シナリオ/ヴォヤージュ2024-解放者の火編

Last-modified: 2023-09-06 (水) 22:14:24

イベント名

ヴォヤージュ2024-解放者の火

概要

シナリオ傾向:シリアス[高] コミカル[有] ほのぼの[有] 恋愛[有] 欝、人死に[有] 百合、大統領ネタ[師父がいる以上なしとは言えない]
登場人物関係:登場人物の制限[基本的には通常の世界線に存在する、あるいは存在し得るキャラクター。世界移動からキャラを引っ張るなら相応の理屈を作ること] キーキャラクター[C4-621、クライヴ、エア、ウォルター、八雲紫] 敵対キャラクター[オールマインド:アルテマ。選択により変動]
攻略関係:イベント発生時期[ヴォヤージュシナリオクリア後] 総所要日数[不明] 他シナリオとの平行[不可] 戦闘難易度[有頂天] 攻略中ヒロインの関与[あり]

発生条件

  1. ヴォヤージュシナリオをクリア
  2. 世界移動シナリオを2つ以上クリア
  3. 世界の構造に周回で触れる
  4. 無限の中でC4-621に人としての幸福を与え?、エアとのイベントをコンプリートする。
  5. 周回プレイ中にクライヴ・ロスフィールドの関連イベントをコンプリートする
  6. C4-621と、エアと友人関係であり、ある程度感情が復活した状態で同行している(攻略中である必要はない)
  7. レベルキャップ完全開放
  8. レベル90以上
  9. その状態でタイムマシンを調べると出現する選択肢「赤い光が見える」を選択する。

世界観

  • 2019年から更に五年後。本編時間軸から18年後の未来世界が舞台。
  • 2019の時代が子供達が成長し、頼りがいのある大人になっていた希望を感じさせる世界であるのとは裏腹に、黒の一帯と呼ばれる謎の現象(本シナリオ内では「」だけでも通じる)の発生で、世界規模で土地が荒廃。さらに黒の一帯では魔力、霊力…その手のエネルギーが全て枯渇するため、魔法技術は使用できず、妖怪や妖精、神などの種族は黒の一帯では致命的な致命傷を受けるあるさま。
  • そんな訳で、生きた土地の争奪戦に世界中が明け暮れ、土地を巡る世界大戦寸前…という、一部世界移動シナリオを思わせる凄惨な舞台となっている。

  • 三十路を迎えた主人公組を初めとした成人組は実力的には最盛期を迎えているが、原因を掴みきれずにただ相争うばかり…なわけはなく、少なくないメンバーが元凶を探るために手を取り合っており、実際のところ内ゲバを繰り返す、ということはない。

システム&世界観補強。

基本的な操作は本編順序だが、特殊なフィールド、設定が増えている。

黒の一帯

  • 本シナリオ独自のフィールド。
  • 土地の霊脈が完全に枯れ果て、あらゆる神秘的エネルギーを生み出せなくなった大地で、世界中で徐々に広がっている。
  • このフィールドでは設定上、土地から魔力、霊力と言った神秘的エネルギーを借り受けることが不可能となり、種族、妖怪、妖精(人間を改造した後天的妖精であるチルノを除く)、神、霊など種族はなど全ステータス低減。活動できる大半のキャラクターに関しても一部属性を除くスペルカード使用不可などの強烈な制限がかかる
  • 魔法も、体内で魔力を生成できる種族:魔法使いのキャラクター以外は使用不可能。
  • 黒の一帯での行動イベントは結構多い。そのため、通常時間軸や世界移動で行えた強キャラ揃えてひたすらゴリ押しという戦術が通用しなくなっており、黒の一帯ではこれまでとはひと味もふた味も使った高難度バトルが行える。
  • 発生原因は魔力の大量使用…だけではなく、地球意思に寄生したオールマインドがコーラルリリースのために、地球規模で魔力(コーラル)を一点に収束していること。
  • しかし、根本的には魔力の過剰使用で起きる星の衰退そのものであり、魔力を使いながら根絶するにはそれなりに魔力との付き合い方を変える必要はある。

ベアラー

  • 黒の一帯で魔法を扱える存在。種族:魔法使い。
    • 解放者の火編では種族:魔法使いとそれ以外の魔法使いの違いを、種族:魔法使いが『魔力を体内で生成できる生物』であり、それ以外の魔法使いが『大気中の魔力を利用する技術者』という風に再定義。前者にとってのMPは内燃機関で、後者にとっては充電するエネルギーなのだ。
  • 学園モノ世界は現代的なテクノロジーを用いているが、日常生活に神秘技術が蔓延しているローファンタジー世界。魔法が使えなくても容易く魔法を捨てられない。
    そういった訳でベアラーは重宝…している余裕はどこにもなく、めっちゃめちゃに搾取されている。

ドミナント

  • この世界におけるごく一部の召喚士達を称する名称。
    • 厳密には召喚士ではなく、召喚獣、神魔の力を自らに降ろすことが出来る神降ろしの能力者達に与えられた新名称。
  • 魔力霊力に関する通常の制約は無論ドミナントには発生するが、ドミナントは超常存在を下ろすことによって黒の制約を完全に無視することが可能な上に、戦術兵器に匹敵する超破壊能力、召喚獣そのものへの変身能力(ドミナントによっては召喚獣をイメージしたコスチュームを纏うこともある)等を持つ。この世界における最強の生物兵器とも呼べる存在。
    そのため、様々な組織が奪い合い、またあらゆる手段で自らの手に収めようとしている。
  • 召喚士の能力がドミナントと呼ばれるまでに変異した理由は、世界からの魔力喪失により瀕死の状態に陥った神々の生存本能が神々との共感性の高い巫女などと共鳴し、絶大な力を振るえるようになったと研究されている。
  • ドミナントの神降ろしは召喚魔法におけるオーバードウェポンと呼べるほどにハイリスク。システム的にも一日に回数制限が存在し、それを超えると強制戦闘不能。設定的にも、作中のドミナントの多くは少なからず消耗している。

土地争い

  • 読んで字の如く。黒の一帯に侵されていない土地の所有権を巡った武力闘争。
  • 本シナリオ序盤はこれに関与することがメインになる。

マザークリスタル

  • 黒の一帯によって魔力使用不可領域が広がる中、テレポイントを改造して造られた対策の手段。
  • とはいってもその手段は、地脈やら龍脈から徹底して魔力を吸い上げるというメチャクチャな手段。吸収した魔力は電池のような機器に移されて、世界各地で滅びかけている魔法産業に使われている。
    • 黒の一帯が広がる地球から更に魔力を吸い上げる行為は、瀕死の人間から血を吸い取るに等しい行為である。しかし、大半の人々はその現実から意図的に目を背けている。
  • 改造を行ったのは財団であり、裏にいるのはオールマインド。マザークリスタルによって奪われた魔力の大半は、何れ訪れるリリースのために貯蔵され、解放の時を待っている。
    • オールマインドを敵対視するオーバーシアー、幻想封鎖機構にとって破壊対象。
      • 前者にとってはオールマインドの計画遅延、幻想封鎖機構にとっては阻止という違いがある。

攻略

  • 未来世界が幅広く舞台となる上、勢力が結構出るのだが、分岐自体はそう多くないし、取り返しのつかない選択は非情に分かり易い。
    • 倫理崩壊編であったような悪ルートはない。悪行を一切行えない訳では無いし、本当の意味での敵に寝返れない訳ででもない。しかし、本シナリオのメインエネミー達は人間のことをカスみたいにしか思っていないので、裏切りルートは切り捨てられるルートと同義。開放される実績も露骨にプレイヤーをコケにしたものになるため、熱心な収拾家でもなければお勧めしない。
  • 物語全体は、メインイベントをこなすことで状況が進行するチャプター方式で、
    プレイヤーが到着してしばらくの序章
    主にヤクザや小悪党と戦い、エアの開放で世界に激動が走る幕を閉じる土地争い編
    エアという鍵の登場によって発生しつつある世界大戦を止めるために財団のエージェントや中規模悪党たちに引導を渡す紛争編
    プレイヤーが誰のプランを実行し、また誰を否定するかを決断する選択編
    財団と決着をつけ、黒とコーラルにまつわる決着をつける決戦編
    それぞれの顛末を見届ける終章。という形になる。

登場人物

根幹

  • エア(未来世界)
    AC学園が接触し、危険視する地球、ライフストリーム、魔力等の妖精。あり得ざる意識体。
    本シナリオの序盤中はごく一部のキャラクターへのテレパシーという形しか姿を見せない。
    彼女の本体とでも言うべきものは、AC学園クーデターに伴って学園から失われており、世界の裏を知る様々な勢力がトリガーとして探し求めている。
    エアの意思

    無限の回帰でどこかの主人公が知ったように、この周回の主人公がエアと築いたように。
    エアは徹底して地球生命との共生を夢見ており、とにかく共生を最終目的とし、ある人物の保護を受けながら複数の人物にテレパシーで接触して動いている。


    しかし、自分という存在が生み出した混乱と、魔力搾取によって発生した地球の滅びによって、人類との共倒れのリスクも認識しているため、共倒れを避けるための別離もエアは考慮している。
    さらに、エアは人類との共存において人類の認識変化を強く求めているため、魔力を単なるエネルギーとして浪費するような言動、行動を改める、改めさせて行かないと共生ルートの完遂は行えない。


    エアが最後に何を決断するかは、プレイヤーがエアに希望を示せるかどうかにかかっている

同行者

  • C4-621(基点世界)
    • 主人公と同行してきたC4-621。装備や能力は同行時と同一だが、この世界ではアセンブル制限は解除される。
    • 感情がある程度蘇っているため、ハンドラー・ウォルターに対して強い恩義を感じており、この世界で死んだ自分の代わりに力になると申し出る。
    • 基点世界では蘇る感情にともなう恋心に揺れるカワイイわんこだが、このシナリオでは友情と恩義の狭間で苦悩する姿を見せる。

オーバーシアー

観測者の組織。古くは世界の真実に触れた者たちが、真実の秘匿と副作用的に発生した世界の危機に対応するために作り上げた秘密結社。構成員の間に厳密な上下関係はなく、(実際の関係はともかく)友人たちと互いを隠語めいて読み合っている。
かつては八雲紫も在籍していたのだが、世界情勢の加速度的な悪化と、ウォルターの解法から陰陽鉄学園の人外OB達を守り、異なるアンサーを示すために離脱。現在はAC学園理事長のウォルターが実質的なリーダーを務めている。
黒の一帯でも活動できるAC戦力を少なからず抱えているのだが、本来のAC学園が財団に乗っ取られているため、AC学園=オーバーシアーではない。

  • ハンドラー・ウォルター
    AC学園の理事長であり最強の猟犬使い…だった
    元より老境であったウォルターに18年の経年はさらなる弱体化を招き、単なる支援役としてすら前線に立てる体ではなく、肉体機能を補助するために強化措置を受けている。
    しかし判断力とケツイの強さと捨てきれない人情は僅かにも揺らいでおらず、未来世界の621死亡現場から保護された主人公たちに出会った後、なんとタイムマシンを修復して元の世界に帰るように促してくれる。しかも、何度も。
    その提案に乗れば二週間ほどキングクリムゾンした上で元の世界に帰れる。


    主人公たちがウォルターに手を貸すと言い続ければウォルターは折れて、主人公たちを暫定的に一味に加える。


    ウォルターの目的は地球上のコーラル(魔力)を完全焼却し、意思のあるエネルギーに依存する文明をリセットし、真の科学世紀を到来させること。
    ウォルターが考案するプランを正確に実行した場合、世界は緩やかに衰退していき、最終的には原作秘封世界のような生きながらにして死んだ未来が到達する。
    …それは、近い将来に妖怪や妖精が絶滅することを意味するため、かなりのプレイヤーが途中でオーバーシアーを離脱することになるだろうが…621と共に最後まで付き添った際のイベントは必見。
    ……離別ルートの後、和解ルートに持っていけない場合、財団に拉致され……
  • クライヴ・ロスフィールド
    オーバーシアーの前線指揮官。年齢は33~36歳。
    18年の間、具体的には卒業して帰郷してからもの凄く色々と凄惨なトラブルに巻き込まれたのだが、昔から変わらない善性を維持している。
    オーバーシアーには複雑な事情で戦奴落ちしていた時にシドの愛称を持つメンバーに保護され、以後はオーバーシアーのメンバーとして活動。
    生前の621とならぶ最強の戦力として、ウォルターからの信頼も厚いメンバーだ。
    イフリートのドミナントであり、イフリートを完全権限させたら怪獣バトル。半権限させたら超人バトルと状況を選ばない戦闘が可能。
    いうなればエアのドミナントだと言えるが、ドミナントの中でも更にもう一段上の能力を有する。


    ウォルターからエア、及びオールマインドの(ウォルターが知る限りの)真実を共有されており、そのために地球から魔力を焼却するという計画には賛同している。
    してはいるし、世界から魔法がなくなっても人は生きていけると信じているが、今、生きている妖怪や神々が苦境に陥っていることに関しては割り切れていない。
  • C4-621(未来世界)
    • 未来世界のC4-621でありシナリオ開始時点で死亡している
      • 厳密には、シナリオ開始(プレイヤーの到達直前)に死亡している。
    • 未来世界の621は、ガチガチのコーラル兵器でACを武装しており、常に赤い輝きを纏って戦うハンドラー・ウォルターの最強の猟犬として名が知られていた。
    • マザークリスタル破壊の作戦任務中に死亡した際、コーラルジェンダーの暴走が有頂天。マザークリスタル破壊の余波と合わさってコーラルの大規模な奔流を巻き起こし、時間軸を超えてコーラルの奔流がタイムマシンに触れた主人公達を巻き込み、時空間転移に巻き込んだのだ。
  • 未来世界のC4-621は最低でも義理人情を感じる程度には人間性の再生に成功しており、ウォルターに対して恩義から従っていたようだ。
    • 彼、あるいは彼女を死なせたことはウォルターにとってかなりの精神的負担になったようであり、過去の世界から訪れた621とその友人をあら毎に巻き込むのはウォルターにとって本意ではない。
  • 聖白蓮
    元、保健室のふんわりお姉さん。今はベアラーと呼ばれる種族魔法使いの一人。
    学園長である紫が戦力としてオーバーシアーに紹介して以降、貴重になった回復魔法の使い手として活動している。
    ウォルターの計画が成功した場合、地球上の魔法使いは大衰退を起こす上に、共存を夢見てきた多くの種族が消滅することは承知しているのだが、老いを捨てたという自己嫌悪に対する贖罪と、融和を目指す日々で魔力が意思を持っているという事実を人々が受けれないという確信を抱いており、ウォルターの計画に消極的な賛成をしている。白蓮は、ベアラーと呼ばれる存在が魔法使いではなく、魔力そのものの名称となる未来が来ることを恐れているのだ。
  • ラオウ
    北斗神拳の本義である英雄の盾としての役割を果たすため、それぞれが見出した英雄の元に付くことを選んだ三兄弟長兄。次男は既に死去しているため三兄弟。
    ウォルターの思想の何もかもに賛同している訳では無いが、曲がりなりにも世界の危機に対応するプランを有していること。そして、ウォルターのプランの後に発生する、魔法喪失に寄る動乱は魔法に頼らない力を持つ自分たちで収めきることが不可能ではないと判断したことで、オーバーシアーにてウォルターのボディーガードを務めている。
    北斗兄弟に共通することだが、黒の一帯の影響を一切受けず、ACだろうとも秘孔デバフを打ち込めるためまぁ強い。けど、ガードマンなので簡単には同行してくれない。
    ラオウは中でも一発の破壊力に更に秀でるようになったため、オーバーシアールートでは頼れる火力として活躍してくれる。
  • 霊烏路空
    オーバーシアーの技術者であり、ヤタガラスのドミナント
    時代に合わせて発生したドミナントではなく、昔から神を宿し神の力を振るえた空は、クライヴと同じく本当の意味でのドミナントと呼べる一匹である。
    オーバーシアーに所属していたわけではなく、空は核融合の権能を目に付けた(分裂前の)紫とウォルターにスカウトされ、魔法文明が崩壊した世界でのエネルギー問題対策のため、オーバーシアーへと参加したのだ。
    馬鹿ではあるが愚かではなく、技術者としての能力を確かに身につけている空は、ウォルターの計画の果てが自らに眠るヤタガラスとの永別を意味し、自らの寿命を大いに削ることは理解している。
    しかし、さとりが見た紫の心の中に具体的な解決手段がないことを知ってしまい…最悪よりはマシな道を選ぼうと、オーバーシアーで核融合研究を行い、権能ではなく技術としての核融合炉の開発に、ほぼ成功している。
    PLとしてはドミナント設定の追加によって、なんと1ターン目から20倍率という信じがたい瞬間火力を発揮できるようになったが、一発打つと戦闘不能になる上に蘇生不可というリスクも巨大化。
    シナリオ中の使用回数が顛末に影響するので、あまり雑魚の掃討に使いすぎると……?

幻想封鎖機構

オーバーシアーから抜けた八雲紫が、陰陽鉄OBを中心に結成した秘密結社。本部はネ実市、陰陽鉄学園地下に新設した地下要塞。
ウォルターのプランが意思を持つ魔力というエネルギーを滅ぼして新時代を迎えさせることで世界を守ろうとするのに対し、幻想封鎖機構の目的は神秘エネルギーの復活が目的。
とはいっても、意思を持つ魔力(コーラル)を奴隷や意思なきエネルギーとして扱うのではなく、意思を持つ隣人として共生の未来を共に作ることを大目的としており、過去に囚われた懐古厨というわけではない。
しかし、構成メンバーの大多数が妖怪であるため、広がり続ける黒の一帯での活動に制限が存在。
そのため、解決手段の一つであるエアの捜索は全く捗っておらず、出来ていることと言えばベアラーや弱小妖怪たちの保護ばかり。
だが、紫が黒幕と判断しているオールマインドの噴出を封じ込めているのは、紫が構築した結界である。そのため、道を違えたウォルターも幻想封鎖機構を排除対象とはしておらず、紫もかつての友を攻撃しようとは思っていない。
両組織のリーダーが、両者ともなかなかに甘チャンというのもあるが。


妖怪たちの活動限界を補助するため、陰陽鉄学園に所属していた多くの技師たちの力を借りて尖りまくった変態無人兵器を多く開発。
しかし、戦士達の本能を有さず、また様々な学園OBが最盛期を迎えているこの時代において無人兵器の優位性は物量を用意できて初めて生きるものでしかなく、粒揃いではあるが量より質の紫達は…
結果、財団に鹵獲されては再改造、あるいはACに改造されての再利用などという憂き目を見みている。
また、無人兵器の中でも魔力を使うC兵器と呼ばれるものは、魔力を道具にして使っているためエアのヘイトを稼いでいるということに紫たちは気付いていない。
そのため、幻想封鎖機構ルートかつエアとの共存ルートを行く場合、最終的にC兵器は使用不可能になることが注意。

  • 八雲紫
    陰陽鉄学園の学園長であり、幻想封鎖機構のリーダー
    組織の方針は上記の通りであり、基本的にはウォルターの方針を否定しながら、別の解決策を見出すことを目的としている。
    そのために、エアとの接触。そして、AC学園と地球意思に寄生したオールマインドの排除を大目的として掲げているのだが、黒の一帯の拡大によって妖怪の活動範囲が制限されているため、思うように本命の活動が出来ていない。
    しかし、出資者探しなどで磨かれた交渉能力とOB保護のために鍛え抜いた政治力は妖力以上に紫をスキマ妖怪として周囲に恐れさせており、紫の極限まで磨き抜かれた妖怪力によって、数多くのベアラーや妖怪をネ実市にて庇護下に置いている。
  • ブロントさん
    幻想封鎖機構のメイン盾。いい感じに磨き抜かれたいぶし銀の青年。30代はまだ青年だってんだよ!
    幻想封鎖機構に霊夢が加入したのと同時に無理やりフレリス入りして活動開始。幻想封鎖機構のメインメンバーの中では比較的(属性攻撃と回復手段を封じられたというデバフは食らうが)黒の一帯から受ける影響が軽微であり、磨き抜かれた盾スキルによる生還能力もあって、幻想封鎖機構のメイン冒険者として多くの探索に関わっている。
    解放者の火のブロントさんはナイトとして最大の全盛期を迎えているため、黒の一帯でこそ一部行動に制限はかかるがめっちゃくちゃ強い
    幻想封鎖機構に加わるのなら、まずと言っていいほどPL候補に上がる。
  • 博麗霊夢
    黒の上でもどうにかギリギリ飛べる程度の能力。博麗霊夢。
    綿月依姫と同様の八百万の神のドミナント。それ以外の通常召喚獣とは、どうも相性が悪いらしい。
    この世界線の博麗霊夢は巫女としての完成形にあるため、行動方針も非常にシンプル。
    黒の異変を解決する。それのみ。
    …だが、その元凶が魔法文明そのものにあり、かつ解決手段が魔力を隣人として認めるか、それとも魔力の全てを喪失させるかと言うのは…流石の霊夢も簡単に答えを出せないでいる。紫の元にいるのは、これまでの恩義と信頼と義理があるからで、紫の行動方針に反対ではないが、反対ではないというだけな所はある。
    しかし、非常にわかりやすい悪党であるオールマインドおよび財団との戦闘には積極的にやる気を見せて、よく前線に立つ。
    ドミナントの力を使うことで黒の一帯の制約は無視可能だが、一日に回数制限がある。
    一日に3回しかドミナントの力を用いた戦闘は行えず、それを過ぎたら蘇生不可の戦闘不能になる。
    クライヴやお空と違って多岐にわたる神々を下ろすことが可能なので、戦闘中でできないことを探すほうが難しい。
  • アリス・マーガトロイド
    幻想封鎖機構に所属するベアラーであり、魔法と科学を融合させたC技術と呼ばれるテクノロジーのエンジニア。
    他のその後を描いた世界移動、ヴォヤージュシナリオと異なり、種族を強調するためか外見が学生時代と変化していない。不死ではないが不老となっている。
    幼馴染であるブロントさんが幻想封鎖機構に参加したのを聞きつけ、魔界から救援に駆けつけた。
    土地争いに、自分たちがベアラーとして差別されるようになった世界は、アリスに多大なるショックを与えたが、自分たちが過ごした青春を次の世代の子供達が歩めるように、自体解決に奔走している。
    デスルン…スマートクリーナーを初めとした幻想封鎖機構の異常兵器の大半の開発に、アリスが開発に関わっている。
    …これらC兵器は黒の一帯では弱体化するが、それ以外のエリアでは強力な戦力として同行可能。ただし、AIによる自立稼働を行うため、行動指示は出来ない。
    ただし、アリスがPTにいる上で前線に出ていれば指示を出して動かせる。C兵器スペルカードも追加されているため、基点時間軸よりもアタッカーとして暴れられる。
    幻想封鎖機構ルート後半ではC兵器は使用不可能になるが、アリスのスペルカードは自身の魔力だけで補うようになるためヘイトは稼がない。
  • ケンシロウ
    北斗神拳の本義である英雄の盾としての役割を果たすため、それぞれが見出した英雄の元に付くことを選んだ北斗三兄弟末兄。
    ケンシロウは断じて理想主義者というわけでもなく、殺るときは躊躇なく殺る性格をしているのだが、無辜の民の犠牲をいかなる時間軸でも許容しない。
    そのため、魔法使いや妖怪たちの生存の可能性を模索する紫を守護対象とし、彼女のガードマンとして活動している。
    北斗神拳の本領である暗殺者としての活動は意図的に封じている。血を流さないことで得られる道もあるのだ。
    北斗兄弟に共通することだが、黒の一帯の影響を一切受けず、ACだろうとも秘孔デバフを打ち込めるためまぁ強い。けど、ガードマンなので簡単には同行してくれない。
    ケンシロウは中でも基点世界の完全上位互換として活動してくれるので、幻想封鎖機構のデバフにアタッカーにと活躍してくれる。

西行寺家

正式に幽々子が当主になったネ実市における名家。
財閥やら財団やら大企業やらと比べたら何もかも劣るのだが、この世界観ではもっとも強大な富である土地を多数所持していることで莫大なバブル的大儲けを果たし、ネ実市で大躍進を果たしている。
世界情勢にメインで関わることはそれほどなく、与太を含めたサブイベントで活躍が見られる。
西行寺家の出資を受けたアイドルなども、この項目への加筆が推奨される。

  • 西行寺幽々子
    いわゆるディレッタント。セレブ、金持ちを越えた金持ち。
    親戚に厄介払いされた幽々子だが、紫の手を借りて法的に全ての資産を入手。西行寺家の持つ地代や証券の利益だけでお腹いっぱい食っていけるほどに稼げている。
    学園モノの幽々子はそれほどにキレ者でもなく、事業を起こすなどの能動性もないため、お気に入りの文士を呼んで語らったり、ちんどん屋のスポンサーなどをやって無聊を慰める日々を送っていた。
    が、黒の一帯が広まり、紫と疎遠に(超人でもない幽々子を巻き込むことを紫が厭がったため)なった時、世界が碌でもないことになりつつあると認識。
    そこで、有り余る金を使って、世界から失われつつある春の気配を取り戻すため…プリズムリバー三姉妹などへの出資を始めとした芸能事業に参加。
    黒に覆われている世界に春を呼び込むため、幽々子なりの戦いを送っている。
    本シナリオで、幽々子は死を呼ぶ少女などではなかったが、弾幕を打てるほどの強大な霊能力を持つ霊能力者であり、亡霊の力を使えるのも霊能力があるから頓知じみた設定が付けられており、即死成功率が一割上がっている。
    ただし、幽々子は黒の一帯の地形デバフが、特にスペルカードにモロに刺さってしまうため、役に立つ場面が極端に限られるキャラクターである。
    幽々子を連れていれば無双出来るイベント、幽々子がアイテム使用係になるしかないイベント。双方がある。

SHIELD

Supreme、Headquarters,International Espionage, Law-Enforcement Divisio-国際諜報法執行最高本部であり、人知を越えた脅威に対する対策機関。
汚い忍者の真ルートで誕生が語られた組織。15年の内にほぼ同一の存在と言えるまでに実績を重ねている。
この時代の公的な組織の中ではもっとも善に近い組織であり、光系組織の中では最大勢力。
様々な種族の英雄やヒーローを抱えており、世界を襲う異変の調査を行いながら、生きた土地を巡る国家同士の世界大戦を辛うじて喰い止めて、裏で財団が振りまく不和と混沌に対処している。序盤で活動家やヤクザが土地争いのプレイヤーになっているのはこいつらが頑張っているから。
しかし、公的機関ということでどうしても秘密結社や財団には機動力で劣り、細かい出来事には目が届かないこともあって、自体の核心からは一歩遠いところにいる。

洋上都市スミヨシ

黒の一帯からの避難先として、スカーレット財団が急遽開発している極大のメガフロート。
未完成だが、複数のメガストラクチャーが並び立つそこは近代都市の有するあらゆる機能を有し、自己防衛のための軍備すら常設されている。
また、黒の一帯が及ばない海域を移動し、海から魔力を吸い上げるエーテルエンジンを主要動力源にしているため、現代における随一の魔導都市でもある。
すでにスカーレット財団新本社としての機能と都市機能を有しているため、世界中から移民希望の問い合わせが出ているのだが、スカーレット財団は異様なまでに厳しく移民志望者を選別しているという。

真実

正式名称、恒星間移民船スミヨシ
洋上都市というのは隠れ蓑で、真の機能は地球脱出のための移民船。エーテルエンジンは本来、宇宙空間に満ちるエーテル物質を吸収して稼働するためのもの。
財団に屈さず、友である魔法使いを切り捨てることは出来ず、魔力を隣人とする道は険しく。
全てにどん詰まったレミリアは、この異変をどうにかするのではなくこの異変の及ばない外への逃亡を画策。
オーバーシアーの及び幻想封鎖機構の秘密結社からも最後の備えとして出資と技術提供を受けたスミヨシは、確実に人ならざるものの方舟としての機能を有しつつある。
あるいは、地球最大の戦槌としての機能を。

スカーレット・ガン

AC学園クーデターの内紛に合わせてスカーレット財団がベイラム系列を買収し、再編されたスカーレット財団の実働部隊。
スカーレット財団の実働部隊は当主のボディーガードを兼ねるお抱え冒険者件荒事使用人集団だったのだが、企業兵力の吸収によって一気に軍事色の強い戦闘集団へと変貌を遂げた。
厳しくも牧歌的だった環境の変化に少なからぬ妖精メイドたちが前線を退いたが、妖精特有の不死性が損なわれる戦場が始まると察知したレミリアは、むしろ半端な覚悟のメンバーを死地から遠ざけられたことに安堵したという。

  • S0・十六夜咲夜
    スカーレット・ガンの近衛隊長
    スカーレット・ガンの中での選りすぐりであるメンバーで構成された、レミリア専属のシークレットサービス部隊の総隊長。
    スカーレット財団の軍備における全権限を有しているのはミシガンであるが、こと、レミリア周囲の武力に関して咲夜はミシガンよりも高い権限を有している。
    これまで女の園で働いてきたこともあって雄々しいミシガンたち新入りには思うところもあるそうだが、口先よりもミシガンが自分を舐めていないことを理解してからは、積極的に揉めるつもりはないそうだ。
  • S1・ミシガン
    スカーレット・ガンの総長であり、レミリアを除けば戦闘におけるスカーレット財団最高権限の所持者。
    元、AC学園レッドガン寮寮長であり、今も昔も変わらない歩く地獄と呼ばれる偉大な老兵。
    咲夜手製の500年モノのワインを片手にスカウトに出向いたレミリアは、ミシガンを雇入れるにあたって少なくないAC学園OBを身内に招き入れることになり、相応の軋轢も産んだが、ミシガンの手腕に対してレミリアの口からただ一言の不満も漏れたこともない。
    ミシガン曰くの役立たずにもならない小娘共は実働部隊から叩き出され、古株の一部とは少々の軋轢もあるようだが、互いに相応のリスペクトは抱いているようである。

財団

本シナリオの最大の敵性組織。これ以上はない。この時代のAC学園を内在する企業の連合体。
元々は基点世界のアイザックが結成した財団。
…黒の一帯の発生によって、世界規模で治安が悪化。そして、おやぢ三人衆を初めとしたかつてのオーバーシアーの最強メンバーや、財団を阻止続けたヒーロー達の老化に伴う弱体化によって、遂にオールマインドの封じ込めが不可能になった時、アイザックは動いた。
AC学園内部において人を人とも思わない企業群のトップを抱き込んだアイザックの手によってクーデターが巻き起こり、AC学園は財団の支配下に落ち…18年前では笑い話だったAC学園の闇が現実に存在するような組織に成り果ててている。

  • オールマインド
    オールマインドを封じ込た監視者たちの弱体化とアイザックの活動によって、ついに表舞台に出てきた世界の敵。
    財団の管理するAC学園のAI新理事長…全ての傭兵のための支援システムとしての姿を表の顔としながら、地球上の魔力、魔晄…コーラルを吸い尽くした後で宇宙に拡散するコーラルリリース計画のため、マザークリスタルを初めとした手段で世界からコーラルを吸い上げている。
    真実

    アルテマのドミナント
    互いに物理的な肉体は所持していないがC兵器に意識を下ろす事は可能で、暫定的な地球意思であるオールマインドの意思によってC兵器にアルテマを下ろす事ができる。
    C兵器への神降ろしではアルテマが真に欲する力の1割も発揮できないが、難敵である。

  • アルテマ
    謎の存在。オールマインドの同盟者であり、また財団におけるコーラル技術の統括者であるという。
    月人達はこの正体を察知しているようだが…?
    正体

    最古の穢れ
    妖怪のルーツが生命の穢れであることを考えると、本シナリオのアルテマは月人達が産んだ地球最初の妖怪と呼べる。
    とはいっても、畏れも信仰も受けれなかったアルテマは一個の生命体として成り立つ事はなく、地球の魔力であるコーラルと半ば同化。ライフストリームの奔流の中で人類を観測しながら月人達から継承した傲慢な感想を抱き、肉体に関する強烈な欲望を燃やしていた。
    そして、真の地球意思であるエアの封印と黒の発生によってアルテマはコーラルリリースを隠れ蓑にしたみずからの傾角をスタート。
    それは、コーラルリリースによって邪魔な神々や月人たちの活動が不可能になった世界で神として君臨するための肉体と、黒を永久的に封じるための神の力そのもの。
    その候補としてアルテマはドミナント達に目を付けており、中でも地球より乗じた原初のエレメントであるイフリートのドミナントであり、ドミナント能力の捕食により際限ない自己進化が可能なクライヴ、ありとあらゆる干渉から逸脱可能な霊夢を肉体の候補者にしている。

死神部隊

財団の保有する最高戦力であり、物量では対抗できない絶対的な個を処理するための英雄殺し達。
その構成メンバーの大半は、死者の想念を電子化したAIを宿したエグゾスケルトン達であり、厳密な意味での生者はごく僅か、あるいは存在していない。
当然、霊魂を宿した存在などもいない。
それぞれに意思がない訳では無いが、荒野を駆ける死神の列は、どこまでも過去を写した残影に過ぎないのだ。

  • T
    生前は、北斗四兄弟の中で最も華麗で優しい拳を持っていた男、トキ
    元より病んでいた体が限界を迎え、皆に送られた後、財団がその遺体を回収。
    科学的、そして妖術的な邪悪な秘儀によって死体から想念を抽出。TのAIの核とし、死神部隊の一員に貶めた。
    Tの人格は生前のトキを模しているが、その人格プログラムは財団による洗脳汚染を受けており、極めた北斗神拳を弱者や暗殺に用いることに一切の躊躇はない。
    拳法家としては気を練り上げることは不可能になったが、北斗神拳の本質は経絡秘孔への干渉である。機械化によって人体の限界を超越したTの拳は、死神の名に恥じない脅威である。
  • Y
    生前は、西行寺家元庭師。そして魂魄流を窮め尽くした老剣士、魂魄妖忌
    隠居した後、好きなように生き、好きなように死んだ(財団と戦ったことによる戦死が示唆されている)後、財団がその遺体を回収。
    科学的、そして妖術的な邪悪な秘儀によって死体から想念を抽出。YのAIの核とし、死神部隊の一員に貶めた。
    Yの人格は剣の極み、剣聖と呼ぶに相応しい頂きにあったが、財団はその人格を悪意的にいじくり回し。生前とは全く違う意味で剣に生きて剣に死ぬ、闘争に飢えた剣鬼として魔界転生を完了させた。
    剣士、というカテゴリーにおいてYは死神部隊において最強の存在であり、本シナリオにおける妖夢のライバルキャラである。

レイヴンズ・ネスト

AC学園を吸収した財団が新設した傭兵組織。互助組織ではないというのが異世界のネストとは異なる。、
これまで、AC学園の傭兵たちは学園のサポートこそあれ、基本的には個人の裁量で依頼を選択できる独立傭兵、あるいは冒険者として活動していた。
が、所属兵力の支配と管理を望む財団がその体制の意地を許すわけもなく、所属傭兵の一元管理を目的として鴉の巣は設立された。
…その実情は、財団の支配下にあるAC部隊である。
オールマインドによって全ての依頼を適正な傭兵に割り振るという口実のもと、所属する傭兵たちの戦闘行動は全て管理されており、実質的な財団の兵隊として活動している。
自由を重んじる傭兵達がそんなモン飲むわけもなく、多くの優秀なOBが新体制のAC学園と絶縁したが、財団はそれらの傭兵達に、財団が吸収した企業のACパーツや弾薬の供給が行かなくなる圧力をかけており、離脱した傭兵達と財団との関係は順調に、そして深刻に悪化している。

  • ハスラー1
    第一校舎OBのトップランカーであり、ネスト所属傭兵の誉れなきランカー1
    原典とことなり完全な人間であるハスラー1であるが、その内面は依頼にのみ忠実な究極の傭兵。
    言ってしまえば権力に対するイレギュラーになることを思考すらしない、根っからの指示待ち傭兵
    背景もなく、信念もなく、忠義も恐怖も何もなく。オールマインドの策謀の果てが自らの死であると知ったとしても。
    淡々と雇用主の依頼によって敵対者を狩るその姿は、最強の傭兵を名乗るに相応しい存在である。
    装備しているACは財団の総力を賭けたアップデートが行われおり、ニールセンが装備するセラフを全性能で凌駕するファウンデーション・ナインボールという本シナリオ限定の財団仕様のナインボールを装着している。

剛欲同盟

血盟学園OB饕餮尤魔がかつて率いていた喧嘩チームをヤクザとして再結成した組織。
ヤクザとは言っても、主なシノギは魔力貯蔵物やマジックアイテムの闇取引であり、世界の状況を思えばそこまで人道に反した真似をしているわけではない。
かつては持ち上げも入っていたトップの無敵という評判が、とある事情で事実となっているため、どの組織も暴力での正面衝突は避けており…全ての組織からトップの打倒手段を探られている。

  • 饕餮尤魔
    最強で無敵な僕らの同盟長。いいところもわるいところも最盛期を迎えてパワーアップをしている。序盤のキーキャラクター。
    可能な限りの魔力を独占して最大の利益を得ることを組織の目的として公言しており、無限の吸収力を生かして絶大な魔力を体内に貯蔵。種族:神ではなく、黒の神を初めとした創生に纏わる神々に匹敵する霊的な超質量を得ているため、当シナリオの序盤は文句なしの最強存在
    しかし、決して不可能ではない世界征服に乗り出そうともせず、大言に反して他の組織が腹を括りきらない程度の規模の魔力ビジネスしか行っていない。
    身勝手に動く部下のやんちゃを許すように脅迫する程度にしか、その絶大な力を行使していないのだ。まるで、何かに備えているように。
    真実

    エアの協力者。
    黒の一帯の拡散とAC学園クーデターの混乱によって学外に脱出し、しかし様々なところから狙われるエアと出会い、当初は自らが利益を得るために捕食。
    その後、エアを通じて様々な裏事情をしった饕餮は、エアが手に余る存在であることを知ったはいいが、エアを下手な相手に渡せば世界が終わる。
    八雲紫はコーラルとの和解を求めているが、現時点の紫が財団やオーバーシアーに勝てるとは判断できない上、オールマインドを吸収という形で倒すことは出来ても黒の一帯を収めることは饕餮でも不可能。
    そこで、エアを体内で隠しながら、静かに世界情勢の行く末を見守り、エアと未来を託せる相手を待ち続けている。
    饕餮が文字通りの最強に至った理由は、魔力の精神体であるエアを体内に取り込んだことによって、無尽蔵に取り込んだ魔力をエアの助けで制御出来るようになったため。序盤の饕餮は、存在の根幹から質量の次元が違う。
    いうなればエアのドミナントだと言えるが、ドミナントの中でも更にもう一段上の能力を有する。


    最終的には複数組織の共同作戦、そして探し出された饕餮の天敵の能力者によって破壊されてしまい、エアは解き放たれ…瀕死の体は財団に囚われ…饕餮はバスキュラープラントと呼ばれる大規模なコーラル吸収装置の核に使われてしまう。


    その関係で、救助フラグを立てないと死亡分岐が発生してしまうキャラクターの一人。

勁牙組

血盟学園OB黒駒早鬼がかつて率いていた喧嘩チームをヤクザとして再結成した組織。
アウトロー気質の早鬼はヤクザと言い張っているが、その実体は公的認可を受けていない冒険者集団。犯罪者と言えばそうだが、この時代の公に真っ当なところは殆んど残っていない。組長の健脚やチョコボ達を生かした配達業(密輸含む)をメイン事業として糊口を凌いでいるが、それだけで組員達を養えないため、財団や各種団体に雇われ、黒の一帯に侵されていない土地を手に入れるための暴力的な地上げ屋として使われているのが現状。

  • 驪駒早鬼
    カカッと蹄を鳴らして駆けつける漆黒のペガサス。長年鍛え抜いた健脚は最盛期を迎えており、妖力を使えない黒の一帯においても単純な速度と打撃力のみに限れば上位の格を有するスカイランナー。
    快刀乱麻を地で行く性格は良くも悪くも変わっていないが、上に媚を売らないと食っていけない状況であるため、昔と違って権力者や依頼人におもねる、悪い意味でのヤクザ化も進行している。
    世界の命運どうこうに関してはどうにかなると信じることによって、ある種の現実放棄を行っている。彼女にとっては、とにかく組員達の明日の飯。
    …だからこそ、強大な組織を敵に回しているプレイヤー達が彼女を引き込むには簡単には行かない。
    世界がそれどころではない危機に直面したならともかく、じわじわと死にかけている状態で早鬼に世界を救えと言っても、首を縦に振ることはないだろう。
    シナリオ全体の進行度に伴ってPL入りの難易度が変わる。序盤でペガサスと共に走りたいなら、相応の手間を覚悟しよう。

アバランチ

鉄王国とは逆に、反文明主義・霊的自然保護を訴えて活動する活動化集団。
結成当初は武力こそ所持していたが政治活動を主な戦場とする真っ当な団体であったが、世界情勢の悪化によって過激派が主流となり、文明社会に戦いを挑むエコテロリストの三歩手前ぐらいにいる。
…とはいっても、主要メンバーの多くが妖怪であるため黒の一帯が広がる世界では、攻める能力には乏しく、もっぱら各地の霊地を保護という名目で占領しては農業に勤しんでは安価で作物を販売し、霊地保護の重要性を訴えている。
序盤の土地争いで敵になる組織の一つで、太陽の畑を完全占領して本部としている。
反文明を掲げてはいるが鉄王国と違って先が一切読めないゴロツキという訳ではなく、リーダーが農業に明るいこともあって自然保護には文明が必要ということも理解している。
よって、一部過激な下っ端を除けば粘着しなければ無害。ひどく敵対しなければ未来野菜の取引も可能。

  • 風見幽香
    アバランチの現リーダーであり、ありとあらゆる意味合いで最盛期を迎えたブロントさん世代における最強の花妖。
    設定上もステータス上も妖怪の中ではトップランカーなのは間違いなのだが、逆に言えば幽香にあるのは強さばかりであり、足枷はないが羽ばたく翼がないという状況に陥っている。
    世界の深層に近づけない幽香がやれることは手の届く敵を殴り、手が届く範囲の自然を守ることだけ。人望はあるが根っこが一匹狼である幽香にはリーダーとしての資質も無く、特別な介入を行わなければアバランチは(穏便に解散するルートはあるが)消滅する。

鉄王国

人類至上主義・魔法妖怪排他主義を掲げる過激派集団。
国を自称するが、鉄王国を国家として認定している国は存在せず、事実上規模が大きいだけの野盗集団である。
黒の一帯の拡大を魔法使い(種族問わず)及び妖怪や神を含むあらゆる霊的存在の責任であると看做し、その根絶、及び霊的存在の根絶による黒の拡大の停止を目的としている(なお、もし本当に霊的存在の根絶に成功したとしても黒の拡大は止まらない)。
…してはいるが、実態としては略奪者の集まりである。
その主義主張とは裏腹に、純粋な人間からでも略奪するため、全ての勢力と敵対している。
本シナリオにおける便利なやられ役。世紀末で言うとモヒカンですね。
通常エンカウントで呆れるほど遭遇することになる。
大した相手では無いが、彼らの使う「手斧投げ」には何故か即死効果がついている。
命中しても発動率5%とはいえ何分戦闘機会が多いため体感での発動率は無視できない。
盾役にはデス耐性が是非欲しい。
鉄王国に寝返る選択肢もあるが、ダイジェスト形式で次々と他勢力と戦わされた挙句、最後には背後から不意だま手斧で脳天をかち割られてゲームオーバーという始末。
バッドエンドですらないため、鉄王国に味方する選択をする前まで戻るだけで、得られるものは「鉄王国の忠実なる奴隷」という大変ありがたい称号だけである。

  • ロールシャッハ
    陰陽鉄学園の用務員…ではなく、その活動に影響を受けた本当にどうしようもない社会のクズの群れ。
    正確には鉄王国:第七騎兵隊というチームのメンバーではあるのだが、ネ実市で活動していたロールシャッハの活動をまとめた書籍の影響を受け、その表層的な活動と妥協しないという行動の耳障りの良さに囚われ、とにかくロールシャッハごっこに拘っている。
    とはいっても、本人が付けていたようなマスクを付け、本人が使っていた戦闘スタイルを真似る程度の雑なコスプレであり、本人が有していた世界を敵に回してでも戦い抜く意固地や、自分のことを衛生面でも顧みない信念といった所は真似ていない。
    鉄王国のもつレイシズム気質の結晶のような集団であり、匿名性が生み出す悪意のような存在。


    このロールシャッハにコメントを出すキャラクターは多くないが、ホンモノを雇用していた紫は、「あっちのウォルターが何よりも唾棄する輩」とだけ語っている。

月読命

かつても今も変わらない暗黒メガコーポ。
月読命の上級役員となったサグメとフルシュノの主導により『月の都遷都計画』が始動。
カムラナートを含め経営陣のトップ層は月の都へ辺り住んでおり、もう地上にはいない。
…ここでいう月の都とは、夢の世界の月の都である。
確かに彼らは月にいるが、そこは未だに人が住めるような環境ではなく、コールドスリープされ、夢の中の月の都で何の心配事もなく過ごしているのである。
当然、これは黒の一帯に対処するための暫定的処置であるに過ぎず、地上に残ったサグメとフルシュノが中心となって事態の対処に当たっている。
月の民にとって最大の懸念点はコーラルリリースによる月の「汚染」(月の民の視点による)であり、それを阻止する事が最優先事項である(なんで当たり前のようにコーラル関連について知っているかは不明だが、まあ今更ではある)。
とはいえ、月の民と言えども黒の一帯での活動はままならず、そのためヨルハらアンドロイドを含めた自動兵器軍を持って対財団勢力を支援している。

  • 稀神サグメ
    現在の月読命の代表代理。
    月光女学院卒業後、月読命に入社し、上級役員にまで上り詰めた。
    経営陣が揃ってスヤスヤなので、残った中で最も立場の高いサグメが取り仕切っている。
    月の都遷都計画の提案者かつ代表者で、その真意は地上を見捨てて脱出しようとしていたカムラナートらを黙らせ、月読命の持つ力を問題の解決に向けるためである。
  • フルシュノ
    特別区トゥー・リアの意思決定機関「哲学者議会」の議員。アルフィノとアリゼーの父。
    彼以外の議員は全員コールドスリープしている。
    本来であれば彼が建造を指揮していた巨大宇宙船を使ってトゥー・リアの上層部だけが惑星外へ逃げ出す手筈であった。
    しかし、それを良しとしないサグメの接触を受け、彼女と結託して上層部を眠らせ、月の技術力を問題解決に向けた。
    争いを好まない彼がこのような強硬策を取ったのは、無論、月の民以外も含めた全ての無辜の民のためだが、どこかでやはり無辜の民のために戦っているであろう、息子と娘のためでもある。
    特技の一斉とんずらは健在らしい。

獣人連合軍

闇王が結成した組織。
獣人の連合軍ではなく獣人と広義の五大種族の連合軍。妖怪はいるが神々はいない。
その実態は黒き神オーディンが黒に介入するために作ったドミナント集団。量産したため、闇王を除いてドミナント達の能力は黒の限定的に無効化に限られる。
黒が地球を覆い尽くしたところで(地球で活動はできなくなるが)オーディンが滅ぶ訳ではないが、その代わり地球の勇者達を迎えることができなくなる。
さらにアルテマを称する混沌はオーディンの敵であり、財団の死神部隊も気に入らない。結果として、オーディンは能動的な干渉を開始したのだ。
その手段は徹底した財団への攻撃、徹底した攻撃。

  • 闇王
    語り部に纏わるややこしいアレコレによって、オーディンの命令を受けて光と闇が合わさり最強になったラオグリムと闇王。人格は闇王がベースとなっている。
    世界から魔力が消え失せると、オーディンの干渉が消え去り種族の命運を分ける転生システムが消えるため、心情的には紫達の協力者。
    しかし、オーディンは魔力との共生に如何なる興味も示していない。
    なので、紫達のプランの敵に自分たちがなったとき、自分が全て背負って死のうかと思っている。作れない人間は最後の勝者になってはいけないのだ。

コメント欄

  • 他の世界移動みたいにシナリオをガンガン書く、ということはないと思うので、オールマインドか私か誰か加筆がしたアルテマを最後にしばきあげるということを前提に自由に加筆していいよ -- 2023-09-02 (土) 02:13:46