【上位種】

Last-modified: 2023-10-26 (木) 02:12:47

概要

【公式ガイドブック】などでも使われているモンスター関連の用語の一つ。上位種族、上級種とも。
基本となるグラフィックは同一で、配色や細部だけが異なるモンスターで、よりステータスの高い種族をこう呼ぶ。
逆に低い方の種族を指す場合は下位種となる。なお、「中位種」「中間種」という表現はあまり見られない。また、同系統で3種類以上存在する場合「最下位種」「最上位種」と表現されることがある。
 
例えば、【スライム】の色違いでより高いステータスを持つ【スライムベス】は、「スライムの上位種」となる。
上位種のモンスターは基本的なグラフィックは下位種と同様のものが用いられているため、
【強化攻撃】や呪文・特技などは同系統の下位種モンスターと似通ったものを使用することも多い。
【ドロップアイテム】が共通するというパターンも多く、その場合上位種の方がドロップ率が高い傾向にある。
また、【メイジドラキー】【メダパニバッタ】など、上位種になると呪文が使えるようになるタイプも多く存在する。
基本的に最下位種は元ネタの動植物などからイメージしやすい自然な配色の物が多いのに対し、上位種は不自然でどぎついグロテスクな配色になることが多い。いかにも手強いモンスターが出てきたという印象になりやすい。
 
先に紹介したスライムベスなどのように公式設定で変種・亜種、魔力を持った個体、進化したものなど、
同系統で何かしら関連のある種族として紹介されているものもいれば、
【はぐれメタル】【バブルスライム】の色違いではあるが、
「群れからはぐれたメタルスライム」という説があるなど、
グラフィックが色違いでも厳密には上位種下位種の関係にはないと思われるモンスターも中には存在する。
【しびれくらげ】が最たるものである。
【カンダタ】一味などの人間や【あくまのす】など様々である。
 
なお、これらの判断は基本的には出現時期やステータスの値から判断されるものであって、
公式で「BはAの上位種である」などとはっきりと明言されている例は稀。
そのため、以下のようなケースでは同系統モンスターの中で上位種下位種を判断することが難しいこともままある。
 

  • 出現時期やステータスなどが似通っている
  • 登場作品によって系統内での上下関係が入れ替わることがある
    • 【リリパット】【ドラゴンソルジャー】【キラーモス】などが属する系統のモンスターが該当する。
      これらのモンスターは、上下関係が明確ではないため、
      一概に「こちらの方が上位種」と判断することはできなくなっている。
      DQ10や外伝作品では上下が逆転している系統がより多くなっている。
      DQ10に関してはこちら等を参照。
       
  • DQ4にて初出の章が異なっている
  • 色違いモンスターだが、同作品内で共演はしていない
  • 初出がボス級モンスター
    • 【ヘルバトラー】【ヘルクラウダー】などが属する系統のモンスターが該当する。
      これらのモンスターはどちらも初出の作品ではボス級モンスターだったが、
      後の作品では通常のモンスターとなり、より強い色違いモンスターも登場している。
      ただ、過去作でボスとして登場した際の者は当然、後発の新規モンスターよりも強い場合が大半なため、
      それで下位種となったとは断言しにくい。
      また、同じ作品内で先にボスとして登場したあとに現れる色違いのザコモンスターは、
      上位種ではなく【量産型】としばしば呼ばれることがある。
      これに限らず、ボス級モンスターとその色違いのグラフィックを持つザコモンスターとを、
      上位下位の関係で呼ぶことはほとんどない。
      ボスの場合、特殊な配色をしている場合が多く、装飾品が追加されている場合もある。
       
      また、【ボストロール】【トロルキング】も初登場の3(FC)ではボストロールが後半で通常敵として出てしまうため輪をかけてややこしくなっており、比較すると以下のように成る。
      ボストロールトロルキング
      ボス戦の有無有(サマンオサ)
      エンカウント地域先(ラダトーム周辺で出くわす)後(最短がラダトーム北の洞窟)
      ステータス基本的にこっちの方が高い守備力・モンスター番号・レベルは上
      行動打撃(痛恨有)打撃とバシルーラ
      報酬EXP2050/人数&105GEXP3050/人数&120G
       
  • 出現時期と強さ・報酬などの上下関係に順当とは言い難い部分がある

その他

近年の作品ではあまり見られなくなったが、DQ1からDQ3にかけては、色違いモンスターを表現する場合に、
体色だけでなく、上位種が持っている武器などを下位種が持っていないという違いがあるものが多く見られた。非常に凝った演出であったと言える。
とりわけ多いのが最下位種のみが武器を持っていないというパターンである。
(例:【ギガンテス】【アトラス】が持っているこん棒を、下位種の【サイクロプス】が持っていない、など)
中には盾などの防具が追加される演出も。
特にFC版DQ2でこのようなパターンが多く見られたが、リメイク版になると武器を与えられたキャラも多い。
また、別作品で再登場する場合には、前作で持っていなかった武器を持って登場するということが多い。
(例:DQ2で剣を持っていなかった【メタルハンター】が、DQ5で再登場した際には持っている、など。)
FC版DQ1はもっと独特で、武器を持っていないだけでなく、姿が左右反転しているキャラもいた。
これはリメイク版では全て同一の向きに修正されている。
但し、リメイク版でボスモンスターにだけ豪華な装飾がなされる演出も現れた。
 
現在では、色違いを製作するとパレット交換ができないため
一から塗りなおしになってしまうことが多い。
 
グラフィック以外ではドロップアイテムが最下位種のみが市販品等レア度の低いものをそこそこ高い確率でドロップするという例も多い。
この場合、必然的に中間種が一番ドロップ率が低くなる。
例:DQ3の骸骨剣士系

モンスター所持アイテムドロップ率
【がいこつけんし】【はがねのつるぎ】1/128
【じごくのきし】【ふぶきのつるぎ】1/256
【ソードイド】ふぶきのつるぎ1/128