作品集102

Last-modified: 2011-03-07 (月) 21:41:36
史上最大!第一回幻想郷横断ウルトラゆかりんクイズ  チャァ・アブノマル氏

【作品集】102
【タイトル】史上最大!第一回幻想郷横断ウルトラゆかりんクイズ   
【書いた人】チャァ・アブノマル氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266935105&log=102
【あらすじ】
「勝てば天国負ければ地獄。知力体力時の運。早くこいこい木曜日。史上最大!第一回幻想郷横断ウルトラゆかりんクイズ~~。みんなー、ニューヨークに行きたいかー!」

【感想】
元ネタがわからない(存在は知っているが内容を知らない)という致命的な欠陥があるので、あまり参考にしないように。
まずクイズものとしては登場人物が少なすぎて盛り上がりに欠ける。
幻想郷でやるなら、原作設定に沿った、見落とされがちな話などにしてくれればもっと楽しかったように思う。
二次設定的キャラを強調し過ぎていること、更にそれを飛び越えて暴走気味なところも残念。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

単純だから残るモノ  pys氏

【作品集】102
【タイトル】単純だから残るモノ
【書いた人】pys氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266937467&log=102
【あらすじ】
お空は強烈な眠気に襲われながら、「白い四角形」との攻防を続けていた。

【感想】
よく幼稚園や保育園の子供の絵を見ると、その子の背景が現れて色々と考えさせられるものですが、この作品もまさしくそのようなものと思います。
途中まではギャグっぽいお話でしたが、ラストは感動で涙しました。
お空の視点であることを考慮しているからか、支離滅裂らしさはよく現れていた反面、第三者的説明がないためなんとなく状況が分かりづらい気がしました。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)

雪合戦  目玉紳士氏

【作品集】102
【タイトル】雪合戦
【書いた人】目玉紳士氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266939881&log=102
【あらすじ】
地底に降る雪。地霊殿の面々は、綺麗な白と戯れる。

【感想】
地霊殿メンバーが雪と戯れ、それぞれ想いを馳せる、ほのぼのストーリーです。
忘れっぽいが、それ故に童心を失くさず純粋なままでいられる空。それを微笑ましく思いながらも羨むさとりや燐。
一歩を踏み出す切欠をつかめないさとりの背を押したのは、やはり彼女でした。
視点があまりにも目まぐるしく転換し、行間もないので、誰の視点か分かりづらいのが難点。
もう少し回想やひとりひとりの想いを詳しく描けば、より深く、より温かみのある作品になったのではないでしょうか。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

花のない如月にお花見を  Pumpkin氏

【作品集】102
【タイトル】花のない如月にお花見を
【書いた人】Pumpkin氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266944399&log=102
【あらすじ】
桜の香りのする洋酒を片手に、静かで穏やかな時間を過ごす霖之助。しかしその時間は、何やら大きな袋を抱えた魔理沙の登場で終わりを告げる。

【感想】
霖之助と魔理沙が、いわば風流について語り合う作品です。
この作品の雰囲気自体が風流でした。
また、原作らしい作風に好感を持ちました。
この作品はとてもとても好きなのですが、美しくレビューする技術を持ち合わせていないので変なことを書く前に筆を擱くことにします。
【おススメ度】
★★★★☆(是非とも読みたい良作)

恒星過多の永遠亭職員採用面接  即奏氏
とある理由で動けなくなった鈴仙。このままでは仕事の進行が芳しくないだろうと、代わりのアルバイトを雇うことに。

【作品集】102
【タイトル】恒星過多の永遠亭職員採用面接
【書いた人】即奏氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266947093&log=102
【あらすじ】
とある理由で動けなくなった鈴仙。このままでは仕事の進行が芳しくないだろうと、代わりのアルバイトを雇うことに。永遠亭職員採用面接は、どのような様相を呈するのか――

【感想】
ギャグで突っ走っていきますが、ラストはいつのまにか感動的。だけどオチはやっぱり、というもの。
本人としては至極真面目に、しかし酷くおかしなことを語っているという永琳はもはやお約束か。
面接では前代未聞と言えるのではと思うくらいメディスンが光ります。
質の高いギャグの連続です。これだけネタを重ねても、すべったところはないと思いました。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。ちょっと壊れた永遠亭LOVEな方は今すぐ読みに行きましょう)

ギャグ軸で進むちょっといい話。

【作品集】102

【タイトル】恒星過多の永遠亭職員採用面接
【書いた人】即奏氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266947093&log=102
【あらすじ&感想】
輝夜の突然の思いつきにより開催されたチューブからし入りシュークリームロシアンルーレット。自ら犠牲になる鈴仙。
新薬開発中だったのだが、鈴仙抜きだと少々厳しい。そこで、輝夜の提案により、バイトを雇うことにした永琳。
志望者を集め、竹林特設ステージにて面接は開始された

ギャグ軸で進むちょっといい話。
とにかくキャラがひどい。特に、地味にサディストで、千円分の銀玉をBDレコーダーに換えてくる輝夜に笑った
テンポ良い話で読みやすく、オススメです。

【五段階評価】
★★★★★ とにかく笑えた

【気に入ったとこ】
「(前略)そして、志望動機の説明、自己PR、からしシュークリームを食べてのリアクション芸の三つを行って下さい。
また、審査員から随時質問が為されますので、そちらにもお答えください。
審査員の輝夜さん、八意さん、てゐさんの内誰かお一方でも不合格だと判断すれば、スイッチ一つで即座にボッシュートです。
足元のパネルが開き、媚薬とウナギで満たされた落とし穴に真っ逆さまですので、ご注意をお願いします。
なお、落とし穴内の映像につきましては後日DVDとして通信販売を行います。
この『落とし穴内ウフフDVD』に関する詳細につきましては明日以降の文々。新聞をご覧下さい」

自称『少女』  るな氏

【作品集】102
【タイトル】自称『少女』
【書いた人】るな氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266993465&log=102
【あらすじ】
見た目では年齢の分からない妖怪たち。妖怪の力と心と年齢には関係があるのか――
前から気になっていた疑問を解決するため、魔理沙と霊夢は調査を開始する。

【感想】
作者のるな氏がコメントされている通り、お話としては「よく若いキャラとして描かれる子たちでも立派な妖怪なんだよ」ということに尽きます。
年齢ネタでは、年をとっていることをからかうようなギャグネタが多いですが、このように「その妖怪が生きてきた歴史」を映しだそうとする作品はあまりないように思います。
しかしながら、原作設定の確認が不足していたところや、よく考えると歴史と合わないというところがあり、完成度が低い点が残念。
原作設定に忠実にするか、ぶっとんだギャグにするか、それらしく捏造するかすればもっと優れた作品になったのではないかと。
会話文ばかりでお話を進めてしまっているところも物足りなさの原因となっているように感じます。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

良薬耳に五月蠅し  DNDN氏

【作品集】102
【タイトル】良薬耳に五月蠅し
【書いた人】DNDN氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267228273&log=102
【あらすじ】
命蓮寺のいつもの朝の風景。朝食を取りつつの一家団欒。
そんな中人里から回覧板が届けられる。それは春を祝う祭りの予告チラシだった。
そこに描かれていた絵を見て聖は過去を思い出し落ち込んでしまう。
星が励ますが朝からしんみりしてしまった。
しかし、周りの騒がしい連中の様子を見て聖の顔に笑みが浮んだ。
【感想】
良いも悪いもサザエさん的な何気ない日常を描いた作品。
何かを期待して読むと特にオチもないので肩透かしされた気になるかもしれません。
しかし安心して読むことができる。
特定のキャラではなく、『命蓮寺一家』への作者からの愛が感じられる一作。
やはり命蓮寺はほのぼのがよく似合う。読むと荒んだ心が落ち着きます。
個人的にはこういう日常的なのを読んでみたい。この話の続編も希望。

【五段階評価】
★★★★☆ (『命蓮寺一家』好きは必読)

にとりちゃんなにしてるの?  小城氏

【作品集】102
【タイトル】にとりちゃんなにしてるの?
【書いた人】小城氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267015267&log=102
【あらすじ】
妖怪の山の中、木々に囲まれ透き通るように澄んだ池。木漏れ日の影から池を見つめる少女は、一体何を見ているのか。

【感想】
自分で書いておいてなんですが、あらすじを読んで受けた印象と180度逆の作品と思ってください。ちょっとにとりが危険です。
発想は悪くないと思いますが色々落ち着いてほしい作品。
狙って書いているのだろうと思いますが、描写が稚拙に感じました。第三者視点で状況につっこみを入れながら説明する、という手法は嫌いではありませんが、すべると白けるので難しい。
あと会話文から感情が読み取りにくい。表現しようと努力しているのは分かりますが、感情の起伏や微細な変化のような要素が不十分に感じました。ラストの一言が顕著です。
そして語尾が若干気になる…
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

咲夜と鈴仙 ~紅魔館にて~  双角氏

【作品集】102
【タイトル】咲夜と鈴仙 ~紅魔館にて~
【書いた人】双角氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267019337&log=102
【あらすじ】
ある日、紅魔館を訪れた鈴仙。
迎えた咲夜は手作りのお菓子で彼女をもてなす。

【感想】
従者二人の珍しい組み合わせです。妖夢と咲夜、妖夢と鈴仙は偶に見る気がしますが、咲夜と鈴仙はあまり見ないような。
お話の内容は――実に甘々な咲鈴。この一言に尽きる。
楽しく読ませていただきましたが、如何せん最初があまりに唐突。鈴仙が来たところの描写がないというのは話の始まりとして物足りない。
咲夜の口調が安定していないのも残念。
あと、地の文が全部『○○は××』というような単純な説明文になっていたので、もっと描写を工夫すればより人を引き込める作品になると思います。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ。咲鈴好きは突撃すべし)

そして時は動き出す  白黒林檎氏

【作品集】102
【タイトル】そして時は動き出す
【書いた人】白黒林檎氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267021916&log=102
【あらすじ】
母を失った咲夜は、ただひたすら走る。
走り続けた先に待っていたのは、紫色の髪をした綺麗な女の子との出会いだった――

【感想】
咲夜とレミリアの出会いのお話です。
レミリアと美鈴の家族のようなやり取りに心が温まりました。
しかしこのテーマは非常に多くの作家さんが書いているので、細かい設定や独自性がないと目を引きません。その点で、この作品は物足りないです。
描写も簡素で、小難しくしろとは言いませんがもう少し文学的表現が欲しいところ。
あと原作設定を無視しているのは故意なのか気付かなかったのか。故意ならばそれに説得力のある物語を描くべきでしょう。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

かみさまっ!! ~月王宮編~  マンキョウ氏

【作品集】102
【タイトル】かみさまっ!! ~月王宮編~
【書いた人】マンキョウ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267207453&log=102
【あらすじ】
幻想郷と月をも巻き込んだ大騒動の、後日談。

【感想】
これにてこのシリーズは終わりらしいのですが、ここから更に次の話への複線が張られています。
シリーズを通しての感想としては、作者さんの見ている幻想郷を余す所なく見せ付けられている感じがします。それを良しとするかどうかは読者次第ですが。
幻想郷の描かれていない「陰」の部分を、一見するとアクの強い展開・文章と独自設定で読ませると言うのは、人を選びますがスマッシュヒットになり得るでしょう。

こころのおくに  すば氏

【作品集】102
【タイトル】こころのおくに
【書いた人】すば氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267029642&log=102
【あらすじ】
チルノへの想いに悩み苦しむ大妖精。そんな彼女に友人たちが言った言葉は。

【感想】
同じ女の子に恋をしていることをおかしいと思い悶々とする大ちゃんのお話。
悩む大ちゃんに、率直な考えを伝える友人たち。
どの会話もいいものですが、特にルーミアとのやりとりは必見。
ほのぼのとした雰囲気に癒されます。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)

背中を押されて  大江戸人形試作型1号氏

【作品集】102
【タイトル】背中を押されて
【書いた人】大江戸人形試作型1号氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267034844&log=102
【あらすじ】
「あなたの背中、押しましょう」
突如アリスの前に現れた謎の男。彼がアリスに告げた提案の意味は――

【感想】
初々しいマリアリを堪能できます。
最後まで読んで、また戻ってくると魔理沙の言動に色々納得。
しかし彼の能力を考えると、彼が背中を押す必要があったのか疑問。
そもそも彼の能力と作中でも比較されている能力との差があまりないように感じた。
オリキャラには存在意義をはっきり持たせないと物語としては陳腐に見えてしまうので、もっと設定も描写も凝った方がいいでしょう。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

スマイル一回20円  策謀琥珀氏

【作品集】102
【タイトル】スマイル一回20円
【書いた人】策謀琥珀氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267045318&log=102
【あらすじ】
いつもどおりに賽銭箱を確かめた霊夢は、いつもどおり中身が空なことに憤る。
生活費が稼げないため作った野菜畑に行くと、珍しい客人が。

【感想】
ラストの魔理沙の台詞が良かった。
霊夢の霊力って一体どういう力なのか…
バレンタイン色はそれほど強くありません。
折角特徴的な「売り物」を出したので、一つ一つもっとネタとして生かせればより笑えたのでは。無駄に具体的に逐一描写してみるのも面白いと思う。
また、地の文が安定していない。加えて、地の文を句点で締めずに投げっぱなしでそのまま会話文を挿入するのは、場合にも因るが個人的にはあまり好ましくないように感じた。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

へいわ  耳かき氏

【作品集】102
【タイトル】へいわ
【書いた人】耳かき氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267073539&log=102
【あらすじ】
平和ボケしている地底の妖怪たちに危機感を覚えたヤマメは、キスメと「恐ろしい妖怪っぽく見えるようになる練習」をするが――

【感想】
頑張っても全然怖く見えないかわいい妖怪たちのお話。
勇儀の設定が少し他と違って新鮮だった。
原作への繋ぎ方が上手い。地底から見た地上の連中はさぞかし……
妖怪の世界でもやっぱり平和が一番です。
しかし個人的にお漏らしというワードはいらなかったような。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)

されど彼女は歩みを止めず  西風氏

【作品集】102
【タイトル】されど彼女は歩みを止めず
【書いた人】西風氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267093182&log=102
【あらすじ】
聖は、彼女の持つ妖術に恐れを抱いた人間たちに拘束され、暗い洞窟に閉じ込められていた。
封印の時は、近い。

【感想】
星の苦悩と葛藤がありありと表されています。
聖が星をかばう場面は、読んでいる私も遣る瀬無い気持ちに打ちひしがれました。
そしてラストは間違いなく感動です。
全編通してかなり描写は痛々しい。そういう表現が苦手な人はやめておいた方がいいかもしれません。
原作設定をなぞっていますが、やや人間が悪者すぎる感はあります。
賛否両論あるでしょうが、私個人としては、登場人物それぞれの内面や人間の醜い面を鮮明に描き出した良作だと思います。
【おススメ度】
★★★★☆(是非とも読みたい良作。命蓮寺好きにはおススメ。ただし軽い気持ちで読むことは勧めない)

りんくうぱぱら  バームクーヘン(B・G・M氏

【作品集】102
【タイトル】りんくうぱぱら
【書いた人】バームクーヘン(B・G・M氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267074477&log=102
【あらすじ】
昼食後の麗かな昼下がり。燐と空は、仲良くまどろんだ後、旧都に出かける。
その先で見つけた一つの喫茶店。街の雰囲気に不釣り合いなその店に入ってみると……

【感想】
最初はほのぼの、最後は甘々です。それはもう甘いです。
お燐やお空もいいがパルスィがかわいい。
そしてさとり様の隠れた手腕。それに関わる他のストーリーも見てみたい。
ただ、メインの喫茶店に着くまでがやや間延びしているように思いました。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。地霊殿に甘さを求める方は今すぐダッシュ)

愛夢とユカイな仲間たち  sEtsURa氏

【作品集】102
【タイトル】愛夢とユカイな仲間たち
【書いた人】sEtsURa氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267074570&log=102
【あらすじ】
少女は泣きながら獣道を駆ける。或る神社に向かい、一目散に。
そして、少女は、飛び込んだ。
幻想郷の素敵な巫女――――博麗霊夢の胸に。

【感想】
オリキャラの愛夢とiceべき⑨の心温まるお話。
iceべき⑨の思考回路が素敵です。
霊夢が大人になってます。随所に精神的成長が見られます。
一つ言うとすれば、ギャップを狙っているのかもしれないが、お話の内容・雰囲気に対して冒頭の地の文の描写が硬すぎる気がした。その後の雰囲気も若干不安定で、各々を比べるとなんとなく違和感が残る。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

八雲家の食事の秘密  AG氏

【作品集】102
【タイトル】八雲家の食事の秘密
【書いた人】AG氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267076827&log=102
【あらすじ】
私、八雲藍の朝は遅い。
さて、ご飯の用意をしよう。

【感想】
八雲家の食事には秘密がいっぱい。
そして藍様が語っている相手は……
ラストで明らかになりますが、ゆかりんの趣味が全開です。
最後に一言。
えっ
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。ファンシーなゆかりんが見たい?それなら突撃だ!)

神在月の今日  ふぐるま氏

【作品集】102
【タイトル】神在月の今日
【書いた人】ふぐるま氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267080832&log=102
【あらすじ】
幻想郷に存在する八百万の神が守矢神社に集まる、そう今月は神在月。
知る神などいないパルスィは、盛り上がる宴会の中、一人盃を傾けていた。
そんな彼女に一人の神が声をかける。

【感想】
声をかけられたパルスィは恐る恐る雛の手を握り返すが、思い出したくない過去に触れられて――というお話。
お話の内容は面白いが、色々と唐突過ぎて登場人物の心の変化についていけない。
描写が薄いと雛があまりに軽率すぎるように見える。
素材はとてもいいものと思ったので、より丁寧に、より厚く物語を描けばこの作品は化けると感じた。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

春風の日に  ◆ilkT4kpmRM氏

【作品集】102
【タイトル】春風の日に
【書いた人】◆ilkT4kpmRM氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267102192&log=102
【あらすじ】
春風のくすぐったさに、くしゃみをひとつ。
風邪をひいた阿求と、甲斐甲斐しく世話をする彼女の、ほのぼのとした一日。

【感想】
珍しい組み合わせの二人です。
もうすぐ春、という季節のお話なのでこの時期読むのに合っている作品です。
同じ作品集に風邪ものの力作があるのでちょっとかすんでしまうのが残念。
癒されるお話だが、それ以上がないので「良い話だ」で終わってしまうかも。
地の文が主観だったり客観だったりするのにちょっと違和感が残る。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

歌を忘れぬ夜雀は  深山咲氏

【作品集】102
【タイトル】歌を忘れぬ夜雀は
【書いた人】深山咲氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267104274&log=102
【あらすじ】
阿求は夢を見る。それは、何時の誰のゆめ?
そして先代の日記に綴られた一つの詩。

「忘れないでいて 夜の底に響く声」

【感想】
世代を超えた、御阿礼の子二人とミスティアのお話。
心の奥底にある記憶が二人を、いや、三人を繋ぐ。
感動です。美しいお話。言葉にできない。
お話の構成上、じっくり読まないと混乱すると思うので、時間をかけるか何度も読むことをお勧めします。
組合せが珍しいからあまり読まれないのか…
タグ避けしてた人は考えなおして読んでみた方がいいですよ。
【おススメ度】
★★★★☆(是非とも読みたい良作)
★×5でもいいかも…

ちゅー血鬼レミリア  飛び入り魚氏

【作品集】102
【タイトル】ちゅー血鬼レミリア
【書いた人】飛び入り魚氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267136267&log=102
【あらすじ】
平穏であるはずだった晩餐は、レミリアの一言で破られる。
その自身の言葉をきっかけに、レミリアはとある大会に出場することに。
さてそれはどんな大会なのか。そしてどんな結末が待ちうけるのか。

【感想】
いきなりパーフェクトフリーズしました。
どうしてそうなる。なんでそんなものがある。
「ちゅっちゅ」の真髄を追い求める皆さんは一読の価値あり、かもしれない。
はちゃめちゃギャグが好きな人もどうぞ。
しかしどう考えてもこれはありがちではない…
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば。ちゅっちゅが見たい人はレッツゴー)

羊羹と頭突きと謎の袋が出てくる話  みょ氏

【作品集】102
【タイトル】羊羹と頭突きと謎の袋が出てくる話
【書いた人】みょ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267162963&log=102
【あらすじ】
魔理沙の襲撃に、誰ひとり太刀打ちできず、残るのは瓦礫の山。
情けなさに涙を流すレミリアが取った行動は……

【感想】
物語の骨格部分は感動ものだが、多分ギャグがメイン。
人によって評価がはっきりわかれそうな作品。
一つ一つの要素はいいが、どこに焦点を合わせるべきなのかが分からない。
あくまで一個人の感想としては、ギャグ要素がない方がよかった。
一人を救うために皆が力を合わせる様は感動的だったのに、その雰囲気に不釣り合いなギャグ要素がそれを壊している気がする。
話の流れ上引っかかる部分もいくつかあり、もっと自然になるよう話を練った方が良いと感じた。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

神のご加護  AG氏

【作品集】102
【タイトル】神のご加護
【書いた人】AG氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267172088&log=102
【あらすじ】
妖怪の住む森に迷い込んだ、一人の少女。
正体の知れぬ物音に恐怖した少女は、神に救いを求める。

【感想】
八百万の神様と一人の少女が織りなす心温まるお話。
神が持つ超人的な力ではなく、人間と同じような方法で少女の心を溶かしていく様子が良かった。
神様に祈るのは一神教じゃないと色々大変そうだ。
そして皆さんどれだけ地獄耳。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)

神奈子様が新作ゲームの主役をめざすようです。  策謀琥珀氏

【作品集】102
【タイトル】神奈子様が新作ゲームの主役をめざすようです。
【書いた人】策謀琥珀氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267174431&log=102
【あらすじ】
件のゲームで出番がなかった神奈子様は、自機採用を目指してあちこちに出向くが……

【感想】
AAをふんだんに使った作品。
アイデアは面白いが、創想話向きではないように感じた。
AAに頼っていてストーリー性が薄く、文章もまとまりに欠ける。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)
AA見たい人は面白いのでどうぞ。

とある門番のとある一日  春夏秋冬 閏氏

【作品集】102
【タイトル】とある門番のとある一日
【書いた人】春夏秋冬 閏氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267182150&log=102
【あらすじ】
空を仰ぎ見る。お嬢様はご機嫌斜めだろう。
もっともそのようなことは門番には関係などない。
今日もいつも通り侵入者を排除するだけだ。
(本文中より。一部改変)

【感想】
淡々と日々を過ごす門番のお話。
笑顔で積極的に他者とかかわるイメージの作品が多い美鈴だが、この作中ではどちらかといえば自分のすべきこと以外には無関心のよう。
意図しているのかしていないのか、三人称と一人称が混じっているのが気になる。
また、挟まれている出来事があまりにもさらっと過ぎてしまったので、盛り上がりのない文章となってしまっている。しかしそれは必ずしも欠点ではなく、全体の雰

囲気を作るのに一役買っているともいえる。読み手によって評価が分かれるところだろう。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

Date of Rebirth  伊間和浅太氏

【作品集】102
【タイトル】Date of Rebirth
【書いた人】伊間和浅太氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267184770&log=102
【あらすじ】
妹紅は自らの生と死を考え続ける。そして輝夜と会った末に何を「選んだ」のか。

【感想】
謎かけのような独特の雰囲気でお話が進んで行く。
自分には物語に入り込みづらく、登場人物の心情に共感することが難しかった。
若干口調にぶれがあるのが残念。
また、謎かけのようにしていて実際に矛盾がある箇所があるのが気になるところ。
【おススメ度】
元ネタを知らないので評価はつけません。
アーマードコア好きにおススメと思われる。

悪戯?  極貧ぬー氏

【作品集】102
【タイトル】悪戯?
【書いた人】極貧ぬー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267189686&log=102
【あらすじ】
チルノと大妖精は紅魔館を訪れる。
チルノが手にしているのは黒のマジック。
幻想郷では珍しいそれで、居眠りする美鈴に悪戯しようとするが……

【感想】
チルノの馬鹿さを誤読で表そうとした点が面白い。
平和な日常がよく表現されているが、しかしあまりに単純すぎる。
作品自体短く、凝縮された面白味もない。
文章の規則にところどころ反しているのが、この作品の評価を下げていることも残念。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

今日四杯目のカフェラテ  Ministery氏

【作品集】102
【タイトル】今日四杯目のカフェラテ
【書いた人】Ministery氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267194064&log=102
【あらすじ】
人間が死に物狂いで得ようとする自由、それを今日、呆気なく手に入れた小悪魔。
主と離れた悪魔は、このひと時をどう過ごすのか。

【感想】
小悪魔の悪魔的思考が描かれているお話。
不安定で危うく、人間や恐らく多くの妖怪にとって、常軌を逸した行動を繰り返す。
その気味悪さと倒錯的で官能的な表現は、はまると癖になりそうなものではある。
ところどころ小ネタが含まれているのは分かるのだが、琴線に触れるほどの強さがない。
ああ元ネタこれだ、ああこれに掛けているのか、と冷静に考えてしまう。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ。倒錯的な小悪魔を見たい方はチャレンジ)

憎くて愛しい、私の待ち人  psy氏

【作品集】102
【タイトル】憎くて愛しい、私の待ち人
【書いた人】psy氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267197152&log=102
【あらすじ】
永遠亭に一通の手紙が届く。
差出人らしくない筆跡で書かれたその内容は――

【感想】
前半はちょっと子供っぽい慧音と妹紅の会話。
ラストの妹紅と輝夜のやり取りは涙が出ました。
あえて話の内容は省きます。
ちょっとお話が粗造りな感じであったのが残念なものの、それを補って余りある感動がありました。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。妹紅・慧音・輝夜が好きな人は必見)

お嬢様の16ビート  ワレモノ中尉氏

【作品集】102
【タイトル】お嬢様の16ビート
【書いた人】ワレモノ中尉氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267203590&log=102
【あらすじ】
彗星の如く現われた、謎のバンド「レミリア☆ウー☆スターズ」。
今や、幻想郷で知らない者はいないと言われる程の人気を持つこのバンドの、発祥と人気の秘密とは。

【感想】
このセンスはどこからくるの…
お嬢様のぶっとんだ解釈が秀逸。
いちいち不穏な曲名も面白い。
そしてこのオチはきっと誰も読めない。そう来たか。
自分も音楽には疎いので表現が的確どうかはわからないが、とりあえず色々と笑った。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば。誰にとってもはずれではないんじゃないかと思う)

古明地ふとり  誤爆氏

【作品集】102
【タイトル】古明地ふとり
【書いた人】誤爆氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267213461&log=102
【あらすじ】
古明地こいしは、姉のさとりに対して胸を熱く焼き焦がすような、抑え難き恋心を持っていた。
その姉は、現在身長142cm、体重83kg。俗に言うふとりんであった。

【感想】
すみません、これはちょっと冷静に読めませんでした。
タイトルが全てを物語っています。
脳内に現れるさとりの姿に苦しみつつ読み進めていくと、いつの間にか感動路線?
海外の実話でこういう偏愛のお話があったのを思い出しました。
しかし、こいしよ、それはちょっとまずいと思うんだ。
【おススメ度】
計測不能。

アリスンマイ  超空気作家まるきゅー氏
言葉というものの難しさを実感させられる作品。

【作品集】102
【タイトル】アリスンマイ
【書いた人】超空気作家まるきゅー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267224601&log=102
【あらすじ】
それは上海人形が自意識に目覚めてまもない頃のお話。
奇跡の瞬間だったはずが、そっけない反応しか返さない上海人形に、アリスは心苦しく感じる。

念願の自律人形だが、言葉を教えるのは思いの外難しく……

【感想】
言葉というものの難しさを実感させられる作品。
少しずつ言葉を習得していく上海を見て、アリスはわがことのように嬉しくなる。読者も、きっと同じように嬉しくなると思います。私はそうなりました。
最後の上海の一言にアリスがこれ以上ない感動を得たのがよくわかります。
かなりアカデミックな文体で、付いて行くのは大変かもしれません。
もちろん理解できればそれに越したことはありませんが、無理に全部理解しようとせず、雰囲気を楽しむのが良いのではないでしょうか。
【おススメ度】
★★★★☆(是非とも読みたい良作)

遂に完成した自律型上海人形。

【作品集】102
【作品名】アリスンマイ
【作者】超空気作家まるきゅー氏
【内容】
 遂に完成した自律型上海人形。掴みにくい上海の心を模索しながらおはなしをしたり言葉を教えるアリス。
 しかしアリスは上海人形がある問題を抱えていることに気づく。それは---
【感想】
 まず頭の中で少し前にスレでSFなSSが話題に挙がっていたが私はこれこそがまさにSFだと思う。
 現実世界において人工知能が実現可能か不可能かはわからないが、近い世界に身を置く者として考えさせられた。
【キーワード】
 人工知能,SF, 言葉

紅魔館にありがちな話  ラリアー氏

【作品集】102
【タイトル】紅魔館にありがちな話
【書いた人】ラリアー氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267253409&log=102
【あらすじ】
「キャッキャウフフしたいわ」
朝食の場で突然呟いたレミリア。同じ言葉を繰り返す姉に対し、果たしてフランはどう動くのか。

【感想】
すっごいぶっとんでます。
全然甘くはない、ギャグで全力疾走なお話です。
フランの想像の中で神格化された魔理沙は必見。きっと殆どの人が撃沈。
なんでそこをそうするのかな。
頭の中でできるだけ具体的に状況を想像しながら読むことを強くお勧めします。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。想像力豊かな人は特攻すべし)

なんなんだ一体  リーオ氏

【作品集】102
【タイトル】なんなんだ一体
【書いた人】リーオ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267260481&log=102
【あらすじ】
霊夢とアリスの不可解なやり取りに、魔理沙は思う。
――なんなんだ、こいつら。
淡々と物騒な会話を続ける二人の想いとは。

【感想】
不穏で不可解なやり取りを繰り返す霊夢とアリス。
それに魔理沙と紅魔館の面々が巻き込まれていきます。
危うい二人の切なさが、心にジワリと沁み込みます。
地の文での描写が最低限に留められていますが、この作品においてはそれが雰囲気を作り出すことに貢献していると思いました。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)

誰かと主と八雲藍  手負い氏

【作品集】102
【タイトル】誰かと主と八雲藍
【書いた人】手負い氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267273760&log=102
【あらすじ】
ずっとずっと昔から。
少なくとも私が彼女の式神となった時には既に。
我が主―――――八雲紫はこの場所を度々訪れていた。
(本文冒頭より)

【感想】
私からは何も言いません。
読んでいない人は読まなきゃ損です。
あとがきは、十分感動に浸ってから読みましょう。
【おススメ度】
★★★★★(読まないなんてありえない)

紅の姉妹  勿忘草氏

【作品集】102
【タイトル】紅の姉妹
【書いた人】勿忘草氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267279292&log=102
【あらすじ】
ある日レミリアは、博麗神社を訪れ霊夢に一つ相談事を持ちかける。
それは、ようやく自身の能力を制御できるようになってきたフランのこと。

【感想】
レミリアの想いによって解放されるフラン。フランの笑顔が思い浮かび心温まります。
しかしながらこの作品は、会話文の連なりに、最低限の地の文。あらすじか台本を読んでいるようでした。
このテーマの作品は山ほどあるので、できるだけ具体的に、独自性を持たせないと面白みに欠けてしまいます。その点で、この作品はあまりに浅すぎたように思います。
あと原作設定に沿っているか怪しいところがちらほら。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

魔女とジュースと葛藤と  にあ氏

【作品集】102
【タイトル】魔女とジュースと葛藤と
【書いた人】にあ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267281180&log=102
【あらすじ】
いつもの遊び相手と遊べなかったチルノは、魔理沙の家に遊びに来た。
ロッキングチェアを凄いと思いこませた魔理沙は、チルノに取られまいと死守するが……

【感想】
全体的にちょっとえちぃです。百合駄目な人は回れ右。
思春期真っ只中な反応を繰り返す魔理沙と、意味も分からず無意識に翻弄するチルノ。
慌てまくる魔理沙が可愛いです。脳内議論が明らかにおかしい。
気付かなければよかったことに気付いてしまうまでの思考の流れ、心理描写は秀逸です。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば。魔理沙とチルノが百合的に好きな方は進んで撃沈)

毎度おなじみ射命丸です。今日は魔理沙さんのスカートの中を取材してみようと思います。  小城氏

【作品集】102
【タイトル】毎度おなじみ射命丸です。今日は魔理沙さんのスカートの中を取材してみようと思います。
【書いた人】小城氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267281939&log=102
【あらすじ】
梅雨の長雨のせいで、うっかり乾いた下着を切らしてしまった魔理沙。
魔力切れが近いために已む無くキノコ狩りに出かけるが、そういう時に限って厄介な相手と出会うもの。

【感想】
小城さんお馴染みのにとり。
乾いていない下着を履くよりもノーパンを選ぶ魔理沙に強さを感じました。
ところどころ挟まれる小ネタは面白いと思いましたが、話の流れがありがち。
ギャグならば、下ネタ(というのだろうか、これは)だけでは物足りません。
もっと意表を突く展開にしたり、くどいまでの描写を重ねたり、色々工夫が必要でしょう。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

リリーホワイトの特に何でもない日々  久我拓人氏

【作品集】102
【タイトル】リリーホワイトの特に何でもない日々
【書いた人】久我拓人氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267286154&log=102
【あらすじ】
恥ずかしがり屋のリリーホワイトの、特に何でもない日々。
ちょっと背伸びをする、乙女な妖精の生活を覗いてみましょう。

【感想】
軽やかな文体で描かれる、乙女で非力な彼女の生活はいかにも平和そうで癒されます。
チルノと自分を比べて心の中で叫ぶところは心にぐっと来ます。
彼女がチルノとの勝負にどんな条件を出したのか。想像するととても微笑ましいです。
ただ文体は人を選ぶかな、という気がします。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

蛙は口ゆえ蛍に喰わるる  暁氏

【作品集】102
【タイトル】蛙は口ゆえ蛍に喰わるる
【書いた人】暁氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267294216&log=102
【あらすじ】
一匹の蛙が蛍を咥えて悪戯したことから、諏訪子とリグルの決闘に。
スペルカードルールではあるが、気の昂ぶった二人は本気で勝負する。
これで決着か、と思われた時、そこに現れたのは。

【感想】
前半はかなり力の入ったバトルです。
中盤でとある方が登場、諏訪子に大きな影響を与えます。
最後は良い話で終わります。
常に「自然の摂理」を頭において読むと、よりストーリーに深みを感じられると思います。
終始丁寧な描写。諏訪子の心情はかなり緻密に描かれています。
ただ、諏訪子の変化が若干急で大きすぎ、ギャップにやや付いて行きづらい感はあります。
確かにラストは百合と言えば百合ですが、それほどのものではありません。百合が苦手な人も読んでみることをお勧めします。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)
もっと細かくすると★×3.5くらい。

楽しいのは  まりまりさ氏

【作品集】102
【タイトル】楽しいのは
【書いた人】まりまりさ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267300658&log=102
【あらすじ】
人形劇のために裁縫作業を続けるアリスだが、それを邪魔するように甘えまくる魔理沙。
疲れも溜まり、ついに反撃に出るアリスだったが……

【感想】
ひたすら甘いマリアリ。
かわいい二人に大いに癒されたが、ただただ甘いだけのお話とも言える。
ストーリー性を求める作品ではありません。
一つ思ったのは…
文中に出てくる魔理沙の弱点って、どういうタイプの弱点なんだ…
どうしたらこういう反応になるんだ…
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば。甘々のマリアリが読みたい人は今すぐ砂糖を吐きに行け!)

新大陸の胡椒箱  maruta氏

【作品集】102
【タイトル】新大陸の胡椒箱
【書いた人】maruta氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267303827&log=102
【あらすじ】
人間とは、物忘れの酷い生き物である。そして、妖怪も同じくらい物忘れが酷い。
それは、半人半妖である霖之助ももちろん例外ではなく。
棚から出てきたのは銀色の道具、胡椒箱。鉄砲によく似たそれを弄びながら、霖之助は海の向こうに想いを馳せる。

【感想】
存在を忘れていた胡椒箱について、霖之助と魔理沙が考えを交わすお話。
しかし何を言っているんだ、香霖。
霖之助の能力をよく考えて、どこまでが能力で分かったことで、どこからが霖之助の突飛な推理なのか見分けないとよく分からないお話です。
というか私自身解釈を間違っているような気が。
主観が霖之助なので、色々と混乱します。
このお話は、どこまで本当?
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

愛しのマリィ  aho氏

【作品集】102
【タイトル】愛しのマリィ
【書いた人】aho氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267349859&log=102
【あらすじ】
魔理沙の家に邪魔しているのは、お見合いから逃げてきたにとり。
あまりに恥ずかしそうにするにとりの問いに答えようと、いわゆる昔の「恋バナ」をし始める。
しかしその時、ドアをノックする音が響く。そこに立っていたのはアリスではなく――

【感想】
魔理沙が里を出るきっかけのお話。
甘酸っぱいお話です。
オリキャラの溶け込ませ方が上手い。
ちょっとにとりの存在意義が薄いのが残念な気もします。しかしにとりなしで昔話だけだったなら、きっと面白味が半減したのでしょう。にとりが出過ぎても本題がつまらなくなる。
きっとこのバランスが一番完成されているのだと思います。
作品を読んでみてよく考えると、このタイトルは結構大胆に思いました。
【おススメ度】
★★★★☆(是非とも読みたい良作)

まぁ元は同じ茶葉なんだし  PAL-BLAC[k]氏

【作品集】102
【タイトル】まぁ元は同じ茶葉なんだし
【書いた人】PAL-BLAC[k]氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267371709&log=102
【あらすじ】
小悪魔にふるまわれた「紅茶」。その味に、早苗はカップを持った手を震わせる。
走馬灯を見てしまうほどの衝撃――風祝の少女が、疑う事すら考えたことの無い「常識」が今、吹き飛ばされてしまったのだった。

【感想】
カルチャーショックって怖いですよね。
確かに、幻想郷の歴史を考えると有り得ない話ではない。
後書きまでしっかり読みましょう。そこまで読んで完結と思います。
まぁ元は同じ茶葉なんだし。今度飲んでみよう。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)

腋とマヨイガ  鏡石氏

【作品集】102
【タイトル】腋とマヨイガ
【書いた人】鏡石氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267379484&log=102
【あらすじ】
数日前の宴会にて、魔理沙が持ってきていたキノコで多くの人妖が病に伏せた。
物流を宴会に依存していた博麗神社。宴会が途絶えた結果、霊夢は必然的に飢えに苦しむことになり……

【感想】
霊夢がマヨイガを目指して旅するお話。しかし実際に着いてみると…
ギャグというよりちょっと鬱に…
お話自体は鬱じゃないが、読後感が色々苦い。
貧乏を強調しているので、そういうのが嫌な人はやめておきましょう。
霊夢…お粥、食べたんだよね…?
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば。混沌とした世界が好きな人はどうぞ)

魔界の門番と旅好き少女の話  秋朱音氏

【作品集】102
【タイトル】魔界の門番と旅好き少女の話
【書いた人】秋朱音氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267399594&log=102
【あらすじ】
魔界の門番サラと旅好き少女ルイズ。
人間界への旅が好きなルイズは、サラを誘って妖怪の山に旅行に行く。
そして、門を通る必要もないのにルイズがわざわざ門を通る理由が明らかに。

【感想】
この作品集唯一の旧作。
あまり見ないお話だと思いますが、この作品での二人はとても自然です。
楽しそうに世間話をしたり旅行に行ったりする二人は、ほのぼのとして癒されます。
ただ残念なのは、全体的に描写が少なくて情景や様子を想像しづらいところ。
多分本題はラストの部分だと思うが、あっさり終わってちょっと物足りない。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば)

お姉ちゃん  大崎屋平蔵氏
姉想いのこいしの優しさがじんときます。

【作品集】102
【タイトル】お姉ちゃん
【書いた人】大崎屋平蔵氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267438364&log=102
【あらすじ】
自分のものではない心。さとり妖怪であるがゆえに、それは重く苦しく、身体の中に積っていく。
発散の仕方がない。でも出したい。
それなら――

【感想】
自傷行為が含まれるので、そういった描写が苦手な方はやめておいたほうがいいです。
しかし鬱とはちょっと違うような。
自分のしたことがよくわかっていないさとり。衝動でついやってしまうほど、知らぬ間に追い詰められていたのか。
他人の心が意識せずとも見えて辛い、という話はよくありますが、このように蓄積して苛まれるというパターンは珍しいように思います。
姉想いのこいしの優しさがじんときます。今回は無意識は出てきません。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。美しき姉妹愛を見たい方は是非)

一見退廃的に見えるが、やはり姉妹の絆は鬱くしい。

【作品集】102
【タイトル】お姉ちゃん
【書いた人】大崎屋平蔵 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267438364&log=102
【あらすじ】
私古明地さとりは、自分の体内に何かが詰まっている気がして、どうしようもなく、それを出すために自らの首を斬る。
その後ふと目覚めると、お燐とこいしが私を心配していた。
【感想・ここが面白い・私的評価】
一見退廃的に見えるが、やはり姉妹の絆は鬱くしい。
あまり鬱要素は無かったけれど。ハッピーエンドだったし。
文章は微妙。適当な一人称だが、でもそれが逆に味になっている感じもある。
ほのぼのと微鬱タグが二つならぶというわけのわからない自体になっていて笑える。
どっちを残すべきかと聞かれれば、俺は二つを消して姉妹愛というタグにすることを勧める。
話は変わるが、プチSSコンペでパルスィを絡めて姉妹愛を描いた作品があったように記憶する。
俺はアレよりこっちのほうが好きだ。幻想郷らしくて興奮するのはきっとあっちなんだろうけどなぁ。
【五段階評価】★★★☆☆(急にハッピーエンドが来たので)

輪だったり雲だったり  わおん氏
まさしく雲山の有効利用。

【作品集】102
【タイトル】輪だったり雲だったり
【書いた人】わおん氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266819628&log=102
【あらすじ】
雲山の身を上空に極限まで広げることで、一輪は命蓮寺を中心とした監視及び警護を行っていた。
しかし滅多に事件が起こるわけでもない。
今日も平和かと思われたところに、雲山が何やら異変を伝える。

【感想】
命蓮寺一家のほのぼのした一日。
雲山がかなり万能で優秀なキャラになっています。まさしく雲山の有効利用。
件のいたずら娘に対するそれぞれの対応が面白いです。
雲山のげんこつはものすごく痛いと思うんだ。
私もみんな仲が良ければそれで良いと思います。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。仲良し命蓮寺のほのぼのした日常が好きな人必見)

一輪を主役にした命蓮寺メンバー勢ぞろいの日常ほのぼの物。

【作品集】102
【タイトル】輪だったり雲だったり
【書いた人】わおん氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266819628&log=102
【あらすじ】
いつもの命蓮寺。一輪は雲山の体を広げて天気を調べていた。
そんな朝から始まる命蓮寺の日常の1ページを切り取った物語。

【感想】
一輪好きはとにかく読め。
一輪を主役にした命蓮寺メンバー勢ぞろいの日常ほのぼの物。
何気に便利な雲山と姐御肌な一輪に惚れてしまいそうになる。
後はいっちゃんとみつ。

虎柄の種  天森ゆーき氏

【作品集】102
【タイトル】虎柄の種
【書いた人】天森ゆーき氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266833697&log=102
【あらすじ】
ある物を探して向日葵畑に来た星。
目的を遂行しようと行動に移すが、そこに持ち主の幽香が現れて……

【感想】
ナズーリンのために頑張る星がかわいいです。
この星はなんてうっかり者。
これには幽香もなんだかんだと優しく手助けせざるを得ない。
ただ、ちょっとキャラが不安定で不自然に感じるところがちらほら。
情景も心情も描写が薄く、なかなか物語に入り込めませんでした。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

幻想世紀末戦隊ゴレンジャイ  SPII氏

【作品集】102
【タイトル】幻想世紀末戦隊ゴレンジャイ
【書いた人】SPII氏
【URL】
無印ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1264245654&log=98
2 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1265453836&log=99
3 完結編ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266848952&log=102
【あらすじ】
とある理由で危機的状況にある霖之助。その時彼の元に現れる5人の少女。
彼女らの正体は――

『五人揃って! ゴレンジャイ!』

【感想】
タイトルを見て分かるように、例のバラエティ番組のパロディです。
1作目、2作目はかなり元ネタそのままで大笑いするには物足りませんでしたが、ラストの完結編は一味違う。
3作目にしてやっと理想の「ゴレンジャイ」になった5人組。だけどその面子は…
予想の斜め上を行くギャグに笑いを堪えられません。最後は良い話、のはず。
あと1作目の冒頭見れば分かりますが、霖之助×魔理沙であることは間違いありません。
もし1作目、2作目で引き返した人がいたら、3作目を読んでみることをお勧めします。
元ネタ知らないと多分意味不明。雰囲気が分かっても笑いどころを掴めません。
【おススメ度】
元ネタ分からないと厳しいです。
元ネタ好きな人→★★★☆☆(時間があれば是非)
普通な人→★★☆☆☆(時間が許せば)

鵺の孤独  綴愛氏

【作品集】102
【タイトル】鵺の孤独
【書いた人】綴愛氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1266867325&log=102
【あらすじ】
幸せなはずなのに、苦しい。苦しみに耐えかねた「鵺」は、命蓮寺を離れることを選ぶ。
その苦しみの理由は何なのか、どうすれば救われるのか。

【感想】
「鵺」であるがゆえに、ぬえは苦しむ。
天真爛漫な悪戯娘として描かれることも多いぬえですが、このような一面もありえるでしょう。不安定な心の闇に触れたところがこの作品の良いと

ころと思います。
しかし地の文が淡々としていて、プロット段階のものを読んでいるような気分。一体誰の主観なのか分かりにくいのも残念。
テーマが結構重いので、シリアスになりきれていない部分が浮いて見えます。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

お酒を飲んで  紅雨 霽月氏

【作品集】102
【タイトル】お酒を飲んで
【書いた人】紅雨 霽月氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267005125&log=102
【あらすじ】
フランをつれてふらふらと散歩するこいし。偶然出会ったルーミアに連れられた先は、一軒の屋台。

【感想】
フランはお酒を飲んでしまったために心の闇を一瞬表に出してしまいますが、お酒のおかげでこいしへの信頼を見せることにもなります。
ルーミアがかなりしっかりしてます。そして若干笑顔が怖いキャラに。
ほのぼのとした雰囲気の中にドラマがある、そんな作品です。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)
★×3.5で。

寅は猫  ゴウテン氏

【作品集】102
【タイトル】寅は猫
【書いた人】ゴウテン氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267011539&log=102
【あらすじ】
文々゜新聞(原文ママ)を読んだ幽香は、そこに映る命蓮寺の面々に興味を示す。
特に気に入ったのは、真面目な顔で寝癖が跳ねている、毘沙門天の代理という虎の妖怪、寅丸星。

【感想】
ちょっと大人の香りのするギャグ作品。
幽香の言動に色々吹きました。地の文もちょこちょこツボを突いてきます。
そしてナズーリンが非常にいい味出しています。
百合風味とありますが遥かにギャグ要素が強いので、甘い百合は回避するという人もこの作品を読んでみてはいかがでしょう。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。ナルシストでSだけど結局は…な幽香さん見たい人はどうぞ)

早苗さんのそそわデビュー  リバサ波動拳氏

【作品集】102
【タイトル】早苗さんのそそわデビュー
【書いた人】リバサ波動拳氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267020680&log=102
【あらすじ】
創想話が幻想入り。早苗は神奈子と諏訪子のために頑張るが、さてその結果は?

【感想】
信仰不足で存在感が希薄になってきた神奈子と諏訪子のため、早苗が頑張ってSSを執筆するというお話。なんて都合のいい「奇跡の力」。
発想は素晴らしいと思いました。メタが苦手な人は読まないほうが良さそうですが、私は楽しく読みました。
よく読むと、神様二人の発言がナチュラルに適当です。
もう少し設定や言動に一貫性があればもっと良かったと思いました。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば。作家の方にお勧めかも)

マリア・スカーレットの質問  無在氏

【作品集】102
【タイトル】マリア・スカーレットの質問
【書いた人】無在氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267024061&log=102
【あらすじ】
再び未来から遊びに来たマリア。マリアはふと疑問を投げかけるが、それは大人たちが返答に困る内容で――

【感想】
レミリアとフランドールに将来マリアという娘が出来るという設定です。
『フランお母さまの悲喜交々』を読んでから来ましょう。
題材はまぁありきたり。と思って読んでいくと、段々突飛になっていって確実にツボにはまります。
どこまでもKYな小悪魔には読者も「ちょ、お前」と思わざるを得ない。
美鈴の話はすさまじいです。なんでこんなこと思いつくの。
堂々と放送禁止系の用語を連発するも全然えちぃ感じにならないのがすごい。
無在氏はシリアスとギャグのギャップがさすがです。しかしどの作品も一貫してフランの心の奥に触れており、この作品も、ギャグが強いものの最後は心に響く内容です。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)
★×3.5で。

血よりも、強い絆を。  小鎬 三斎氏

【作品集】102
【タイトル】血よりも、強い絆を。
【書いた人】小鎬 三斎氏
【URL】
~前編~ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1264195673&log=98
~後編~ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267076542&log=102
【あらすじ】
紅魔異変の後、霊夢と魔理沙は紅魔館を訪れていた。二人を呼んだレミリアは、フランドールを引き合わせるが……

【感想】
内容に触れると即ネタバレになるのであまり触れませんが…
レミリアとフランは吸血鬼なんだよね、と再確認させられます。吸血鬼のあり方がどういうものか、幻想郷とのバランスは取れているのか、色々考えさせられる作品です。
テーマも深くて面白いのですが、それだけに残念な部分が多くてもったいない。
前後編通して、全体的に台詞回しが不自然でわざとらしい。
また、設定に色々難がある。原作設定に沿うなら沿ってほしいし、独自設定にするなら、説得力があるように説明や背景の描写をもっと練る必要がある。
伏線を張るなら、読みなおしたときに「ああ、これのことか」という風に納得できるように張らないと、新たに出てきた事実が唐突に見えて伏線にならないし、そんなに都合良くいくものかと思ってしまう。
しかしこれだけの文量を書く力、多くの独自設定を生み出す発想は素晴らしいと思うので作者さんの今後に期待。
【おススメ度】
★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)

子供達の料理店:開店  ムラサキ氏

【作品集】102
【タイトル】子供達の料理店:開店
【書いた人】ムラサキ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267099418&log=102
【あらすじ】
フラン・こいし・ぬえの三人娘により、ある料理店が開かれる事になった。
その名も【正体不明の肉料理店】。穏やかな青空の下、その真っ赤なレンガ造りの洋風店は威風堂々と佇ずんでいる。
しかし、この一週間ほとんど新規の客が来ない。それはなぜなのか?そしてこのまま赤字で潰れてしまうのか?

【感想】
ムラサキ氏お馴染みの三人娘に他のEXメンバーも加わった錚々たる面子です。
ぬえの能力はこう使えるのか!自分も食べてみたい!と思いました。
身内が揃いも揃って見栄っ張りで無謀なのが笑えます。
そしてこいしの努力に乾杯。
ちょっと喧嘩が安っぽすぎる気がします。弾幕ではなく取っ組み合いになるのが微笑ましいですが。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非)

ちはやぶる  水性ペン氏

【作品集】102
【タイトル】ちはやぶる
【書いた人】水性ペン氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267107015&log=102
【あらすじ】
家の大きさに比べれば、それほど大きくないお風呂。それでも姉妹が一緒に入るのには十分な大きさで。
豊姫と依姫は、この日も一緒にお風呂に入るのだった。

【感想】
読んでて恥ずかしくなってくる姉妹です。
豊姫が天真爛漫すぎる…
生真面目で凛々しい依姫はこの作品には登場しません。なぜそれが究極の二者択一なのかと突っ込みたくなります。
ただお風呂でいちゃいちゃしているだけに留まっているのがちょっと残念。
訓練の話にしても、もっと面白いエピソードなどを描けばよかったのではないかと思います。
【おススメ度】
★★☆☆☆(時間が許せば。依豊好きは歓喜)

絶対に驚かせてはいけない幻想郷  goma氏
ああ、運命の神様はこんなにもいたずら好きであったのか。

【作品集】 102(最新)
【タイトル】 絶対に驚かせてはいけない幻想郷
【書いた人】 goma氏
【URL】   ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267119060&log=102
【あらすじ】
小傘ちゃんのお腹はもうぱんぱん!
もはや、耐えられっこないみたい!
小傘ちゃんの運命や、いかに。

【感想】
短めの内容でありながら、テンポよく読み進められる。
特に、中盤からの勢い有るギャグシーンが見所。
ふとしたことをきっかけに、雪だるま式に周囲を巻き込む様子は読み応え有り。
ああ、妖怪はこんなにも愉快なものであったのか。
ああ、運命の神様はこんなにもいたずら好きであったのか。

これには本気で笑いました。この発想はなかった。

【作品集】102
【タイトル】絶対に驚かせてはいけない幻想郷
【書いた人】goma氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267119060&log=102
【あらすじ】
なかなか人を驚かすことができず、空腹に耐えかねていた小傘。
人里近くの森で見つけたターゲット、人間の子どもたちが向かっていたのは一際目立つ大きな木。
近くの茂みから飛び出して、見事子どもたちを驚かすことに成功するのだが……

【感想】
これには本気で笑いました。この発想はなかった。
これほど小傘が人を驚かせたくない状況は他にないと思います。
そして際限なく連鎖していく感情。
ラストにもう一人、幸か不幸か同じ目に遭う妖怪がいます。
充分な描写をしつつもテンポを壊さず進むのが素晴らしい。小傘だけに留めずもう一人のエピソードを入れたところもこの作品の良いところです。
【おススメ度】
★★★★☆(是非とも読みたい良作)

「感情を食べる」という食事概念を上手く調理した作品。

【作品集】102
【タイトル】絶対に驚かせてはいけない幻想郷
【書いた人】goma 氏
【ポイント】4980
【レート】11.78
(2010/05/15時点)
【あらすじ】
 人を驚かせることに失敗し続け、お腹を空かせっぱなしだった小傘。
そこに現れた人間の子供の群れ。絶好のチャンスと言わんばかりに小傘は驚かしに掛かる。
そして見事に彼らを驚かせることに成功したのだが……
【感想】
 「感情を食べる」という食事概念を上手く調理した作品。
テンポの良いギャグ作品だが、笑うと同時に感心してしまった。
感情が連鎖していく様がそれらしく、質の良いコントを見ているようだった。
【総合評価】★★★★☆(お薦めのギャグ作品)

花柄の毘沙門天  ずわいがに氏

【作品集】102
【タイトル】花柄の毘沙門天
【書いた人】ずわいがに氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267183844&log=102
【あらすじ】
私はナズーリン、ダウザーだ。
近頃、大変な悩みを抱えていてね。それを解決する方法を探しているんだが、なかなか見つけられなくて困っている。
どんな悩みかって? ん、そうだな……

君に、好きな人はいるかい?

(本文冒頭より。一部改変)
【感想】
主人の気持ちを察してしまったナズーリンは、色々と苦悩しますが、最終的に贈り物をすることに。
魔理沙とアリスが良い味を出しています。ありきたりなストーリーも、この二人によって個性的で面白い物語になっています。
色々な要素・エピソードを織り込んでいて退屈しません。
ちょっとラストは展開が駆け足過ぎる気もしますが、幸せそうなのでいいです。
【おススメ度】
★★★☆☆(時間があれば是非。初々しい星ナズが見たい方は今すぐGO)

Frenzy that beloved was cursed  識見氏

【作品集】102
【タイトル】Frenzy that beloved was cursed
【書いた人】識見氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1267195952&log=102
【あらすじ】
国の統括者の娘フィオナは、とある理由で愛する妹を失う。
国家機密を見てしまい真実を知ったフィオナは、果てしない逃亡生活を送る。
その中で出会ったのは、パチュリー・ノーレッジという一人の魔女だった。

【感想】
前作『Fool's intention』を読まないと全く意味が分からないと思うので先に読んできましょう。
魔女狩りの真実が明らかになります。それは国家の深い闇。幻想郷とはまるで正反対の様相ですが、紅魔館の面々が幻想郷に来る前のことを想像すると、こういう世界観もありえないわけではないと思います。
どこまでも悲劇的な運命を辿るフィオナ。彼女にとってパチュリーは、いつしか心の支えとなっていたのかもしれません。
『Fool's intention』ではあくまで東方キャラメインの世界にフィオナが登場していましたが、この作品ではフィオナの世界にパチュリーが登場しています。
つまり、メインは東方の世界観ではありません。
創想話で出すにはちょっとオリジナル要素が強すぎるかな、と思います。
個人的には、『Fool's intention』の裏より先が気になるところ。
【おススメ度】
創想話の作品としては★☆☆☆☆(暇があるときにどうぞ)
オリジナルも合わせたSSとしては★★☆☆☆(時間が許せば)