DCO/パーテーションのその向こう

「パーテーションのその向こう」は一定条件下で発生する現象である。
当該DCOの異常性は、1つの部屋を何かしらの物体(以下パーテーション)で2つ以上に区切り、人がいない空間ができると発生する。この際、完全に区切られていなくても発生する*1。
上記条件を満たすと、パーテーションを片付けた際視界が真っ暗になり、立てなくなってしまう。
この影響は1分未満で治る。
危険性が全くないこと、一見して異常には見えなく立ちくらみのような至って正常の症状であることからクラスはソーとする。

実験日時:20██年8月█日
行われた実験:カーテンなどの触ったら容易に動くもので条件を満たせるのかを調べる。
示された結果:職員がカーテンを引いた瞬間、うずくまり頭を押さえた。
コメント:どうやら仕切ることさえできれば異常性は発揮されるようだ。

実験日時:同日
行われた実験:壁の一方がガラス張りでも条件を満たせるのかを調べる。
示された結果:被験者には何の影響もなかった。
コメント:光を遮らないと異常性は発揮されないようだ。

20██年██月█日追記:
最近は立てなくなり倒れることによって打ちどころが悪く死亡するという事故が多くなっているそうだ。対抗策を用意した方が良いのかもしれない。

「パーテーションのその向こう」は一定条件下で顕現する霊体と、それが引き起こす現象である。
当該DCOの異常性は、1つの部屋を何かしらの物体(以下パーテーション)で2つ以上に区切り、人がいない空間ができると発生する。この際、完全に区切られていなくても発生する*3。
条件を満たすと、霊体がポルターガイストのような現象を引き起こし、その部屋にいるすべての人間を殺害する。その際、傷が食べられているような跡であることから、その通り「食べている」と推測される。

実験日時:20██年8月19日
行われた実験:仕切られた部屋はどこまで小さく、または大きくできるのかを調べる。
示された結果:人がいない部屋を500m3にまで広げると実体が現れる。人がいた部屋と判定された実験記録室にまで危害が及び、博士3人が死亡した。また、>500m3の範囲では、暗室を大きすくればするほど被験者の回復速度が下がった。
コメント:暗室が大きければ大きいほど当該DCOの危険性も高まるようだ。

実験日時:20██年8月25日
行われた実験:危険度が高まった状態で上記実験をもう一度行う。
示された結果:人がいない部屋を18m3まで広げると、実体が現れた。
コメント:範囲がかなり狭まった。危険性もそれに比例して高まっている。

20██年8月19日追記:
本日、実験においてアーク博士含む3名の博士が死亡した。
これにより性質を「ワンクスタ」から「ピュリック」に変更、事故の経緯から態度「非常に悪い」を追加。
また、この事件から凶暴性が増したという。

もしかしたら、「血の味」を覚えてしまったのかもしれません。あくまで推測ですが…また、実体があることから種類の変更を提案します。
また、殉職した3人の博士に哀悼の意を捧げます。今まで本当にありがとうございました。

──リセタ博士　

20██年8月21日追記:
██████国の保育園にて、昼寝の時間としてパーテーションを設置した結果、園児23名、保育士3名が死亡する事故が起きた。
異常性の発動条件が割と緩く、かつ一度に複数人を殺害できるため、性質を「ピュリック」から「エスカトス」へ変更。クラスも「ソー」から「デンジャラス」へと変更された。

20██年8月25日追記:
以前は「真っ暗にすることで人の恐怖を食べている」という仮説があった。さらに実体が顕現するまでは銃弾が効かず、人に接触する際のみ実体を持っていたことから「霊体ではないか」という説が浮上。そのため、本日の実験で副次的に調査したところ、霊であることが明らかとなった。これにより、種類を「形而上」から「霊体」に変更。

20██年10月6日追記:
今までの経緯を詳しくまとめた書類をパープル博士に作成してもらった。報告書/partition03
また執筆者からの許可も出ているので、この書類の本編セクションの一部は改変し“パーテーションの分断”の一部として公開する。