- Javazonの稲妻無効対策
Javazonの主力スキルであるLightning Furyの威力は凄まじく、敵が多かろうとかえってダメージが増すので苦にしない。その高い殲滅力により初心者向けとされているが、稲妻スキルに完全に依存するビルドのため、稲妻無効(以下LI)が登場すると途端に無力になってしまう。そんな極端な性能を持つビルドゆえに、初心者向けという言葉に釣られてうっかり稲妻スキルに極振りした挙句、LIへの有効な対抗策も見出せずクエスト進行を詰まらせてしまう初心者を量産している。
そういうわけで筆者は、登場する全ての敵がLIであると仮定し、LI対策のみでHellクリアまでの全行程を、資産なしからのスタートで行った。本来LIだけを対策すればよい話だが、「LIに対抗するJavazon」を「所謂Javazon」の延長として考えること自体が不可能なのであり、サブでありながらもビルドとして正面から向き合う必要があるという考えから、この縛りを課してHellクリアを目指したものである。
本来LI対策が所謂Javazonの延長として考えられないことも含めてJavazonなのだが、ここで言っているのは、例えばCBや他属性のダメージ源を備えていればLIに対しても同じように戦えるShockerなどとは違い、戦い方から装備から全く異なるビルドであるかのように切り替える必要があるということである。
本稿は、Javazonの「所謂Javazonの戦い方」と「LIとの戦い方」には別ビルドと言えるほどの違いがあるという前提で、このうちの「LIとの戦い方」に的を絞ったビルド記事である。「所謂Javazonの戦い方」は巷の記事を参照していただきたい。本稿がクエスト進行で苦戦しているJavazonの皆さんの救いの手となれば幸いである。
構想
稲妻無効対策の手段
- 排他的アイデンティティ
クエスト進行を目指しているのに稲妻スキルに極振りするのがそもそもいけない。巷の解説では華々しいことばかり書いてあるが、資産がない前提の話ではない上、LI相手の話でもない。そもそも、元々超攻撃力を誇るLightning Furyはシナジー全開でなくともソロなら十分に強いのだから、シナジー全開にこだわらずサブスキルとして毒でも弓でもスキルを取って運用すれば十分な対策が取れる。クエスト進行を前提とするならそちらの方が明らかに初心者向きだ。しかしJavazonの解説にはそう記載されることは絶対にない。なぜならそれはもはやJavazonとはみなされないからだ。
そのようなビルドはハイブリッドビルドとみなされる。しかしハイブリッドビルドの解説記事にも初心者向きの表記はない。Javazonに遠慮しているのかはわからないが、一般的な認識で強さの比較をしたときに、Javazon>ハイブリッドであるのに、ハイブリッドの方が初心者向き*1だという事実は容易には受け入れられそうにない。LIに対してJavazon<ハイブリッドであることは完全に忘れ去られており、いかにJavazonの評価においてLIの存在が無視されているかがわかる。育ったあとはトレハンビルドとしてLIのいない狩場で暴れまわっていることや、RW InfinityによってほとんどのLIは無効を剥がされ、装備の揃っているJavazonにとっては実際にほぼ無視できるというのも一因だろう。
このような感じでJavazonの排他的なアイデンティティは形成されている。まして今ならスキル振り直しもできるが、万能最強でなければならないJavazonがサブスキルを取得して切り抜けるなどプライドが許さない。かろうじて許されているのはジャベリンを持ったまま攻撃できて、1ポイントでも機能する槍スキルだけである。
さてそういうわけで当ビルドであるが、何故敢えて全ての敵をLIとみなし、LI対策のみでHellクリアを目指すという縛りを課してプレイするのかと言えば、言うまでもなくJavazonのLI対策を完璧な形で見せるためである。もっと言えばこの排他的アイデンティティを満足させるにはそうするしかないのである。裏に両手槍を仕込むケースはあるものの、Javelinを主力武器から外すのはJavazon的には妥協というより負け犬であり、本音を言えばJavelinで何とかしたいのである。その願望に応えようというのが本記事の趣旨である。
- ではどうやって対抗するのか?
候補となる攻撃手段別の評価を表にまとめたのでご覧いただきたい。
分類 スキル名 特徴 コスト 継戦
能力評価 備考 投擲 Lightning Fury すぐ数量が尽きる 特大 低 △ 必中だが分裂Boltに稲妻以外のダメージはなく、本体のみ有効。 Lightning Bolt 大 必中だが物理ダメージは乗らない。*2CBとOWは有効。 Poison Javelin 中 必中でないためメリットがない。 稲妻槍 Power Strike ARは通常攻撃相当 中 中 × 攻撃速度が遅いため、Jabと比較してメリットがない。 Charged Strike Lightning Strike 物理槍 Jab 速い攻撃速度 低 高 ◎ 近接でCBの威力も高いため、相対的には攻撃力が高い。 Fend ○ 範囲内の敵を一発ずつ攻撃するため、OWを有効活用できて便利。
投擲スキルは威力がなく数量がすぐ尽きるため継戦能力が低く、何度も町に戻る羽目になる。*3
一見、本体は近接せずにすむので、楽であるかのように見えるが、資産がない場合、傭兵+Valkyrie+Decoyに前線を支える能力が低いため、あっさり前線が崩壊して撤退を余儀なくされる。何が言いたいかというと、本体も死なない程度に前線を支えるのに協力しないと、結局継戦能力は上がらないということである。本体のDef、ブロック、避けといった防御能力は、総合的な前線維持能力の中で無視できる要素ではなく、本体である程度敵の攻撃を引き受けることで前線維持能力を高め、つまりは継戦能力を高めていく必要がある。
この前提は、対策を投擲スキルで行うとしても、「本体は近接せずにすむ」というメリットが無いに等しいことを意味する。結局本体が攻撃を引き受けるために近接するのなら、投擲にする意味はない。*4*5
稲妻スキルの使えないJavazonの実力は?
- その前に、槍尼はどうだった?
昨今はルーンのドロップ率が上がったこともあり、強力なルーンワードを入手することも現実的に可能になった。そのため以前はマゾビルドと言われた槍尼も、今はクエスト進行の難易度が極端に高いということはなくなった。しかしそれはあくまで装備が揃っていればの話で、1stキャラはもちろんのこと、ちょっとトレハン頑張りましたという程度の資産状況で槍尼に手を出す人はまずいない。いても従来通りの高難易度を覚悟してプレイしていることだろう。
- 一方Javazonは・・・。
Javazonと言えば超攻撃力を誇る初心者にも安心なビルドとして、1stからプレイする人も少なくない。もちろんLIへの対応を理解、あるいは覚悟した上で、これまでラダーリセットのたびに1stにJavazonを選択してきたベテランも多いのだろうが、片や全くプレイ経験のない初心者が何のビルドをやればいいのか検討する中で、ビルド紹介記事の輝かしい表記にそそのかされてJavazonを選択したはいいが、実際やってみるとLIに苦戦して進行が詰まっている光景もよく見かける。
- 稲妻無効に相対するJavazonの正体
物理槍スキルで対抗する前提なら槍尼と比較すればよくわかる。
比較項目 評価 Javazon (vs.LI) 武器 × 攻撃力の低いJavelin 盾 ○ 盾を装備しているのでブロックが可能、Stormshield前提なら防御力は高い 防具 × スキルレベル重視でDefは低く、接近戦を挑めるだけのクオリティはない 槍スキル × スキルレベルが低く、命中率もダメージも低い パッシブスキル等 × スキルレベルが低く、Decoy、Valkyrieも弱い
いわゆる普通の槍尼と比較して優位なら○、劣位なら×と評価を添えたが、表を見て冷静に考えればLIに相対するJavazonがどんなビルドであるか、その本質に気付くことだろう。
Javelinと盾を装備した、スキルなしに近いくらい手抜きした、紙防御の槍尼
考えても見てください。表が示す通り、JavazonがLIを相手にするとき、その実力はマゾビルドと言われてきた槍尼と比較してさえ劣るということなんですよ。それが理解できれば、このままでは初心者にはLIを撃退するのが容易でないこともわかるはず。
- 片手槍尼
前置きが長くなったが、この記事で紹介するのは要するにJavelinと盾を装備し、1ポイントだけ振ってある物理槍スキル(JabとFend)を主力としたビルドである。武器とスキルはアイデンティティに係わる部分についてはだいたい固定であるため、ビルド構築の余地としては武器以外の装備と傭兵の構成にほぼ限られる。したがってビルドの方針は以下のようになるだろう。
敵を倒すまで耐えられる防御力を備える
敵が倒れるまで弱い武器で何度も突くことになるので、その間敵から受ける攻撃に耐えなければならない。それには持てるあらゆる手段を用いて敵の攻撃を防ぐ必要があるため、装備は必然的に防御重視となる。
戦い方
- 敵の数・強さをおおまかに確認して、突撃可能なら突撃、不可能なら分断工作を行う。
- 【突撃可能】
- 接近してJab連打
- 攻撃Range内に敵が複数いる場合はFendでOpen Woundsをばらまいた後、Jab連打。
- 【突撃不可能】
- Decoyを使いつつ引いたりしながら立ち回って敵を分断する。
- 突撃可能になるまで敵を分断、引き付けたら突撃する。
- 追い詰められたら階段やタウンポータルで逃げながら立て直して再突撃を繰り返す。
- 千里の道も一歩から。Javazonの表面からは全く窺い知れないこの表現は、LIに相対したときに骨身に沁みることになる。Javazonにおいては、LI以外とLIに相対したときではそれぐらい異なる戦い方、戦闘に対する姿勢が求められる。
良い点
- Javazonの天敵であるLIに対抗できる。
- Javazonのみならず、サブビルドとして多くのAmazonビルドとの共存が可能。
- 両手槍尼をプレイする際にもこの経験が応用できる。
悪い点
- 特に1stプレイだとJavelinの性能が悲惨なことになる。
パーティープレイ
- そういうビルドじゃありません。
スキル配分
- 基本スキル構成
Skill Tab Skill Javazon
(vs. LI)備考 Javelin and Spear Skills Jab 1 Impale 0~1 経過 Fend 0~1 Passive and Magic Skills Inner Sight 1 Inner Sight 1 Critical Strike 1 Dodge 1 Slow Missiles 1 Avoid 1 Penetrate 1 Decoy 1 Evade 1 Valkyrie 1 - Jab
対象の敵に対して3連続攻撃を加える。攻撃速度は速く、一点に攻撃が集中するので、敵を早く減らしたいという状況に合った性能で、主力スキルとなるだろう。
- Fend
Range内の敵に対して一発ずつ攻撃する、Jabとは性格の異なるスキル。Open Woundsを効率よくばら撒けるので利用価値が高い。経過を含めて2ポイントで使用可能になるので、取得しておくと便利。
効率よく使用するには、敵集団の懐に入ってより多くの敵をレンジ内に収めなければならず、Defとブロックは高いレベルで求められる。*6
- Dodge、Avoid
JavazonはLI相手以外は近接しないので、それを前提にして避けバグ*7は考慮の必要なしとValkyrieを取得して、いざLIと遭遇して早まったと後悔していませんか?
【避けスキルの判定順】 Defによる回避 → ブロック → 避けスキル
でも大丈夫。上記の通り、回避/ブロックに成功すれば避けは発生しない。Defやブロックを可能な限り稼いで、避けの発生を抑えましょう。盾はブロック速度の速いものを選べば、3フレブロックが可能。*84フレでも十分満足でしょう。
Weapon Block Frame 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 1H Swinging FBR(%) - - - - 480 200 120 80 56 40 29 23 15 11 6 4 0 Javelin, Dagger FBR(%) 600 86 32 13 0 - - - - - - - - - - - -
そもそも避けとは弓や両手槍を装備してもブロックと同等のことができるというものであり、そのコンセプトを理解すれば、有効に活用できるものである。ただネックになるのがその回避モーションの8フレという速度。これが重なることにより行動の自由が著しく阻害されるのが問題なのだから、行動の自由が阻害されない程度に発動してくれるなら、とても嬉しい効果と言える。
スキルオプション
- オプションと言うけれど・・・。
このビルドがサブビルドでありオプションです。
しかしJavazon自身はもちろんのこと、融和性のある他のビルドの無効対策としての基本となり得る。つまりこのビルドの上位互換を目指せば、無効対策を達成しているビルドになるということ。*9
上記スキルはJavazonが稲妻スキルを極振りする前提で、それを阻害しないよう最低限のものを取得する形となっているが、LI対策をもっと楽にしたいと考えるなら、強化の方向性で調整することもできる。資産があれば、まずは装備を近接戦闘寄りにすることで対応できるが、1stプレイで資産がない場合は、そもそも稲妻スキル極振り自体が推奨できないのであり、その中でJavazonとしてのアイデンティティを守るために他のスキルに手を出さないのであれば、以下のオプションを選択することもあるだろう。
- Decoy
オプションの筆頭はDecoy。というかファーストチョイスとしてはほぼ1択。
召喚コストの低減、耐久力の上昇、Valkyrieの耐久力の上昇と、召喚物の耐久力を色々な角度から強化する。
DecoyやValkyrieは敵のヘイトを比較的優先的に集めてくれるので、彼女らが健在のうちは自分や傭兵が敵の攻撃対象になりにくく、戦場に居ながらにしてライフ減少時の立て直しがしやすくなる。
無効対策は継戦能力がモノを言う。ポイントを注ぎ込むことによりその継戦能力が劇的に改善されるため、実質的な無効対策として機能する。*10
- Valkyrie
Decoyを強化しても前衛の耐久力が足りないと思えばValkyrieにもポイントを入れることができる。ただしValkyrie20、Decoy1と、Decoy20、Valkyrie1の比較では、Valkyrieの耐久力に大きな違いは出ないが、Decoyの耐久力に決定的な差が出るため、Decoyを差し置いてValkyrieを優先するメリットはない。
- Penetrate、Inner Sight
近接ビルドとしてはARの不足は深刻で、ARはあればあるほどいいのだが、LI対策として見る場合、敵を倒せるか否かという観点になると、AR1500、命中率50%程度でも防御がしっかりしていれば一応は倒せる。*11いくつかのセットアイテムで強烈なAR強化効果を持つものがある他、裏にRW Maliceを持ってDef削り効果を利用したり、Demon LimbなどEnchantを発動できる装備でも補強できるなど、最低必要ラインのハードルがそれほど高くない上、補完する手段も多いため、これらの中のAR対策の1つとして有効ではあるものの、スキルポイントを費やして積極的に取得していく場合はビルド構成のプランが明確になっていることが望ましい。Respec前提とするか、本気でこの片手槍尼を極めるつもりなら。
ステータス配分
- Str : 装備の要求値
- Dex : ブロック率75%まで
- Vit : 残り全部
- Ene : 初期値
ポイントは最終装備を確定させるまではある程度余裕を持たせておきたい。
育成・装備例
- 装備を集めろ!
育成と言っても基本的にスキル構成は固定なので、実質的に当ビルドにおける育成とは装備の獲得と更新である。
それだけ装備の獲得には貪欲になるべきで、どこからどんな装備を獲得できるのか、普段利用しない引き出しも総動員してアンテナを張りたい。
つい忘れがちだが、これはJavazonを育成する上で必要となる心構えである。スキルの超攻撃力から装備など適当でいいという考えは、Javazonの育成に関しては全く当てはまらない。*12
- 近接戦闘ビルドに必要な「機能」
「機能」 Javazon(vs.LI) びんぼうShocker 攻撃力 Crushing Blow Open Wounds 物理以外の攻撃力 Lightning Fury
Charged StrikeHoly Shock 命中率 Zeal 防御力 高Def Def傭兵 Holy Shield/Def傭兵 全レジMax 凍結無効
びんぼうトレハンShockerと比較しながら近接戦闘ビルドに必要な「機能」を見ていく。
表記したものはスタート時点で獲得が約束されているものである。ここから資産の増加に伴って装備等で追加していくことになる。
両者を比較すると以下の通り違いがある。いずれもJavazonにとっては不利な違いであり、Shockerと同レベルの能力に達することを求めるのはナンセンスとしても、「何とかなる」レベルに持っていくにはそれなりの性能の装備が必要となることは容易に想像できるだろう。- 稲妻スキルに要するスキルポイントに差がある。
Lightning Furyの威力に妥協すればこのハンデは解消できる。 - AmazonがPaladinのHoly Shieldに相当するスキルを持っていない。
一応避けスキルがあるものの、これは効果が複数スキルに分かれている上に挙動が遅く、薬にも毒にもなるという点で使い勝手が違いすぎる。 - 武器の選択肢に差がある。
Javelinは穴が開かずルーンワードのベースにならないので、選択肢はユニーク、レア、クラフトしかない。これらのうちCB、OWを持つものはないため、これらの機能を武器で補うことができない。したがって必然的に防具にて補完する必要が出てくる。
- 稲妻スキルに要するスキルポイントに差がある。
- 【Hell(クリア時)】
装備箇所 Normalクリア時 備考 Status 右手 表 Safety Craft Harpoon 1H Damage 22-100
AR+1353(Lv比例)Lv 82 裏 RW Malice Partizan Jab Damage 267-649 左手 表 Ethereal RW Rhyme
(Grim Shield)Def 321 AR 3684 裏 Fend Damage 286-734 胴 RW Duress(Dusk Shroud) Def 1211 AR 4397 頭 Iratha's Coil Def 194(Lv比例) Defence
(Aura後)2160
(6874)手 Blood Craft Glove CB 6%、IAS 20% ベルト Rare Battle Belt レジ、FHR、Life Life 765 足 Goblin Toe CB 25% Mana 136 護符 Iratha's Collar All Resi 15、P-Resi 30 Resist Fire 75 リング1 Rare Ring レジ付き Cold 58 リング2 Magic Ring レジ付き Lightning 75 チャーム レジなど Poison 75 傭兵 Desert Mercenaries(Act2) Def 武器 Ethereal RW Malice(Hyperion Spear) 2H Damage 69-245 Damage 365-905 胴 Ethereal Toothrow Def 2024 Defence
(Aura後)3453
(11740)頭 Rockstopper Resist 75-75-75-49
以上は筆者が実際にクリアしたときの装備である。あくまで一例なので、必要な機能を補強し、損なわないようにカスタマイズしてクリアを目指してもらいたい。
これは初心者でもある程度頑張ればクリアできるという最低限の装備のつもりで書いているので、熟練者には十分すぎる装備かも知れないし、堪え性のない人にはやや厳しめの装備と感じるかも知れないので、自分のスタイルに合わせてもらいたい。
育成まとめ
- 高Def鎧
鎧に関してはとにかくDef重視。それ以外の能力はぶっちゃけなくてもいい。*13Defは鎧で6割以上決まる一方、レジなど他の能力は鎧でなくても稼ぐことができるため、総合的に防御性能を得るには、鎧で他の能力を稼ぐのは効率が悪い。この先Def不足でいくらでも悩むことになるので、Normalの段階から意識的にDefを稼ぐようにしたい。店売りのMagic鎧をマメにチェックしてDefの高いものを見つけたら購入して更新していく。
- お金を貯める
高Def鎧に関連する形だが、購入にはかなり高額なお金がかかるので、お金を貯めることも大事。ちなみにGodly Sacred Armor(ED151%/Def1508)を店売りで見かけたときの売値は3,320,832Gold。Defだけの鎧など奇妙に見えるかもしれないが、有力な最終装備候補である。
お金は死ねば減るし、傭兵の蘇生費用にも必要なため、高く売れるアイテムはすぐに売り飛ばさず、倉庫キャラに渡してひたすら保管していこう。
- そのエリアを踏破できると判断する基準
そのエリアを順調に進めていることを判断する一つの基準として、「お金が貯まる傾向にあるかどうか」がある。死ねばペナルティで失うお金の他、傭兵の蘇生費用としてもお金を失う。それが頻繁に起これば湯水のようにお金が目減りしていく。逆にお金が増えていくということは、少なくともお金を拾ったりアイテムを売り払って得られる収入の方が、死んで失うお金よりも多いということである。お金がどんどん貯まるという状況は、楽にそのエリアを踏破できている証拠であり、その程度によりエリアの難易度が判断できるというわけである。
- 売れるものは積極的に拾う
上記は基準であるが、お金や売ればお金になるアイテムを拾わない人に適用できる基準ではない。そういう意味では、売ればお金になる物でも使い物にならなければいちいち拾わないということは、プレイ難易度を上げるということに等しい。せっせと廃品をお金に換える地道な努力がプレイ難易度を下げることに繋がるのだから、売れるものは積極的に拾いましょう。
- 紫ポーション
紫ポーションは拾ったら無駄に使わずに倉庫用キャラを用意して保管しておく。いくつか難所があるので、そこに差し掛かったところでまとめて投入して突破していくことになる。Normalのうちは全部合成せずに小紫のまま保管する分も用意して回数を確保するといいだろう。
- トレハンをしっかりやること
- トレードを活用する
稲妻無効に対抗するためには、最低でも上記最終装備レベルの装備は必要になる。筆者はトレードなしの完全ソロを目指したためトレハンが長引いたが、トレードを活用してさっさと最終クラスの装備を集めてしまえばもっと楽にクリアできる。上記の装備は最終といえどもトレード価値としては大したことはないので、それほどの苦労もなく集めることができるだろう。そのためにも取引のネタをトレハンで仕入れておくことが肝要である。
- クエスト報酬
以下の報酬は後々Hellで通用するクオリティのものを入手したときのため、また入手する可能性があるため、なるべく終盤まで取っておくこと。ImbueとAnyaはレアElite Javelinを入手するため、Larzukは最終装備確定後の最後の能力補完のため。- CharsiのHoradric Malus回収後のImbue(Act1/Q5)
- Larzukがアイテムにソケットを開けてくれる報酬(Act5/Q1)
- Anya救出後のクラス専用アイテム報酬(Act5/Q3)
最後に
- Javazonというビルドに対する誤解
改めて書くが、上記がJavazonのHellクリア向けの装備である。スキルブーストが全然無いなど*14、一般に言われるJavazonの装備とは全く方向性の異なるものになっているが、要するにこれが結論なのである。裏に別の武器を持ったくらいで十分なLI対策になどなりはしないのである。
Javazonとは別ビルドの記事を読んでいるように思うかもしれないが、単独でのHellクリアを目指すJavazonは基本的に当ビルドの上位互換を目指すことが望ましい。Javazonについて、他記事で「どう育てるか」とイメージするのとは随分違うイメージだったと思うが、寧ろこちらの記事を読んでイメージしたことを重視して育てたほうが結果としてはうまくいく。
早い話がJavazonが所謂Javazonらしい、スキルブーストなどLightning Furyの威力を高める装備を選択するのは、LIの居ないところでトレハンに専念するなど、それが必要になってからでよく、Hellクリアを目指す、育成段階は寧ろLI対策となる物理戦闘能力を重視する方向で装備を選択するとよいのである。
- 他ビルドとの親和性
当ビルドはJavazonのLI対策を目指したものだが、サブビルドとして独立しているため、多数のAmazonビルドとの共存が可能である。攻撃は物理であるため、物理以外を主とするビルド(Plague Javazonなど)のサブビルドとして無効対策に同じように利用できるし、盾を持っていること以外は実質的に槍尼の下位互換といって差し支えないため、そのまま両手に持ち替えてスキルポイントをその方向で注ぎ込めば槍尼にもなれるわけです。弓系が敢えて無効対策にJavelinを選択することはないとは思うが共存は可能だし、弓とJavelinのハイブリッドビルドのJavelin側を受け持つことも可能。いろいろ試してみて下さい。