職人

Last-modified: 2024-02-20 (火) 22:05:20
収録拡張コストカード種別効果
基本(第二版)6アクションコスト5までのカード1枚を獲得し、あなたの手札に加える。
手札を1枚、デッキの上に置く。

概要

5コスト以下のカードを手札に獲得する効果を持つ。ただし、手札1枚をデッキの上に置く必要があるため、一般的な獲得カードと同じように手札枚数は減る。
獲得したカードは一度手札に入るので、銀貨を手札に入れて即座に出力金量を2金増やしたり、アクションカードをデッキの上において次のターンにすぐ使うことができる。
ドミニオンの5コスト帯には強力なカードが多いので、使うだけでデッキ構築を大きく進めることができる。
特に寵臣庭師のような数を集めることで強くなるカードと相性がよく、さらに終盤では公領の獲得による点数の底上げに寄与するのも嬉しいところ。
職人自体が6コストと高額だが、同じコストの金貨を購入した場合よりも効率的にカードを集められると言えるだろう。

利用法

  • コストが高めだが数を集めると強いカードを集める。
    • あればあるだけ安定する研究所狩猟団をガメておく。
    • 前述のように、枚数を集めてこそ力を発揮する寵臣庭師の収集には最適。
    • 街道は何枚も並べたいカードであり、さらには職人の獲得範囲も広がるので特に相性が良い。
  • 獲得したカードを手札に加えてから好きなカードをデッキに戻せるので、「このターンにやりたいこと」「次のターンにやりたいこと」に合わせて状況次第で戻すカードを決めることができる。
    • コンボ環境ならゴミカードを戻してからデッキトップを捨てる、アクション権がないなら強力なカードをデッキに戻して次のターンに使う…など
    • アクション権が十分あれば大君主のように扱うことができる。
  • 王笏がサプライにあれば、職人を使用→王笏を手札に獲得し、(王笏以外の)手札1枚をデッキトップに置く→王笏で職人を使用…という動きを手札が無くなるまで繰り返すことができる。
    手札が増えていない状態でも1ターンで王笏4枚+5コストまでのカード1枚を獲得できるため純粋に強い動きであるし、急な三山切れを狙う場合にも有効なので覚えておきたい。

詳細なルール

  • 等でカードのコストが下がった場合、下がった後のコストが5コスト以下であれば獲得できる。
    • 村→橋→職人の順にカードをプレイした場合、職人で金貨(コスト6→5)を獲得できる。
  • ポーションをコストに含むカード(ブドウ園等)、負債をコストに含むカード(技術者等)は、どちらもコスト最大5(コイン)までのカードに含まれないため、獲得できない。
    • 職人で獲得できるカードは、正確には「コスト最大5コイン0ポーション0負債までのカード」とみなされるため。
  • イベントプロジェクトはカードではないため、獲得できない。
  • 職人を使用した際の獲得効果は強制だが、サプライにコストが適切なカードが無ければカードを獲得できない。
  • 職人の効果は、①5コスト以下のカードを手札に獲得する→②手札1枚をデッキトップに置く、という二段階の処理である。
    • ①によって仮にカードを獲得できなかった場合でも、②の「手札1枚をデッキの上に置く」効果は処理しなければならない。
    • ①でのカード獲得に対して獲得時効果が誘発するタイミングは①の直後であり、②の後ではないので注意。
      • 例えば、①で牧羊犬を獲得した場合、獲得時に牧羊犬のリアクション効果を適用できる。適用した場合は2ドローし、その後で②の処理を行う。
      • 例えば、①で墓地を獲得した場合、墓地の獲得時効果で手札の廃棄を行った後、②の処理を行う。もし廃棄によって手札が0枚になっているならば、②では結果的に何も戻さない。
  • 職人を使用した際、獲得されるカードは捨て札置き場を経由せず、直接手札に獲得される。詳細はリンク先参照。

関連カード

工房などの、4コスト以下のカードを獲得できるカードと異なり、5コスト以下のカードを獲得できるカードは以下のように限られる。

拡張名前コスト関連
基本(初版)祝宴4元々基本セットに入っていた、5コスト以下のカードを獲得する効果を持つカード。使うとなくなる。
錬金術大学2+ポーションコスト5以下のアクションカードを獲得できるカード。
繁栄(第二版)軍用金5使用する度に左隣のプレイヤーがカード1枚を指定し、
そのターン中に軍用金で指定されていない、コスト5以下のカードを獲得する財宝カード。
暗黒時代祭壇6手札1枚を廃棄し、コスト5以下のカードを獲得。
帝国宴会3銅貨2枚とコスト5以下で勝利点以外のカード1枚を獲得する。
夜想曲吸血鬼()5吸血鬼以外でコスト5以下のカードを獲得する。使うと自身がコウモリになるというデメリットを持つ。
移動動物園特価品4コスト5以下で勝利点以外のカード1枚を獲得。他のプレイヤー全員に1枚を獲得させるデメリット効果あり。
同盟輸入者3次のターン開始時にコスト5以下のカード1枚を獲得。
交換5手札のアクションカード1枚を由来する山札に戻せば、コスト5以下で異なる名前のアクションカード1枚を獲得し手札に加える。
略奪物色32つの効果のうち1つは「廃棄置き場の屋敷1枚を獲得すれば(サプライにある)コスト5以下のカード1枚を獲得。」である。

余談

  • 基本セット第二版で登場したカード。入れ替わりになったカード群の中では、何度も使用できる祝宴のような効果とも言える。使用したターンに手札が減る点も同じ。
  • ドナルド・Xによる追加理由は以下の通り。
    原文と日本語訳

    【原文】(引用元)

    For a while this was, cost $5, discard down to 2 cards in hand, gain a card costing up to $5.

    The idea was that the ability was strong enough that it was worth jumping through hoops for.

    But in games without combos, it wasn't very good, and when you did have the combos, Library was better. I gave it +$1 and still wasn't impressed.

    Meanwhile I had had a card in Empires (gain a Gold to your hand, put a card from your hand on your deck, each other player gets +1 VP) that hadn't worked out but had seemed promising, and I tried versions of it with different penalties.

    Finally one day I realized that costing $6 would be more fun than having a (second) penalty. Which means the set still has a card for $6, hooray.

    【日本語訳】

    しばらくの間、こいつはコスト5の、「自分の手札が2枚になるまで捨て札をする。コスト5以下のカード1枚を獲得する」カードだった。

    コスト5のカードを得るためなら、たとえ火の中水の中。重いデメリットがあっても見合う効果と思ってたんだ。

    でも実際のゲームでこいつは弱かった。コンボにでも使わない限りはね。コンボをしたい場合でも書庫の方が適していた。+1金を追加したが、まだまだピンとこなかった。

    その間、帝国のカードの没案(金貨を獲得し、手札に加える。手札1枚をデッキの一番上に置く。各プレイヤーは+1勝利点トークンを得る。)が生まれた。帝国ではダメだったが、こいつは有望に思えた。そして、違うペナルティをもつやつを考えた。

    結局のところ、第二のペナルティを課すよりも、コストを6にすることが適切だと気付いたんだ。つまり、基本セットには引き続き6コストの王国カードがあるんだ。やったぜ。

コメント

  • Sheepdogをハンドに獲得した場合、リアクション効果の使用は1枚戻しの前に割り込みますか? -- 2020-04-07 (火) 23:21:04
  • はい -- 2020-04-08 (水) 01:20:40