恐慌焦燥話

Last-modified: 2017-04-14 (金) 20:10:19
げんそうちほー  ころもちゃん 氏

【作品集】恐慌焦燥話
【タイトル】げんそうちほー  【書いた人】ころもちゃん 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/2017ssw/1/1491028883
【あらすじ】
ジャパリパークに迷い込んだ正邪はサーバルちゃんに追いかけられている。
全て失敗したのだ。正邪は様々な嫌がらせを施したが、それらが彼女の意に沿う結果を生み出すことはなかった。
サーバルちゃんをはじめとしたジャパリパークの面々は"善意の海嘯"であり、誰も正邪を憎まない。誰もが賞賛し、褒め称え、正邪を愛そうとした。

 

「畜生、何故だ! 何故追いかけてくるんだ!!」
「狩りごっこでしょ? 私大好きだもん!! 負けないんだから!」
「うるせぇ狩りごっこなんぞ空飛ぶ赤い巫女だけで沢山だ! 狩られるほうの身にもなってみろってんだ!」
「大丈夫! 捕まえても食べないから!」

 

はたして正邪はこの狩りごっこから逃げ切ることができるのか。わーい たーのしー。

【感想】
不思議と配役がマッチした、エイプリルフールらしいSS。
正邪がサーバルちゃんに天邪鬼としての本質を磨り潰される様子は、どこか滑稽で、ただそれを受け入れられない悲愴を感じられます。
また目が覚めてからの、針妙丸とのいつものやりとりも俊逸で、ジャパリパークとの違いを如実に描写しています。
夢を支配するのが得意なフレンズの最新ネタを使ってらっしゃるところも好感が持てました。

小鳥よ、独歩せよ  火男 氏

【作品集】恐慌焦燥話
【タイトル】小鳥よ、独歩せよ  【書いた人】火男 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/2017ssw/1/1490977401
【あらすじ】
市井にて、上白沢慧音が購った真白い文鳥は妹紅という名前であった。
さっそく小鳥と触れ合っている、そのさなか、藤原妹紅が夕食をねだりに訪ねてくる。
「おや、妹紅さん。これで、ふたり」
もちろん妹紅は当惑し、自分だけが妹紅なのだと主張して、小鳥の名前を変えようと提案するが、慧音は尊厳を理由に取り合わない。
不機嫌になった妹紅は、やがて小鳥の妹紅に嫉妬心を抱くようになり……

 

「ねえ、慧音。私にも食べさせて」
「食べさせてとは、どういう意味でしょうか」

 

優しい慧音と我儘な妹紅、それと小さな文鳥の物語。

【感想】
妹紅に敬語を使う、古めかしいタイプの慧音が印象的なSS。
色々と危なっかしい妹紅を独り歩きさせる、それこそが自分自身のレゾンデートルだと信じている慧音を、恬淡な文章で描写しています。
途中で妹紅が暴走してしまうものの、その始末の付け方には、氏が意図しなさった通り、とても温かな感慨を得ることができました。
この真面目な作品をエイプリルフールの作品としたのは正直場違いの感を受けないでもないですが、それでも、一読の価値を確信させる作品でした。
特に慧音先生が好きなら、このSSは必読といえるでしょう。

けっきょく聖徳大脱獄  平安座 氏

【作品集】恐慌焦燥話
【タイトル】けっきょく聖徳大脱獄  【書いた人】平安座 氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/2017ssw/1/1490977081
【あらすじ】
太子と屠自古の薬箱!
ウェヘハホー (ウェヘハホー)
デハ、モハ (デハ、モハ) 
デヘハ (デヘハ)
フハ (フハ)
シェンサイ、ヴゥー!

 

上記が何を意味しているか分かれば、きっと楽しめることでしょう。

【感想】
日テレ系列の某番組における漫才コンビのトークに神子と屠自古をキャスティングしたSS。
内容はいつものお手紙からトーク内容を膨らませていくタイプ。
でたらめな内容を並べ立てて笑いを誘う、その内容に、気分はまさしく日曜深夜。
エイプリルフールに相応しい、ギャグに特化した作品でした。