用語集

Last-modified: 2024-03-30 (土) 16:09:02

あ~お

あっしゅく【圧縮】

デッキから不要なカードを廃棄等で取り除き、自分にとって必要なカードの割合を増やすこと。
主に初期デッキに含まれている銅貨と屋敷、一部アタックカードで配られる呪いカードが圧縮の対象となる。

圧縮の利点と欠点は以下の通り

利点欠点
・同じ枚数の手札でもより高い出力が望める。
・不要なカードが混じることによるターン間のムラが少なくなる。
・購入した強力なカードがより早い頻度で使用できるようになる。
(デッキを全て引き切ることが出来れば、1ターンに1回使用できる。)
・圧縮にターンを費やさなければならない。
(強力なステロ向けのカードがある場合、圧縮が間に合わない可能性が高くなる。)
・デッキの枚数が少ないため、勝利点や呪いのデッキ圧迫の影響が大きい。
泥棒仮面舞踏会義賊等、カードを盗む/破壊するカードが高コストのカードに当たる確率が上がる。

なお、改築系のように不要なカードを廃棄してカードを獲得する場合、人によっては以下のように解釈が変わる。

  • 不要なカードが有用なカードに変わっているため、圧縮に含める。
  • デッキの枚数が変わっていないため、圧縮に含めない。
    • キャントリップのような、実質デッキの枚数が減っている場合は圧縮に含める。
    • デッキの枚数を減らすどころか増やしてしまう交易人等は圧縮に含めない。

ゲームが進むにつれてデッキ内に有用なカードが増え、圧縮カードと廃棄したいカードが揃いづらくなるため、圧縮する場合はできるだけ早い段階で着手するのが望ましい。

一覧はこちら(※改築など、カードを変換する効果を持つものを含む)

あれば【荒れ場】

強力なアタックカードや、一部相手を妨害する効果を持つカード(抑留不正利得等)により、高コストのカードが容易に獲得できないような状況のこと。
特に呪いや廃墟を配るカードにより、デッキに不要なカードが蔓延している状況を呪い場・廃墟場と言う。

アンチカード

あるカード(特にアタックカード)に対し、その効果を和らげる・弱くする・逆用できるカードのこと。
民兵に対しての書庫泥棒に対しての共謀者魔女に対しての庭園等が代表格。

アンチシナジー

カード同士が邪魔をしあうような相互作用により、それぞれを単体で使うよりも悪い結果になるような組み合わせ。ディスシナジーとも。
礼拝堂+庭園(廃棄すると庭園の点数が下がる)が代表格。

コンボ・シナジー

いどうそしルール【移動阻止ルール】

2019年のルール変更とエラッタにより、「消息不明(lose-track)ルール」を「移動阻止(stop-moving)ルール」と呼ぶこととなり、内容に変更が出たので注意。

「移動阻止ルール」とは、「『カードを移動させる効果』の適用時、『その効果が予期する場所にカードがない(あるいは一度その場所を離れ、戻ってきた)』場合には、カードの移動処理に失敗する」というモノである。以下に例を挙げる。

  • 使用したカードはプレイエリアに出ていると予期されるため、場に出ていなければ移動処理に失敗する。
    • 具体的には、玉座の間により鉱山の村を2度使用する際に、1度目の使用で鉱山の村を廃棄した(=予期されている通りプレイエリアに出ている鉱山の村を廃棄置き場に移動した)のであれば、2回目の使用の際に鉱山の村は「(プレイエリアではなく、予期されていない)廃棄置き場にある」ので廃棄(=廃棄置き場に移動する)処理に失敗する。
    • はみだし者でサプライの抑留を使用した場合、はみだし者の「カードをサプライに置いたままプレイする」という効果により、抑留は場に出ない。よって、「(プレイエリアではなく、予期されていない)サプライにある」ので抑留は自身を廃棄する(=廃棄置き場に移動する)処理に失敗する。
  • 獲得したカードは獲得先にあると予期されるため、獲得先に無ければ移動処理に失敗する。
    • 具体的には、開発で(デッキトップに)獲得したカードを望楼で廃棄する、という処理は通常であれば可能である。
      しかし開発で宿屋を獲得し、その宿屋の獲得時効果でデッキをシャッフルした(=デッキのどこかに移動した)場合は、望楼の効果で宿屋を廃棄する(=廃棄置き場に移動する)処理に失敗する。
    • 身代わりでアクションまたは財宝カードを獲得した際に、貨物船の効果を適用し、脇に置く(=脇に移動させる)ことはできる。
      ただしこの場合、獲得したアクションまたは財宝カードが予期される獲得先から移動してしまったので、その後の身代わりの効果で「カードをデッキトップに移動する」という処理には失敗する。
  • 捨て札置き場の一番上に移動したカードが、他のカードで覆われたことで、捨て札置き場の二番目以降の場所に位置した場合は、移動したとは見なさない
    捨て札置き場の二番目以降の場所に位置したカードを移動させる際は、捨て札置き場のカードを全て見て目的のカードを探し出し、移動処理を行う。
    • 具体的には、召喚死の荷車を獲得した場合、『死の荷車は捨て札にはあるが、廃墟2枚に覆われている』ということが自明(=カード自体は移動していない)のため、召喚の効果で「カードを脇に移動する」という処理は問題なく処理できる。
      そのため、この場合は「捨て札を全て見て、目的の死の荷車を探し出して、脇に置く」という処理となる。

いどうどうぶつえん【移動動物園】

移動動物園/menagerieのこと。
移動動物園/menagerieのこと。
同盟よりも前に存在していた、同名問題である。
尚、同盟やそれ以後とは異なり、移動動物園は英語でも同名である。

イベント

冒険で登場した、「カード」ではなく「効果」を買うランドスケープ
イベント

おうこくかーど【王国カード】

サプライに置かれる、ゲームごとに入れ替わる10種類のカードのこと。

基本カード

おかねプレイ【お金プレイ】

銀貨金貨と勝利点カードのみを買い続ける戦術のこと。
基本カードのみを使うためどのようなサプライでも可能な戦術であり、戦術の一つの基準となる。
勝つためにはステロコンボデッキ・アタックカードによる荒れ場など、これより勝利点の確保が速い戦術を選ぶこととなる。
ビッグマネー

か~こ

かいちくけい【改築系】

改築に代表される、カードを廃棄し、それより高いコストのカードを獲得するカードの総称。
不要なカードの廃棄による圧縮と、必要なカードの獲得を一手でこなせるため、手早くデッキを作ることができる。
能力全体を見て圧縮カードに含めるかどうかは、カードの効果・獲得するカード・各プレイヤーの解釈による。

かいてん【回転】

ドローしたりデッキを捨て札にすることで、カードのサイクルを早めること。
ドミニオンでは基本的に、獲得したカードは次のシャッフルを挟まないと使えないシステムであるため、デッキを早く回転させること自体にメリットがある。

カウンター

アンチカード
カウンターの場合、アンチカードの中でも強烈に逆用できたり殴り返したりするレベルのものを指すことが多い。
民兵に対しての書庫詐欺師に対しての行商人魔女に対しての仮面舞踏会など。

カウンティング

自分・他のプレイヤーの獲得したカード・プレイしたカードを数えて記憶することで、公開されていない情報を知ること。
カウンティングするものの例として、全員の獲得した属州の枚数・自分の山札に残っている金貨やアクションカードなどの枚数が挙げられる。

かくとくじこうか【獲得時効果】

カードの獲得によって誘発する効果。
購入時効果と違い、そのカードを獲得する手段を問わず、獲得が実際に起きさえすれば誘発する。
望楼なども同じタイミングで誘発するので解決の順番をカード獲得プレイヤーが選ぶことができる。先に望楼のリアクション効果で獲得したカードを即座に廃棄したとしても、獲得時効果は発生する。
獲得したカードは効果を解決する時に捨て札置き場(や指定された場所)にすでにある。そのため獲得時効果の解決により「移動阻止ルール」に抵触する場合がある。

かそうコイン【仮想コイン】

財宝カードではなくアクションカードの使用によって生まれるコインの俗称。
共謀者海賊船等で財宝カードを使わず大量のコインを生み出す戦術がある。
なお、ゲーム上は、財宝カード等から生み出されるコインも仮想コインと区別されない。

カット

①デッキをいくつか(たいてい2つ)の山に分割して入れ替えること。不正防止のために、シャッフル後に自分以外が行うことが多い。
②相手への妨害目的で(本来欲しいカードとは別の)カードを獲得する行為。大抵の王国カードは1種類につき10枚しかなく、自分が獲得した分だけ相手が獲得できる総枚数を減らせる。
ただし、本来買いたいカードを買わない分自分の構築が遅れる諸刃の剣である。特に3~4人戦では、カットをした者とカットによる妨害を受けた者が共倒れになり、他のプレイヤーが漁夫の利を得ることになりがち。
例としては、公領公爵戦法に対して属州狙いのプレイヤーが「相手に公領を渡さない」目的で公領を買うのが有名か。

かばらい【過払い】

ギルドで登場した、カード購入時にそのカードのコスト以上にコインを支払うことで、追加の効果を得られるシステム。
過払い

からはいき【空廃棄】

一部の改築系のカード・引揚水夫などで廃棄したカードと同じカードを獲得することでサプライのカードを1枚減らすこと。広義のカット(②)ともいえる。
自分が勝利点を多く持っている時に属州、もしくは三山切れが近づくようなカードを空廃棄することで、相手の勝ち筋を減らすことが出来る。

かろうし【過労死】

技術者を廃棄し、4コスト以下のカードを2枚獲得することの俗称。

  • カードのコストが通常のコインによるコストではなく負債であり、やろうと思えば未払いのままにできる。
  • 成果物を一つ作らせる程度の労力には耐えられるが、二つ作ることを強いると死ぬ。

…という効果から、実際にKAROSHIをイメージしてデザインされたと考えられる。

きほんかーど【基本カード】

全てのゲームでサプライに置かれる銅貨銀貨金貨屋敷公領属州呪いの総称。
場合によってはポーション白金貨植民地廃墟といった、条件を満たした時に使用する王国カード以外のサプライを含める場合もある。
基本カードセットには廃墟以外の10種類の基本カードが収録されている。

王国カード

きほんせっと 【基本セット】

ドミニオンの最初のパッケージ「ドミニオン」およびその第二版「ドミニオン:第二版」の俗称。
拡張の名前が付いていないため、ゲームの総称と区別する場合に便宜上こう呼ぶことが多い。
基本

キャントリップ

「+1ドロー、+1アクション」を持つアクションカードのこと。代表例は市場真珠採りなど。
手札やアクションを消費せずに効果を得られるため、デッキの邪魔になりにくいという利点を持つ。
ただし、ターミナルアクションに比べて、+アクションがついている分だけ効果が弱いことも多い。
また、いくら邪魔になりにくいとはいえ、何も考えずにデッキに入れると鍛冶屋などのターミナルドローで引いても使えない、手札破壊系のアタックを受けた際の選択が難しくなるなどの弱点もある。

ドミニオンの攻略本「ドミニオンレシピ」で使われた用語であり、マジック:ザ・ギャザリングの同様の効果を持つカードに由来する。
さらに遡れば、マジックに影響を与えたTRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」の些細な効果を発揮する呪文が由来である。

こうかん【交換】

  1. 冒険で登場した、所有する交換元カードを交換先カードと入れ替えるシステム。英語での表記は"exchange"。 →交換(システム)
  2. 同盟で登場したカード。英語での表記は"Swap"。 →交換

こうにゅうじこうか【購入時効果】

カードの購入によってコインを支払った直後に誘発する効果のこと。
獲得時効果と異なり購入だけが条件であり、工房改築などによる「購入を介さない獲得」とは関係しない。
購入したカードはまだ獲得していないため、捨て札置き場(や指定された場所)にない。
この誘発タイミングは獲得時効果の誘発より前であることに注意。

なお第二版ではエラッタ・カードの削除と追加により購入時効果が獲得時効果に順次置き換えられている。
特に海辺・繁栄・異郷2版発表に伴う2022年版エラッタでは過払いを除くほぼすべての購入時効果が置き換えられた。

こうにゅうけん【購入権】

カードを購入する権利のこと。通常は1ターンに1枚までしか購入する権利を持たない。
または、その権利を増やすことができるカードの総称。ここでは後者について記載する。

主に「+1 カードを購入」を持つカードが該当する。
通常であれば、必要なカードを買ってなお余る分のコインは無駄になってしまうが、購入権を増やすことができれば無駄なくコインを使い切ることができる。
特にコンボデッキでは

  • 大量のドローソースなど、コンボパーツを短いターンでかき集める
  • 属州を買いながらドローソースを買い足してデッキを増強する
  • 属州を1ターンに2枚以上買う

など、ステロに追いつくための行動に不可欠である。サプライによっては、廃墟である市場跡地を確保しておくことが勝ちにつながるほど。
また、庭園戦法など、安価なカードを大量に集めるのにも有効である。
一方で、たいていのステロでは序盤はターミナルアクションや財宝を1枚ずつ、終盤は属州を毎ターン1枚ずつ買うことが多いため、あまり重要視されない。

異郷までは「+1」しか存在しなかった*1が、暗黒時代以降「+2」を持つカードも登場している。
冒険で登場したイベントにも「+1 カードを購入」を持つものがいつくか存在するが、イベントの購入自体に購入権を消費しているので実質的に増えはしない点に注意。

工房系改築系など、カードを直接獲得できるカードも広義の購入権と言える。
ただし、これらのカードには獲得するカードに「コスト4以下」「廃棄したカード+2までのコスト」など制限がつくものがほとんどである。

一覧はこちら*2

ゴールデンデッキ

毎ターン確実に一定の勝利点を稼ぐコンボデッキの総称。

代表的な例としては以下のものが挙げられる。

  • 司教+3枚5コイン(7コイン)+金貨(属州):毎ターン金貨(属州)を廃棄して4(5)勝利点を得て、6(8)コインで金貨(属州)を買い戻す
  • 司教×4+城塞×4:司教で城塞を廃棄して毎ターン12勝利点を得る。
  • 原住民の村+オアシス+白金貨×2+植民地:オアシスで植民地を捨てて原住民の村でマットに送り、11コインで植民地を買う
  • 遠隔地+4枚5コイン:遠隔地を酒場マットに移動させ、5コインで遠隔地を買う

カード5枚以下の純粋なゴールデンデッキはそれが全て手札になり、デッキに1枚もカードがないため、デッキを攻撃対象とするアタックカードを完全に無効化する。
一方で呪い撒きアタックや手札破壊系のアタックによって崩壊してしまう致命的な弱点を持つ。

コンボ

カード(特にアクションカード)同士の相互作用により、それぞれを単体で使うよりも大きな成果をあげるような組み合わせ。シナジーとも。
一例としては祝祭+書庫(書庫でのドロー枚数が増える)、議事堂+民兵(デメリットを打ち消しつつ自分だけ大量の手札を持つ)等。
玉座の間は単体では役に立たないコンボ前提のカードである。

アンチシナジー・ディスシナジー

コンボデッキ

コンボを最大限に利用し、終盤に一気に追い上げを狙うデッキのこと。ステロと相反する。代表的な例としては、

  • 鍛冶屋を主軸にし、勝利点の2枚同時購入を目標とした村鍛冶屋引き切り
  • アタックカードを1ターンに何度も使用し、相手のデッキをボロボロにするロックデッキ
  • 玉座の間(宮廷御料車)とを組み合わせ、勝利点を一気に購入するビッグブリッジ
  • 策士を毎ターン使用し、大量の手札を利用して勝利点を獲得し続ける策士ループ
  • デッキの枚数を可能な限り削り、司教等を利用して毎ターン確実に一定の勝利点を稼ぐゴールデンデッキ
  • 複数枚の豊穣の角笛を利用して引き切りデッキを作り上げ、最後に8~11種類のカードをプレイして豊穣の角笛を勝利点にする豊穣の角笛ガチャデッキ

等がある。コンボデッキは成功すれば強力な反面、

  • ターミナルアクションだけが手札に来る
  • デッキを引き切ったにもかかわらずコインが足りない
  • ステロ戦法に追いつかない

等、デッキ構築の失敗や周りの状況等により敗北に直結することも多いが、

といった、コンボデッキを積極的に狙うべき状況もある。

さ~そ

ざいげん【財源】

ギルドで登場し、ルネサンスで改称されたシステム。
トークンの形で次ターン以降に持ち越せるコイン。
財源

ささる【刺さる】

アタックカード等により、通常より多大な被害を与える/受けること。

  • 泥棒でピンポイントに金貨を盗まれる
  • ここぞという時に民兵を使われて属州が買えなくなる
  • 役人馬上槍試合と揃っていた属州をデッキの上に戻され揃わなくなる
  • 回したくないカードが手札に固まった状態で仮面舞踏会を使われる
  • 海の妖婆でデッキの一番上にあった有用なカードを落とされる

等、主に運が悪かった、事故に巻き込まれた時に使われる。

サプライ

カードとして購入できる基本カード王国カードの総称。
王国カードの組み合わせの俗称としても用いられる。

カードとして購入できない下記のものはサプライに含めない。

さんやまぎれ【三山切れ】

ゲーム終了条件の一つで、サプライの山札のうち3つ以上が切れること。
以下の状況で発生しやすい。

属州・植民地が無くなって終了する場合と比べ、サプライの残り枚数や対戦相手との勝利点の差の把握がより重要になる。

じこ【事故】

カードの引きが悪い時に発生する、デッキが上手く機能しなくなるような事象。デッキというランダム要素を扱う以上、どれだけ構築が上手い人であろうと避けようがないこともある。

次のようなものが事故の一例とされる。

じぞく【持続】

海辺で登場したカードの種類。このタイプを持つカードは枠の色がオレンジ色となっている。
多くは使用したターンだけでなく、場に残って次のターンにも効果を発揮する性質を持つ。

なお、厳密には「するべきことが残っている限り持続する」原則を持つため、場に残る条件が次ターンまでとは限らない。
個々のカード効果を見て、場から捨て札になるタイミングには注意しよう。

  • 例えば、策士で手札を捨てられなかった場合や、道具で手札を1枚も脇に置かなかった場合は、「次にするべきことが無い」判定となるため、使用ターンのクリーンアップフェイズで場から捨て札になる。
  • 略奪で再登場した際はこの性質にフォーカスされ、「次のターンに○○する」効果だけでなく、「次に××した時に○○する」効果を持つカード群として再登場した。
    条件を満たすまで何ターンでも持続する一方で、使用ターンだろうと条件を満たせばそのターンのクリーンアップで即座に捨て札になる。

持続カードの歴史

  • 海辺では次のターンに効果を発揮するアクションカード群として登場。
  • 冒険では、持続中相手に効果を及ぼす持続アタックカードが登場。
  • 冒険では同時に、永続的に持続する雇人チャンピオンが登場。
  • 持続タイプを持つ非アクションカードとして、夜想曲では持続の夜行カード、同盟では持続の財宝カードが登場した。
  • 略奪では上述の通り、「次に」条件を持つカードとして再登場した。

シャカパチ

シャカシャカ音を立てながらハンドシャッフルを行い、最後にパチッと音を鳴らす行為。当然、カードやスリーブが傷つく可能性がある。
TCGプレイヤーの中には長年のクセやかっこいいと思ってシャカパチを行う者もいる。ドミニオンでは意味のない行為である。*3
シャカパチの音を不快に感じるプレイヤーは多くおり*4、ゲームによっては明確な禁止行為として定められている。*5ましてやボードゲームであるドミニオンは自分のデッキ=自分の所有物でない場面も多い。
間違っても他人のドミニオンでシャカパチをしないよう、手癖がある者は細心の注意を払うように。

しゅうごう【集合】

帝国から登場したカードの種類。サプライの山札に勝利点トークンを置いたり、そこから勝利点トークンを受け取ったりする効果を持つ。
ランドマークの汚された神殿は、アクションカードの山札に勝利点トークンを置く準備を持っているが、「集合でないアクションカードの山札」と指示されている。

しょくみんちば【植民地場】

植民地白金貨を使用するゲームのこと。Platinum、Colonyの頭文字から「プラコロ場」とも。
属州場と比べてゲーム終了が遅くなり、相対的に圧縮戦法やコンボデッキが強力になり、一方で特殊勝利点は弱くなる傾向にある。
属州場

ちなみに、省略して「植民場」と呼ばれることも多かったが、移動動物園での「植民」の登場により、「植民場」と呼称しなければ明言できなくなった。
こちらも10コストと高額であり、ゲームのひとつの目標地点として目指すようなイベントであるため、単に「植民場」とだけ口にすると混乱しやすい。

しょきでっき【初期デッキ】

ゲーム開始時にプレイヤー全員が作る、銅貨7枚と屋敷3枚で構成された10枚のデッキのこと。
プレイヤー全員の屋敷3枚を避難所一組と入れ替えることもある。
また、王国カードから指定されている場合は、銅貨の一部を家宝に入れ替えてゲームを開始する。

屋敷場
避難所場

しょて【初手】

1ターン目と2ターン目のこと。もしくは1ターン目と2ターン目に購入したカードのこと。
例外を除き、全員が銅貨7枚と屋敷3枚で出来た初期デッキ10枚を2ターンに分けて全て引くことになる。
初手(カード名)-(カード名)と表記した場合、1ターン目と2ターン目にそれらのカードを購入することを表している。

初手x-x

1ターン目と2ターン目の手札の銅貨の枚数および金量を示したもの。
基本的に、6分の5の確率で出る4-3(3-4)か6分の1の確率で出る5-2(2-5)となり、サプライによっては有利不利が生じる。
暗黒時代までは4-3(3-4)、5-2(2-5)以外の初手はごくまれにしか生じなかったが、ギルド冒険帝国夜想曲で4-4・5-3・6-2(パン屋)・7-1・x-8(負債)、2-7(呪われた金貨)、[2+2]-3(革袋)等、様々な初手x-xが登場した。
また、4-3と3-4、5-2と2-5に差が生まれる状況も増えた。
移動動物園ではゲームに習性が加わり、共同墓地との組み合わせによって2ターン目までの金量はもちろん、デッキの動きも多様になった。
更に同盟では同盟が加わり、開始時から所持している好意トークンを支払い効果を得ることにより、2ターンの間の金量やデッキの動きがより多彩になった。

ステロ/ステロイド

単体で強力なアクションカード1~3枚と財宝カードのみを買い続ける戦術のこと。お金プレイの発展型といえ、コンボデッキと相反する。
鍛冶屋ステロ・中庭ステロ等、使用するアクションカードの名前を頭に付けることで、どのカードを用いたステロであるかを示す。
初心者がまず覚えるべきシンプルな戦法だが、ステロ戦法を取るか、どのように取るか、勝利点カードをいつ買い始めるか等、使いこなすには相応の経験が必要となる。
ドミニオンの攻略本「ドミニオンレシピ」で使われた用語であり、マジック:ザ・ギャザリングのデッキ(火力呪文で焼き、生物で殴るシンプルなデッキ)に由来する。

この名称は日本での呼称であり、海外では同様の戦術をビッグマネー(Big money)と呼ぶ。

ぞくしゅうば【属州場】

植民地白金貨を用いないゲームのこと。

植民地場

そこ【底】

積まれたカードの下部のこと。ドミニオンでは主にデッキの最下部、クリーンアップフェイズのカード補充の途中にシャッフルが必要になる1~4枚を指す。この場所にカードが行くことを「底に沈む」と言う。
沈んでシャッフルを跨いでしまうとデッキが一周するまで手札にやってこないので、カードの使用機会が1回減る。
また、狭義には「山札の一番下」のことを指す。真珠採り女予言者などのカードは、この(狭義の)デッキの底のカードを見るor(狭義の)デッキの底にカードを置く効果を持つ。

二底

た~と

ターミナルアクション

+アクションが付いていないアクションカードの総称。
同コストの+アクションの付いたアクションカードより強力であることが多いが、下記のような方法を取らない限りは1ターンに1枚のカードを1回しか使用できない。

ターミナルぎんか【ターミナル銀貨】

2金出るターミナルアクションの総称。民兵金貸し*6詐欺師など多くのカードが該当する。
追加の効果を得ながら銀貨同様の出力で使用したターンの買い物もしやすくなるため序盤から使いやすく、特にコストが3、4のものは初手で買いやすいものが多い。
ただしターミナルアクションであるため手札に被ってアクション権が足りなくなると無駄になってしまう点には注意が必要。
なお、家臣共謀者など、ターミナルにならないことを期待して運用するカードに関しては含めないことが多い。(発生する効果そのものに対して「事故でターミナル銀貨になった」「序盤は最低限ターミナル銀貨として働く」などと言うことはある。)
同様に3金出るターミナルアクションはターミナル金貨と呼ばれる。軍団兵聖なる木立ちガレリアなどが当てはまる。

ダブルボトム

二底

たんさ【探査】

掘進/delveの俗称。日本語版が発売されるまでは便宜上こう呼ばれていた。「掘進」が滅多に使われない言葉であり、今なお使われることも。元ネタはマジック:ザ・ギャザリングのキーワード能力である探査/Delve
探査 (Exploration) のこと。「探検」が既にあるからこの訳となったのだろうが、他にも「踏査」「調査」「探求」など適切な訳はあっただろう。余計に紛らわしくなってしまった。

ついほう【追放】

移動動物園(拡張)で登場した、カードを「追放マット」に置くギミック。
追放

つかいすて【使い捨て】

一度使うと、デッキから無くなる(廃棄される、サプライに戻る)カードのこと。祝宴抑留のような、使うと必ず場から離れるカードと、豊穣の角笛のような、条件を満たすと場から離れるカードがある。
条件を満たすと廃棄されるカードの中には、以下のように、独自の用語が存在するものもある。

上記の他にも、ワイン商備蓄品のような、使うと場から離れるが、自分のカードであるままのものも、使い捨てとして扱うことがある。

デッキ

各プレイヤーの持つ、裏向きに積まれたカードの束。山札とも。あるいは、プレイヤーの所持するカードすべてのこと。

  • 前者例:密偵で相手のデッキの一番上を確認して捨てる。
  • 後者例:礼拝堂で手札を廃棄してデッキ圧縮をする。

このゲームではカードは循環し、今現在手札や捨て札にあるカードもいずれは裏向きにして積まれ直されるため、このような捉え方をされる。慣れない内はどちらの意味で使われているか判断が難しい。

デッキそうさ【-操作】

デッキの上を見るか公開し、その後に順序の変更・カードの選別等を行うカードの総称。
純粋にデッキ操作を行うカードとしては地図職人が代表格であり、他には密偵偵察員見張り航海士薬師吟遊詩人等がこれにあたる。
デッキの2番目にあるカードが何かわかれば願いの井戸が必ず研究所と同じ効果になり、同じく2番目にアクションカードを置けば伝令官で確実にプレイできるといった具合に、本来非公開情報であるデッキの中身が分かることでコンボが組みやすくなる。

てふだこうかん【手札交換】

手札を捨て札にする代わりに、デッキから捨てたカードと同程度の枚数のカードを引く効果を持つアクションカードの総称。
ルーターという用語がよく使われる。これはマジック:ザ・ギャザリングで手札交換能力を持つクリーチャーの名称に由来する。

手札の不要なカードをデッキの中の必要なカードに変換できるため、主にコンボデッキの潤滑油として使われる。
地下貯蔵庫のように捨ててから引くタイプのものと、倉庫のように引いてから捨てるタイプのものがあり、後者の方が多くの手札から必要なカードだけを選りすぐれるため強力とされる。
また、大使館のような、使用すると手札が増えるものは手札交換能力を持つドローソースになる。

ちなみに日本で最も有名だろう手札交換カードの一つ、天使の施しと同効果のカードは登場までかなり時間がかかった

てふだはかい【手札破壊】

他のプレイヤーの手札を減らすアタックカードの総称。ハンデスとも。手札を捨て札にするもの(例:民兵)が代表的だが、手札のカードをデッキの上に戻させるもの(例:役人)もこれに含む。

どうめい【同盟】

同盟/Allianceのこと。
同盟/Alliesのこと。
同盟/Allyのこと。

…と、原題となる英語ではちゃんと名前を分けているのに、日本語訳がとんでもなく紛らわしくなってしまった。

とくしゅしょうりてん【特殊勝利点】

王国カードとしてサプライに配置される、ある条件によって勝利点が変動する勝利点カードの総称。庭園公爵が代表格。
一覧はこちら

とくしゅざいほう【特殊財宝】

王国カードとしてサプライに配置される、使用時に金量を生み出す以外の効果を持っていたり、金量が変動したりする財宝カードの総称。偽造通貨掘出物銀行など。

ドナルド

ドミニオンの作者である、ドナルド・X・ヴァッカリーノ(Donald X. Vaccarino)のこと。

トラベラー

冒険で登場した、交換によって"出世"するカードの種類。
トラベラー

ドローソース

1枚でデッキのカードを大量に引くアクションカードの総称。鍛冶屋に代表される。1枚のカードで3ドロー以上、それに加えて手札が増えるものは大抵ドローソースとして扱われる。
手札が増えないか減るもの(例:倉庫)は手札交換に分類される。

ドローソースの多くはステロにもコンボデッキにも使えるが、ステロにはあまり向いておらずコンボに組み込んで真価を発揮するもの(極端な例では念視の泉)もある。

な~の

ニート

活躍を期待して獲得したにもかかわらず、底に沈む・アクションが足りないのに被る・目的の効果が使えない等、働く気のないようにしか見えないカードのこと。屋敷と同時に来ない男爵が有名。
事故

にそこ【二底】

初手に購入した2枚のカードが12枚のデッキのに沈むこと。
二底の場合、初手で購入したカードを使えるのは5ターン目になってしまう。
更に、これらを引くのと同時にシャッフルが発生するため、2回目の使用までもかなり遅くなってしまう。
2回目の使用の遅れは3回目以降の遅れを招き…と連鎖的に最後まで尾を引くため、ゲームの勝敗に直結する致命的な被害になりやすい。

のろいば【呪い場】

荒れ場

のろいまき【呪い撒き】

魔女を代表とした、相手プレイヤーに呪いを獲得させるカードのこと。
広義ではアタックカードではない不正利得や、廃墟を撒く狂信者等も含まれる。

は~ほ

ばくは【爆破】

鉱山の村を廃棄し2コインを得ることの俗称。
カードの元のフレーバーとしては「資源を取りつくして閉山、村も閉鎖」のようなものだと思われるが、語呂が良いのかとりあえず爆破させられる。

バニラカード

効果が+xカードを引く+x金+xアクション+xカードを購入のみで構成され、文章で表現される効果や獲得時条件などを持たないカード。
基本セットには鍛冶屋市場祝祭研究所の5枚*7が収録されているが、それ以降の拡張ではバザー労働者の村・生存者以外の廃墟共同墓地革袋のみとかなり珍しい。

  • 一部の習性(サルの習性ラバの習性など)は仕切り線以下の効果を持たないアクションカードをバニラカードにする。
  • +1カードを引く+1金+1アクションに何かしらの効果が付いたカードは何枚もあるが、+1カードを引く+1金+1アクションのみの効果を持つバニラカードはなく、密猟者の追加理由から今後も追加されないと考えられる。
  • 勝利点トークン(+X 🛡)・財源(+X 財源)*8村人(+X 村人)・好意(+X 好意)を文章で表現される効果ではないとし、これらが含まれているカードもバニラカードと考えることも出来る。

はんえい【繁栄】

繁栄/Prosperityのこと。
繁栄/Prosperのこと。

同盟から学ぶべきことは大いにあったはずだ。

ハンデス

英語で手札破壊を意味する"Hand destruction"の略称。
手札破壊

ひききり【引き切り】

1ターンの間にデッキ全てを手札にすること、またはその戦術。コンボデッキの理想形とされる。
デッキのカードを1ターンに全て使用できるため完成すれば非常に強力だが、ステロ戦術に対しては勿論、引き切りを目指さずに構築するコンボ系のデッキよりさらに構築に時間がかかる。
地下貯蔵庫倉庫等で勝利点などの不要カードを捨て札にしながらデッキを回転させる場合も、有用なカード全てを手札にしているのであれば広義の引き切りに含めることもある。

ひなんじょば【避難所場】

初期デッキ避難所一式を入れてスタートするゲームのこと。
屋敷とはコストも効果も異なるため、避難所を初期デッキに使うゲームでは王国カードや戦法の強さが大きく変わることもある。

屋敷場

ビッグブリッジ

系カードを連打することにより、カードのコスト軽減効果を重ね掛けすること。
コスト減効果は購入権の数だけ活きるため、重ね掛けすると強力。
決まれば山を枯らしてゲームエンドに持ち込めることがほとんど。

ビッグマネー

  1. 海外における、財宝カードを買い続ける戦術(お金プレイステロ)のこと。
  2. 基本セット(初版)の公式サプライの一つ。

ふさい【負債】

帝国から登場した、新しいコストのシステム。
負債

プロジェクト

ルネサンスから登場した、「カード」ではなく「効果」を買うランドスケープ
一部を除いてその場限りの恩恵を受けることが多かったイベントと違い、永続的な恩恵を受けられる。
プロジェクト

ぶんかつされたやまふだ【分割された山札】

帝国で初登場した、ひとつの山札に複数種のカードが積まれる王国カード。
分割された山札

ま~も

マジック:ザ・ギャザリング

1993年に発売開始した世界初のトレーディングカードゲーム。ドミニオンの作者ドナルド・X・ヴァッカリーノにも多大な影響を与えた。
マジックからドミニオンに流れてきたプレイヤーも多く、ステロイドキャントリップなど、俗語としてマジックから流用された用語も多い。

むらかじ【村鍛冶】

村系ドローソースを組み合わせ、デッキ引き切りを目指す戦法のこと。基本鍛冶屋の組み合わせから。
最も有名なコンボデッキであり、コンボデッキを勉強する時にはまず村鍛冶から勉強するのが良いとされる。

むらけい【村系】

に代表される、+2アクションかそれ以上の効果が得られるカードの総称。
そのほとんどが鍛冶屋等のターミナルアクションと組み合わせることを前提としており、単体では他のアクションカードより弱い効果しか持たない。

一覧はこちら

むらびと【村人】

ルネサンスで登場した、アクション権をトークンの形で次ターン以降に持ち越せるシステム。
村人

めいれい【命令】

Commandの公式での日本語名称。
Command

や~よ

やしきば【屋敷場】

初期デッキに屋敷3枚を入れてスタートするゲームのこと。
避難所場

やまふだそうさ【山札操作】

デッキ操作

ら~ろ、わ

ランドスケープ

冒険以降に登場する、横向きに置かれたカードであるイベントランドマークプロジェクト習性同盟特性の総称。
いずれもカードとして購入することは出来ず、サプライにも含めない。
また1ゲームで用いる枚数に制限はないが、公式ルールでは通常のゲームで用いるランドスケープを同盟以外で2枚以下(習性は1枚まで)+同盟は1枚までにするよう推奨している。
なお、広義には特定のカードを使用する際に準備される横向きカード(祝福呪詛・状態・アーティファクト)もランドスケープと呼ばれることもあるが、これらは上記の枚数制限とは関係がない。

ランドマーク

帝国で登場した、ゲームにルールが追加されるランドスケープ
ランドマーク

リアクション

基本セットから存在するカードの種類。このタイプを持つカードは枠の色が青色となっている。
「アタックを打たれた」「捨て札になった」など、何かしらの動作に対して誘発する性質を持つ。
ただし、他の多くのカードタイプとは異なり、リアクションカードには統一されたルールは存在しない。

アタックに対するリアクションひとつ取っても、誘発時に行うべき動きからして全く異なる。

  • のように手札から公開するカード
  • 馬商人のように脇に置くカード
  • 物乞いのように捨てるカード
  • 隊商の護衛のようにプレイするカード

対アタック以外も見てみると、パトロンに至っては自分の所有していない状況ですらリアクション可能であり、カード群としての効果は千差万別である。
ゲームで用いる際は、それぞれのテキストと挙動を確認しておいた方がよいだろう。

なお、城塞リッチなど、廃棄時効果によって強制処理が生じる類のカードはこのタイプを持たないようだ。

りゃくだつ【略奪】

略奪/Pillageのこと。
略奪/Plunderのこと。

同盟から学ぶべきことは大いにあったはずだ。

ルーター

手札交換

ロック

アタックカードを毎ターン複数回使用し、相手のデッキ・手札をボロボロにする戦法のこと。
ドミニオンにおける悪名高いロック戦法の一例は以下の通りである。

  • 拷問人で手札を0枚にするか呪いカードを大量に獲得するかを選ばせる拷問人ロック
  • 泥棒で財宝カードを根こそぎ盗む泥棒ロック
  • 幽霊船で毎ターンの手札を3枚に固定する幽霊船ロック
  • 大衆でデッキの上3枚を勝利点や呪いカードで固定する大衆ロック
  • 略奪で延々と手札の有用なカードを捨てさせる略奪ロック
  • ウォリアーでデッキの要となる3~4コストのカードを破壊しつくすウォリアーロック

英数字

7きんびょう 【7金病】

属州が買える8コインに届かないターンが連続して続く病気。主にデッキ成長となる財宝カード購入を早々に切り上げて勝利点カードを買いに行くステロ戦法で患いやすい。
多くは取った行動の当然の帰結であり、デッキ内の金量が少ないうちから勝利点購入の段階に入ってしまったことなどが原因となり発生する。
常に7金が続くなら、それはデッキ出力が8金を上回る状態まで成長させていなかっただけである。弱いカードや必要の無いカードなど、デッキに不純物が混じっていなかったか見直してみるといいだろう。
しかし、十分な量の財宝カードを確保していたとしても、あるターンに8金を超える膨大な金量を生んでしまい、残りのターンがその反動で公領しか買えない金量に偏ってしまうなど、不運な事故であることも珍しくない。

Command

特定の場所にある別のアクションカードを使用できる効果を持つアクションカードの一部が持つカード種別。
2019年のルール変更とエラッタを適用したはみだし者大君主、および日本語版未登場(2021年6月現在)のプロモカードであるCaptain、2022年にエラッタが入った相続後の屋敷&プロモカードの王子、初登場時からこの種別がプリントされた旗艦の6種が該当する。

はみだし者大君主Captainの3種は、サプライに置いてあるCommandでないアクションのうち1つを手番プレイヤーが選んで(※コストや種類の制限あり)使用できる効果を持つ。
場の状況に応じて適したアクションを選択できる便利な効果であるが、それゆえ各カードのコストは高めであり、なおかつ以下のような性質がある。

  • 有効に利用できるかはサプライのカードに依存するところが大きい。
  • 選択したアクションをサプライに置いたまま使用するという性質上、一部のアクションは選択しても機能しない。
  • サプライの山札が切れてしまったアクションは選択できなくなる。

また、エラッタ後の相続はサプライのCommand以外のコスト4以下のアクションカード1枚を脇に置き屋敷トークンを乗せ、屋敷に「屋敷トークンを乗せたカードを動かさずに使用する」の能力を与える、という効果を持ち、
王子は使用時にコスト4以下のCommandでも持続でもないアクションカードを脇に置き、それ以降毎ターンの開始時に使用する、という効果を持ち、
旗艦は使用時に+2コイン、このカードの後に使用したCommandでないアクションカードを再度使用する、という効果を持つ。

元々はCaptainとはみだし者を利用した無限ループ防止を目的としたカードテキストの変更に伴い登場した種別であり、それに合わせて類似した効果を持つはみだし者および大君主にもこの種別が追加され、カードテキストも変更になった(2019年のルール変更とエラッタを参照)。

2022年6月現在、各種オンライン上でドミニオンを遊べるサービスでは、これらのカードの種別に「Command」が実装され、かつ変更後のルールが適用されているが、
これらのカードが収録されている暗黒時代・(冒険)・帝国においては英語版も含めてカードテキストの変更はなされていない。
長い間公式の日本語名称は決まっていなかったが、2021年7月の大君主に対するエラッタによって「命令」であることが判明した。*9
これらのカードの効果についてはオンライン上でのドミニオン経験者と未経験者との間では認識しているルールに齟齬が生じることになるので、実機で遊ぶ場合はあらかじめ変更前・変更後どちらのルールを採用するか確認しておいた方が良いだろう。

当Wikiでは最新の情報である変更後のルールの記述がメインとなっているが、変更前のルールについても余談として記載されている。詳しくは各個別記事を参照のこと。

lose-trackルール

移動阻止(stop-moving)ルール

Split Pile

分割された山札


*1 のちに収穫祭の2版である収穫祭&ギルドにてDemesneが収録された
*2 「+X カードを購入」と書かれているもの、および「+1購入トークン」を扱うもののみを記載している
*3 多くのTCGでは「ランダムに手札のカードを選び、捨てさせる」ようなカードがあるため、ハンドシャッフルを行う意味がある時が一応存在する。無論、音を立てる必要性は皆無である。
*4 マジック:ザ・ギャザリングやデュエルマスターズには、シャカパチを咎めるためにデザインされたネタカードが公式に存在するほど
*5 遊戯王の大会規定、ブシロードのカードゲームのフロアルールなど。禁止事項として明記されている
*6 銅貨を手札から廃棄するので差し引き+2金。
*7 初版のみ木こりを含む6枚であったが、第二版では『バニラカードが6枚もあるのは多すぎる』という理由で削除された。
*8 ルネサンス・ギルド第二版以前は「コイントークンX枚を得る。」で文章効果だった。このことについてはhttp://forum.dominionstrategy.com/index.php?topic=5799.msg616197#msg616197 でDonald Xによって言及されている。
*9 ドミニオンオンラインにおける非公式訳は「司令