2010年デビュー作家レビュー

Last-modified: 2010-05-24 (月) 01:12:12

2010年の折り返しも近いということで、2010年にデビューした作家のレビュー特集です。
書式は勝手に一部統一します。ご了承ください。
※作家名の横の作品集と日付はデビュー作品の投稿日時です。

 

個人的には今年デビューで万点とった人と5k以上とった人のまとめみたいのあったらいいと思う
あくまでも比較とかじゃなくて、若い才能の発掘的な
それで期待の作者レビューとかあるとなおいいな

(レビュアーより)
 
yunta氏  作品集109 04/13

【作家名】yuntaさん(作品集109 04/13)
【作品数】6作(創想話4作、こんぺ2作)
【代表作】落魄の少女 ~ Life Edge Maiden
【作品傾向】第一回プチコンペで初のSSを投稿。その作品を大幅加筆修正し、100kb超という長編で鮮烈な創想話デビューを果たした作家さんです。
その後も152kbという長編や独自設定を活かした短編を投稿、さらに『幻想入り』という敬遠されがちなテーマを良質なコメディーとして投稿したりと、豊富な才能を感じさせます。
その作品の特徴は高水準の文章と、秀逸なストーリー構築です。魅力的な独自設定や解釈を、違和感なく話に溶け込ませる手腕は、多くの有名作家を彷彿とさせます。
【一言】個人的には今後の成長が非常に期待できる作家さんです。氏にはこれからも精力的に投稿してほしいところです。

もえてドーン氏  ジェネ61 04/04

【作家名】もえてドーン氏/10/04/04 22:23:45
【作品数】無印・四作 ジェネ・四作
【代表作】色と香り
無印の初作品。点数、レート共一番高い。
【作品傾向】
基本的に短編。盛り上がる話では無い。
が、綺麗な文章に美しい心情、情景描写で文章の中にひきこまれるような感じがする。
ハラハラドキドキするような展開は無いけど、早く次が読みたくなる不思議なストーリーも魅力。
一人称視点で、主人公の想いなどもはっきり描かれていて感情移入しやすいと思う。

しかし、インパクトが少ない。
いい意味でも悪い意味でも後味がさっぱりしている。

登場人物は、意外な組み合わせが多い。

【一言】
今年デビューした作家で一番好きですねー。
作品読むたびに温かい気持ちになれるし、これからもこういうお話に期待です。
もう少し軽いギャグなどいれたら、テンポがもっとよくなるかなーと思った

へたれ向日葵氏  作品集105 03/21

【作家名】へたれ向日葵氏 10/03/21デビュー
【作品数】10/05/20時点で25作
【代表作】緑の猫シリーズ
【作品傾向】主に10弱~20弱kbで、中編以上の作品は無い。ジャンルは主にほのぼのだが、様々。
【一言】正直言って衝撃のデビューというわけではないがいつの間にか馴染んでた。
このレビューまででちょうど60日になるわけだが驚愕の25作。中編以上の作品は無いが、それでも二日
に一本という脅威のハイペースで投稿する。
 最近は学業のせいか少しペースが落ちてきているが、中三日開いただけでペースが落ちたと思わせるのは
俺の頭が完全にマヒさせられている。
 点数を見ればわかるとおり1000~3000点、レートは10~12.5で安定しており突出した作品
というのは無いが、点数だけでは計ることの出来ない何かを持っている。
 年齢職業などで作家を見てはいけないのだが、高校三年生でこの感性は素晴らしいと言わざるを得ない。
 現在は書きたいものが多すぎて一本に腰を落ち着けていないせいか、細かい部分で荒いところがあったり
一時期誤字四天王にノミネートされたり不完全なところは否めないが、それでもこのハイペースでコンスタ
ントに安定した作品を書けるというのは素晴らしい。
 投稿期間が少し開くと大作を書いているのではと期待してしまうが、いつか本気で書いた日のことを思う
とどれほどのものになるのかと期待して止まない。

nekojita氏  作品集101 02/16

【作家名】nekojita氏 10/02/16デビュー
【作品数】4作
【代表作】『器物破損時に於けるセメダインの圧倒的有用性について』(作品集112)
【作品傾向】作品の傾向としては短編中心ですが、とにかく氏は文章が特徴的です。隠喩や凝った言い回しが多いのにも関わらず、すらすらと読めるその文体はお見事。
【一言】個人的に猛プッシュしたい作家です、独特の作風と文章は必見。人によって好き嫌いがわかれる傾向にありますが、埋もれてしまうには惜しい傑作が多いと思います。
【推薦作品】
火車考・『嗚呼母上様』 (作品集110)
鳥籠、北風、冬の風鈴。(作品集110)