【とこしえの揺り籠】

Last-modified: 2024-04-23 (火) 17:53:22

概要

【アストルティア】の創造神話に登場する世界で【女神ルティアナ】の故郷。
アストルティア創世記で名前は出ていたが、Ver.5.4にて正式に本編で触れられる。本編での表記は「とこしえのゆりかご」。
 
神話によると滅びようとしていたこの世界の神はルティアナに【創生の魔力】を託す。
とこしえの揺り籠の住人達も「天の船フォーリオン」に乗り、ルティアナとともに揺り籠を旅立った。
しかしどこにたどり着くかもわからない旅は、住人たちにとってとてつもない苦痛であり、ルティアナはそんな人間たちを救うため、果実の力で【天使】へと作り替えた。
ルティアナはその後、久遠に続く苦難に満ちた旅の果てにたどり着いた安息の地でアストルティアを作ったという。
フォーリオンも天の船から【天星郷】として天使が住まう場所となった。
【滅星の深淵】内の記憶の結晶によると、【異界滅神の一族】に滅ぼされた事が語られており、更にVer.6.2で異界滅神の一族の正体が【ジア・クト念晶体】であったことが判明する。
現在その住民の中で【テトラル】のみが生き残っている。
 
このとこしえの揺り籠の詳細は現時点では不明だが、DQ10とDQ9の関連性が各所で示されていることから、DQ9の世界を指している可能性もある。Ver.6.4での内容からもそれが濃厚となった。
もしそうであるなら、星空の守り人がせっかく守った世界も結局滅ぼされてしまったという切ないことになるわけだが……。

【未来への扉とまどろみの少女】(Ver.7.0)

このストーリーにてついに詳細が明かされる。
正式名称は【果ての大地ゼニアス】であり、とこしえの揺り籠とはルティアナとその子らが帰還する日を待っていたためにつけられた二つ名である。
ゼニアスは【創造神グランゼニス】により創世され、ルティアナとその姉の【女神ゼネシア】はそのグランゼニスの娘。
しかしジア・クトとの戦いで敗北を予感したグランゼニスは、ルティアナと生き残った住民たちを天の船フォーリオンに乗せて逃がした。
その後ゼネシアとともにジア・クトと戦ったが、力及ばず敗れ、グランゼニスはゼネシアを【大樹の鳥籠】に封じたのちに最後の手段に出る。
それこそが【創失】の呪いであり、結果ジア・クトは創生のチカラを生産できなくなり撤退したが呪いは消えず、グランゼニスは【ゼニスの封宮】の最奥部に己を封じ、長き眠りについたという。
何万年か経過すれば呪いは消えると踏んでのことだったが、その目論見に反して未だ呪いは消えていない。
 
神話ではとこしえの揺り籠は滅ぼされたことになっているが、ゼニアスには普通に人が暮らしていることから、残った人たちの中にも少なからず生き残りはいたようである。

時系列考察

とこしえの揺り籠(ゼニアス)=DQ9世界説に基づいて時系列を整理すると、以下のようになるものと考えられる。

  • DQ9の時代
    • 【創造神グランゼニス】がゼニアスとそこに住む人間を生み出す。
    • 下界の悪徳を憂いたゼニアスのグランゼニスは人間を滅ぼすことを決意するが、娘の女神セレシアの身を張った説得により取り止める。
      グランゼニスは彼女との誓いを果たさせるために、天使界とゼニアスの天使を創造する。
    • 経緯不明ながら、その後にゼニアスのグランゼニスは実体を失い、幾多の分身を遺す(DQ9宝の地図)。
    • ガナン帝国の暴虐の後、天使エルギオスが悪に堕ちる
      DQ9主人公がエルギオスを倒し、ゼニアスの天使は星空の守り人となる。
  • DQ9とDQ10の間の空白期間
    • (DQ9とDQ10の整合を取るならば、この間に何らかの理由でゼニアスのグランゼニスと天使達が実体を取り戻し、セレシアが【女神ゼネシア】とルティアナに分かたれることになると考えられるが、Ver.7.0時点では詳細不明)
  • DQ10(神話の時代)
    • ジア・クト襲来によりゼニアスが滅亡の危機に瀕し、ルティアナはゼニアスのグランゼニスから未来を託され、ゼニアスの人間の大半をフォーリオンに乗せて脱出。
      【レクタリス】らゼニアスの天使と、結晶化の呪いを半端に受けた状態で救出されたテトラルもそれに同行する。
    • 【ジア・グオヌバ】がルティアナを追って揺り籠を出立。
    • ゼニアスのグランゼニスが【創失】の呪いを発動し、ジア・クトから創生のチカラを生み出す能力を剥奪して撤退させる。
      同時にグランゼニスは呪いの反動を受けた自身を封印するが、創失の呪いは収まらずゼニアスを侵し続けることとなる。
    • ルティアナは、永き宇宙の旅に耐えさせるためにゼニアスの人間をゼニアスの天使に似せた姿に作り替え、後にそれがアストルティアの天使となる。
    • ルティアナは旅の果てにアストルティアの元となる地を見つけ、その子たる【種族神】を生み出しつつ、子と共にアストルティアの創生を進める。
      Ver.6.4で訪れる神話時代では【ナドラガ】【エルドナ】が誕生しており、以降の弟妹神は誕生前。
    • 旧き世の天使(ゼニアスにおける本来の天使)の最後の一人レクタリスが光輪を捧げ、アストルティアの存在をジア・クトから隠蔽する【アストルティアの楯】が完成。しかし、その直前にグオヌバが到着し、潜伏していたことが発覚する。
    • 種族神の末子として(恐らくゼニアスのグランゼニス神にあやかって名付けられた)アストルティアの【グランゼニス】が生まれ、ゼニアスの人間を再現した種族としてアストルティアの人間が創られる。
    • 新たな大地とそこに住まう種族が出来上がっていくにつれ、天使達の役割はそれを見守り、新たな神の候補を選定することへ移行していく。
    • ルティアナ率いるアストルティア勢力とグオヌバが争い、その過程でグオヌバは【異界滅神ジャゴヌバ】に変質し、【魔瘴】【魔界】【魔族】【邪神】などが生まれ、ルティアナは鏡合わせの秘儀によって自らとともにジャゴヌバを封印し、相討ちの形となる。
    • 【ナドラガ】と他の種族神が争い、最終的にグランゼニスとナドラガが相討ちとなり【ナドラガンド】の隔離が決定され、神々が歴史の表舞台から姿を消す(ここまでが神代の戦争)。
    • 【災厄の王】が出現し、初代【時の王者】が対応に当たる。その初代時の王者とは、ゼニアスからアストルティアに渡っていた(恐らく【源世庫パニガルム】でコールドスリープしていた)DQ9主人公であったと思われる。
  • DQ10(現代)
    • 【主人公】達の活躍で封印から目覚めつつあったナドラガとジャゴヌバが倒され、六大陸とナドラガンドと魔界、六種族と【竜族】と魔族の関係修復が始まる。
      しかし、その過程でルティアナが犠牲になる(Ver.3~5)。
    • アストルティアの楯が破壊され、ジア・クトがアストルティアに襲来するが、主人公達により首領ゲノスを含む一族全員が滅ぼされる(Ver.6)。
    • 主人公と【ドゥラ院長】【バカンウグレ遺跡】に残されたジア・クトの転送装置により、ゼニアスを発見。
      【燈火の調査隊】を結成して調査を開始する(Ver.7.0)。