【作品集】135
【タイトル】いつかぼくらのグレイテストスターティングポイント
【書いた人】ナルスフ氏
【URL】 ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293979181&log=135
【あらすじ&感想】
「ナズー、ありのまま今起こったことを話すぜ」
「なんだい魔理沙」
「子、丑、寅、うー☆で今年はレミリア年だな、というネタを思いついたが、既に某所で使われていた。しかも去年」
「なん……だと……」
(本文より)
テンポのよい流れに爆笑ってほどではないがクスッとくるギャグ、
タグにあるレイアリ・ナズマリの仲の良さが際立った良作。
大きなキャラ崩壊もなく実に読みやすい作品だった。
【五段階評価】
★★★★☆
百合ネタとあるが避けるほどのものでもない。強いて言うなら
振り回されアリスが苦手か否か、くらいかな?
【作品集】135
【タイトル】くるくる回る
【書いた人】文々。の。氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293976192&log=135
【あらすじ】
くるくる、くるくる毒人形は回る。
ご機嫌な様子を見て取った鈴仙が理由を尋ねると友達が出来たと言う。
相手は厄神の鍵山雛。それを聞いた鈴仙は安堵してこう言った。
「貴方にも友達が出来るなんてね。最近、生傷が多いから心配だったのよ」
【感想】
メディスンと雛の友情物語。
お互いを思い合うからこそすれ違ってしまうのはお約束。
幼くて無邪気だがどこまでもまっすぐなメディスンに読んでいて好感を覚えた。
また雛の苦悩や助言を与える輝夜、やや友達以上の想いを持って接する鈴仙なども話に彩りを添えている。
また作中にて「友達とは何か」についての問答はやや綺麗過ぎるかもしれないが興味深いものであった。
【五段階評価】
★★★★★(読後感が大変に良いです。手堅くまとまっている良作)
【作品集】135
【タイトル】届かぬ想いにくちづけを
【書いた人】みたらしいお団子氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1293980392&log=135
【あらすじ】
紅魔館の廊下を小さな蝙蝠が飛んでいる。
それはフランドールの使い魔で暇潰しがてらに散策しているのだ。
小さい蝙蝠なので誰にも気が付かれないのをいい事に皆の様子を覗き見る。
さあ今日は大好きな美鈴の下へと飛んで行こう。
【感想】
霊夢との関係が進展した事を素直に喜ぶレミリア。
初めて覚えた小悪魔への嫉妬の感情に戸惑うパチュリー。
意識してしまった霖之助への想いに悩む魔理沙。
それぞれの覗き見た先での様子がもどかしくも微笑ましい。
各々の様子を見て何かを感じ美鈴への想いを再確認するフランドール。
最後に彼女がとった行動とその結末はこの先の展開を楽しみにさせてくれるのに十分だった。
【五段階評】
★★★★☆(乙女回路フル回転!)
【作品集】135
【タイトル】一輪さんの少し忙しい一日
【書いた人】秋朱音氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294022209&log=135
【あらすじ】
雲居一輪の朝は早い。朝の稽古をしてそれから皆を起こす。
それからいつもの騒動を横目に掃除へとりかかるのだ。
彼女達と時には一緒に悩み時には一緒に戯れ今日も一輪の何気ない一日が過ぎていく。
【感想】
良くも悪くも普通の命蓮寺組の日常。
穏やかな白蓮や悪戯好きのぬえ。やや淡白な村紗。
少しどこか抜けている星に呆れながらも過保護なナズーリン。
そういうお約束な皆が好きであればお勧め。
ただこれといってヤマはなくオチも弱め。
【五段階評価】
★★★☆☆(日常を淡々と追っているだけなので少々物足りないかも)
【作品集】135
【タイトル】チェルノブイリ
【書いた人】青茄子氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294045243&log=135
【あらすじ】
これは地霊殿の以前のお話。
空にとって全てはどうでもいい存在で自身は空っぽであった。
男達をとっかえひっかえして遊ぶ事もそれにより「軽い女」と呼ばれている事も。
昨日の酒を飲んだ理由も二日酔いの理由も遊んだ男の顔でさえ覚えていない。
それを忘れている事でさえ空にはどうでもいい事であった。
そんな様子を見かねた主人であるさとりは突然ある話をし始める。
【感想】
なんだか難しい話。序盤はただ日々を「生きているだけ」の空の姿。
どうして空が此処まで自分に頓着が無いのか。けして彼女は馬鹿では無い。
ただの無頓着なだけのその姿がどこか痛々しい。
それがある日のお燐やさとりとの何気ない会話によって少しだけ変化する、そんな物語。
退廃的でもどこか救いがある様なそんな不思議な読後感でした。
【五段階評価】
★★★★★(存在のうんちくとか個人的には凄くツボでした)
【作品集】135
【タイトル】チェルノブイリ
【作者】青茄子氏
【容量】19.77KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294045243&log=135
【あらすじ】
従って毎晩旧都に繰り出しては声をかけて来る男について行き、食事や酒を奢ってもらうのは
空のライフサイクルの一部となっていた。
呼吸をするのと同じように、自然で、いちいち意識もしないような事だった。
肝心なのは日々の糧を得る事で、共に過ごした男の顔も、声も、話した内容も、空の中には何も残らない。
そんな物は無価値だった。
覚えない。忘れる。
(本文より抜粋)
【感想・ここが面白い・私的評価】
空のキャラクターがとにかく素晴らしい!
八咫烏を取り込む前の空の話は結構書かれている印象がありますが、
そんな数ある作品の中でもこのような空は見たことがありません。
自身を空っぽだと評し、しかしそれでいながら燐とさとりを大切に想う、そんなちょっと
大人なキャラクターがなんとも上手に描かれていて、瞬く間に作品の世界観にのめり込んでいってしまいました。
「鳥頭=馬鹿って図式はおかしいだろ、と思って書き始めましたが大失敗しました。色々と。」と
青茄子氏はあとがきで仰ってますが、いやいや、そんなことはないと思いますです。
空は勿論、燐もさとりもとても良いキャラをしています。
彼女達が東方地霊殿に至る運命の中でどのようなスト―リーを紡ぐのかを想像するだけでも
胸の鼓動が高なるというものです。
★★★☆☆(「空は只の馬鹿じゃないよ……!」という意見をお持ちの方、お燐空好きな方にお勧めしたいです)
【作品集】135
【タイトル】なんでだろうね。
【書いた人】禿頭氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294329050&log=135
【あらすじ&感想】
今年、幻想郷の人里ではどこも飢饉に見舞われた。
誰もが己のことにしか意識を向けられず、その様はもはや人のものではない。
そんな状況の中、亡くなった母親を埋葬にきた少女は一匹の妖怪と出会う。
彼は少女を見るなり、一つの提案を持ち出した。
オリキャラをメインにしていますが、話の性質上仕方がないと思います。また、狭い幻想郷では起こりえる話ではないでしょうか。
日本も自国で食料が完全に供給できているわけではなく、輸入に頼っている部分があります。ならば、外部からの支援がなければこのような場所が出ないとも限りません。
めでたしめでたしでは終わらず、なんとも言えない読了感を味わうことになるでしょうが、これも幻想郷の一面なのでしょう。
果たして、少女が選んだ行動を責められる者は、少女を救える者はいるのでしょうか?
【五段階評価】★★☆☆☆
面白さとは別にして、個人的に一度は目を通してもらいたい作品と思っています。
【作品集】135
【タイトル】なんでだろうね。
【書いた人】禿頭氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294329050&log=135
【あらすじ&感想】
――何もかもが不足した村には、当たり前のように死だけが充実していた。(本文から抜粋)
飢饉によって破滅していく村での出来事。
母が死んでいくのを淡々と見つめている主人公の姿から物語は始まる。
この小説内において主人公の感情はほとんど語られることがない。
あまりにも絶望的な情景、状況だけがひたすらに淡々と語られていく。
主人公は藻搔き苦しむことすらせず、ひたすらに受け入れていくような、そんな感覚を受ける。それすらも、語られることはないが。
だからこそ、最後の妖怪との問答で主人公が選択する行動が不気味である。
主人公のその時の心境はタイトルの通り「なんでだろうね。」と言わざるを得ない。
憎悪か困惑か狂乱か狂気か絶望か、はたまた愛か。
賛否両論ありそうだけれど、個人的には気に入りました。
【五段階評価】
★★★☆☆
【作品集】135
【タイトル】お前ン家のジイちゃん、なんであんなに若作りなんだよ
【作者】喚く狂人氏
【容量】14.11KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294054000&log=135
【あらすじ】
「私の家族が見つかったわ」
とある夜更けに幽々子が妖夢に言い放った言葉がそれであった。
またいつもの悪ふざけか? 幽々子様が亡霊になってどれだけの時が経ったかを考えろ。
人間ならば既に死して、そして幾度と輪廻を巡る程の時間が過ぎ去っていることは間違いない。家族なんてもう。
しかし、そんな妖夢の考えに反して幽々子の表情は真剣そのもので――
【感想・ここが面白い・私的評価】
喚く狂人氏のSSは「くだらねぇwwww」という一言で片付いてしまうものが多いですし
今作もその期待を裏切ることのない笑いと握りこぶしを同時発生させてくれるナイスな作品なのですが
それだけだとレビューとして余りにアレですので、ちょっと真面目な感想を。
氏の作品の特徴と言えるのは「上げて上げて落とす」という、俗に言う一発ネタであると僕は思います。
そういった特徴の中で氏の作品の凄いところを一つ挙げろと言われた場合、
「上げて上げて」の部分の書き方がとても上手い、といった点であると考えられます。
今作はまさにそれが見事なものでして、『おはし』のくだりや小傘の出現で笑いを生み出しながらも
二転、三転と謎を展開させ、そうしてスムーズ話の核心に迫っていく文章には
少しの粗も感じられませんでした。
失礼を承知で言えば、今作はオチを単体で見れば面白いわけではないと思います。
しかしオチとそこに至る過程の文章との落差がとにかく絶妙なのです。
そんな氏の本領が存分に発揮されている今作、
面白いことは言うまでもありません。
★★★☆☆(コント好きな方には★を一つ追加します)
【作品集】135
【タイトル】お前ン家のジイちゃん、なんであんなに若作りなんだよ
【書いた人】喚く狂人氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294054000&log=135
【あらすじ&感想】
「私の家族が見つかったわ」(本文から抜粋)
突然の幽々子の発言により、物語が始まる。
喚く狂人氏の作風は語るまでもないと思う。
皆がまじめになればなるほど、どんどんとおかしな流れになっていく。
とにかく描写や会話がいちいち笑いを誘う。
今回は落ちが弱いような気もしたが、そこに至るまでの過程がとてもおもしろかった。
【五段階評価】
★★★★☆
【作品集】135
【タイトル】サイケデリック後遺症
【作者】夜空氏
【容量】86.34KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294218800&log=135
【あらすじ】
古明地こいしが視るセカイはひたすらに揺れて揺れてふわふわゆらゆらとフラフラするのは
彼女がセカイを恐れたからなのかもしれないし彼女が姉を愛したからなのかもしれないが
おそらくはその両方が起因しているものであるから彼女はセカイから消えようとしたのです。
おしまいにしようとしたのです。
【感想・ここが面白い・私的評価】
まず最初に言えることは、この作品は非常に人を選ぶ、ということです。
世界から距離を取りながらも愛する者だけは傍にいてくれないと苦しい、といった考えを理解できる
ロマンチストには堪らない作品であると思いますが、パラノイアには極力触れたくないとお考えに
なられているような現実志向の方にはまったくお勧めできません。
とにかくもうひたすらにこいしの思考思考思考……。
今作は物語というよりも詩と言った方が近いと思います。
もちろん話の展開はあるのですが。しかし無意識に浮かびそして揺れ続けるこいしの想いこそが
このSSの本質と言ってもきっと間違いでは無いでしょう。
次から次へと現れるフレーズも、無意識を表現するための良い効果となっていると僕は感じました。
重ねて言いますが、この作品は非常に人を選びます。
読んでみて「なんだこの中二」とバッサリ切り捨てる方もいらっしゃることでしょう。
ただ、ハマる方は凄まじくハマると断言をします。
というか、かく言う僕が無茶苦茶ハマってしまった口でして。揺れて落ちて溶けるような世界観はまさに悪いクスリ。
正直、最高でした。
★★☆☆☆(ダウナーな雰囲気がお好きな方、こいしが好きな方には★を二つ追加します)
【作品集】135 【タイトル】サイケデリック後遺症 【書いた人】夜空 氏
【長さ】□□□■□(80KB やや長め)
【あらすじ】
核融合炉の端でこいしは死のうかなぁ、と考える。
死にたくなったこいしはふらふら、ふらふらと地霊殿を彷徨い歩く。
【感想】
創想話の中でも異色作。少なくとも、楽しむために読むSSではないな、というのが第一の感想。
軽い気持ちで読むと、キャラクターの行動と展開が分からず、どういう文章なのか分からない。
そして、じっくり噛み砕いて読んだとしてもテーマはすこぶる重い。読んだ後のモヤモヤ感は創想話一だと思う。
何故ここまで読んだ後がすっきりしなかったか考えると、
それはキャラクターが前にも後ろにも進まず、ピッタリと静止してしまっているからだろう。
ハッピーエンドならキャラは救われるし、バッドエンドなら救われない。
はっきりした記述が無くてもその予感は感じられるのだが、この作品にはそれが無く、不安定なまま中間に静止している。
そこが、まるで長時間議論したのに全く結論が出なかった会議の後のような不完全燃焼した気分を抱かせているのだろう。
もう一つすっきりない気分を抱いた理由は、英単語と歌詞の引用が目立ち、その部分が読んでいて物凄く引っ掛かったから。
とりわけ、「3rd eye」と「アレグロ・アジテート」はもう少し何とかならなかったかなぁ、と傲慢にも思ってしまった。
前作の援助交際の例をを出すまでもなく、夜空氏はもっと読みやすい文章を書いていたので、
その落差がここまですっきりしない気分を抱かせているのだと思う。
最後に、楽しくは読めなかったのにここまで文章を書かせているのだから、
作者の言う「心に響く何か」は確かにあったと思うし、そういう力は十分に持った作品だと思う。
とりわけ、創想話はマンネリだと思ってる人にこそ、読んでもらいたい異色作かつ意欲作だと思った。
【構成】 ★★★★☆ (あの構成と世界観で作品を形作れた事は凄いと思う)
【文章】 ★★☆☆☆ (如何せん、英単語と歌詞の引用が目立つ)
【読み易さ】. ★☆☆☆☆ (読みやすさという事を考えるとこの点にせざるを得ない)
【総合評価】 ★★★☆☆ (読む価値は十分あると思う。他に類を見ないタイプの作品)
【作品集】135
【タイトル】アナタとワタシの創想話
【作者】もえてドーン氏
【容量】10.76KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294335918&log=135
【あらすじ】
――組まれた腕を枕にして彼女は眠る。
僅かに覗く額を目にして思う。
もし、彼女の瞼の裏側が黒色ならば良し。
もし、彼女の瞼の裏側が夢色ならば。
ならば。今すぐにでも、叩き壊そう。
叩いて、起こして、私を見せよう。
(本文より抜粋)
【感想・ここが面白い・私的評価】
正直に言いますと読む前は「なんだこのタイトル釣り?」と思ってました。
読み終わった後は、創想話という語の持つイメージにただただ深く息を吐くしかありませんでした。
蓮子とメリーの先に広がる未来の、そして、想像され、創造されていくストーリーのなんと輝かしいことでしょう。
無限に広がる未来のスタート地点を見るのはいつだってワクワクするものです。
描かれるシーン自体は日常的なものなのですが、それを鮮やかな描写で以って表現し、
想像力を存分にかき立てさせる氏の手腕も見事。あぁ、ネタSSと思ってスル―しなくて本当に良かった。
「創想話」って、本当に良いものですよね。
★★★☆☆(秘封倶楽部が好きな方には★を0.5追加します)
【作品集】135
【タイトル】命乞い乞い
【書いた人】超空気作家まるきゅー
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294551313&log=135
【あらすじ&感想】
こいしが人里に住む男に面白く独創的な命乞いをすることを乞う程度のお話。(本文から抜粋)
可能性の話しである。私はそのように感じた。
こいしは彼女らしい理不尽さで命を救っておきながら、殺されたくなければ、面白い命乞いをしろと詰め寄る。
ネタバレになるので割愛するが、主人公はこいしに共感の可能性を示唆する。
この物語の意味は、ここに集約されている気がする。
こいしにとっての真に共感すべき相手とは、さとりしかいない。つまり、こいしがさとりと共感できる、またはその逆を、うっすらと示唆しているのではないだろうか。
可能性しか提示されないが、最後のこいしの言葉が、現実はどのような帰結になるにしろ、わかり合えるための努力を“無意識”に行っているように見える。
結局はこいしとさとりのちゅっちゅである。
【五段階評価】
★★★★☆
【作品集】135
【タイトル】水橋さん家のくろうまる
【書いた人】つなてち氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294320524&log=135
【あらすじ&感想】
突然勇儀に地獄烏の卵を売りつけられたパルスィ
勇儀の押しの強さに辟易しながらも気まぐれに1つ買うことに
そして始まる地獄烏の飼育生活。どこか暖かい地底がここに在る
と、いうわけでパルスィもの。けど影の主役はさとりん(作者あとがき)
小粒だがそれ故にすっきり読める。後味もいい感じで、ほのぼの優しく暖かな地底キャラが見れる
ぶっちゃけこいつらはこんな良い人じゃない!っていう人も居るかもしれないが人の数だけ幻想郷があるんだよダディ
まぁ、だからこそ短くて正解なのかもしれない。スッキリ。パルスィ可愛いよパルスィ
【五段階評価】
★★★☆☆ 個人的には最新の中ではお勧めの方。さっくり読めるしね
【作品集】135
【タイトル】人々が藍した幻想郷
【書いた人】イムス氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294918417&log=135
【あらすじ&感想】
遠い遠い未来の話。
外の世界の人間たちが引き起こした幾度の戦火によって、遍く自然と生命は滅び去っていた。
死んでしまった世界を、死なない輝夜と妹紅が歩いて行く。
幻想郷の思い出と共に。
大傑作である!(個人的に)
荒廃した世界をてるもこがドンチャンしながら、過去を思い返していくお話です。
とにかく切ない。
幻想郷の危機でも今生の別れでも、どいつもこいつも幻想郷らしい奴らばっかりで……それが余計に切なさを誘います。
非常に長いお話ですが、登場するキャラが多く、合間にギャグも挟まれるので、読んでて飽きることはないです。
特に早苗さんの下りは、皆身悶えすることでしょう。
また、タグにあるようガンダムネタ(特にターンA)が多いので、細かいのを探すと面白いかと。
長さを気にせず、一気に読むことをオススメします。
最後まで読み切った時、良い映画を観終えた後のような心地良さになる作品です。
【五段階評価】
★★★★★
【駄文】読む前は、藍さまがMSに乗ってコロニーを押し返す話だと思ってました。
【作品集】135
【タイトル】LADYBUG IN THE DOLLHOUSE
【書いた人】常氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294930122&log=135
【あらすじ&感想】
ひょんな事から二体の人形を手に入れた秘封倶楽部だったが、この人形、多少厄介な代物だった――
内容は秘封のホラー。
文章は読みにくいけど、違和感や恐怖感は読者を引き込むのに十分。
むしろこの読みにくさはそれを狙ってやってるんじゃないかとも思う。
話の構成もスッキリ纏まっててべネ。
ただ、とにかく読みにくいので、冒頭部分だけ読んで引き返す人も結構居るはず。
その辺り、駄目な人は駄目だけど合う人はとことん合う作品。
【五段階評価】
★★★★☆ (読み辛い文章が嫌いな人は-2)
【作品集】そそわ135
【タイトル】比那名居天子!
【書いた人】TOT 氏
【URL】
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294177883&log=135
【あらすじ】
一言で言うと天子の昔のお話。
【感想】
天子の昔にスポットライトを当てた作品は珍しい。
独自解釈とあるが天子が超いい子で周りの天人がアレです。
いじめられても襲われそうになっても年月が経って成長しても
根底にある決して折れず曲がらず真っ直ぐな天子が描かれています。
可愛く健気な天子をお求めな人には是非ともおすすめします。
「すばらしい!あぁ!何て美しい!どんな仕打ちを受けようとも決して復讐にはしらず己を高めようとするその心!この聖白蓮!感服です!南無三!」
【五段階評価】
★★★☆ 3.5 (天子スキーなら+1)
【作品集】135
【タイトル】『こんなところにある神社』
【書いた人】池上成仏氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294182942&log=135
【あらすじ&感想】
舞台は慧音の寺子屋。
そこへ何故か霊夢と魔理沙が初詣にやってくる。
どうやら慧音に用があるらしい。慧音は不思議に思いながらも二人を招き入れるが……
5KBにも満たない掌編ギャグだからあらすじというより導入だけ。
さくっと読めてくすっと笑える。
珍しい組み合わせだから読んでみたけど、霊夢と魔理沙なければならない理由は特に無かった。
ニヤニヤするタイプじゃなくて普通にネタでポンと笑いを取ってきてる感じの作品。
ω←まとめ
【五段階評価】★★★☆☆
【作品集】135
【タイトル】ヤマアラシのジレンマ
【書いた人】雪之上氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294671877&log=135
【あらすじ&感想】
こうなることはきっと必然だったのだろう。
村紗の大切な宝物を取り戻すため、そして自らの在り方のため
本人は知らずとも様々な思惑をのせて聖白蓮は地底へ向かう。
作中、「度数が高いのかアルコールの刺激が強い上に癖の有る味、癖のある匂い。」の
角瓶に入った琥珀色の酒が出てくる。
白蓮の地底交渉の結果にこの酒はたとえられたが、この話自体もそんな感じだった。
むしろ読後感はこの話に出てくるもう一つの飲み物でもある泥水のようなブラックコーヒーのほうが近い。
結局は紫の片方の予想通りに終わったのだが、多分彼女はもう片方の予想結果になる事を願っていたのだろう。
それが最後の幽々子とのやり取りで分かる。
ではそのためには何が必要なのだろうか。
終盤、地上との交流を拒否したさとりに向かいこいしはこう言う。
「お姉ちゃんは地底で一番偉いんだから、一番優遇されてて良い」
けれどもそれは逆なのだ。
一番偉いからこそ、自分の起こす行動とそれによって起きることに責任を負わなければならない。
「自分のせいで他の者が苦しんだり、恨んだりされるのがずっと続くのは嫌」なのはきっと彼女も同じだろう。
だからこそ交流を拒否し、自身を地底に縛り付け、今のままの幻想郷を守ろうとする。
かつての約束を断とうとする白蓮に対しあえて酷い態度を取ってその覚悟を問う。
だがしかし、内心をペットと妹にしか明かさず真意が他者に正しく伝わることはない。
もしもさとりの本心が正しく伝わることがあるのなら、紫のもう片方の予想結果への道もいずれ開けるのかも知れない。
果たして地上で目覚めた白蓮は何を思うのだろうか。
作者は機会があればこの話の蛇足になるものを投稿するという。
それが楽しみでしかたない。
きっとそれは、琥珀色の酒に入れられる氷のようなものになると思うから。
【五段階評価】
★★★☆☆(あまり後味が良くないのでそういうのが駄目な人は注意)
【作品集】135
【タイトル】レッド・サン ~日の丸弁当は燃えているか~
【書いた人】お嬢様氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294379536&log=135
【あらすじ】
「霊夢さんの強さの秘訣を教えて下さい!」
「いいわよ、よかったらウチで食べてかない?」
霊夢の強さに惚れ込み、博麗神社に押しかけて来た早苗。
そんな早苗に霊夢が披露したのは、日の丸弁当であった。
【感想】
日の丸弁当からまさかの展開を見せる作品。
序盤でギャグかと思っていたら、実はそんな事は無かった。
完全にやられた。
【作品集】135 【タイトル】くちげんか 【書いた人】clo0001 氏
【長さ】□□□□□(7KB 掌編)
【あらすじ】
スカーレット姉妹はいつも喧嘩ばかりしている。
それはそれはもう毎日のように口喧嘩を繰り返している。
今日もまた……
【感想】
キャラ萌えの甘いSS書いたら伸びると創想話界隈じゃ自虐のように言われるけれど、
砂糖ぶっかけただけじゃ旨い菓子にはならないのと同様、それだってそれなりの技量は必要じゃないだろうか。
そういう視点で見ると、この作品は甘みの強さに相応しい長さに抑えた良作だと思う。
非想天則のスペカネタ。バンパイアキスはスカーレット家のお家芸だったのか。
確かに、こんな光景を見たら誰も口喧嘩だと思わないだろう。
和三盆のような、甘味が強いけれどサラッと流れる掌編。
【構成】 ★★★☆☆ (一本筋。長さと内容を考えると仕方なくはある)
【文章】 ★★★☆☆ (相当甘い)
【読み易さ】. ★★★★☆ (かなり読みやすい)
【総合評価】 ★★★☆☆ (気軽に読める作品。ちょっと時間が空いた時に)
【作品集】135
【タイトル】灰の夢の蝶
【書いた人】ひきにく氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294824988&log=135
【あらすじ】
死なないで欲しい。
彼女は霊夢にそう言ったが、霊夢はそれにゆっくりと首を振る。
咲夜が死に、早苗が死に、魔理沙が死に、次は己の番だろう。
ずっと人間として生きてきた霊夢は、それを自然に受け入れていた。
けれども彼女は――アリスは、霊夢に死なないで欲しいと言った。
部屋には、どこから入って来たのか、白い蝶が舞っていた――。
【感想】
死なないで欲しい。
冒頭のこの一言に、まずは「ああ死にネタか」と考えた人は多いだろう。
だが、読み進めていく内に自分の中で、この言葉に対するインパクトが
変わってきたように思える。
詳しくはネタバレになるので伏せるが、この一言の影響は確実に霊夢を
蝕んでいた。きっと誰もが思っていたことで、それでも願ったのは彼女
だけで、それが霊夢の楔となって縛り上げる。
この物語を大別するのなら、きっとハッピーエンドだろう。
誰もがすれ違い、歪なままエンドロールを流して、後日談に笑顔を飾る。
これはそんな、ひどく歪んだハッピーエンドの物語なのだと思う。
【作品集】135
【タイトル】読書する魔女
【書いた人】アン・シャーリー 氏
【URL】 ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1294471250&log=135
【長さ】☆ (6KB 短編)
【あらすじ】
パチュリーと魔理沙が図書館にいる。
魔理沙が何の本を読んでいるのかと聞くと、パチュリーは魔女裁判の本だと答え、
そこから魔女とは何かという話へと話題は分かっていく。
【感想】
さらっと読める短編。魔理沙とパチュリーが図書館で会話して終わる、そんな作品。
ほのぼのタグが付いているけれども、ほのぼのというより淡々と言った方が近い。
パチュリーが話し役、魔理沙が聞き役に徹する図書館でのやりとりが描かれていて、
静かに始まり静かに終わる。図書館らしい雰囲気で自分は好きだったけれども、
起承転結(特に転)のメリハリが付いた作品が好きな人は苦手かもしれない。
それでも、最後のシーンはパチュマリ好きにはたまらないと思うので、
この2人の組み合わせが好きな人は手に取ってみてはどうだろうか?
【文章】 ★★★☆☆ (落ち着いた文章)
【展開】 ★★★☆☆ (2に近い3。波がほとんど無いけども、それが良くもある。)
【総合評価】 ★★★☆☆ (パチュリーと魔理沙が好きなら+1)
【作品集】135
【タイトル】ナズ「さっきからご主人がベロをしまい忘れている件について」 【書いた人】万年氏
【URL】ttp://coolier.dip.jp/sosowa/ssw_l/135/1294934837
【あらすじ&感想】
「でも、ぷっ……なかなか気づかないもんなんだね」
馬鹿すぎる。
百合妄想描写注意で。
【五段階評価】
★★★★★