The Paladin

Last-modified: 2013-07-21 (日) 01:23:01
  • これぞPaladin
    いわゆるRPGに登場するPaladinというクラスは、日本では「聖騎士」などと訳され、一般的には最前線で剣を振って敵と戦いながら、防御・回復系スキルで味方の安全を守るという役どころになると思う。

    しかしDiablo2のPaladinでメジャーなビルドと言えば、攻撃魔法を駆使する魔法使いだったり、前線で剣を振るだけの戦士だったり、一般的なPaladinのイメージとはちょっと違う感じがする。

    ならば作ってやろうじゃん!ということで、「防御を固めて仲間の盾となり、回復役も務めながら近接攻撃をする、PaladinらしいPaladin」を作ってみました。

構想

一言で言うと回復オーラ(Cleansing・Meditation)を展開するZealot。

防御を徹底的に固めた上で回復オーラを使用して、受けるダメージに対する回復を間に合わせることで前線を維持する。また同時に仲間の回復を行う。

戦い方

回復オーラを展開しつつ強大な防御力を背景に敵中に突撃して、Zealで攻撃する。

ボス・ユニークなどに対してはSmiteで攻撃する。

戦い方は至極簡単、単純明快。

物理無効はVengeanceで処理する。

良い点

  • 防御に徹した装備による鉄壁の防御力。死にやすい状況への対策が詰め込まれています。
  • 対Tristram関連イベントに関しては充分な効率が出せます。
  • 倒せない敵はいないので、効率云々言わなければ何でもできます。

悪い点

  • 防御に徹した装備のため、攻撃力は必要充分というレベル。

パーティープレイ

前線の維持こそ役目であり存在意義なので、如何なる場面においても積極的に前に出て敵の攻撃を食い止めてください。黙っていても後衛の仲間たちが有り余る攻撃力をもって敵を殲滅してくれます。

スキル配分

Skill TabSkill GB型  GA型 備考
Defensive AurasPrayer2020
Resist Fire2010
Defiance残り残りまたは20
Cleansing11
Resist Lightning2010
Meditation11
Offensive AurasAll00
Conbat SkillsSacrifice11経過
Smite11
Holy Bolt11
Zeal1~20または1
Charge11
Vengeance10
Blessed Hammer11経過
Holy Shield2020

Guardian Angelを装備するGA型はレジ最大値があと5上がればキャップ上限の95に達するため、スキルポイントを大幅に節約できる。そのままZealに振ればITD武器を使用しない場合の命中率を確保できるし、ITD武器を使用する場合はDefianceをMAXにして残りをResist Coldに振るなどが考えられる。

スキルオプション

ステータス配分

  • Str : 装備の要求値
  • Dex : ブロック率75%まで
  • Vit : 残り全部
  • Ene : 初期値

装備

装備箇所GB型GA型
 右手 RW Fury(Phase Blade)RW Kingslayer(Phase Blade)
RW Call to Arms
 左手 Gerke's Sanctuary(Um)
全レジ付Gemmed Pal Shield(Um×4)
Ethereal The Gladiator's Bane(Zod)Ethereal Guardian Angel(Zod)
Guillaume's Face(IAS Jewel)Guillaume's Face(Um)
Blood Craft Glove
ベルトString of Ears
Uped Goblin Toe(Exceptional)Uped Goblin Toe(Elite)
護符Mara's Kaleidoscope/Seraph's Hymn
リング1Dwarf StarRaven Frost
リング2Nature's Peace
チャームAnnihilus, Hellfire Torch, レジ
Defencive Aura GC
傭兵Desert Mercenaries(Act2/Def)Rogue Scouts(Act1/Cold/RW Faith)
  • 武器
    武器は色々候補は考えられるが、機能を揃えようとすると案外選択肢は少ない。

    欲しい機能は、欲しい順番にIAS40%以上(Phase Blade)、OW(33%以上)、ITD、ED%、CBが欲しい機能になる。
    • RW Fury
      このうちCB以外が揃っているのがRW Furyで、候補の筆頭となる。
    • Gemmed Phase Blade(Shael×2、Um×2、Jah、Ber)
      4フレを達成できる武器の中ではCB・OWを最も効率よく稼げるが、ED%が全くないため、CBで削った後のダメ押しが利かない。物理無効対策のVengeanceの効率も良くない。元々アテにはしていないものの、吸い(LS・MS)は殆ど機能しない。
    • RW Kingslayer
      4フレZealに必要なIAS72%を確保するためにはもう一つソケットなど装備スロットを要するのが難点。また-25% Target DefenceこそあるもののITDはなく、命中率を充分に確保しなければ意味がないが、確保さえできればCB100%を達成可能な点は魅力。Act1傭兵の方が相性が良いかも。
    • RW Beast
      Fanaticism AuraによるAttack+80%こそあるものの、命中率の確保が課題になる。OWの発生率が低いのも微妙。


      武器名IASOWITDED%CB備考
      RW Fury40%66%209%×
      Gemmed Phase Blade40%50%×20%Shael×2、Um×2、Jah、Ber
      RW Kingslayer30%50%-25%230-270%33%oskill(Vengeance)
      RW Beast40%25%×240-270%20%Fanaticism Aura


      Act1傭兵にRW Faithを持たせれば攻撃速度の問題を解決できる装備もある。命中率も上記GA型でZeal20とし、Demon LimbのEnchantまで使用すれば、Fanaticism Auraと合わせてARは7000ぐらいになり、傭兵がInner SightでDefを大幅に低下させるので、概ね満足の行く命中率を確保できるでしょう。

      採用可能な候補の幅が一気に広がるので、武器に拘りがあるならお勧め。傭兵に攻撃速度と命中率を依存する形になるので、傭兵が死ぬと攻撃力が低下することに注意。身を挺して傭兵を守りながら戦いましょう。
  • Stormlash(Um)
    そのままだとOWが全くなくなるので、ソケットにUmを入れ、靴をGore Riderに変更する。CBは最大93%、OWも35%と3回に1回は発生する。そして何と言っても命中時発動のStatic Fieldの効果は絶大で、殲滅速度はRW Furyなどと比べても体感できるほど違う。

    稲妻吸収があるため、GB型でもResist Lightningへのポイントを切ってZealへのポイントを確保することで構築は可能。*1Tank性能を維持しつつ攻撃力を強化できる。これはオススメ。

    GA型の場合、Succubus系に対しては最初はライフを消耗するものの、殲滅自体は速くなるので、敵の数が減るに従って盛り返してくる。数が多いとさすがに立ち回りを要求されるが、まず充分な性能。
  • Astreon's Iron Ward(Um)
    RW FaithのFanaticismのレベルが14以上必須となるが、IASを35%稼げば4フレ。籠手と兜で稼ぐのが良い。

    数値DRが付いている分、対物理防御力がより高くなる点が売り。AR上昇効果がZealに投入するスキルポイントの代わりになるため、GB型でも無理なく導入できる他、GA型の場合はDefianceをMAXに振ってもなおポイントが余るので、残りをZealに振り込んで更なる命中率を稼ぐことができるし、数値DRが良可変値なら、GA型の弱点である数値DRの低さも緩和される。

    またSlows Targetが25%あり、これも安全に貢献するので、防御志向の装備としては最高級と言っていいだろう。Combat Skills上昇があるので、これによってもDef上昇(30~60%)、AR上昇(20~40%)が付いてくるのも地味ながら良い。


    武器名IASOWITDED%CB備考
    Stormlash(Um)30%25%×240-300%33%Lightning Absorb +3-9
    Astreon's Iron Ward(Um)10%25%×240-290%33%150-200%AR上昇/Slow 25%

  • 防具
    防具にも当然必要な機能があり、求められるものはDef、レジ、CB、IAS(35%)、数値DR、MDR、DR%、OWとなる。概ね欲しい順番に列挙しているが、装備の組み合わせによって前後することもあるため一概には言えない。

    敵の攻撃を徹底的に防いで時間当たりのダメージを最大限減少させ、回復オーラの回復力でそれを上回らせることにより、あらゆる攻撃を無効化するというのがコンセプトである。現実には全て無効化というのは無理だが、それに近い状態にはできる。そのために敵の攻撃に応じた防御というものを考える。


    • 命中判定のある物理攻撃
      対応する防御方法はDef。Defの重要性はこのサイトでは再三主張しているが、ここでも当然必要になる。Defさえ稼げば大半の物理攻撃は脅威にならない。


    • 命中判定のない物理攻撃
      脅威になるのはSuccubus系の赤い玉と、Oblivion Knight系の白い物理弾。これらはDefによる命中判定がなく、ブロックのみの判定になるため、実質命中率は通常の物理攻撃の5倍以上にもなる。しかもこれらの攻撃にAmprify Damageが付随することも多く非常に厄介。

      これらの攻撃には数値DRで対抗する。一般的に数値DRはDR%と比べて利用価値は薄いと考えられているが、これらの攻撃はダメージ自体はそれほど大きくはないため、数値DRの影響が大きい。

      そして何よりAmprify Damageの影響を受けにくい点が非常に大きい。ダメージ計算の適用順で数値DRが先になるのがAmp影響下においては有利になる。

      装備選択のコンセプトが、有利な状況を確固たるものにするより、不利な状況をなくしていく方向を重視しているため、Amp影響下に強い数値DRが重要である。

      またニーラサック寺院の強敵Tomb Viporの毒霧には絶対的な強さを誇る。


    • 通常の属性攻撃
      対応する防御方法はレジとMDR。Resist FireとResist Lightningのパッシブ効果により火炎、稲妻レジの最大値は85まで上昇しているが、これはレジ75%を基準にすると、そこから更に40%のダメージ低減となる。実のところレジ最大値を上限の95%まで稼げば属性攻撃はほぼ脅威ではなくなるが、そのためにGuardian Angelを採用しようとすると、結果として数値DRが少なくなり、特定の状況ではTank性能が落ちてしまう。そのため数値DRを稼ぎながら追加の属性防御力を得られるMDRで対応する。脅威の属性攻撃の代表格であるWillowisp系の収束ビームことLightningもこれにより脅威ではなくなる。数値DR同様、Convictionの影響を受けにくいのも利点。また無属性魔法に対しては基本的にMDRで防御するしかない。


    • 持続型の属性攻撃(専らMegademon系のInferno)
      Infernoに対してはMDRの効果が2/25に減少するため実質殆ど効果がない。そのため囲まれて一斉放射されるとかなり危険である。一旦下がって誘導するなど立ち回ればそれ程脅威ではないものの、それでは「仲間の盾」の誇りは失われる。これに対しては吸収装備が有効で、それもダメージ適用順から数値吸収が理想だが、他の機能を確保した上で装備できるものはないため、次善の策として%吸収装備で対応する。Resist Fireによりレジ最大値は85%になっているのと合わせれば、耐久力をかなり高くすることができる。


  • 以上のことから選ばれたのが上記装備例。

    Paladinなのにレジで大きな恩恵のある専用盾を使わないのはある意味暴挙に近いが、Holy Shieldによりブロック速度を考慮する必要がないPaladinならではと言えなくもない。Uber Mephistを相手にする場合はUm×4を嵌めた全レジ130オーバーのPal専用盾に変更し、RW TreacheryでFadeを発動させて対応しましょう。

    鎧に関しては属性攻撃にはレジ最大85%とMDRで充分対応できることと、凍結無効が付いていて指輪が1つ自由に使えるのが有利なThe Gladiator's Baneを筆頭の候補としている。Guardian Angelでも構築は可能だが、防御面では数値DRが鎧で稼げないため、Succubus系などへの対応がやや苦しくなる点は注意。その代わりスキルポイントの節約によりZealにポイントを振れるようになるので、ITD武器を装備しない場合の命中率を確保しやすくなる。

    Dracul's GraspはLife Tap発動で延命に大きく貢献する他、小手の部位でOWを25%も稼げるなど非常に優れた装備だが、パーティープレイではLife Tap発動が必ずしも有益とは限らない。パーティープレイで味方の邪魔になる効果は極力避けたかったので、装備候補の筆頭とはしなかった。ソロプレイでは遠慮する必要はないが、攻撃速度の関係もあるので、充分考慮の上で採用してください。またLife Tapは物理無効に対しては効果がないので、過信しないようにしましょう。

    Nature's PeaceのSlain Monsters Rest In Peace(成仏効果)も場合によっては邪魔になるかも知れないが、こちらは自分の攻撃力が相対的には高いとは言えず、敵にとどめを刺す機会自体があまり多くないので、殆ど影響はないでしょう。

育成

CB、OW付きの装備で物理攻撃を確保しつつ、Defを優先的に稼ぎましょう。

スキルで攻撃力を確保するのが難しいので、育成段階でもその場面に合った装備がないと苦戦することになるでしょう。最終装備にもなっているGuillaume's Face、Goblin Toeや、グラベンの弟分ことIron Peltなどがお勧めです。

今なら育てやすいビルドで育ててから、スキルリセットを利用するのもいいでしょう。

傭兵

基本的に傭兵に頼らず全てを自分一人で賄える前提で構築しているこのビルドですが、傭兵がいればより強力な盾となり得ます。注意するのは傭兵が死んでしまった時に自分の(攻撃、防御も含めた総合的な)戦闘力が失われないよう気を付けましょう。

  • Desert Mercenaries/砂漠の傭兵(Act2)
    定番中の定番。ほぼDef傭兵一択。傭兵は装備箇所が少ない分、多様な防御方法を取れないので、守りきれないこともしばしばあることを想定しておく必要がある。それでもなるべく耐久力を高めるには高Def鎧を装備させてDefオーラを展開し、自分で自分を守れるようにすることが肝要。石バグRW Fortitudeを用意するなら、Chilling Armor発動によりそこそこのDefが得られるので、Holy Freeze傭兵で相乗的に延命効果が期待できるかも。

    生き残ってくれさえすれば、RW Infinityの効果でITDのない武器を使用しても当てられるようになるが、傭兵が死んでARが不足して苦しくならないよう注意。
  • Rogue Scouts/ローグ(Act1)
    こちらは敵とある程度距離を取ってくれるので、自分が盾になっていれば簡単にやられるということはないでしょう。

    ローグ傭兵のInner Sightにより敵のDefが大幅に削られて命中させやすくなるので、RW Faithで速度と命中率を稼げることもあり、武器の選択肢を広げてくれるのは良い。

注意点

これだけ防御を堅くしても、ライフを消耗する場面が全くないわけではないので、ライフが減ったら適宜ヒーリングポーションを使用しましょう。


*1 できれば稲妻吸収は良可変値のものを使ってください。