「小野塚小町の越冬戦記」
作品集27
作者:東雲氏
あらすじ
――不幸ってもんは、予期せず、前触れなく、いきなりやってくることが多い(本文より抜粋)
とある冬の早朝、寒さに目を覚ました小町。
もう一度眠ろうとするが、あまりにも寒いので奇妙に思い布団から身を起こしてみれば……天井がなくなっていた。
雪かきをさぼってしまったが故に家無しになってしまった小町。
そうしてしばらくの間世話になろうと決めたのは、冥界の白玉楼だった。
(序)から(後)までの東雲氏の三部作。
評価数700越え、得点およそ5万2千、Rateは14.43(これは全て2008/11/29 10:26現在)
……これ、(後)だけの評価ですよ?
おそらく創想話が始まって以来の怪物SS。はっきりいってレビューいらないかなこれと思ったくらいです。
だってここにいる人たちのほとんどが読んでそうなんだもん。
しかしそれでもレビューせずには居られないッ。ここまでの名作がそうあろうかッ。
なんといっても脅威の文章力と構想力、加えて起承転結が非常にはっきりしているため長さを感じさせません。
自分の場合読み終わるまでに2時間くらいかかったのですが、あれほどあっという間に感じられた時間は今もありません。
「『時』が跳んだッ!?」と素で思いました
そしてなによりこまっちゃんがイイ! 姉御と呼ばせてくだせえ!
いいから読んでみろ、この評価の理由が『頭』でなく『心』で理解できるッ!!
レビューとしては最低の締めくくりですが、そう言いたくなるSSでございます。
ちなみにこの方の小野塚小町シリーズは他作品も最高ですよー。
星評価(最高五つ星)
文章力および表現力 ★★★★★(いやもうなんと言ったらいいのか……)
構想力および起承転結 ★★★★★(文章力以上にこちらが素晴らしいです)
こまっちゃん度 ★★★★★+★★★(まさに姉御)
キング・クリムゾンッ!!度 ★★★★★+★★★★★★★★★★★★★★★(WRYYYYYYY!! ってこっちはDIOだったッ!)
【作品集】27
【タイトル】小野塚小町の越冬戦記(全3作)
【書いた人】東雲 氏
【ポイント】61920(後)
【レート】14.47(後)
(2010/06/12時点)
【あらすじ】
雪かきをサボった結果、家が潰れてしまった小町。
考えた結果、白玉楼に居候する事にする。
【感想】
「今更越冬戦記のレビューするのか」、おすすめ作品のレビューを始めた時にそう返された。それもそのはず。ポイント61920点、4年もの間創想話の得点1位に君臨し続けている作品である。
しかし、この作品はそのような評価をされて然るべき作品だと読んで改めて感じた。文章は流れるようで読みやすく、物語の展開も起承転結がはっきりしている。そのうえ、サブイベントもたくさん詰まっていて、長編にも拘らず読者を全く飽きさせない。
まるで少年漫画をそのままSSにして読んでいるかのような、メリハリと勢いの付いた作品。長い、得点が高過ぎる、4年前の作品で今更、などと食わず嫌いせずに読んでみて欲しい。
【総合評価】★★★★★(一見の価値あり)
作品集27, 置き換え (煌庫 氏)
ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1143740119&log=27
キャラスレでやれって作品。
プチでやってもこれは多分受けづらいんじゃないかなぁ。
【作品集】27
【タイトル】隣り合うセカイ、擦れ違うヒト
【書いた人】爪影 氏
【URL】ttp://coolier.sytes.net:8080/sosowa/ssw_l/?mode=read&key=1144599556&log=27
【あらすじ】
「あの、すみません」
街を歩いていた「私」は二人の少女に呼び止められる。
聞けば、少女たちは「私」と話がしたいという。
セールスだったら断固として断るつもりで、「私」は少女たちの誘いに乗るのであった。
【感想】
オリキャラである「私」と秘封倶楽部の巡り合いを描いた作品。
中盤のとある場面では思わずなるほどと唸らざるを得ないほどの衝撃を受けました。
幻想を追い求める人たちの、ありえたかもしれない、もしくはこれから起こり得る邂逅。
特に秘封倶楽部に興味がない方でも、ぜひ一読することをお勧めしたい作品です。
【五段階評価】
★★★★☆(上のレビューには間違いが含まれている可能性があります)