世界観

Last-modified: 2009-09-07 (月) 12:37:49

不老不死の魔王・シュバルツが統治する"ガイスト帝国"は、エーテルと呼ばれる自然の力を利用し領土拡大の力の源泉としていた。
しかし、エーテルの乱用は大地を蝕み、さらなるエーテルを求めるシュバルツは近隣の弱小国家に対し、武力でその統治権を要求した。
シュバルツの暴虐に反発した民は、イグニスというリーダーを担いで反乱軍"ガイダンス"を組織。
シュバルツ率いる帝国軍との激しい戦いが始まった……。

 

ストーリー

第一幕

万物の生命の源・エーテルによって支えられる地、ブラキオン大陸
遠い昔、ブラキオン大陸にあった7つの王国では、各国の更なる繁栄と領土拡大の為の武力衝突が幾度も起き、大戦にまで発展していた。

 

数世紀にも及ぶ大戦の結果、大陸の覇者となった「アルトハイム王国」は、その後千年に及ぶ平和と繁栄を築いていたが、巨大な時間の流れの中で築かれた平和は徐々に崩れていった。

第二幕

平和な時代が続く中、王国の名門貴族・ロシュフェルト公爵は自分がアルトハイム王族の血族であることを知った。
ロシュフェルト公は自らの王位継承権を主張し、容れられないと見るや、彼を支持する貴族勢力や、人間と魔族の混血種「ヘロン」と共に「ガイスト帝国」の建国を宣言、王国と対峙したのである。

 

100年の長きに渡った王国と帝国との壮絶な戦いは、王国に現れた一人の英雄によって意外な展開を呈した。彼の名は「シュバルツ・フランメ」。
比肩する者がいないシュバルツの活躍により、戦争は王国の勝利で終わろうとしていた。人格者であるシュバルツの高まる人気を前に保身に走ったアルトハイム王は、娘アリシアをシュバルツに嫁がせ、彼を懐柔しようとした。だが王の意図とは逆に、シュバルツ即位の声は日増しに高まっていった。

 

シュバルツの栄華の影で、嫉妬に狩られていたのは王だけではなかった。シュバルツの実弟オズワルド・フランメもその一人であった。
密かにアリシアに思いを寄せていたオズワルドであったが、彼女さえも兄のものになってしまった今、オズワルドに王の密命を拒む理由はなかった。

 

ある日の帝国との戦いの最中、シュバルツは何者かに襲撃され、断崖に突き落とされた。
彼がその刹那に見たのは、王命による暗殺に使われる剣を手にしたオズワルドの姿であった。

第三幕

オズワルドの襲撃から、しかしシュバルツは奇跡的に一命を取り留めた。王と弟の裏切りを知った彼は、ヘロン達により与えられたエーテルの心臓による力を得て、魔族へと変貌してしまった。
シュバルツは復讐という名の剣を抜き、まず帝国を、そして王国をも強襲するのであった。

 

復讐を果たし、大陸の大半を制したシュバルツ。その過程で彼は一つの事実に気づく。

 

この世界の上位と下位に2つの次元が存在していること。
2つの次元の間には争いがあり、この世界の出来事は、全てその代理戦争であること。

 

世界の真実を知ったシュバルツは、2つの次元への戦いを決意する。そのためには、自然に由来する力「エーテル」が必要だった。帝国はエーテルを我が物とすべく、大陸征服の戦いを開始した。
エーテル戦争」である。

第四幕

帝国の力は圧倒的だった。東のドラゴンの一族が滅び、ヴァルキリーが守護する森はことごとく焼き尽くされた。しかしなお、帝国に抵抗を試みる人々もいた。
帝国建国の地である旧ロシュフェルト公爵領の市民たち。王国の残存勢力たち。
かつて争っていた両者は過去の遺恨を水に流し、大陸中東部に一つの国家を建てた。「ロシュエル共和国」である。
だが、寄り合い世帯である共和国は、武力で帝国に対抗するにはあまりにも脆弱であり、国内には帝国への恭順を主張する者さえいた。

第五幕

大陸全土が絶望に覆われる中、その女性は北の辺境の町に忽然と現れた。
イグニス」と名乗る彼女は、恐怖と敗北感に打ちひしがれる民に対し、自由への熱意と人間の尊厳、それらを蹂躙する帝国への抵抗を訴えた。
シャドウ」と呼ばれる偵察と暗殺に長けた側近を従えるイグニスの出自は謎に包まれていた。伝聞によれば、シュバルツに粛清された帝国穏健派重臣の子女らしいという。不仲が噂されていた竜族とヴァルキリーとをまとめ上げた政治手腕は、この噂に信憑性を与えていた。

 

イグニスの光輝く言葉の下へ、次々と集う者たち。
後に「ガイダンス」と称する事になる彼らは、帝国に対する長い戦いを開始する。
自由という名の光を求めて…