【どくのいき】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 04:59:24

概要

DQ2以降の作品に登場するブレス系特技。
ダメージを与えず【毒】状態にする。主に敵モンスターがプレイヤーサイドのパーティに向けて使用する。
モンスターズなどの外伝作品にも登場するが、作品ごとの毒状態の仕様の違いによって、その役割も異なっている。

本編シリーズ

最初の使用者はDQ2の【ポイズンキッス】
以降、【ウィングスネーク】【どくどくゾンビ】など、主に序盤の終わりから中盤にかけての敵が使用する。
【キアリー】のMPを消費させられてしまうため、DQ3の【どくイモムシ】や、DQ7の【どくあおむし】といった序盤に出るやつが使うと中々鬱陶しい。
DQ4の【グリーンドラゴン】やDQ8の【フェイスボール】など、たまに終盤やクリア後に毒の息を吐くヤツもいるが、さすがにこの時期になるとキアリーのMPに困るということはまず無いのでどうということはなくなる。戦闘終了後のダメージエフェクトや解毒作業が鬱陶しいが、こと当該戦闘においてはほぼ「一回休み」に等しい。

敵側の毒の息

DQ2~11の全作品にコレを使う敵が登場するが、作品ごとの使用者の数は意外と少ないことが多い。
DQ2はポイズンキッス、DQ5は【ガスダンゴ】、DQ6は【ポイズンキャロット】だけ。
リメイク版DQ2では【デビルロード】も使うが、毒は後半は脅威ではない。
オリジナル版はこれの代わりに【あまいいき】を連発するため、弱体化したと言える。
 
ちなみに、この特技が効かなかったときの表示メッセージは、作品ごとに二転三転している。
DQ3以前は

○○○○は どくを はねかえした!

とまるで【おいかぜ】で反射したかのような表現になっていた。
おそらくは吹き付けられた毒を、盾やマントなどで咄嗟に防いでいるイメージだろうか。
もちろん、吐き主(?)が毒におかされることはない。
 
これがDQ4以降は、

○○○○は いきを かわした!

に変更された。
ちなみに、このメッセージは元々は【やけつくいき】が効かなかったときに表示されていたもので、DQ3までは毒・眠り・麻痺それぞれに固有の回避メッセージが用意されていた。
DQ4では容量の都合かすべての状態異常ブレスの回避メッセージが統一され、DQ5で甘い息が「ねむらなかった!」表記に戻されたのに、なぜか毒の息は以降もそのままという状況。
DQ4以前であれば「毒完全耐性のキャラに毒の息を吐く」というシチュエーション自体が存在しなかったため、「かわした!」という表現でもそこまで大きな違和感はなかったが、DQ5では味方が使用できるようになった上、毒に完全耐性の仲間モンスターも登場したのだから、そのあたりの表現はちゃんとしてほしかったところ。当たれば効くんかいと。
 
ちなみに、DQ6までは眠っているときなど動けないときでも同様のメッセージが出ていたのだが、
さすがに動けないのに息をかわせるのはおかしいと判断したのかDQ7では

しかし、○○○○にはきかなかった!

と表示される。それなら相手が動けようと動けなかろうと「きかなかった!」に統一すれば無駄がないはずが、なぜそうしなかったのかは謎。
しかも、【せいけんづき】が当たらなかったときは、相変わらず相手が動けなかろうと「ミス! ○○○○に よけられてしまった!」と表示される。
 
DQ6では【バトルマスター】の特殊能力である「打ち払い」が発動することがある。
武器を振り回した風圧で毒を散らしているのだろうか。
 
また、DQ6以降のナンバリング作品では、【回避率】で単純に回避(みかわし)できることもある。
回避率で避けた場合は、

○○○○は ひらりと みをかわした!

とメッセージが微妙に異なり、回避のSEがなる。
 
また、DQ6のリメイク版では【おいかぜ】で跳ね返すことができる。
DQ9ではこの手の状態変化系ブレスを耐性で防いだ場合はすべて「きかなかった!」に統一され、「かわした」と表示されるのは実際に回避率でかわしたときのみになった。
DQ10以降は毒であっても戦闘中にダメージを受けるようになったため解毒・予防の重要性が増した。

味方側の毒の息

DQ5~DQ7では味方も使用可能。対象は敵1グループ。
しかし、毒の効果は戦闘中には発揮されないため、味方が使う分には実質完全な無駄行動。
DQ5では仲間モンスターの【くさったしたい】(Lv20)、リメイク版ではさらに【おばけキノコ】(Lv3)が覚える。
DQ6ではSFC版で仲間になるくさった死体が初期習得している他、【魔物使い】(リメイク版は【魔物マスター】)が★3で習得する。
DQ7では【魔物ハンター】★1、【くさった死体(職業)】★4でそれぞれ習得できる。
 
DQ7の【しのび笑い】【ひつじのダンス】などと同様、実質的に演出やキャラ付け目的のものである。
一応、将来的に【もうどくのきり】が使えるようになったときのために毒耐性の有無の確認はできるが、そんなことにターンを費やすなら実際に猛毒の霧を覚えてから直接使って確かめたほうが話が早いだろう。つまり、やる意味は全然ない。

格闘場での毒の息

DQ3・DQ4の【格闘場】では、FC版においては仲間呼びなどと同様に無意味だから選択されないが、リメイク版では使うようになった。
猛毒と違って毒では戦闘中に何も影響しないため、当然ながら当たろうが外そうが毒の息は完全に無駄行動である。
結果として毒の息の使い手の勝率がFC版と比べて下がっているので注意が必要。

モンスターズシリーズ

モンスターズシリーズでは毒状態の効果が異なり、戦闘中にも毎ターン猛毒より少ないダメージを受ける。晴れて味方が使っても効果を発揮する特技になった。
上位種に【もうどくのいき】がある。
 
作品によっては、毒状態のモンスターを【どくけしそう】で治療するとなつかせることができるので、序盤の仲間集めのコストダウンのために覚えさせることもある。
特にGB版のDQM1と2ではなんと【ほねつきにく】並になつくため、有用。当然、毒が効かないモンスターにはこの方法は使えない。

不思議のダンジョンシリーズ

主に【おばけキノコ】系統が使用。食らうと【力】を下げられてしまう。
【うろこのたて】【毒けしの指輪】で防御可能。

トレジャーズ

【ベノムフィンガー】【まおうのかげ】が習得する場合がある。

タクト

Cランクとくぎとして登場。直線3マス・消費MP11。
「範囲内の敵全てをときどき毒にする」
最大強化で確率+20%まで強化可能。
【つちわらし】【デビルロード】等が使用可能な他、とくぎ書でも習得可能。