【作品集】182
【タイトル】はらぺこよーかい一日未満 【書いた人】プラシーボ吹嘘 氏
【URL】ttp://coolier-new.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/182/1365258463
【あらすじ】
昼下がり、樹上で午睡を楽しんでいた宵闇の妖怪。不幸にも枝が折れ、だらしなく地面に落ちてしまう。
大した怪我も無いが、起き上がる気力も無い。空腹に悩みもするが、身を襲う倦怠感に勝つことができない。
ともあれ夜になるのを待とうかと、再度午睡に取りかかったところへ一人の少女が現れる。話を聞けば人里を飛びだした家出の少女。
家出の少女に出会った宵闇の妖怪の、妖しげなお話。
【感想】
このSSのルーミアは、どこか無気力なんだけどどこか積極的で、どこか可愛らしいけどどこか恐ろしい、
掴みどころの無い印象を与えてきた。その掴みどころの無さはまさに闇で、それこそがこのルーミアの一番魅力的なところだった。
作者からの言及は無いが、投稿日は七日ということで、恐らくルーミアの日に合わせてきたのだろう。
自分の好きなキャラであるルーミアの日に、とても魅力的に描かれたルーミアの話が読めて良かった。
また、作者曰く「作中にて、幾つかの設定ないし事実は、敢えて伏せられたまま」だそうで、確かに回収されていない伏線がいくつかあった。
「彼女の能力とかけまして、暗がりでこそ優しい真実があるかしら」と考えたそうだが、闇に隠した真実を作中の端々から想像してみるのも楽しそうだ。
【作品集】182
【タイトル】霊夢「貼ると相手の性欲が120倍になる御札……? よし、早苗に十枚貼ろう」
【書いた人】神作家
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1366307645
【あらすじ&感想】
外の世界からやってきた新しい巫女さん、東風谷早苗はとても女の子らしかった
白い肌、シャンプーの香り、なんともいえぬ儚げさ
霊夢は思った
「貼ると相手の性欲が120倍になる御札……? よし、早苗に十枚貼ろう」
いわゆるちょいエロの百合ギャグ物
そういうネタが嫌いな人は回れ右するべし
ただ読んでみるとそれだけじゃあ無い感じもする
むしろ霊夢の女性性や外へのあこがれみたいなのが主なんじゃないかと思う
ちなみに氏の前の作品『永琳「ごめん、媚薬10万リットル漏洩した」』は、
きっちりしっかりちょいエロの百合ギャグ物だからそういうのが好きな人はそっちのほうがいいかも
【作品集】182
【タイトル】「人形遣いの追憶」
【書いた人】みかがみ
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1365749819
【あらすじ&感想】
これはアリス=マーガトロイドが幼い頃の話
アリス=マーガトロイドのルーツである人形との話
コメントはタグ間違いの指摘のみ、あとは簡易評価が10程度
まあそういう作品
文章は読み進めていけるし、引っかかるような矛盾も無い、内容もシンプル
たぶん氏の中では目標にしたイメージとか雰囲気とかがあって、それを再現しようとしたんではないかと思う
でも読んでもいまいち印象に残らなかった
偉そうな言い方をすればテーマが見えないとかそういうことになるのかも
【作品集】182
【タイトル】多分説明下手な私の精一杯の言葉
【書いた人】お薬回ると嬉しいハム太郎氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1366410049#commentformHeadding
【あらすじ&感想】
ある日香霖堂でにとりは一つの機械を手渡された
飛行機械のエンジンだと気付いたにとりは、興味を向けるお燐やお空に後押しされてそれを飛ばすことにする
幻想郷を周り、試行錯誤を繰り返し、珍しい訪問者と話す中でにとりは思いだす
理解はできた、でも納得することはできなかった昔の自分を
幻想郷らしい残酷さと、幻想郷らしい温かさを備えた作品だった
にとりがいかにして『河童』になったかという話
それが複雑なくせに頭の中身は単純な霊烏路空という妖怪との会話で書かれている
諦めや諦観だけではなくて、納得しつつも『にとり』をきちんと残して『河童』になれたんだろう
しかしタグと作者名のせいでクリックしないとギャグにしか見えないから困る
【作品集】182
【タイトル】きんもーっ☆クエストⅢ そして炎上へ…
【書いた人】怪人二十HN氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1365866163
【あらすじ&感想】
八雲紫は〇〇に悩んでいた。
悩みを解消する為に、永琳に相談に行くが、薬を欲しければ、
あるものを集めてくるように言われ……。
最初からオチまで、結構面白かった。
藍&橙、永琳&鈴仙のほのぼの(?)とした絡みもあるので、おススメ
【作品集】182
【タイトル】遺言状をそっとしまって
【書いた人】イムス氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1366537228
【あらすじ】
お嬢様がこれを読んでいるということは、私はもうこの世にはいないのでしょう。
一日の仕事を終えた咲夜は、自室、橙色に揺れる明かりの中、ひとり静かに遺言状を書く。
まだ死ぬ予定のないはずの彼女の、誰にも見せることのできない手紙。
それを宛てられた人物は、彼女が幸せな眠りについた後、いったい何を思うだろうか。
【感想】
物静かな雰囲気で始まるしとやかな作品。
咲夜の死にネタも遺言状ネタもわりと出尽くしたものであるよう思われるが、少なくとも自分は何度か意識の死角をつかれた気分になった。
地味に細かな伏線の配置が巧み。
咲夜もレミリアも毎日が楽しそうで何よりです。
【五段階評価】★★★★☆(重苦しい話ではない。さくっと読める)
【作品集】182
【タイトル】永琳「ごめん、媚薬10万リットル漏洩した」
【書いた人】神作家氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1366221698
【あらすじ&感想】
エロ同人で大人気のヒット商品永遠亭印の媚薬が10万リットルばかし幻想郷にばらまかれた
媚薬は一夜にして幻想郷中に影響を及ぼし、誰も彼もがエロのためにキャラ崩壊
片っ端からぶっ飛ばした霊夢はこの状況を打開するために考えた
紫のエッチなところ夢想封印したい
霊夢も媚薬に屈していた
すごくわかりやすく百合エロギャグ物
エロギャグネタだとはっきりわかるタイトルでページ開かせて、
これはギャグ、ギャグ物なんだとはっきりわかるギャグをかまし、
突然しっかりした文章でエロ展開が始まり、
ちゃっちゃと落とす
ぱっとクリックしてちゃっちゃと読めて笑いながら評価できる
気軽に読めるというのは武器になるんだとよく理解させてくれる作品だった
【作品集】182
【タイトル】Hな衣玖さんが天子のHな体にHな事するHでHなお話
【書いた人】神作家氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1366409647
【あらすじ&感想】
比那名居天子は大人が嫌いである、とにかく刺激が足りない
天子は『義務』という言葉も嫌である、そこに集約される内容で話しかけられるのが天子には許容できない
もっと自分にきちんと向き合ってほしかった、もっとまっすぐ接してほしかった
父親の説教を振り切り家を飛び出した天子は最近のお気に入りにの遊び相手である衣玖の家に向かう
そこにもっと複雑で真っ黒で天子には理解できない『大人の事情』がうずくまってるとも知らずに
タグがおっぱいで作者名は神作家氏、じゃあ内容は予想ができる。
そうやってクリックした人間に首をかしげさせる陰鬱な出だしで始まる。
子供には大人にはわからない考えがあるように、大人には子供には理解できない事情があるのである。
要はそういうお話。
衣玖さんがやけになって子供のようにふるまって、天子が無理やり大人の事情を見せられて大人にされたり
ただ天子はいまだはっきりとは理解してないのに自分を「もう何かも手遅れになってしまった体」と評してるあたり、
いまだ子供の範疇に収まる気もする
なお、コメント欄がエロ系統のコメントが大半である
もっとしっかりR18なのが読みたいとか言われてる
もっと内容でいろいろ書けそうなのになんかさみしいコメント欄だと勝手に思う
【作品集】182
【タイトル】記憶の門番
【書いた人】神作家氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1366668140#commentformHeadding
【あらすじ&感想】
きっかけは、おっぱいだった
子供らしい頭に子供らしい疑問を浮かばせたチルノは紅魔館の門番紅 美鈴のところにいく
子供はなんだって気になるし、気になることはとりあえず大人に聞くものだ
気さくな門番はこっちを子供と侮らずきちんと向き合ってくれる
ぎりぎりな質問をしたときも
むちゃな疑問をぶつけたときも
相手の心の弱い部分を突いてしまったときも
自分の質問で悲しませてしまって、悲しくなって泣いてしまったチルノを慰めながら美鈴は囁いた
「チルノは誰を好きになってもいいんだよ」
その時、チルノの体の芯が、びりっと痺れた
チルノが子供から大人に変わるお話
しかたない、しょうがない、どうしようもない
そういった言葉で自分の気持ちに鍵をかけてしまえるのが大人
だけど、それでもできる限りのことをやろうと前進するのも大人なんじゃないかと思うわけで
いったいチルノはどういった大人になるのか気になってしょうがない
美鈴のような大人になるのか、まったく新しい大人になるのか
序盤のエロギャグ、中盤のテンポのいい問答、終盤の少しさみしい結末としっかり引っ張ってくれた
あ、大ちゃん。おまえじゃねぇ座ってろ
【作品集】182
【タイトル】黒髪
【書いた人】神作家氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1366780150
【あらすじ&感想】
まえの魔理沙は黒髪だった。
目も黒くて、そばかすがあって、少し太っていた。そして、大人しかった。
魔法なんてまるっきり使えず誰からも期待されずとても卑屈だった。
同情した霖之助は自分だけでもと優しく接するが、ある日霖之助に縁談が舞い込む。
「香霖、結婚するの?」
今の魔理沙は髪は金色だ。
瞳も西洋人のような色をし、肌はどこまでも白く透き通って、そして、才能に溢れている。
黒髪の魔理沙はどこにいってしまったのだろう。
今までとがらりと作風を変えての神作家氏の作品
霖之助と語りの体をとって進められる話は余計な装飾はほとんどなく淡々と進んでいく
物語の裏はまったく語られずただ事実が提示されていくのがとても不気味
なにがどうなったのかまるでわからなくてもただ現実を受け止めるしかない
被害者は霖之助なのか、魔理沙なのか
今まで氏の作品を読んでいたからこそ氏の芸の幅に驚かざるを得ない
でも一つだけ言っておきたい
もうおっぱい関係ねぇよ!
【作品集】182
【タイトル】誰も知らない物語
【書いた人】みかがみ氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1366993129
【あらすじ&感想】
なにもかもが滅んだ不毛の大地に比那名居天子が降り立つ。
かつての自らの罪を償うために、かつて失わせてしまったものをかえすために。
たとえ帰ってきた世界の中に自分がいないわかっていても。
なんだか良い雰囲気の作品
文章も情景が浮かんでくるような気もする感じ
まあだいたいそんな感じ
どうも「キャラクター」が見えてこない、いまいち物足りない印象がぬぐえない
なんとなくの雰囲気を形をしっかり与えないように書くことを意識してやってるんだろうか
それなら成功してるわけだけど
【作品集】182 【タイトル】朧談 【書いた人】護摩の灰氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1367132817
【あらすじ】
魔道に堕ちたとある女性の物語。白蓮の口から語られるそれは、いかなる結末を迎えるのだろう。怪談か、はたまた手に汗に握る化物退治か。
【感想】
明治期の文学チックな文体が特徴の一本。
古めかしい言葉使いが多いので少し読んでいて疲れるが、人外の化生と人間・和風ホラーといった東方と相性のいい題材なので、読み応えはある。
人を辞めてしまった者達の話なので、これから人間を辞めようと試みている魔理沙を聞き手に引っ張り出してきたところは何か意味があるんじゃないかなと思う。
作者はこれが初投稿らしく、今後も期待したいところ。
【作品集】182
【タイトル】海月 【書いた人】zenteki氏 【サイズ】 15KB
【URL】ttp://coolier.sytes.net/sosowa/ssw_l/182/1365454112
【あらすじ&感想】
ヒロシゲに乗り、ゆったり思索に耽る二人。
その思索の中、二人は恐ろしい考えへと至り――
ちょっと珍しい感じの秘封作品。
未来世界の合間から覗く、垣間見える不気味さが良いアクセントなっていました。
所々に散りばめられた小ネタも雰囲気を盛り立ててくれます。
気に入りましたら、同氏の隧道も。