Bonemancer
骨檻を盾に、骨魔法スキルを駆使して高速な殲滅を目指す。
- シナジーバグ修正!
1.11ではビルドの核となっていたシナジーバグが修正された。
シナジーバグとは、シナジーを与えるスキルがチャージされたアイテムを装備することによって、そのスキルにポイントを振っていない場合に限り、シナジーボーナスの恩恵を受けることができるバグのことであるが、これが修正によって効果を失った。
バグでこそあったがビルドの構築の幅を広げるものでもあったため、多くのプレイヤーを落胆させたが、中でもシナジーバグを基本としてビルドを構築していたネクロマンサーにとっては痛い修正となった。
…と思われた。
構想
- Bone Prisonの実戦投入
これまではシナジーバグの恩恵を得るためにBone Prisonにはポイントを振らず、Marrowwalkのチャージスキルを利用していたが、そのためにBone Prisonは実質的には使用することができなかった。(使用回数が13回までである上、修理代も厳しい)
しかしこのビルドでは自力でポイントを振っていくので、以前のようなLv33という高レベルのシナジーボーナスこそ得られなくなったが、その代わりBone Prisonを好きなだけ使うことができる。
そのBone Prisonに壁役を期待し、その後方から骨魔法スキルで攻撃を加え、高速殲滅を図る。
呪いについて
シナジーバグがなくなったため、必要なポイントがさらに増え、呪いにポイントを回す余裕はない。
そのため呪いは裏装備で取得して「呪いモード」とし、表装備と切り替えて使用する。
詳しくはTeethmancerの同項を参照してください。
戦い方
傭兵、土ゴレを前衛に出し、群がった敵を前衛ごとBone Prison連打で囲い、その後方から攻撃する。
- 傭兵ごと囲って大丈夫?
傭兵の装備がしっかり整っているなら、大概は大丈夫。
ポットを飲ませてもやばくなったらタウンポータルで逃げよう。
パーティプレイ
味方ごと囲ってしまってはいけないし、道を塞いでしまっては煩わしいだけ。
Bone Prisonは仲間の殲滅力を信じて封印しよう。
DecrepifyやLower Resistを掛けつつBone Spear、Spiritを連打していればいいと思う。
良い点
- 苦手な場所こそあれ、行けない所はない。
- プレイ感があって楽しい。
欠点
- 操作が忙しい。呪いを装備で取得する場合、さらに拍車が掛かる。
- 安全には替えられないため、狭いところでもBone Prisonを使用して道を塞いでしまうことがよくある。
骨檻消滅までは先に進むことができなくなるが、まーそれもRW Enigmaがあれば万事解決ですが(おぃ
スキル配分
Summoning Spells
- Clay Golem : 1
- Golem Mastery : 1
Poison And Bone Spells
- Teeth : 20
- Bone Armor : 1
- Corpse Explosion : 1
- Bone Wall : 20
- Bone Spear : 20
- Bone Prison : 20
- Bone Spirit : 20
Curses
- Dim Vision : 0 or 1
- 他の呪い : 0
壁役のBone Prisonであるが、耐久力に問題はない。
ライフはBone Wallと大差ないものの、Bone Wallは群がった敵にこぞって攻撃をされると意外にあっさり崩されてしまうが、Bone Prisonは敵1体ごとに囲うことになるので、敵が壁を突破するために行う攻撃が各檻に分散しやすい。
また敵1体に対してBone Prisonで一回囲うと、敵が身動き一つできないような囲い方をするのではなく、敵の周囲には若干の余裕ができる。このときもう一度Bone Prisonを使うと、その隙間を埋めるように檻ができる。連打すると敵の周囲は隙間無く2重3重にびっしり囲われ、一つの檻を突破したとしても次の檻が残っていて脱出できない。檻の1つが壊れてできた隙間は再びBone Prisonで埋めることができる。
必須スキルのDim Visionは、1ポイント振っておくのも悪くない。
Decrepifyは必須スキルだが、通過スキルが多いので装備で取得したい。
Amplify DamageはCorpse Explosion前に余裕があれば掛けておきたい。
Lower Resistの付いたワンドかネクロ盾はパーティプレイ時に持参できるよう準備しておこう。
ConfuseとAttractは骨檻を掛けた段階で敵が動くことができなくなることから、あまり意味を為さない。
Life Tapは持っていると三馬鹿相手に重宝がられるかもしれない。
ワンドとネクロ盾で最大6つまで呪いが持てる。いずれも装備で取得したい。
Summon Resistは召喚物が再召喚可能なClay Golemのみであるため、前衛としては骨檻で囲うまで持てばひとまず充分との見地から、無理に取得する必要はないと思われる。
スキルオプション
見ての通り、上記スキル配分で既に104ポイント。必要なレベルは93になってしまい、余力は全くありません。骨檻連打で無闇に囲う戦略により、Reviveなどの手下も身動きがとれず、骨檻が戦線を保つ限りはあまり有効に働かないということもあり、手下はボス戦で必要な土ゴレ以外は特に必要ではないと思われる。
ステータス配分
- Str: 装備の要求値
シナジーバグが無くなればMarrowwalkに用はない。ゴッズ装備を前提としないならさらに切り詰めることができるだろう。 - Dex: 初期値~ブロック率最大まで
Homunculusを表に装備する場合などでブロック率が欲しいと考えるなら振ってもいいと思う。お好みで。 - Vit: 残り全部
お決まりですが。 - Ene: 初期値~
Energyは初期値だとRW Insightを装備してすらマナが厳しいが、なるべくアイテムで補いたい。
装備
見ての通り毒骨スキルに全身全霊を傾けているので、+2 ネクロスキル上昇よりも+3 毒骨スキルの方が良い。
特にサークレットと護符はこだわりたい。
装備例
- 右手
- Boneshade
Teethが主力ならコレしかない。当然だが+5 Teethが付いていることが絶対条件。
レジが厳しいので全レジジュエルを手に入れて埋めたい。
- Boneshade
- +3主力スキル付きで発動したRW White
Bone Spear、Bone Spiritが主力ならこちら。当該スキル+3付きで発動するのが絶対条件。
RW Whiteには呪いも付けられるので、Decrepifyでも付いていればほとんどウェポンスワップが必要なくなるという大きな利点もある。
理想のベースは+3 Bone Spear、Dim Vision、Decrepify付きか。
- 左手
- レアネクロ盾
Teethが主力なら至高の一品はレアネクロ盾になる。+3 Teeth付きのレアネクロ盾は、アイテムレベルの関係で通常は+1 毒骨スキルまでしか付かないので、ブースト力はRW Splendor並みでFCRも付かないのだが、クオリティの高いアイテム(Bloodlord SkullまたはSuccubus Skullに限る)の場合、アイテムレベルが低くてもNec+2が付くため、低レベルキャラで6P-Skull合成を繰り返してアイテムレベルを下げる、または白物を低レベルキャラに持たせてImbue(A1Q5)することで、+2 Necスキル、+3 Teethのレア生首を手に入れることが可能。*1
これに全レジ、ソケット2穴が付けば最高の一品となるであろう - RW Splendor
レジが無いのが非常に痛いものの、FCRが付いている。FCRはレア盾には付かないので、ここでFCRを稼げるのはそれはそれで大きいと言える。
何より入手が上記レアネクロ盾と比べればはるかに容易(と言ってもかなり厳しいが)であり、Teeth主力で考えるなら、現実的な最終装備となるだろう。
首尾よく上記レアネクロ盾を入手できたとしても、トレハン用として使える。 - +3 毒骨スキル、+3 主力スキル付きのマジック
Bone Spear、Bone Spiritが主力ならこれになる。気合で2穴開けてP-Diaを埋める。
レアは+3 毒骨スキルが付かない分劣るので、是非マジックを狙いたい。
こちらは基本的にドロップに期待することになるが、+3 Bone Spearものについては、
1 Magic Shield (any type) + 1 Spiked Club (any quality) + 2 Skulls (any quality)
= Magic Shield of Spikes
この合成によって手に入れるチャンスがある。Suffixが死にModになるが、コスト自体は安いので、手軽に試すことができる。こちらもクオリティレベルの関係で+3 PnBスキルが付くのはBloodlord Skull、Succubus Skullに限られる点、合成後のアイテムレベルの関係でBone Spirit、Reviveなどはこの合成で付くことはない点に注意。
いずれにしてもBloodlord Skull、Succubus Skullは白物からマジック、レア、ユニークまで活用の幅があるため、拾ったら安易に捨てないように。 - Darkforce Spawn
RW Enigmaの使用を前提とした場合、Skin of the Vipermagiを採用できず、他の部位を最大限活用しても届かないことも多く、FCRの構成に苦慮することになる。その場合の、ある程度スキルブーストを保ちつつFCR+125%を達成する方法の一つとして。+3 PnBは必須。 - RW Spirit
FCRを盾で稼ぐ場合、他の部位をスキルブーストに当てることで少ないブースト分の帳尻を合わせることもできる。レジやFHR、ステータスも稼げて安定度は高く、RW Enigma前提であれば必要筋力の負担も少なくて済むため、充分選択肢の1つとなりうる。FCRの可変値は+25%と+35%では指輪1つ分、つまりスキルブースト1つ分(FCRリング→SoJ)違う。
- レアネクロ盾
- (右手裏)
- (左手裏)
- Decrepify・Dim Visionなどの呪いが付いたワンド/ネクロ盾
呪いをかけたらすぐ表装備に切り替えるので、使用する呪いがワンド、ネクロ盾のどちらかに付いていればそれでよい。
そうは言っても呪いモードでレジが足りなくては困るということであれば、ワンドの2穴にレジジュエル、ネクロ盾にはP-Diaを入れて万全を期したい。
- Decrepify・Dim Visionなどの呪いが付いたワンド/ネクロ盾
- 頭
- +3 毒骨スキル・20%FCRの付いたマジックサークレット
気合で2穴開けてUmルーンを埋める。 - Harlequin Crest
ライフ、マナ上昇にDR付きと、防御力、使い勝手に優れる兜。
首尾よく上記サークレットを手に入れたとしても、トレハン用として使える。
- +3 毒骨スキル・20%FCRの付いたマジックサークレット
- 胴
- RW Enigma
何と言ってもTeleportを使えばBone Prisonで道を塞いでしまっても壁を飛び越えて先に進むことができる。命綱とも言える傭兵が死にそうなときも飛んで逃げれば一安心。
レジもFCRもないが、それは他で何とか稼ぐことにするとして、当ビルドのみならず、ネクロとはつくづく相性の良いルーンワードである。 - RW Bone
全耐性 +30に+2 ネクロスキルのついた鎧だが、もう一つ注目すべきは、攻撃をうけた際に15%の確率でBone Armorを張り替えてくれる効果。
Bone Wall、Bone PrisonにMAX振ることが前提の当ビルドにとって、このModはものすごいDR装備に等しい。 - Skin of the Vipermagi
上記の鎧にはFCRがついていない。詠唱速度10フレが9フレになると、11%ダメージ上昇と同じ意味がある。
スキルを1ブーストしても5%程度に過ぎないから、スキルブーストとFCRを天秤に掛けるなら答えはおのずとこちらになる。
上記ルーンワードはあくまで他の装備で充分にFCRを稼いでいることを前提とすべきだ。
- RW Enigma
- 手
- Magefist、Trang-Oul's Claws
CE重視なら前者、呪い重視なら後者。どちらもそれぞれ使いでがある。
- Magefist、Trang-Oul's Claws
- ベルト
- Arachnid Mesh
スキル上昇にFCR。他に選択の余地はない。
- Arachnid Mesh
- 足
もはやMarrowwalkは絶対ではなくなった。召喚系を使うビルドならSkeleton Masteryが付いているために相変わらず重要な装備であるが、このビルドではSkeleton Mastery自体に意味がないため、高い要求Strがネックでレジがないこともあり、あまり利用価値がない。- より速い移動、レジの付いたレア/クラフト
それだけならTearhaunchでいいのだが、レア/クラフト靴にはMFが付く可能性がある。
レジは前置詞、速足とMFは後置詞なので、火炎レジ、稲妻レジ、速足、MFと揃う可能性もあり、侮れない。 - Tearhaunch
ポイ捨てされているに違いないくらい誰でも持ってるブーツだが、全レジの付いた靴はこれ以外存在しない。 - Silkweave
安全を第一に考えればレジを稼いだ方が良いが、上手に立ち回れるならマナ上昇効果のあるこちらがいいだろう。
- より速い移動、レジの付いたレア/クラフト
- 護符
- +3 毒骨スキル、10%FCRの付いたマジック
ゴーレム関係に2ポイント入れる以外は全て毒骨スキルに振り込む当ビルドでは、+3 毒骨スキルの付いたこの護符が一番手となる。 - +2 スキル上昇、FCR、レジの付いたレア/クラフト
本来こちらが超級アイテム。スキル上昇が足りなくても、FCRは最大20%まであるし、レジも付いている。10フレと9フレの境にあるならこちらを選ぶことになるので、サークレットと違って必ずしも+3 毒骨スキル付きマジックが良いとは言い切れない。
狙い目は+2 ネクロスキルではなく、+2 毒骨スキル。
ギャンブル、クラフトした人にしてみれば「FCRもレジも素晴らしいのに、なぜ毒骨スキルなんだ~~orz」とお嘆きであろうが、そういう「ハズレ護符」なら安い値段で手に入るかも知れない。このビルド以外では使い道はないので、事実、需要は少ないはずだ。
- +3 毒骨スキル、10%FCRの付いたマジック
- リング
- The Stone of Jordan、Bul-Kathos' Wedding Band
マナ重視なら前者、ライフ重視なら後者。
Energyにポイントを振らない場合、RW Insightを持っていてさえマナが簡単に尽きてしまうので、マナ最大値の大幅な上昇が期待できるThe Stone of Jordanの能力は非常に重要。
FCRリングを使って何とか9フレを達成しても、スキルレベル換算で3程度差がつくと秒間あたりのダメージでは大差なくなるので、装備で無理をするくらいなら、スキルレベルを稼いでTeethのダメージを強化し、敵を仰け反らせる確率を上げた方がいいだろう。 - FCR、レジの付いたレア/クラフト
前述している通り、10フレと9フレの違いはあまりに大きいので、高級アイテムだからと何も考えずにSoJを装備するのではなく、FCRをまず確保することを考えよう。
威力が上がるばかりでなく、レジも上がるとくれば無視できない能力だ。
クラフトは使用ルーンもAmnやSolで厳しいためあまり現実的ではないが、指輪のギャンブルならこれはと言うレアが出るまで熱心にやっても良いのではなかろうか。
幸い護符と違って指輪で必要なModはHellを一人歩きできるくらいのレベルのキャラなら誰でも必要なModを得ることができるので、お金があったらどんどんやってみよう。
狙うModは- 全耐性 +11(前)
- 個別耐性 +30(前)
- +90 マナ上昇(前)
- 10%FCR(後)
- 25%MF(前後)
- The Stone of Jordan、Bul-Kathos' Wedding Band
といったところ。
その他
育成について
見ての通りほぼ毒骨スキルオンリーなので、基本的に振り込めるスキルに振り込んでしまえばOKである。
注意するのは用途が被るBone SpearとBone Spiritのどちらかを残りポイントのつぎ込み先にすること。Bone Spearを使っていく場合、Bone Spiritは他のスキルがMAXになるまで振り込むのを待とう。
傭兵
Act2傭兵一択。とにかくRW Insightがないと話にならないので、うっかり死なせないように注意したい。
オーラはHoly Freezeが良い。敵の動きが遅くなるのは傭兵の生存率の上昇に繋がり、Decrepifyと合わせたスロー効果で相当もつようになる。ネクロにとって凍傷凍結は死体が残らず相性が悪いとされるが、このビルドは死体を使わない。
確かにCorpse Explosionで使うことになるが、CEが使えなくなるほど死体が残らないことはなく、それどころか元々召喚とのハイブリッドでも充分耐えるほど死体が残る。遠慮なく使ってよい。
石バグ物で発動したDef3000級の鎧を用意できるならDefiance傭兵も良い。
最後に
シナジーバグがなくなって仕方なく使い始めたBone Prisonですが、PvMにおいてもこれほど有用なスキルだったとは驚きました。
シナジーバグによって上がる骨魔法の威力と、Bone Prisonを使うことで得られる安全とでは天秤に掛けても必ずしもシナジーバグに傾くとは言えないと思うほどです。
シナジーバグを利用するために前衛に骨戦士を立てざるを得ず、ポイントを切り詰めて苦労していたのが、Bone Prisonに振るだけで前衛の強化と骨魔法の強化を兼ねるのだから単純な話です。前衛のやりくりに苦労していたのは何だったんだろうと。
さしずめ骨戦士に20振っちゃって前衛は堅いが威力がちょっと、という骨戦士寄りのハイブリッドのような感じです。それと比べればましてやユニークLCが存在する現環境ですから、必ずしも弱体化したとは思えないほどです。
骨魔法特化型の集大成的なビルドですので、名前もBonemancerとしました。
ビルドガイドにあるTeethmancerの後継とも言えますが、Bone Prisonを連打する戦術は(まるで浸透しなかったが)1.10時代にも存在しえたものですので、既存のビルドを書き直すことはせず、新しいビルドとして載せることにしました。