボ |
スマッシュカンフーアッパー | 上に同じく、空中&一部地上用カウンター及びコンボ |
バックステップ | 投げの超反応回避があるので、シールドより先に |
ジャンプ | 上に同じく、シールドより上でないと意味が無い |
弱カンフーアッパー | 弱めのカウンターなので、この辺りで良い |
ガード | 最も注意すべき、これより上か下かがとても重要 |
シールド反撃 | ガードの下、かつシールドの上に置いておくべし |
シールド | 実はガード中でも使えるので、この位置がベストだったり |
歩き | ガードより上に置くのが強いが、それは控えておきたい |
空中受け身 | どこでも良いのだが、分かりやすい所に置いておこう |
ゲージ溜め | ダッシュより上に置かないと、あまり使わなくなるので注意 |
ダッシュ | 通常攻撃の、すぐ上辺りに置くのが最適だと思う |
しゃがみ弱パンチ | 地上戦は相手のガードを崩すのが大事なので、しゃがみ攻撃優先 |
しゃがみ強パンチ | 並べる順は基本的に、攻撃範囲の狭い方を上にしておく |
しゃがみ弱キック | そうでないと下にされた攻撃範囲の狭い技は、殆ど使われない |
立ち弱パンチ | コンボが上手くつながらないなら、繋がるよう並べ替えるのもありだが |
立ち弱キック | 立ち攻撃も、しゃがみ攻撃と基本的には同じように記述していく |
立ち強キック | ただ立ち弱キックと立ち強キックは、コンボを考えて弱キックを上に |
立ち強パンチ | |
強カンフー突き手 | 通常攻撃がヒットしたら、「三烈カンフー突き手」へ繋ぐため |
速いカンフー突き手 | ゲージが足りないならこっちを使う、十分にダメージは伸びる |
強カンフーアッパー | 弱い対空なのでガードの下で良い、また「movehit」条件で使う技でも |
弱カンフーニー | ゲージ技への繋ぎや特殊ふっ飛ばしに比べ威力は低いので、優先度も低い |
強カンフーニー | なのでカンフー突き手二つよりも下に記述、ゲージが無いときに使う |
しゃがみ強キック | コンボの優先度は最低、ダウン時に使う技もこれだけなので、ここで良い |
弱カンフーブロー | ガードされたりした場合の押し出し用、あとは牽制 |
強カンフーブロー | 牽制専用なので、このへんまで下げていて良い |
板投げ | 飛び道具は全ての技の下でも良いくらい、使える範囲が広いのだ |
ジャンプ弱キック | これらも範囲順に並べているだけ |
ジャンプ弱パンチ | 空中コンボはなかなかつながらないものなので |
ジャンプ強パンチ | 上手く行ってくれたら御の字といったところ |
ジャンプ強キック |
だいたいこんな感じになる、一番重要なのは『ガードの上にするか下にするか』だろう
「p2movetype = A」などの記述がありカウンターに使いたいなら、ガードの上に置かないと機能しない
ちなみに「シールド」は、ガード中でも結構出てくるので、ガードの下に置いたほうが良かったりする
その次に『条件が被っていないかどうか』、例えばダッシュとパワー溜めだが、相手がダウン中の場合
同時に相手は食らい中なので、どちらも使用タイミングに当たる。ここでダッシュを上に記述していると
使用確率の問題で、ほとんどの状況でダッシュを優先してしまい、パワー溜めが使用されることはまず無い
なのでパワー溜めを上に記述しておけば、確率は低いものの『使われない』ということはなくなる
それと歩きをガードの上に置かない理由だが、AIはキーを後方に入れなくてもガード可能なので
歩きをガードの上に置けば「前に歩きながらガード」も結構普通に出来てしまう、それは見た目的にも
いかにもAIという感じがして良くない、と筆者は思うのでガードの下に置くようにしている
あとはとにかく試合で試してみて、ちゃんと動くかを何度も確認することが重要だろう