別名「影の世界」。PT(パーソナルトルーパー)とMS(モビルスーツ)が発達した世界。
シャドウミラーの出身世界。
多くの鏡像世界の中でも最も原初世界に近しく、原初世界の平行世界でもある。
DC(ディバインクルセイダーズ)が誕生しなかった世界。
地球連邦政府
シャドウミラーの古巣で第一世界の支配者。第一世界で起きた前大戦において最大の力を保ったまま勝利した地球連邦政府は第一世界ではプラントと呼ばれるコロニー国家の自治権を完全に剥奪したり火星を完全に支配下においたりと何もかもを制圧している。
とはいっても、前大戦のさなかで経済的フィクサーが根こそぎザフトの手によって壊滅し、腐敗していた制度は一部異常者の暴挙で強引に崩壊してしまったので、融和が出来る状況ではなく制圧以外に安定化の手段が存在しなかったのも確かだ。
それでも政情は安定して治安も地球圏やプラントも含めて平和な状態が維持できており、圧倒的軍事力による平和が実現している世界であると言えるだろう。
別世界に関してはモンロー主義を貫いており、来る者拒んで去る者追わずとある意味無責任なスタンスを維持している。
…と、言うのは表向きの話。
連邦政府のトップは極秘裏に原初世界に接触し、秘密裏に機体データや機体そのものを提供し、自分たちの世界から逃げ出した敗北者集団を抹殺するため、シャドウミラー壊滅の援助を行っている。
- 神綺・マーガトロイド
第一世界の神綺で地球連邦の大統領…そして、連邦成立前はアメリカ合衆国大統領。その前歴は副大統領。その前は元大統領の上院議員。
原初世界のアリスの母親と同一存在であり、かつアリス相手にクーデターを起こした副大統領と同一人物。
第一世界でも神綺は娘にクーデターを起こしたが、第一世界では完全勝利して娘を殺害、アメリカを支配した上で地球連邦政府に加盟し、アメリカの国力を背景に連邦そのものを牛耳り王の如く君臨。前大戦で全てのトラブルを力尽くで排除した今、神綺の玉座は万全な状態となった。
つまり、前作で背景として語られたアメリカで起きたクーデターが親子同士のぶつかり合いであり、その動機がアメリカを地球連邦から独立した世界の警察であるべきとしたアリスと、地球連邦政府に参加して牛耳り巨大なアメリカにしようとした神綺の思想のぶつかり合いであったことが本作で語られる事になる。
なお原初世界と第一世界の相違点として、第一世界においては情け容赦ない殺し合いであったのに対し、原初世界では都市ひとつを更地に変え、舞台を宇宙に移しての壮大な殴り愛程度であり、命のやり取りまでは至っていないし、神綺も収監程度の罪状で済んでいる。それはそれで空恐ろしいが
当然神綺もパワードスーツ乗りであり、第一世界に侵攻してくる敵とは盛大な高笑いと共に重火器をぶっ放して戦う。 - 汚い忍者
第一世界の汚い忍者で大統領直属のエージェント、ストライダーズの一員。ガチで汚い忍者。
元はシャドウミラーに参加していたパイロットだったのだが、シャドウミラーに先が無い事を見きった汚い忍者はシャドウミラーの情報を片手に連邦に寝返って、そのままストライダーズの一員となる。
以降はシャドウミラー壊滅の特命を受けてクロスゲートを使って各世界に跳躍、シャドウミラーとかつてのライバル達に引導を渡すために謀略を巡らせたり第一世界から持ち込んだ機体を主人公陣営に渡したりする。 - ガーランド
地球連邦軍総司令官であり、前作に登場したガーランドの同一存在。階級は大将。
武人然とした態度の偉丈夫であり、総司令官という立場でありながら、前線に出ることもいとわない。
連邦軍武官組のトップではあるが、連邦軍の指揮系統のトップである総帥職は、大統領である神綺が兼任しているため、ガーランドの権限は一段劣る。
モビルドールなどの無人機や、無差別攻撃作戦などの不人道的な作戦に否定的など、第一世界の人物としては珍しく高潔な人格者のように見えるが、その本性は強弱問わず自身の手で敵を葬りたいと望む、根っからのウォーモンガー。
血が流れなければ戦ではないという信条を掲げており、前述の無人機や無差別攻撃に否定的なのも、自身が血を流す覚悟のない臆病者の手段という考えからによる否定に過ぎない。
連邦軍内に置ける立場はイマイチ弱いが、少なくとも地球連邦軍、ひいては総帥(大統領)に対する忠誠心は本物であり、自身の行いも(思想はともかく)地球圏の未来と平和を守るためのものであると思っているのも事実である。- ガンダム・グシオン・デスペラード・カオス
ガーランドの旗艦であるアレキサンドリア級重巡洋艦に搭載してあるガンダムタイプのモビルスーツで、ガーランドが搭乗する。
鉄華団を粛清した際に回収・接収したガンダムグシオンリベイクを、ガーランド専用に改修・強化したもの。
四本の腕を持ち、それぞれの腕に剣、槍、メイスに鎖付き鉄球を保有した、MSにしては異形の姿が特徴。
- ガンダム・グシオン・デスペラード・カオス
- マティウス
地球連邦軍参謀総長であり、前作に登場したパラメキア帝国皇帝マティウスの同一存在。階級は中将。
慇懃無礼で尊大な態度が目立つが、それ以上に有能な男であり、地球圏における反乱分子の数々を潰してきた実績を持つ。
連邦軍文官組のトップであり、マティウスの立案した作戦にガーランドが噛みつき、神綺によって可決されるまでが一種のテンプレと化している。
効率を重視する非情で冷酷な性格で、モビルドールの実戦投入や、コロニーへの化学兵器による粛清を主導するなど、目的のために手段は選ばない。
支配欲と上昇志向にあふれる野心家であり、地球連邦の大統領の座を狙っており、その座を得た暁には地球を自分を頂点とした帝国として編纂し、皇帝として君臨するという野心を秘めている。
モビルドールの普及や、反乱軍の残党退治なども、自身の功績として次期大統領の座を得るためでしかなく、地球圏の平和などは微塵も考えていない。
当然、現行の大統領である神綺に対しても、表向きは従ってこそいるものの忠誠心などは一切なく、スキあらば失脚を望んでいるほどである。 - レオン
連邦軍特殊鎮圧部隊SEED*1隊長。スコール・レオンハートの同一存在。
本名はスコールのままで変わっていないのだが、彼が偽名であるレオンと名乗るのには理由がある。
第一世界にもエアロゲイターの襲撃があったのだが、主にSEEDの活躍でこれを壊滅させており、レオンはその戦いのトップエースであった。
その腕を買われて、シャドウミラーの鎮圧作戦にも矢面に立たされ、スフィア搭載機を含む高性能機を多数保有するシャドウミラーを相手に追い詰めるまで戦い切った。
そのため、第一世界の連邦軍では生ける伝説として知られている。
任務には忠実に従うが、心から忠誠を誓っている訳ではなく、敵も味方も非道ばかりの第一世界を嘆いてもいる。
彼がレオンと名乗るのは、己が非道に加担しているというスコールとしての良心の呵責に耐えられないからである。- ゲシュペンストMk-III改"グリーヴァ"
レオンの愛機。アルトアイゼンの同一機体。
原初世界では試作段階で次期量産機のコンペに敗北したアルトアイゼンであったが、第一世界では正式採用され、量産されている。
グリーヴァはレオンの専用機であり、かつて撃破したエアロゲイターの技術を積極採用しており、アルトアイゼン・レーヴェとは似ても似つかない姿になっている。
最大の特徴はラースエイレムを部分的に搭載していること。
残念ながら、元の搭載機を撃墜した際に破損したため、出力は大幅に減退し、2、3秒程度しか時間を止められないようになっているが、レオンの技量を持ってすれば、わずか2秒でも致命の一撃を打ち込むには十分である。
- ゲシュペンストMk-III改"グリーヴァ"
- 宇佐見菫子
SEED*2の隊員で、連邦軍エースパイロットの一人。
元はオカルト好きの学生だったのだが、超能力者である事がバレて半強制の徴兵を受け、あれよあれよと連邦軍で試験中だった念動力者専門のPTのテストパイロットとなる。
その後はニュータイプ専用機とは異なる念動力者用PTのテストパイロットとして訓練を受けていたのだが、そのままエアロゲイター戦役に投入される事になり、エースパイロットとして名を上げた結果SEEDに組み込まれ、レオンの指揮の元でさらなる戦果を上げる。
現在は連邦政府が忌むべきニュータイプ思想とコーディネーター優越思想を全否定する地球人が進化した超能力者として連邦軍の宣伝にも使われる著名人となっており、パイロットとして活躍する傍らで「プラントの歌姫」を思わせるような活動も強いられている。
その為、スポット参戦は多いが、自軍編入は第一世界がらみの決着が付いた後。
パイロット能力はトップランカーの下位クラスだが「超能力」LV9と機体の超性能がとんでもない事になっているので、リアル系でもトップクラスの活躍が期待できる。- エックス・ゼクスバイン
菫子の愛機であり、第一世界における念動力者用PTの集大成にして決戦兵器。
一言で言えば一人乗りの避けるSRXとでも言うべき無体な性能をしており、どの距離でも安定した大暴れが可能。
- エックス・ゼクスバイン
- 驪駒早鬼
ブラックペガサスの船長でSEEDの副隊長。基本は選手権監督の要領でレオンがブラックペガサスを含む部隊の全体指揮を行っているため、早鬼の立場は全体を俯瞰して指揮を出す指揮官ではなくブラックペガサスのパイロットという方が近い。
ティターンズと呼ばれる連邦軍の部隊に所属していた過去を持つが、早鬼にスペースノイドへの差別感情はなく、それ以上に厄介な弱肉強食のサバンナ的思想を有している。
レオンに従っているのも自分より優秀な事を証明したからであり、レオンの個人的思想に共鳴する所は特になかったりする。- ブラックペガサス
連邦のモビルスーツ運用艦の元祖であるペガサス級の最後の一隻であり、SEEDの旗艦。
元々が一年戦争自体の旧式ではあるので外観や一部装備はレトロであるが、ある種の象徴として徹底したアップデートと現代的改修を受け続けたブラックペガサスの性能はラー・カイラム級と正面から渡り合う事が可能。
連邦軍にとってガンダムと並ぶ勝利と弾圧の象徴であり、敵味方の双方から複雑な感情を向けられる船である。
- ブラックペガサス
- 吉弔八千慧
連邦軍特殊鎮圧第二部隊、ファントムペインの隊長。
誰に対しても敬語を使うが慇懃無礼なタイプで、相手を小馬鹿にする様子が見え隠れしている。
元は地球連邦政府の暗部を非公式に担う特殊部隊だった頃のファントムペインの一部隊を任されていた部隊長だったのだが、シャドウミラー動乱終結に伴う軍縮と、シャドウミラーの暴走を招いた反省による規律引き締めによって存在そのものが問題視されたファントムペインだが、必要悪としての汚れ役を欲した政府の意向によってSEEDに次ぐ鎮圧部隊として再設立された。
中核になっているのは八千慧の工作によっ八千慧が率いていた部隊、通称鬼傑組と呼ばれた部隊になっており、八千慧の=部隊の方針という状況がまかり通っている。
それが黙認される程度には功績も上げているのだが、八千慧の功績の大半は鎮圧と言うより、弾圧作戦に参加した際の汚れ役としての功績を讃えられたもので、エアロゲイター戦役の時も異星人の無人機ではなく、エアロゲイター動乱に乗じたプリベンターなどのレジスタンス達をバラバラに引き裂いていた。
とは言ってもパイロット、そして指揮官としての力量は紛れもなく本物で、部下の犠牲を厭うタチでもないが勿体ないから無駄死にをさせる事もない。
スコールとの関係は当然最悪に近いのだが、ギリギリの所で同僚として信用しあえているのは八千慧が軍人として有能だからに他ならない。
悪人なのだが第一世界と原初世界が敵対している訳では無いので味方。
耐える支援役で、援護防御も参入時から高レベルで精神コマンドも補助系が集まっている。外道だが支援役として使い勝手位がいいのは間違いない。
ちなみに、スコールとの信頼補正は無い。- ゲシュペンスト・ガルガウ
重装甲、突撃力、そして威圧感向上をテーマに造られたゲシュペンストMk-IIIの派生機…なのだがゲシュペンストとしての原型は一切存在しないマ改造が施されている。
第一世界では珍しい特機クラスのサイズの上に、外見は両腕にロケットを取り付けたメカザウルス。
口から火炎放射もするのでほとんど機械の怪獣である。
八千慧の意向によって修理装置と補給装置も搭載しているので、特機と言うよりは装甲とHPの高い支援機として使うのが望ましい。
- ゲシュペンスト・ガルガウ
- モビルドール
第一世界の地球連邦軍の主力兵器。
無人の機動兵器制御システムであり、原初世界では事故を起こし封印された戦闘機「ゴーストX-9」「ジンライ」「ミロンガ」といった無人機の発展型に当たる。
性能面ではレオンのようなエースパイロットには及ばないが、パイロットを必要としないメリットは大きく、連邦軍では正式採用・大量生産されている。
射撃戦を得意とし、格闘戦は苦手であるため、基本的には射撃戦用の機体に搭載される。
良く見られるのは主力量産型MS「グレイズ」(これは有人機も多い)や、プラネイトディフェンサーによる強固な防御力を持つMS「ビルゴ」(これは完全に無人機で統一されている)等。
前大戦において初めて実戦投入され、圧倒的な数と正確な射撃により、あらゆる抵抗勢力を鎮圧した。
中でも、超硬度の専用弾を超長距離から放つレールガン「ダインスレイヴ」を装備したタイプは猛威を振るった。
現在でも地球圏全域に配備されており、第一世界における連邦政府の絶対的支配を象徴している。
シャドウミラー
第一世界における地球連邦軍特殊任務実行部隊。
腐敗を是正するために争いの絶えない世界を作るという理想の元、連邦軍に反乱を起こすも、ゲシュペンストの発展・強化機体によって構成された連邦軍特殊鎮圧部隊「SEED」の前に敗北、追い詰められたところに現れたアーデン・イズニアからもたらされた次元移動技術によって第一世界から逃亡、他の世界にて自身らの理想を実現するべく暗躍する。
- ブロントさん
第一世界のブロントさんであり、シャドウミラー総帥。
詳細はスフィアリアクターの項目を参照。
- アーデン・イズニア
シャドウミラー参謀。
詳細はスフィアリアクターの項目を参照。
- マリサ・R・キリサメ
原初世界の霧雨魔理沙の第一世界における同一存在であり、シャドウミラーの幹部。
もとは連邦軍特殊技術兵装研究所の研究者であり、兵器開発に携わっていたが、機動兵器のみならず、人造人間や強化人間などの人道に問題のある技術にまで手を伸ばしたことにより追放。
放逐されたところで戦力の増強を図っていたシャドウミラーからスカウト、自身の開発欲を満たすために参入する。
追い詰められたシャドウミラーに接触してきたアーデン・イズニアと邂逅、その正体と目的を偶然知ったことで、スフィアの持つ強いエネルギーや、他の世界に存在する技術に興味を抱き、手駒を必要としていたアーデンと利害が一致したことで協力者となる。
彼女が開発した兵器群はWシリーズとして銘打たれ、シャドウミラーが使用する機動兵器のみならず、機動兵器に装備される必殺の兵器や、連邦軍から追放される理由となった人造人間たちも含まれている。
彼女自身も専用機としてヴァイスセイヴァー・メイガスを有しているが、めったに戦場に出てくることはない。
平行世界の存在ではあるとはいえ、元の魔理沙とは性格面や口調など、相違点が多すぎるが……。正式名称は「マリサ・ロック・キリサメ」。第一世界の霧雨魔理沙を素体とした人造人間なのである。いうなればW-00。
此方側の魔理沙は不慮の事故によって一度死亡しており、人造人間の研究に従事していた両親の手によって、研究成果である人造人間のマテリアルを用いて蘇生。
しかしながら魔理沙としての記憶や人格などは完全な形で復元せず、マリサ・R・キリサメとして誕生する。
- サイファー・アルマシー
シャドウミラーの幹部であり、PT部隊総隊長。金髪をオールバックにした、顔に傷のついた青年。
好戦的かつ利己的で、自分が中心にいないと気が済まない一方で、自身よりも功績を上げた相手を素直に称える一面も併せ持っている。
意外なことにロマンチストで、専用機であるヴァイサーガ・ハイペリオン搭乗時の、片手に持った剣を前に突き出すように構える独特のポーズが自分の好きな旧世代の映画「魔女の騎士」の真似であるあたりからも伺える。芝居がかったセリフ回しを行うこともしばしば。
武勲を上げるためには敵も恐れず、戦場の最前線に真っ先に立つ姿勢から、一般兵からはある程度カリスマ性を有しているらしい。
第一世界から脱出した際、SEEDの隊長機に勝てなかったことを根に持っており、原初世界における同一存在……スコール・レオンハートとアルトアイゼン・レーヴェに対して強い敵愾心を抱いている。
- エボン=ジュ
シャドウミラーの戦闘要員であり、マリサ作のWシリーズのうちの一体、人造人間W-15。
ボサボサの黒髪を無造作に伸ばした、屈強な半裸の中年オヤジ。
人造人間特有の高い身体能力を有し、生身においての戦闘力だけでいえばシャドウミラーにおいて最強といってもいい。
専用機であるシン・ソウルゲインは、その高い身体能力と相まって非常に強力で、エンピリアン戦隊といえど白兵戦で渡り合える相手は数えるほどしかいないと目されている。
人造人間にしては妙に人間臭いところが多く見られ、あるキャラクターと相対するときは特に顕著なのだが……。素体となったのは原初世界のディバインクルセイダーズのテストパイロットにして、ティーダの父親、ジェクト。
原初世界にてDCのテストパイロットを勤めていた時、搭乗機が事故を起こし、その弾みで第一世界に流れ着く(このとき、死亡したと思われた)。
生死の境をさまようが、人造人間の素体を探していたマリサによって拾われ、W-15として改造されることで一命をとりとめた。
技術進歩の影響か、マリサとは違い素体の記憶や性格はそのまま残っているものの、ジェクトではなくW-15であるという自覚も持っている。
素体の息子であったティーダに対しては、かつて素体であるジェクトが出来なかった、父親として息子を導く役割を果たそうと、手加減はなしで本気でぶつかってくる。スパルタってレベルじゃねーぞ
- 茨木童子
第一世界の茨木華扇…なのだが原初世界のお姉さん的な華扇は見た目も性格も別人。
原初世界の華扇と異なり義手では無く生身の腕を持つ上に頭からは尖ったツノが生え、美しさもへったくれもない荒々しい鬼のような戦いを好む。
元々は第一世界で活動していた鉄華団という民兵で副長をしていたのだが、鉄華団に政治力が欠け過ぎていた結果として平和を望む世界で生き場所が無くなり、挙げ句終わりなき戦乱を望むシャドウミラーに同調した上で取り込まれてしまった。
茨木童子は鉄華団の団長が第一世界での撤退戦で残した「止まるんじゃねえぞ」との遺言に囚われている節が有り、死ぬまで戦い暴れ続けることだけを望んでいる。- ガンダムバルバトス・ルプス・レクス
茨木童子の愛機で、シャドウミラーでは珍しいMS。
鉄華団時代から愛用していたモビルスーツを徹底改装して、シャドウミラーの技術も取り込んで強化された超々高機動接近戦特化機体。
巨大なメイスを担いて荒ぶる野獣のような戦いはまさに鬼そのものである。
- ガンダムバルバトス・ルプス・レクス
- レミリア・スカーレット
第一世界のレミリア・スカーレットであり、原初世界、前作で参戦したレミリアと合わせて3人目のレミリアである。たぶん私は、3人目だから……
第一世界におけるコロニー国家の一つ、プラントの武装組織ザフトに所属していた女性兵士。在籍当時はエリートの証である赤服を着用し、今も愛用している。
元は地球の某国家に住んでいたのだが、その時期に起きた戦争にて両親と、妹を失い、その戦争の原因(と思っていた)自国に対して恨みを抱き、プラントへ移住。士官学校への入学を経てザフトに入隊。
その後連邦やプラントを巻き込んだゴタゴタを経て、プラントの最高議長によって発動されたデスティニープランを機に、連邦軍とプラントの間で勃発したメサイア攻防戦に参戦。
ディステニープランによって誰もが争うことのない平和な世界が実現できるという夢を抱くも、乗機であるディステニーガンダムを撃墜され、議長の死によってプラントも事実上の敗戦、自身の抱いた夢を打ち砕かれることとなる。
失意のうちに妹の墓の前で立ち尽くしていたレミリアに、シャドウミラーが接触。
戦争の続く世の中という、自身の夢と相反しながらも、この腐った世界を一度焼き払えるならという歪んだ夢に囚われたことで、シャドウミラーに参加を決意。
シャドウミラーによって回収・修繕されたデスティニーガンダムに再び乗り込み、ひたすらに戦う。
彼女を突き動かすのは世界憎しという感情のみであり、誰の声も彼女の心には届くことはない。
もし彼女を正気に戻せるとするならばただ一人……。- ブラッドデスティニーガンダム
レミリアのザフト時代からの愛機で、バルバトスと同じくシャドウミラーにおける数少ないMS。
改修時にレミリアの希望によって、全体を赤く染め上げられている。
搭載されたハイパーデュートリオンエンジンによる膨大な出力からなる驚異的機動力と、前身ともいえるインパルスガンダムの3つのシルエットを1つにまとめたような膨大な装備による、戦闘距離を選ばない圧倒的な攻撃力が持ち味。
主兵装はメサイア攻防戦でへし折られた大剣アロンダイトを改修した『レーヴァテイン』と、高エネルギー長射程ビーム砲『スピア・ザ・グングニル』。
アロンダイトは元々は実体剣とビームサーベルの要素を併せ持つ武器だったのだが、レーヴァテインへの改修の際に喪失した刀身を回収できなかったことから、純粋な大型ビームサーベルに改められている。このためビーム刃の固定化が安定せず、炎のように揺らめいている。その副産物として、ビーム刃を伸ばすことができるようになっている。
スピア・ザ・グングニルはビーム光が真っ赤に染まっており、また貫通力が極めて高く、ビームシールドを貫く槍に例えられてこの名が付けられた。なお原理上は原初世界のAGE系ガンダムが使用するドッズライフルと同じ仕様である。
- ブラッドデスティニーガンダム
- マーテリア
シャドウミラーの指揮官。ガルバディア・ガーデン艦長。
一応本物の神だが、信者が殆どいないため力は弱い。
シャドウミラーの(表向きの)理念である戦争による腐敗の是正を本気で信じている。- ガルバディア・ガーデン
シャドウミラーの母艦。ガーデン級飛行空母の一隻。
戦闘能力は低いが、その代わり多数の兵器を搭載できる。
アーデンにより、次元航行能力を得ている。
- ガルバディア・ガーデン
マフティー
第一世界における唯一最後の非合法反政府組織。
プリベンターやザフト過激派やヘカギリス残党などが寄せ集まったテロ組織。
とは言っても地球連邦がマンハンターを用いた徹底した弾圧と過激派狩りによって行く先は風前の灯火であり、クロスゲート動乱がなければ自然消滅するような何も出来ない名ばかり弱小組織だった。
しかし、クロスゲートの出現とシャドウミラーの離反によってにわかに混乱し始めた世界をチャンスとみて、最後の反逆行為を開始する。
- 鬼人正邪
マフティーの暫定リーダーの天の邪鬼。
第一世界の各地に散らばった残党達を掻き集めてマフティーを結成した凄腕のアジテーターでテロリスト。
しかし、正邪の反逆は反逆のための反逆であってその先のビジョンはなく、勝利すら初めから考えていない。
さながらハーメルンの笛吹のように哀れな敗北者達を率いて動乱の世界を翻弄しながら破滅に向かって突っ走っていく。- ガンダム・バエル
元は連邦政府に造反したヘカギリス(黄色い髪)が愛用していたモビルスーツ。
連邦政府にとってある種の象徴だったため回収されて修復された機体をアーデンが盗み出し、賑やかし役と期待してマフティーに提供した。
機体性能は正邪の性格に合わない小細工なしの真っ向勝負に特化しているが、外付けで様々な装備を取り付けてあらゆる状況に対応できるようになっている。
敵として出現したときは武器が弾切れになると捨てて運動性が向上していくので、短期決戦が望ましい。
- ガンダム・バエル