【ジャディン】

Last-modified: 2023-07-03 (月) 15:41:51

概要

神話時代の人物かつ先代の【魔仙卿】で、初代【大魔王】である【大魔王ゴダ】の息子。
ゴダが神話時代の人物であることや、彼と【主人公】以外の大魔王はすべて彼が選出している為、少なくとも【建国王ワラキウス】を選出した6000年以上前から【主人公の兄弟姉妹】に代替わりした数百年前まで生きていたことになり、神々を除けば作中随一の長寿である(後に更なる長寿キャラとして【テトラル】が登場した)。
【ジャディンの園】の「ジャディン」は彼の名前から来ている。

また、【大魔道士リド】とは友人関係である。

魔仙卿になる以前

【魔界】【アストルティア】から切り離された後、魔界に残された者たちは【魔族】や魔物となった。
だが【魔瘴】によって特異な能力を得た彼らも、濃厚な魔瘴が持つ強烈に変質を促す力に肉体が耐え切れず、多くの犠牲者が出た。
濃厚な魔瘴への対策は魔界の急務だったが、それを成しえたのが彼の父、ゴダだった。
 
ゴダは【異界滅神ジャゴヌバ】の封印を強固にするために【ゴダ神殿】を建て、ジャディンにその監視を任せると、魔族たちの抱く恨みと怨念がジャゴヌバを刺激して魔瘴を発生させることを防ぐため、初めて【アストルティア侵攻】を行った。
この出征で当時の魔界の魔瘴は減少し、ゴダ自身は双子の勇者、【アシュレイ】【レオーネ】に敗れて討ち死にしたが、その意志はジャディンに引き継がれた。
しかし彼は父のような偉大な統率力を持たなかったため、魔仙卿として有力な魔族から大魔王を選出することにした。

魔仙卿になってから

そうして数千年の月日がたち今からさかのぼること4000年前、彼はある1人の【魔王】を大魔王に選出した。
それこそが【海運都市ザード】の魔王、ヴァルザードである。
彼は対症療法的なゴダの戦略を一歩進めてジャゴヌバへの対抗策を模索した人物だった。
【ジャゴヌバ神殿】の真下に存在する大空洞、そこに満ちる魔瘴の海の中に闇の根源に迫る秘密があると彼は睨み、ジャディンと協力して魔瘴の海を突破できる【海魔獣ブルラトス】を創り出した。
 
しかしブルラトスが十分に成長するには膨大な時間が必要であった。
ヴァルザードはその完成を見ることなく、500年後にアストルティアに侵攻し、歴史上2代目の勇者【アジール】に敗れてこの世を去った。
その後に行われた大魔王選定の儀の途中で【ジグネール】が病死した際には、彼を憐れんで「魔仙卿の錫杖」を送っている。
 
それから3000年近い時が流れ、ジャディンは成長したブルラトスにジャゴヌバの本拠地である【滅星の邪園】への入り口を見つけるべくファラザード近海の調査を命じた。

主人公の兄弟姉妹を後継者に

多くの大魔王を選出してきた彼も魔仙卿としての役割を終えようとしていたため、次代の魔仙卿としてふさわしい者を探していたところ、時渡りの呪いによる長い時間の旅に絶望していた兄弟姉妹と出会った。
人の身で因果な運命を背負った兄弟姉妹を後継者として見出し、大いなる闇の根源と契約すれば時渡りの呪いからは解放されると語る。
兄弟姉妹は大いなる闇の根源との契約には難色を示すが、「チカラは使い方によって意味を変える。後はそなたが決めるといい」語り、兄弟姉妹が契約を了承したことで知識・経験を受け継がせるために魔仙卿となるための修行を行うことになる。
そして兄弟姉妹が魔仙卿の座を継承してすぐに亡くなった。
 
彼が選出した最後の大魔王が【大魔王マデサゴーラ】である。